COLUMNコラム
SEOとは?Googleの検索エンジンの仕組みや対策を知ろう
検索エンジンを対象にしたマーケティングの一つ、SEO。SEO対策を行えば、検索エンジンからのWebサイトの評価を高めることでき、検索結果上で上位表示されやすくなります。
しかし、正しいSEO対策を行うためにはGoogleの検索エンジンの仕組みを知り、適切な対策方法を見極めなければなりません。
この記事では、SEOの概要からメリット・デメリットを解説します。Googleの考え方や具体的なSEO対策まで網羅的に紹介するので、これからSEO対策を行う方はぜひ最後までご覧ください。
SEOとはどのようなもの?
まずはSEO全体の概略を掴むところから始めてみましょう。SEOにおける施策の分類や各種広告施策との違い、基礎的な用語をご紹介します。
SEOの概要
SEOは「Search Engine Optimization」の略称であり、「検索エンジン最適化」と訳されるものです。検索結果の上位にWebサイトが表示されるようにすることで、自然検索からの流入数およびコンバージョン数を増やす施策全般のことを表します。
実際は検索キーワードから想定される「質問」に対する、「回答」として適切なWebサイトとして、Googleの検索エンジンから評価してもらうことがSEOの目的です。
SEOにおける施策の種類
SEOにおける施策・内容・担当者は以下の通りです。
施策 | 内容 | 担当者 |
---|---|---|
①内部施策 | キーワードの確認・最適化 | Webディレクター |
②内部施策 | HTMLタグの最適化、構造化マークアップの確認、ユーザー体験(ページスピードなど)の改善 | マークアップエンジニア・システムエンジニア |
③外部施策 | WebページのPRによるリンク構築、自然発生的なソーシャルリンク構築のプランニング | Webマーケ・広報担当 |
④コンテンツSEO | 検索ニーズの把握に合わせたコンテンツの企画、商品/ブランドの接点としてのコンテンツ企画、古くなったページのメンテナンス、サイトやページの信頼性向上 | Webディレクター・Webマーケ |
上記の表はあくまでSEO施策のおおまかな分類なので、内部・外部の対策やコンテンツSEOの詳細については後述の内容を確認しましょう。
SEM・リスティング広告との関係性
SEOと混同されやすい言葉にSEMがありますが、「Search Engine Marketing」の略称で、検索エンジンマーケティングといった意味合いがあります。検索エンジン上で行うマーケティング全般のことを指すことから、SEMがSEOを包括している関係性にあるのです。
また、SEO・SEMと一緒に押さえておきたい言葉に、「リスティング広告」があります。例えば、特定の検索キーワードを使用した場合に最上部に表示される広告は、明確な目的を持っている「ニーズ顕在ユーザー」を対象にマーケティングが可能です。
なお「自然検索」は、リスティング広告が表示された後に表示されるものを指します。
検索結果を決定付けるクロールとインデックスとは?
次にGoogleが考えるSEOについて、クロールとインデックスの2つに対する理解を深めましょう。検索結果ができる仕組みと検索のアルゴリズムも併せて紹介するので、確認してみてください。
クロールとは
世界中にあるサイトの新しいコンテンツ・更新されたコンテンツを探したり、内容を確認したりするロボットは「クローラー」と呼ばれ、実際のパトロールは「クロールする」といわれています。
クローラーはURLごとにクロールするため、末尾のスラッシュの有無でも違うWebサイトとして認識する点に注意しましょう。また、クローラーはページ上にあるリンクを活用して別のサイトへと遷移するので、リンクが一切ないサイトはクロールの対象となりにくい点も覚えておいてください。
インデックスとは
ロボットがクロール済みのコンテンツを、データベースに格納する作業をインデックスと呼びます。なお、全てのクロールされたWebサイトが格納対象とならない点に注意が必要です。
検索結果の生成と検索アルゴリズム
検索結果は上記のように作成されたデータベースを元に、検索者の探している情報を関連性の高い順に並べつつ、その他の要素も加味した上でランキング付けした検索結果を表示しています。
