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画像SEOとは?押さえておきたい基本対策と注意点を解説

ライティング

画像SEOは、検索エンジンに画像の内容を正しく伝えるための施策です。その一方で、現在は、ユーザー体験を高める役割も担うようになっています。

一昔前まで画像の重要性は、テキストと比較してそこまで高くありませんでした。画像をたくさん載せるのはページが重くなるリスクがありましたし、検索エンジンの画像解析も十分ではなかったからです。

しかし、近年では通信インフラが整い、AIによって画像解析の技術も向上しています。これに伴い、画像SEOに求められる対策の方向性にも変化が見られるようになりました。Webコンテンツの品質評価にも大きく関わるようになり、その重要性が高まっています。

この記事では、画像SEOの基本的な仕組みや対策、注意点について解説します。画像SEOを初めて学ぶ方はもちろん、情報をアップデートしたい方もぜひ参考にしてください。

画像SEOとは

画像SEOとは、自サイトに掲載したイラストや写真が検索エンジンに正しく理解され、画像検索の結果に表示されやすくする施策です。その一方で、近年では画像解析の技術が向上したことにより、ユーザー体験を高める役割も重視されるようになっています。

ここでは、画像SEOの目的や実践するメリットについて解説します。

2つの主要目的

画像SEOの目的は大きく分けて2つあります。「検索エンジンに画像の内容を正しく伝えること」と「ユーザーが画像を利用しやすい環境を整えること」です。

画像の内容が正しく伝わると、画像とページとの関連性を理解しやすくなります。その結果、ユーザーの検索意図に合った画像として評価されやすくなり、画像検索などで表示される可能性が高まります。従来の画像SEOでは、この「検索エンジンに伝える」役割が重視されていました。

一方で、近年では「ユーザー体験の向上」が重視されるようになりつつあります。画像解析技術の向上により、検索エンジンは画像のオリジナル性やテキストとの関連性などをより正確に把握できるようになりました。これに伴い、画像がWebコンテンツの品質評価に与える影響は以前より大きくなっています。

画像SEOの目的は従来・現行ともに変わっていません。しかし、その比重は大きく変化しています。

実践するメリット

画像SEOのメリットは、テキストではなく画像という新たな切り口から流入や評価を獲得できることです。

たとえば、購入意欲の高いユーザーの中には、テキストで情報を集めた後に画像検索で商品やサービスを調べる方も少なくありません。画像検索を利用している時点で見込み顧客となっている可能性があり、コンバージョンにつながりやすい傾向があります。流入源として活用できれば、単なるアクセス数だけでなく、問い合わせや購入の増加も期待できます。

また、より高度な画像認識技術によって判定されるようになった画像は、視覚的な利便性にとどまらず、コンテンツのオリジナル性や信頼性を評価する要素としても機能するようにもなりました。

画像SEOの実践は、流入源の多様化だけでなく、テキスト一辺倒にならない高品質なコンテンツを作るうえでも有効な施策になっています

内容を伝える画像SEO

では、具体的にどのような施策を行うのでしょうか。ここでは、検索エンジンに内容を伝えることを目的とした画像SEOを解説します。

alt属性を設定する

alt属性(オルト属性)とは、画像の内容をテキストで説明するためのHTML属性です。画像が表示されない場合の代替テキストとして利用されるほか、検索エンジンが画像内容を理解するための補足情報としても活用されます。

検索エンジンの画像認識技術は向上していますが、画像の内容を常に正確に理解できるわけではありません。そのため、alt属性によって画像の内容や役割を補足することで、検索エンジンはページとの関連性を把握しやすくなります。alt属性の記述例は以下の通りです。

<img src=”画像のURL” alt=”画像の説明”>

alt属性は、視覚障害者が利用するスクリーンリーダーでも読み上げられます。画像を見なくても内容が伝わるような説明文を設定しましょう。例えば猫の写真であれば、「猫」だけではなく「窓辺で眠る茶トラ猫」のように具体的に記述すると、内容が伝わりやすくなります。

画像にキャプションを設定する

キャプションとは、画像の近くに表示される説明文のことです。画像の内容や補足情報を読者に伝える役割があり、ニュースサイトや解説記事などでよく利用されます。

このキャプションは、画像内容を端的に言語化した情報です。検索エンジンが画像とページ内テキストの関連性を把握する手がかりになります。altテキストと合わせて設定することで、より正確に画像の内容を検索エンジンへ伝えられます。

キャプションは、画像の内容や記事との関係性が伝わる情報を簡潔に記載しましょう。画像を見ただけでは分かりにくい内容や、読者に特に伝えたい部分を補足するように書くのがポイントです。

