COLUMNコラム

Googleアルゴリズム:コアアップデートから見えてくる有効なSEOの形とは?

ライティング

Googleアルゴリズムとは、Googleが検索結果の掲載順位を決める際に用いるロジックやプログラムを言います。

自社サイトやブログの検索順位を上げたい、維持したいと考えるのであれば、このGoogleアルゴリズムの仕組みについての正しい理解を欠くことはできません。

本コラムでは、Googleアルゴリズムに関する基礎知識や検索順位の変動に大きく影響するコアアップデートの解説を通じて、今後通用する有効なSEOの形を考察していきます。

Googleアルゴリズムとは

Googleアルゴリズムとは、検索エンジンが検索結果の掲載順位を決める際に用いられるロジックやプログラムのことです。

Googleアルゴリズムは、200以上の項目から成る判断基準を点数化して、検索順位を決めていると言われます。しかし、その具体的内容までは公開されておらず、またロジック更新が日々行われることもあり、永続的で完璧なSEO対策はほぼ不可能であるのが実情です。

とはいえ、一方でGoogleは、検索エンジンが掲載順位を決める仕組みや特に重視すべき判断基準としている一部の指標を公開してくれています。そのため、これらを知ることで、検索順位を上げるための何らかの手がかりが得られる可能性も少なからずあるはずです。

では次に、Googleアルゴリズムによってサイトの掲載順位が決定される仕組みについてみていきましょう。

Googleアルゴリズムによってサイトの掲載順位が決定される仕組み

Googleがサイトの掲載順位を決める仕組みは、次の3ステップから成ります。

  • クロール
  • インデックス登録
  • ランキング

このうちアルゴリズムが深く関わるのは、主として最後のランキングです。

以下、この3ステップについて順に解説していきます。

クロール

クロールとは、クローラーと呼ばれる検索エンジンのロボットがネット上で検出したURLのWebページにアクセスし、内部リンクを辿ることによりそのページの内容を収集することを言います。

新規公開Webページは、クロールによって検索エンジンに存在を認知されて初めて、検索結果のランキング対象になるための第1段階をクリアしたことになります。

とはいえ、日々膨大なWebページをクロールしているクローラーが、アップされたばかりのページをすぐに発見できずにいるのは珍しいことではありません。そのため、Webページをクロールされやすくする取り組みは、SEO施策としてとても重要な意味を持ちます。

以下、クロールを促し、Webページのクローラビリティを高める手法をいくつか列挙します。

  • Googleサーチコンソールからサイトマップの送信やクロールリクエストを行う
  • 関連度の高いページに向けた内部リンクを設置する
  • シンプルなディレクトリ階層にする
  • ページスピードを改善してレンダリングにかかる時間を短縮する
  • 被リンクを獲得する

インデックス登録

インデックス登録とは、クロールによって収集したWebページの情報をGoogleがカテゴリ別にデータベースに登録することです。また、そのページコンテンツのさまざまなタグや属性、画像や動画などを解析する作業もインデックス登録に含まれます。

検索結果に表示される可能性があるのは、Googleに正規ページと認められたページです。Googleは正規ページやそのコンテンツについてのシグナル(ページの言語、配信された国、ページの使いやすさなど)も収集し、検索順位判定の資料として使用します。

正規ページや収集された周辺情報がGoogleの大規模なデータベースに載せられるとはいえ、すべてのページがインデックス登録される訳ではありません。コンテンツ品質の低さはもちろん、ページの設定やデザインなどにより登録が難しくなるケースもあるからです。

ランキング

インデックス登録されたページは、検索クエリごとに、そのクエリとの関連性やコンテンツの質をGoogleが高く評価したものから順に検索結果に表示されます。このランキングにGoogleが用いる判断基準こそがアルゴリズムに他なりません。

Googleアルゴリズムは、200を超える判断基準により膨大な数に上るWebページを評価し、瞬時に検索結果への掲載順位を決めていきます。Googleの検索エンジンとしての有用性や信頼性の高さは、このアルゴリズムの絶えざる精緻化によってもたらされてきたのです。