検索ランキングはGoogleのアルゴリズムから決まります。毎年数回のコアアルゴリズムの変更もあり、検索結果の改善が行われています。つまりSEO対策を行うには、Googleの基本的な考え方を知っておくこと必要です。
SEOにおけるメリット・デメリット
SEOにはメリットとデメリットがあるので、両者をそれぞれ確認してみましょう。
SEOのメリット
SEOには主に3つのメリットがあるといえます。
- 費用対効果が高い
検索上位に長く出続ければ、リスティング広告のように費用がかからずに済む - ブランドの認知向上につながる
特に検索ワードで上位表示されれば、自社ブランドの価値が高いことの証明になる - 優良コンテンツが企業の資産となる
良質なコンテンツは残り続けるため、強力なコンテンツを育てるための視点も重要となる
SEOのデメリット
SEOに取り組む上で、考慮しなければいけないデメリットも3つあります。
- SEO人材の採用および育成が困難
SEOは専門的な知識だけでなく、マーケティングセンスも必要とされる - 効果の実感までに時間を要する
さらに経験が浅いと効果予測が難しい側面もある - アルゴリズムアップデートで下がることも
タイミングを見誤ると、逆効果になる場合もある
SEOへ取り組む事前準備でほぼ必須なツール3選
ここからは、SEOに取り組むための事前準備として重要な3つのツールを紹介します。
①Google サーチコンソール
Google サーチコンソールでは、Googleがサイトをどのように認識しているのか、そして評価しているのかを確認可能です。
Google サーチコンソールでできること
- 検索トラフィックの確認
- 検索順位の確認
- 検索結果におけるクリック率の確認
- Googleのインデックスへの登録機能
- Googleのインデックスへの削除機能
- 被リンクチェック機能
②Google アナリティクス
Google アナリティクスとは、Googleが提供をしているアクセス解析ツールです。主に「ユーザーがサイトまでどのように辿り着いたのか」「どのような行動を取ったのか」が分かります。
Google アナリティクスでできること
- 各ページのページビューの確認
- 直帰率及び滞在時間の確認
- リアルタイムで閲覧しているユーザーの情報
- 購入ボタンや資料ダウンロードボタンなどのクリック数
- 問い合わせの送信数
実際に売上や成果へと結びつくユーザーの行動は「コンバージョン」と呼ばれており、Google アナリティクスを活用すれば、コンバージョンに関する情報の把握もスムーズに行えます。
③検索順位チェックツール
SEOの観点からすれば、実際の検索で自社のWebサイトが何番目に出てくるのかや、どのように順位変動を繰り返しているのかを把握しておく必要があります。また、競合となるベンチマークの動向も知ることで、検索エンジンの癖や傾向も掴めるでしょう。
SEOマネジメント機能を網羅している「Gyro-n SEO(ジャイロンSEO)」なら、SEO順位チェック・競合サイト順位比較・ページ分析・キーワードサジェストまで、効率的なSEO管理が可能です。
参考:高機能SEOツール – Gyro-n SEO
Googleの考え方を知ってSEO対策を進めよう
SEO対策ではGoogleの考え方を知る必要もあるので、ポイントを3点に分けて解説します。
Googleが掲げる10の事実について
Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」という理念を掲げています。以下の「Google が掲げる10の事実」を確認してみましょう。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- Web上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
Googleは上記10個の項目のうち、①を特に重視する傾向にあります。ユーザーの利便性を高めることがGoogleの活動には欠かせない軸であることが分かるでしょう。
E-A-Tを意識したコンテンツ作りをする