ファイル名は画像内容がわかるものにする

検索エンジンはファイル名からも画像内容を読み取ろうとします。そのため、画像SEOでは自動で付けられる「IMG001.jpg」のような機械的な名前ではなく、画像内容が分かるファイル名を付けることが推奨されています。

ファイル名は、画像の内容が分かる具体的な名称に設定しましょう。例えば、茶トラ猫の写真であれば「cat.jpg」よりも「brown-tabby-cat.jpg」の方が内容を伝えやすくなります。

また、ファイル名を設定する際は単語をハイフン(-)で区切るのも推奨されています。ハイフンは検索エンジンが単語の区切りとして認識するため、画像の内容をより正確に伝えられます。

HTML画像要素(<img>)を使用する

HTML画像要素<img>は、Webページに画像を表示するためのHTMLタグです。検索エンジンは通常、この<img>要素を利用して画像を認識し、クロールやインデックス登録を行います。

検索エンジンは<img>要素を通じて画像を取得し、alt属性や周辺テキストなどの情報とあわせて画像内容を理解します。そのため、標準的なHTML画像要素を利用することで、検索エンジンは画像を発見しやすくなります。

一方で、画像をCSSの背景画像として表示したり、特殊な方法で読み込んだりすると、検索エンジンが画像を適切に認識できない場合があります。その結果、画像検索の対象になりにくくなる可能性があります。

コンテンツの一部として扱う画像は、できる限り<img>要素を使用して掲載しましょう。特に記事内で内容を補足する画像や商品画像、図解などは、検索エンジンが認識しやすい形で配置することが重要です。

ユーザー体験を高める画像SEO

従来の画像SEOは、検索エンジンに画像の内容を伝えることが主な目的でした。しかし、近年では画像解析技術の向上により、画像の品質や独自性、コンテンツとの関連性なども評価されるようになっています。

ここでは、ユーザー体験の向上につながる画像SEOを解説します。

オリジナル画像を使用する

オリジナル画像は、ユーザーの理解を促進させるだけでなく、信頼感を高める効果が期待できます。特に、コンテンツのために撮影した写真や独自に作成した図解などは有効です。サイト運営者の経験や知見を伝えやすくするだけでなく、「実際にやっている」という説得力を与えることができます。

また、検索エンジンの画像解析技術は年々向上しており、画像の重複や類似性も把握しやすくなっています。そのため、オリジナル画像はユーザー体験の向上だけでなく、コンテンツの独自性を伝える要素としても重要性が高まっています。

このような恩恵を得るためにも、画像はできる限り自社で制作しましょう。たとえば、実際の作業風景や商品、手順解説は自分で画像化しやすいコンテンツです。視覚化との相性も良く、読者に具体的な情報を伝えられます。

また、フリー素材やAI生成画像を使用する場合でも、そのまま利用するのではなく、説明文や注釈を加えたり、独自の編集を施したりするとコンテンツの価値が高まります。画像を単なる装飾として扱うのではなく、コンテンツの価値を高める情報として活用しましょう。

関連性を意識して画像を使用する

画像はテキストだけでは伝わりにくい情報を補足し、読者の理解を助ける役割があります。しかし、テキストとの関連性が低い画像を使用すると、かえって内容が分かりにくくなります。これは、検索エンジンにとっても同様です。テキストと合致しない画像は、コンテンツの内容を正しく伝える上でノイズになります。

画像を選ぶ際は、掲載箇所のテキストを補足できる画像を選びましょう。例えば、手順を解説する記事であれば作業工程の写真、データを説明する記事であれば図表やグラフを使用すると、読者は内容を理解しやすくなります。

一方で、見栄えをよくするためだけに画像を使おうとする際には注意が必要です。逆効果にならないためにも「この画像がなくても内容は伝わるか」「この画像によって何が理解しやすくなるか」などと自問自答してみることが大切です。

最適な画像サイズにする

画像サイズはページの表示速度に大きく影響します。画質を優先して容量の大きな画像を掲載すると読み込みに時間がかかり、ユーザーがストレスを感じる原因になりかねません。特にスマートフォンでは通信環境の影響を受けやすく、表示速度の低下が離脱につながる可能性があります。

一般的に、Webに掲載する画像は1枚あたり100KB以下を目安にすることが多いです。ただし、最適なサイズは、環境や画像の用途によって異なります。パフォーマンス測定ツールなどで読み込み速度を確認しつつ、画像容量を調整していくのが確実性が高いです。