では、このGoogleアルゴリズムの中でも特に重要度が高いとされる5つの指標について、章を変えて解説していきます。

Googleアルゴリズムで特に重視すべき5つの指標

ここで紹介するのは、Googleが検索結果を決める際に特に重視しているとされる5つの指標です。いずれも、Googleが公式に発表した「ランキング結果 – Google 検索の仕組み」に掲げられています。

  • 検索クエリの意味
  • 検索クエリとコンテンツとの関連性
  • コンテンツの質
  • Webサイトのユーザビリティ
  • コンテキストと検索の設定

Googleによれば、これらの各指標は常に同じウェイトで考慮される訳ではありません。詳しくは以下でも触れますが、検索クエリの性質により重視される度合いが変わることに要注意です。

では、それぞれの指標について詳しくみていきましょう。

検索クエリの意味

検索意図を把握する指標です。

質の高い検索結果を返すためには、そのクエリに込められた典型的なユーザーニーズの把握が欠かせません。Googleは、検索窓に入力された限られた単語を手掛かりに検索意図を素早く察知し、有益な情報を上位表示するための言語モデルを構築しています。

具体的な仕組みは、クエリのカテゴリ分けです。「Know」「Go」「Do」「Buy」の4分類により、そのクエリに適した検索結果の出力が目指されます。また、メニューの並びも、このクエリの種類によって最適化されるようプログラムされています。

ユーザーが知りたい情報の性質も分析対象です。たとえば、「テレビの番組表」がクエリであれば、直近のデータを知るための検索であることが多いでしょう。こうした
クエリに対しては「フレッシュネスアルゴリズム」が働き、最新の情報が検索結果に表示されます。

検索クエリとコンテンツとの関連性

次に、検索クエリとコンテンツとの関連性の見極めです。

インデックス登録した膨大なWebページの中から、Googleがその検索クエリと関連性が高いと判断したコンテンツのみが検索結果の上位に表示されます。関連性は、クエリと同じキーワードの出現頻度、見出し・本文での使われ方や配置場所などを基に判定されます。

この仕組みから読み取れるのは、検索クエリと同じキーワードは、適切に使われてはじめてSEO効果の最大化に寄与するということです。単なるキーワードの羅列はWebページの上位表示化に寄与しないばかりか、逆にスパム行為とみなされかねません。

Googleアルゴリズムによるこうした関連性判定は、定量把握に馴染む数値的な指標に基づいて自動実行されます。そのため、個人の価値観や人生観、政治的志向性といった主観的概念については、そもそも分析の対象とならないことに注意すべきです。

コンテンツの質

コンテンツの質も検索順位に大きく影響します。ここで挙げている5つの指標の中で最も理解しやすく、かつ重要度の高い指標と言えるかもしれません。

この指標により、検索クエリと関連性が高いと認められるコンテンツを載せたWebページのうち、よりユーザーに役に立つ良質なコンテンツを含んでいると考えられるページから順に上位表示されていきます。

コンテンツ品質を見極めるさまざまな基準の中でも、近時とりわけ重視されつつあるのが「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」です。最新情報の提供や信頼できる情報の継続的な発信、良質な被リンクの獲得などがこれらの要素を高めます。

一方で、他サイトからリンクを購入する(ペイドリンク)、自作自演により不自然な被リンクを獲得するなどの行為はNGです。こうした行為はペナルティの対象であり、GoogleからWebページのコンテンツ品質が低いと認識されるリスクを限りなく高めるでしょう。

Webサイトのユーザビリティ

Webサイトのユーザビリティとは、Webページの使いやすさや見やすさのことです。この指標が重視されるようになった背景には、ユーザーのWebコンテンツ閲覧環境が多様化してきたことが挙げられます。

ユーザビリティのアルゴリズムでよく知られているのは、次の3つです。

  • どのブラウザを使っても、コンテンツが正しく、かつ同じように表示される
  • PC・スマホ・タブレットなど、さまざまなデバイスに最適化されている
  • アクセス時にWebページ全体が素早く表示される