Googleの考え方によると、専門知識・権威性・信頼性から成る「E-A-T」もコンテンツ作りで重要といえます。3つの要素をコンテンツ作りに取り込むためには、できる限りオリジナルコンテンツを作成するように意識することも大事な点です。品質の高いWebサイトの作成を目指す方は、「E-A-T」を意識したサイト・コンテンツ作りを行いましょう。
医療・健康系ならYMYLも意識しよう
「Your Money or Your Life」の略称であるYMYLは、医療・金融・法律・保険といったテーマを対象としたものです。
YMYLに該当する事例
- 最新ニュースや国際的な時事問題及び重要なテーマ
- 法律や政治など市民権利に関するテーマ
- 高価な商品や高額なサービス等のテーマ
- 医療・医薬など健康に関するテーマ
- 保険・金融など財産に関するテーマ
- 人種や宗教等に関するテーマ
前述の「E-A-T」は、YMYLがテーマとなる場合に特に重要となるので、両者の関係性もこの機会に整理しておきましょう。
SEOで可能な8つの内部対策・テクニカルSEO
検索エンジン向けである内部対策のテクニカルSEOの目的は大きく分けて、「クローラビリティの改善」「インデックスをされやすくする」「検索エンジンから正し評価を受ける」の3つです。
ここからは実際のSEO対策のうち、内部対策として可能なテクニカルSEOを8つ紹介します。
①タイトルと見出し決めを行う
まずはタイトルと見出しを決める必要がありますが、特に前者ではいくつか意識してほしいポイントがあります。
タイトル作りで意識すること
- 対策キーワードを前半部分に必ず含める
- 文字数を30字程度に収め、簡潔にする
- 上位サイトや競合サイトと見比べてみる
- クリックにつながるようなメリットを入れ込む
上記の点以外にも数字や記号を活用して、なるべくオリジナリティを持ちつつSEOの観点から外れないタイトルと見出しの作成を行いましょう。
タイトルタグをHTMLに記述する場合の記載例
<title>SEOとは?</title>
②メタディスクリプションを作ろう
ページの説明を目的に設定されるのがメタディスクリプションで、自然検索ではタイトル直下の文章である「スニペット」に引用されるケースも多々見られます。
メタディスクリプションの作成時のポイント
- 文字数の目安は60~80字以内にする
- 検索キーワードを必ず含める
- クリック率を高めるための文章作りを意識する
せっかく検索結果が上位になっても、ユーザーのクリック数が増えなければ、SEOとしては成功といえないので、メタディスクリプションの作成にも注力してみましょう。
タイトルタグをHTMLに記述する場合の記載例
<meta name=”description” content=”効果的なSEO対策事例”/>
③内部リンクの設置をする
自社サイト内で行き来するために設置するのが内部リンクです。具体的な内部リンクの設定では、「検索エンジンがページを見つけられるようになっている」「重要なページに内部リンクが集約されている」ことが重要といえます。
また、リンクの「アンカーテキスト」にはキーワードが含まれていることも大切です。例えばキーワードが「SEO」の場合、「詳しくはこちら」と誘導するよりも「SEOについてはこちら」と誘導した方が、ユーザーとクローラーのどちらの立場にとっても好ましい内部リンクになります。
④重複コンテンツには要注意!
クローラーはほんのわずかな違いであっても、別記事として判断する傾向があることから、重複コンテンツは極力避けるのがおすすめです。
仮に重複コンテンツをそのままにしておくと、どれが検索結果にインデックスをされるか分かりづらく、被リンクによる評価分散などの恐れもあるので十分に注意しましょう。
⑤robots.txtについて理解しよう
クロールしてほしくないページがある場合に、指定してクローラーのアクセスを制限するのが「robots.txt」の役割です。上手に活用すれば検索エンジンのクロールによる効果も高められるので、サイトの規模感に合わせて利用しましょう。
⑥画像検索への対応もチェックする
近年ではオンラインショップの利用が増えたことで、画像検索の重要性が増しています。Webサイト上に画像を載せる場合は、下記の点を意識しましょう。
- 代替テキストを設置する
- 画像サイズはスマートフォン上でも確認する
- 画像サイトマップを準備する
- JPGなどのファイル形式を選ぶ
⑦モバイルフレンドリーを意識する