表示が遅い場合、画像圧縮やWebP形式などを活用して容量を削減します。一方で、ファイルを軽量化すると画質が下がることもあります。画質と表示速度のバランスを取ってサイズの最適化を目指していく必要があるでしょう。

高画質の画像を用意する

高画質の画像は、ユーザーが情報を正確に理解するために重要です。画像がぼやけていたり、文字が読みにくかったりすると、内容を把握するのに余計な負担がかかってしまいます。特に文字を含む図解や商品写真などでは、高画質にする必要性が高くなります。用途に応じて十分な解像度を確保しましょう。

ただし、画質を上げるほど画像容量は大きくなるので、表示速度に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。WebP形式などの軽量フォーマットを活用して、画質と容量のバランスをとりましょう。

画像SEOで注意すべきポイント

画像SEOは、検索エンジンとユーザーの双方からの評価向上につながる施策です。しかし、単純に解釈して過剰に実施すると、かえって逆効果になる場合もあります。最後に、画像SEOで注意すべきポイントを解説します。

キーワードの詰め込みすぎ

ファイル名やaltテキストにキーワードを含めておくことは、検索エンジンが画像内容やテキストとの関連性をスムーズに把握する手助けになります。

しかし、だからといってキーワードの詰め込みはNGです。不自然なキーワードの連続は、検索エンジンからスパムと判定される可能性があります。また、人間視点でも画像内容が分かりにくくなり、ユーザー体験の低下につながります。

ファイル名やaltテキストを設定する際は、画像内容を正確かつ自然に表現することを意識しましょう。例えば、猫が寝ている画像であれば、「sleeping-cat.jpg」や「ソファで眠る猫」といったように、画像の特徴が伝わる表現が適切です。「cat-cat-cat」のような記載は逆効果になります。

画像容量による読み込みの遅延

高品質な画像は視覚的に情報を伝えやすく、ユーザー体験の向上にも役立ちます。商品の魅力やコンテンツの価値を伝える上でも効果的です。

しかし、画像を優先するあまり画像容量が大きくなりすぎると、ページの読み込み速度が低下する可能性があります。表示の遅延により、ユーザーの離脱を招きやすくなり、検索エンジンからの評価にも悪影響を及ぼす恐れがあります。

画像を掲載する際は、高画質と表示速度のバランスを意識することが大切です。画像サイズの適正化や圧縮、WebPなどの軽量な画像形式の活用を検討し、画質を維持しながら容量を抑えましょう。

類似画像の大量掲載

ECショップにおいて、同じ商品の「色違い(カラーバリエーション)」を豊富に揃えることは、売上や顧客満足度に直結します。

しかし、色違い画像を大量に掲載する際は注意が必要です。構図・背景・サイズがほぼ同じで色だけが異なる画像は、検索エンジンから「類似コンテンツ」とみなされる場合があります。その結果、インデックスの優先度が下がったり、意図したページが上位表示されにくくなったりする可能性があります。

対策としては、各カラーバリエーションの画像にそれぞれ異なるaltテキストを設定し、色名や商品名を具体的に記載するなどが有効です。また、カラーバリエーションを1つの商品ページにまとめて掲載する構成にすることで、ページの評価が分散するリスクを減らすことができます。

著作権・肖像権への配慮

画像はコンテンツの理解を助けるだけでなく、視覚的な魅力を高める効果もあります。適切な画像を使用することで、ユーザーに情報を分かりやすく伝えられるでしょう。

しかし、画像を使用する際は著作権や肖像権への配慮が欠かせません。他者が撮影・制作した画像を無断で使用したり、人物が特定できる写真を許可なく掲載したりすると、権利侵害につながる可能性があります。場合によっては、削除依頼や損害賠償請求などのトラブルに発展することもあります。

画像を掲載する際は、自分で撮影・制作したものや利用許諾を得たものを使用しましょう。また、フリー素材であっても利用規約を確認し、商用利用の可否やクレジット表記の有無などを事前にチェックすることが大切です。画像SEOを進める際は、検索エンジンからの評価だけでなく、法的なルールにも配慮しながら運用しましょう。

まとめ

検索エンジンは技術の進歩により、画像の内容をより正確に理解できるようになりました。それに伴い、画像SEOはユーザー体験を高める取り組みとしての側面も強まっています。

「検索エンジンに伝わるか」だけでなく、「ユーザーにとってわかりやすいか」という視点を持つことが、これからの画像SEOでは重要です。検索エンジンとユーザーの双方を意識しながら画像を活用し、高品質なコンテンツ作りに役立てましょう。