この中でも、2つめの「さまざまなデバイスへの最適化」は近時Googleも特に重視しています。コアアップデートの項でご紹介する、MFI(モバイルファーストインデックス)がそれです。

せっかく優れたコンテンツを作っても、閲覧環境により使いやすさ・見やすさが損なわれてしまうのでは意味がありません。Googleがポリシーに掲げる「ユーザーに有益な情報を提供すること」に照らせば、ユーザビリティの重視は至極当然と言えるでしょう。

ただし「Google検索セントラル」によれば、ユーザビリティ(ページエクスペリエンス)は質が同程度のコンテンツ同士のランキングについてのみ影響します。質の悪いページが、ユーザビリティの優位性によって質の高いページを上回ることはありません。

ユーザビリティに関わるアルゴリズムは、トレンドや価値観の変容に伴う不定期の変更や追加が避けられません。日頃からこうした情報のチェックに努め、突然のアルゴリズムの見直しにも臨機応変に対応できるようにしておくことが大切です。

コンテキストと検索の設定

コンテキストと検索の設定とは、検索クエリ以外のユーザー固有の背景や文脈(コンテキスト)も考慮しながら検索意図を把握する際に活用されるアルゴリズムを指します。

たとえば、パーソナライズド検索のためのアルゴリズムです。ユーザーの使用言語、検索履歴や過去にアクセスしたWebサイト、SNSにおける投稿やシェアの履歴などの情報を参照しながら、そのユーザーに最適化された検索結果の出力が目指されます。

ユーザーの現在地情報を基に検索結果を調整する、ローカライズ検索向けのアルゴリズムも重要です。現在地とのアクセス性をランキングの判定材料に加えることで、今まさに検索しているそのタイミングにおける最適なショップの上位表示化が可能になります。

ユーザーニーズの多様化が著しい時代です。Googleも検索結果の「個別化」推進傾向に今後さらに拍車をかけることでしょう。この流れを受けて、コンテキストと検索の設定のためのアルゴリズムがより重要度を高め、検索結果の精度も向上していくに違いありません。

Googleアルゴリズムはコアアップデートを経て進化してきた

検索結果のランキングに使われるGoogleアルゴリズムは、最初から今の仕組みで動いていたわけではありません。日常的な細かなアップデートはもちろん、定期的に実施される、コアアップデートと呼ばれる大がかりなアップデートを経て進化してきたのです。

ここでは、コアアップデートの概要や、なぜコアアップデートに注目すべきかについて解説します。

コアアップデートとは何か

コアアップデートとは、Google検索アルゴリズムの重要部分が大きく見直されるアップデートを言います。

Googleアルゴリズムが日々更新され続けているのをご存知の方も多いでしょう。200以上あるとされるアルゴリズムの要素について、1日に平均6回、年間では2,000回近く実施されていると言われます。

とはいえ、こうした日常的なアルゴリズム更新の詳細を把握するのはほぼ不可能で、また仮にできたところで大したメリットはありません。これだけ高い頻度で実施されるのであれば、把握した先から立ちどころに古い情報と化していく可能性の方がずっと高いからです。

そこで、SEOで成果を上げたい我々が注目すべきなのがコアアップデートです。Googleでは、年に2~4回程度実施されており、事前の公式アナウンスにより周知されるのが慣例になっています。

コアアップデートが行われると、更新目的に関わる検索アルゴリズムが大きく変化します。SEOへの多大な影響は避けられず、大規模な掲載順位の上昇や下落が起こることも稀ではありません。

コアアップデートが行われる理由

コアアップデートが行われる理由は、およそどのような検索クエリについても、常に信頼性やそのクエリとの関連性が高いコンテンツを検索結果に表示させるという目的達成のためです。背景にはもちろん、Googleがミッションに据えるユーザーニーズの充足があります。