Googleの検索エンジンは、スマートフォンページからスクロール並びにインデックスを行う、MFI(モバイルファーストインデックス)が採用されています。スマートフォンが普及したことでMFIが主流となっていますが、PCでの作業が多い場合は注意しましょう。
スマートフォン向けのSEO対策
- スマホの画面上でも、問題なく使える
- 通信環境が弱い場合もあるため、表示時間を意識する
- 可能な限りスマホとPCのページ内容を揃える
- レスポンシブWebデザインの導入を検討する
⑧表示スピードの改善を試みる
2021年に実施された「ページエクスペリエンスアップデート」では、ユーザーのページ速度を高める取り組みの評価も進んでいます。具体的には、「Webに関する主な指標(LCP、FID、CLS)」「モバイルフレンドリー」「HTTPS」「煩わしいインタースティシャルがないこと」の4つが重要です。
キーワードとページ内容の関連性が大事なことには変わりありませんが、SEO対策を行う際は、ユーザーの利便性にも目を向けてみることが必要といえます。
SEOで可能な3つの内部対策・コンテンツSEO
続いて紹介するコンテンツSEOは、検索を行うユーザーの知りたいことに対して適切な情報の提供を行い、ユーザーのニーズを満たすことが主な目的です。
ここでは、実際に内部対策として行えるコンテンツSEOを3つに分けて紹介します。
①キーワード調査を進める
キーワード調査では、ユーザーがキーワードについてどのような情報を知りたいのか掴むのが大切といえます。
しかし結論からいえば、キーワード検索と検索結果からは、ユーザーのニーズを正確に把握することは難しいのです。検索ボリュームの大きいキーワードが良いキーワードとは限らず、反対にコンバージョンに寄与するのが検索ボリュームの小さいキーワードである場合もあります。
キーワード調査のポイント
- 競合には流入しているのに、自社には流入していないキーワード
- キーワードの検索ボリュームが多いか少ないか
- キーワードがコンバージョンから近いのか遠いのか
- 検索結果の傾向
②読者の検索意図を検討する
検索をするユーザーが何を知りたいのかを考えるのは、コンテンツSEOにおいても重要なポイントです。ユーザーの検索意図を把握するには以下の方法が有効といえます。
- 検索結果にあるコンテンツ内容を確認する
- ユーザーインタビューを実施する
- SNS上でキーワード検索を行い、関連する話題を調べる
- Yahoo!知恵袋などの質問内容を調べ、ユーザーの関心を推測してみる
最終的なユーザーのゴールを考えることも、コンテンツSEOでは大事なので、検索意図を検討する際は閲覧者の視点から検索意図を考えるようにしてみましょう。
③ユーザーが求めるコンテンツにする
キーワード次第では、Webサイト上に記事以外にも画像や動画などを差し込んだ方が、ユーザーのニーズに合致する場合もあります。
また、複合的なキーワードを含んだ記事は網羅性の高い記事となりますが、文字数が多くなり、かえって本質に辿り着きにくくなることもあるでしょう。コンテンツ作成時は、閲覧者の検索・ニーズを満たすように、内容の純度を意識してみてください。
SEOで可能な4つの外部対策
ここからは、SEO対策として実践可能な4つの外部対策を紹介します。Webサイトの閲覧数を増やしたい方はまず試してみてください。
①被リンク設置してもらう
外部のWebサイトからURLを貼ってもらうことを、被リンクと呼びます。被リンクでは総数よりも、リンクが張られているサイト数を示す「ドメイン数」を意識してみましょう。
他にもリンクが貼られているサイトが信頼できるものであるか、関連性が高いかといった点にも意識を向けてください。
②SNSを活用する
SNSを活用すれば拡散やシェアが期待できるので、被リンク数が増えやすくなります。拡散しやすいコンテンツとなっているか確認を行うことが、SEO対策におけるSNS活用には欠かせません。
③サイテーションの利用も
外部のサイトからサイト名・企業名・電話番号などの基本情報が普及されていることを、サイテーションといいます。影響力が高いWebサイトに掲載してもらうのが手っ取り早い方法といえますが、Googleからサイテーションへの言及はないため、現状ではやや検索順位上げにくい対策です。
④コンテンツの更新も忘れずに!