Google検索エンジンはこれまで目覚ましい進歩を遂げ、ユーザーが抱く膨大な疑問や悩みを解決してきました。とはいえ、「ユーザーの脳内や心の中」の可視化と悩みに対する最適解の常時提供を目指すGoogleが見据える終着点は、まだまだずっと先にあるのでしょう。

ユーザーが安心かつ安全に検索エンジンを利用でき、信頼に足る情報を確実に取得できて初めて、Google自身の信頼性もまた保たれます。Googleにとってコアアップデートとは、商売道具である検索エンジンを時代に合ったものに改良していくための必須イベントなのです。

コアアップデートの頻度

Googleのコアアップデートは年に2~4回ほど実施されます。2019年6月実施のコアアップデートから、公式X(旧Twitter)を通じた事前告知が行われるようになりました。事前告知ではアップデートの目的や内容は明らかにされないものの、実施時期の把握が可能です。

ただし、Xの公式アカウントでは、コアアップデートの経過報告や展開完了の告知なども行われます。展開完了後にはどのWebサイトにも程度の差こそあれ順位変動リスクが生じるため、Webサイトの責任者やSEO担当者はきちんとフォローしておくことが大切です。

コアアップデートは完了までに通常は数週間程度を要し、数ヶ月かかることも珍しくありません。アルゴリズムの調整は、展開完了後に行われます。順位が下がったとしてもしばらくは静観し、状況が落ち着いてからWebサイトの見直しを本格化させるのがおすすめです。

なぜコアアップデートに注目すべきか

Google自身が明言している通り、アルゴリズムが公開されることはありません。企業秘密であるアルゴリズムの開示は、競合にタダで利益を生む仕組みを教えることに他ならないからです。Webの甚だしい劣化につながるスパム行為を誘発しかねないこともあるでしょう。

そこで、コアアップデートです。先述の通りコアアップデートとは、Googleが理想に掲げる到達点に向けた一連の改修作業と捉えられます。そのため、実施されたコアアップデートの詳細を知ることで、今後採るべきSEOの理想形を推し量ることが可能です。

Googleアルゴリズムの解明なくして実りあるSEOは期待できません。そして、非公開であるアルゴリズムの解明には、コアアップデートの分析と仮説の設定、実際の順位変動におけるSEO効果の検証が不可欠です。これらの繰り返しがSEOの精緻化につながります。

Googleアルゴリズムで過去に実施された主なコアアップデート

幾多のコアアップデートを経て、Googleアルゴリズムは進化を遂げてきました。そのため、コアアップデートの歴史を振り返れば、GoogleアルゴリズムがWebページをどうやって評価し、ランキングを行うように変わってきたのかの大筋を明らかにできるはずです。

以下、Googleアルゴリズムで過去に実施された主なコアアップデートの内容を解説していきます。

パンダアップデート

コンテンツの「品質」に関わるアルゴリズムのアップデートです。初回は2011年2月に実施されました。盗用コンテンツや重複コンテンツ、オリジナリティに欠けるコンテンツなどを低く評価し、そのWebページの検索順位を下げるのが狙いです。

本アップデートにより、「ページごとの品質スコア」を基に検索順位が決められるようになりました。他コンテンツのコピペやキーワードの乱用など、かつて横行した本質的でないSEOテクニックを駆使した悪質なWebページが排除されるようになっています。

公式にアナウンスされたパンダアップデートの最新版は、2015年7月実施のバージョン4.2です。アップデートの詳しい内容は明らかにされていないものの、引き続き検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツを高く評価する方向性に変わりはないものと考えられます。

ペンギンアップデート

Webスパムを取り締まるためのアルゴリズムアップデートです。2012年から実施されています。具体的には、不自然なリンク構築によって低品質なWebページを上位表示化させようとする「ブラックハットSEO」の阻止が狙いです。

本アップデートにより、不正なリダイレクトやマークアップの悪用に基づく作為的な被リンクが評価されなくなりました。そのため、今ではこうしたスパム的なSEOを施したWebサイトの検索順位は大幅に下落するようになっています。

ペンギンアップデートは、2016年9月実施のバージョン4.0からコアアルゴリズムに組み入れられ、リアルタイム実施に切り替わりました。そのため、スパム行為による意図的に評価を上げようという試みは、常にランキングからの排除の対象になり得ることに要注意です。

モバイルフレンドリーアップデート

スマホをはじめとするモバイル端末での視認性や操作性をランキングに反映させるためのアップデートです。2015年4月と2016年5月に実施されました。スマホの著しい普及もあり、モバイル端末での検索割合がPCの割合を上回ったことなどが背景に挙げられます。

スマホで閲覧しにくいWebサイトの評価が下げられるということで、本アップデートを契機にスマホ対応が急速に進むことになりました。フォントサイズを読める大きさにするのはもちろん、ボタンを押しやすい大きさや配置にするなどの仕様変更が一般化しています。

なお、Googleは2018年3月に「MFI(モバイルファーストインデックス)」への移行を正式に発表し、モバイル優先の姿勢を鮮明に打ち出しています。これにより、従来のPC用のページに代わり、モバイル向けページへの評価を基にランキングを行うようになりました。

モバイルユーザーの快適性を重視したWebサイト作りは、今や必要不可欠のSEO施策の1つです。Googleのこうしたコアアップデートの歴史は、その重要性を何よりも強く示していると言えるでしょう。

健康アップデート

日本語検索のみに適用された異例のコアアップデートとして知られます。2017年12月の実施です。「ヘルスケアアップデート」とも呼ばれるように医療や健康分野のWebページが対象で、お金や資産、法律に関わる情報のページも含まれます。

ちなみにこれらのジャンルは「Your Money or Your Life」と総称され、略して「YMYL」として表されるのが一般的です。

健康アップデートにより、YMYLに関する情報は専門家が手がける信憑性の高いコンテンツでないと、原則として上位表示されることはなくなりました。人生や生活の質に深く関わる事柄に関する情報については、発信者の信頼性を重視しようとする意図が読み取れます。

本アップデートは、2010年代に隆盛を極めた「キュレーションサイト(まとめサイト)」の検索上位化現象と無縁ではありません。当時急激な需要増に対して素人ライターが手掛ける低質な記事が量産され、盗用や誤情報の跋扈によるモラル崩壊が社会問題化したのです。

なお、YMYLコンテンツにおける評価基準として近時Googleが重視しているのが、先にも触れた「E-E-A-T」と呼ばれる概念です。この点は後述します。

Googleが開発中のAIシステムに関するアップデート

ここでは、Googleが開発を進めているAI(人工知能)システムに関するアップデートを3つご紹介していきます。

  • RankBrain
  • BERT
  • MUM

これらは、性質上コアアップデートの系譜に連なるものとはいえないかも知れません。とはいえ、AIの近時の目覚ましい多方面への浸透に鑑みれば、SEO的重要性は一連のコアアップデートに決して引けを取らないものと言えるでしょう。

RankBrain

AIが検索クエリとコンテンツとの関連性を判断する際に用いるアルゴリズムのことです。Google初のAIベースの検索アルゴリズムとして知られ、2015年の導入以来、日々アップデートされ続けています。

RankBrainの役割をざっくり言えば、検索クエリの実質的解釈です。これまでのように字面だけでクエリの意味を判断するのではなく、コンテンツとの関連性が認められる類推可能な意味にまで解釈を拡げてクエリを理解し、検索結果に反映させられるようになっています。

たとえば、いま「筋トレ 方法」というクエリで検索すると、方法だけでなくメニューや時間帯、(効果を上げる)ポイントなどを解説しているWebページも表示されます。これは、ユーザーが知りたい筋トレの方法とは、多くの場合メニューやポイントだからです。

検索意図の的確な把握なくして、検索結果表示の最適化は叶いません。ランキングの前段階である検索クエリの解釈フローにおいてもよりユーザーの脳内に近づこうとするRankBrainは、Googleがユーザーファーストを貫徹するうえで欠かせないアルゴリズムと言えます。