仮に検索結果で上位に出るようになっても満足せずに、情報が古くなる前に更新をする癖を付けましょう。1年放置し続けてしまうと、Webサイトにある情報がユーザーの探している情報ではなくなっていたり、規定や条件などの内容が変更されていたりする場合もあるのです。
SEO対策に成功した後も、適切なコンテンツを維持できるように意識しましょう。
Googleの上位検索に出ない場合の対処法
上記のSEO対策を内部・外部の両面から行っても、検索上位に出てこない場合もあります。ここではGoogleの上位検索に出ない場合の対処法を紹介します。
Googleのガイドライン違反がないかチェックする
ここまで紹介したSEO対策を適切に行っても、Googleが定めるガイドラインに違反している場合は、検索順位が低くなったり、下がったりするリスクがあります。検索結果から除外される不適切な手法について、以下の「品質に関するガイドライン」で確認しましょう。
除外される手法
- コンテンツの自動生成
- 有料リンク
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- リンク プログラム
- 質の低いコンテンツ
- 隠しテキストと隠しリンク
- 誘導ページ
ホワイトハットのSEOなのか再確認する
先ほど紹介したGoogleのガイドラインに沿ったものを「ホワイトハットのSEO」と呼び、Googleを欺く意図があるものを「ブラックハットのSEO」と呼んで区別します。後者は被リンクの購入・相互リンクを大量につけるリンクファーム・隠しテキストなどから、Googleの検索エンジンの穴を見つけようとする手法です。
現在はアルゴリズムの改良も進み、上記の手法が通用しない場合も増えていますが、ペナルティに該当する場合もあります。最新情報を確認しながら、意図しないブラックハットのSEOへならないように十分に気を付けましょう。
再度チェックしたいSEOのポイント
Googleのガイドラインに違反しない「ホワイトハットのSEO」である場合は、再度SEOの基本に立ち返って下記について確認してみましょう。
- ページがインデックスをされているか
- ページ内の情報が古すぎないか
- ユーザーの検索意図の変化に対応できているか
- 競合のコンテンツの品質上昇で、評価が変わっていないか
- 直近で大幅なリライトを行っていないか
- サーバーのレスポンスが悪くないか
- 被リンクが大幅に減少していないか
SEOランキングが上がらない場合は、Googleのガイドラインと上記のポイントをセットでチェックしてみてください。
SEO対策を自社で進めるのが難しいとされる理由
SEO対策をさまざまな角度から紹介してきましたが、SEO対策は自社で進めるのが難しいといわれています。難しいとされる理由を3つに分けて解説するので、理解を深めましょう。
ユーザーの意図や目的が掴みにくい
ユーザーの検索意図・目的はインテントと呼ばれますが、インテントは突き詰めれば突き詰めるほどに正解まで辿り着けなくなる、まさに迷路のようなものです。キーワードからユーザーのインテントを見つける作業は、決して簡単ではありません。
検索結果の評価基準があいまい
Googleのガイドラインからおおまかな考え方を紹介しましたが、実際にどのような対策を行えば検索順位が上昇するといった明確な決まりは存在しません。Googleが用いるアルゴリズムも変わりやすいので、都度対応していく必要はありますが、逆に順位が下がる恐れもあるため、SEO対策を自社で行うのは困難を極めているのです。
評価基準は日々変更される
Googleのアルゴリズムは日々更新されるので、突然検索順位が上がったり、反対に急に検索結果が下がったりすることもあり得ます。また、年に数回のコアアップデートではより大きな変化が加えられるため、SEO対策を練る場合は変動制とも向き合い続けなければならないのです。
これからSEO対策を始める方にとって大事なこと
最後に、これからSEO対策を始めようとしている方にとって、忘れないでほしい大切なポイントを3つ紹介します。
今後求められるSEO戦略
日々検索エンジンも進化しているため、「キーワード含有率」「効果的なマークアップ」「Googleのアルゴリズム対策」などのテクニックに頼るのは得策とはいえません。
逆にGoogleが協調している、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」の精神を重んじれば、検索エンジンから正当な評価をしてもらえるでしょう。SEO対策は短期的な成果よりも、長い目で見て取り組むことが重要です。
絶対にやってはいけないこと
繰り返しになりますが、SEO対策を進める際は、GoogleのガイドラインにあるWebマスター向けガイドライン上の「品質に関するガイドライン」を熟読しましょう。
数ある禁止行為・罰則対象の中でも、人為的リンク操作及びリンクの購入をする「リンクプログラムへの参加」は、長期で上位の検索結果から遠ざけられる対象となるので通委が必要です。
外注でSEO対策を行うという手も
初めてSEO対策を自社で行う場合は、専門性の高い人材の確保から育成までにかなりの労力を要します。取り組みを進めたからといって、必ずしもよい成果を上げられるとは限らないのもSEOの難しいところです。
マーケティングオートメーションツールである「SATORI」を導入すれば、リードを増やすことから、高度なマーケティング技術の実行まで一括して依頼できます。SEO対策は外注するという手段もあるので、必要に応じて検討してみてください。
まとめ
SEOは自然検索における流入数・コンバージョンを増やす施策全般のことを指し、Googleのガイドラインを理解することで対策を講じられます。内部対策・外部対策を行った結果、検索結果が上昇し、企業ブランドの向上に成功する場合もあるので重要です。
ただしGoogleのアルゴリズムは日々変わることから、満足のいく結果にならないケースも見受けられます。初心者の方を含めSEO対策に不安がある方は、SEO対策を専門としている会社へ外注することも視野に入れつつ、流入数・コンバージョンのアップを狙ってみてください。