BERT

BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)とは、Googleが手がける自然言語処理技術のことです。GoogleはこのBERTを「自然言語理解における大きな飛躍」と自賛しており、導入時には「AIによる人知の超越」として話題にもなりました。

BERTは、検索クエリに込められた意図や文脈を理解して、より関連性が高いであろうWebページを検索結果の上位に表示させるための検索アルゴリズムとして機能します。2019年の初実施以来、RankBrain同様、AIベースのアルゴリズムとして重視されてきました。

BERTの最大の特徴は、 長い会話型のクエリや複数の単語で構成されるクエリに対しても、検索意図に近い検索結果を返してくれることです。単語ベースの検索クエリに対して働くRankBrainとは、まさにこの「文意も理解できる」という点で大きく異なります。

BERTアップデートが実施された背景には、検索クエリの多様化や音声検索の急増傾向があります。長文の質問や主語の省略をはじめとする曖昧さの残る言い回し、あるいはスマホやスマートスピーカーを使った口語体文章などを的確に解釈する必要が出てきているのです。

BERTの搭載により、Google検索エンジンが文章型検索クエリを解釈する精度が大きく向上しました。これまでランキングの下位に甘んじてきたWebページが日の目を見るようになったことで、ユーザーがより検索ニーズに適った情報を受け取れる状況が生まれています。

MUM

2021年5月、BERTの発展形とも称される新アルゴリズム「MUM(Multitask Unified Model)」が発表されました。高度な言語理解を基に複雑な質問に込められた検索意図を的確に汲み取り、ユーザーに最も役立つ答えを返すためのアルゴリズムとされています。

Googleによれば、MUMは「BERTよりも1,000倍強力」なアルゴリズムです。従来であればユーザーが何度も検索を繰り返しながら自力で答えを見つけ出さざるを得なかった複雑で高度な質問にも、即時かつ的確に答えを返せるようになると言われています。

文字だけでなく、画像を理解できるのもMUMの特徴です。たとえば、過去の登山時に履いたブーツを将来の登頂にも使えるか知りたいとします。MUMであればブーツのアップ画像を基にその可否を判断できるほか、より適した登山靴のレコメンド表示なども可能です。

MUMはまた、言語の壁も乗り越えます。日本語を含む75の言語でトレーニングされているからです。MUMの実装により、今後はネットに上がる世界中の情報の中から、ユーザーの悩みの解決に最適化された答えが提示されていくことになるでしょう。

現在試験段階中のMUMですが、導入に向けた準備が着々と進んでいます。とはいえ、アルゴリズムが変わってもSEOの本質は変わりません。むしろGoogleのランキングがより内容重視になるため、ユーザーに役立つコンテンツ作りがこれまで以上に大切になるはずです。

近時のコアアップデート

2018年以降のGoogleでは、告知は別として、基本的にコアアップデートの詳細が公開されることはありません。そして、現在「コアアルゴリズムアップデート」と呼ばれる大がかりなアルゴリズムの見直しが、年に数回実施されているのは既に触れたとおりです。

ここでは、こうしたコアアルゴリズムアップデートの中から、近時実施された主なコアアップデート3つの概要を紹介していきます。

  • スピードアップデート
  • スパムに関するアップデート
  • ヘルプフルコンテンツアップデート

スピードアップデート

Webページの表示速度に関わるアルゴリズムアップデートです。2018年1月にGoogleによる本アップデートの内容発表があり、同年7月に実施されています。

本アップデートにより、ランキングの際に、ページ表示速度がこれまで以上に重視されることになりました。とはいえ、ランキング低下の対象となるのは読み込み速度が「極端に遅いページ」に限られるため、実際に影響が及ぶ範囲はそう広くありません。

次にGoogleは、PC向けページとモバイル端末向けのページとをそれぞれ別基準で、読み込み速度の評価にかけるとしています。モバイル検索利用の増加傾向に鑑みれば、今後は特にモバイルファーストに立ったページ表示速度の改善が重要度を高めていくのは必至です。

ただし、Googleはまた、魅力的で質の高いページはページ速度に関係なく高順位がつく可能性があるとも述べています。本アップデートによっても、コンテンツの質をランキング要素として重視する姿勢はいささかも変わらないものと考えるべきでしょう。

スパムに関するアップデート

Googleは、スパムの排除に向けたアップデートも不定期で行っています。2022年10月にも全ての言語が対象となるアップデートが実施され、スパムを検知するための自動システムが大幅に改善されたと言われています。

『Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー』によれば、Googleのスパム検出システムは、自動システムと必要に応じて実施される手動対策の2本立てです。ポリシーに反するサイトは、検索順位を下げられるだけでなく、まったく表示されなくなる可能性もあります。

スパム排除に向けたGoogleの本気度が窺える本アップデートは、サイト運営者にポリシーの事前把握とその対策の徹底した実践を迫ることになりました。実際、キーワードの多用やランキング操作を狙ったリンクの設定などのSEOの多くが、スパム扱いされています。

なお、以下のスパムポリシーが、2024年3月に新しく追加されています。

  • 期限切れドメインの悪用
  • スケールコンテンツの乱用
  • サイトの評判の悪用

これらの新ポリシー「サイトの評判の不正使用」は、対策に向けた猶予期間を経て、2024年5月5日に施行されました。既に検索結果に大きな影響があった模様です。Googleが掲げるユーザーファーストに適うSEOがより求められる時代を迎えていると言えるでしょう。

ヘルプフルコンテンツアップデート

ユーザーに役立つコンテンツを検索結果の上位に表示させるためのアップデートです。ここでは、価値の乏しいコンテンツやそうしたコンテンツから成るWebサイトを低く評価することで、有用コンテンツの掲載順位を相対的に上げることが目指されます。

ユーザーが抱く疑問や悩みを瞬時に解決できないアルゴリズムの放置は、ユーザーファーストを標榜するGoogleにとり、最も忌避すべき怠慢行為であるに違いありません。Googleが他の追随を許さない検索エンジンで在り続けるうえで欠かせないアップデートと言えます。

翻ってWebサイトを運営する立場からは、検索クエリに込められたユーザーニーズを満たす質の高いコンテンツの提供が、これまで以上に求められるという認識が必要です。そして、その取組の際に道しるべとなるのが、近時Googleが重視するE-E-A-Tに他なりません。

本アップデートは2022年8月にまずは英語圏のみで実施され、その後同年12月より日本語を含むグローバル展開にシフトしています。以降は年に数回実施され、事前に公式アナウンスが入るのが通例です。

なお、2024年3月6日より、本アップデートのシステムがコアランキングシステムに統合されました。現在多方面で実施中であるその他のコアアップデートとの連携を通じて、検索エンジンとしての更なる高みを目指そうとするGoogleの確固たる意志が窺えます。

Googleアルゴリズムに効く!SEO対策4つのポイントとは

Googleアルゴリズムの理解なくして的確なSEOの実施は叶いません。そして、ここまでコアアップデートについて詳しくみてきたのは、Googleが非公開にしているアルゴリズムの把握に向けた手がかりを得るためでした。

ここでは、一連のコアアップデートから浮き彫りになったGoogleアルゴリズムの現在形や将来の改修の方向性を念頭に、これから効果的なSEOを実施するための4つのポイントをご紹介していきます。

ユーザーの検索ニーズを正しく把握する

Googleが掲げる企業理念の最上位には「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と記されています。そして、Googleがこれまで実施してきたどのコアアップデートをみても、ユーザーファーストの視点で貫かれていることは明らかです。

Googleがユーザーに役立つコンテンツをより高く評価する姿勢は、今後もブレることはないでしょう。実際これまで数々のSEOがスパムとしてGoogleにより駆逐されてきたのも、ユーザーではなく、Googleのみに向けられた施策であったからに他なりません。

ユーザーに役立つコンテンツをつくるための第一歩が、検索ニーズの把握です。丹念なキーワードリサーチとそのキーワードの競合ページの分析を通じて、顕在ニーズの裏に隠されたユーザーのコアニーズを可能な限り深掘りしていく必要があります。

コンテンツのE-E-A-Tを高める

近時のGoogleは、Webサイトの評価基準としてE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を重視する傾向にあります。ユーザーファーストに加え、E-E-A-Tに則ったコンテンツ作りを心がけることが大切です。

コンテンツのE-E-A-Tを高める方策の具体例としては、以下が挙げられます。

  • 商材の使用レビューや体験談などの一次情報を盛り込む(経験)
  • 専門家に取材する(専門性、権威性、信頼性)
  • 信用度が高いサイトからの良質な被リンクを獲得する(権威性、信頼性)
  • 根拠のあるデータを引用する(信頼性)
  • 著者や企業情報を公開する(権威性、信頼性)

なお、YMYL分野では特にE-E-A-Tが厳格に評価されます。フェイクニュースはもちろん、内容自体は正しくても出所が怪しい情報などの上位表示は、ユーザーの人生に取り返しのつかないダメージを及ぼすことになりかねないからです。

そこで、YMYL分野のコンテンツ作成では、専門家による監修を受けたり、作成者を記載したりすることがよく行われます。その理由は、もちろんWebサイトに専門性や権威性、信頼性などを帯びさせるためです。

Web上には、日々膨大な情報がアップされ続けています。Googleがそれらの1つ1つについて真偽を確かめていくことはできません。E-E-A-Tの視点からコンテンツの質を判断してランキングに反映するアルゴリズムは、こうした課題の克服に大きく貢献しているのです。

独自性が高い情報を発信する

独自性が高い情報を発信していくことも重要です。競合サイトと重複する内容が多い記事、単なるまとめサイトの域を出ない記事、そうした低質な記事を多く載せているWebサイトなどは、Googleから厳しい評価を下される可能性があります。

Googleがコアアップデートの際に公表している、独自性が高い情報の見極めポイントのいくつかをご紹介します。

  • 独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか
  • 特定のトピックに対して包括的または完全な説明を充分に提供しているか
  • 洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか
  • 他のソースに拠る場合、付加価値とオリジナリティを充分に提供しているか
  • 雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか

以上、「Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと」より

たとえば、公的機関や権威性が高いサイトなどが公表している調査結果に独自の考察を加えたコンテンツは、独自性を認められやすいでしょう。インタビューや取材を通じて、競合サイトにみられない新たな視点やユニークさの獲得に成功している記事なども同様です。

そもそも、検索結果が金太郎飴のような記事ばかりでは、ユーザーが1位の記事以外を読む意味がなくなります。従来より続くGoogleのコピーコンテンツに対する厳しい姿勢は、生成AIの普及による量産型記事の爆発的増加が懸念される今後、一層拍車がかかるはずです。

UX(ユーザーエクスペリエンス)を最適化する

UX(ユーザーエクスペリエンス)の最適化も求められます。Webサイトやコンテンツの見やすさ・扱いやすさは、Googleが掲げるユーザーファーストの実現に不可欠のファクターだからです。

UX最適化に向けた具体的な対策を、2つの視点からみていきましょう。

  • スマホでの視認性の向上
    MFIの観点からは、縦長のスマホ画面での閲覧を想定した視認性がとりわけ重要です。画像やテキストが画面からはみ出ないようにしたり、一文を40字程度に収めたりにより、モバイルユーザーの見やすさ・読みやすさに配慮する必要があります。
  • ページの表示速度やページ読み込み時の視覚的な安定性の最適化
    これらは、Googleがランキングの際に活用している指標です。読み込み時間の短縮が離脱率の低下に、累積レイアウトシフト (CLS)の改善はサイト訪問者のサイト滞在時の快適さの向上に、それぞれつながります。

Google自身が公表しているように、UXの最適化に向けた施策の多くは、ダイレクトにWebサイトの検索上位表示化をもたらします。SEOの専門家によれば、UXの向上がサイトの信頼性や権威性を高めるためです。

すでに定着したモバイルファーストだけでなく、音声検索のようなダイバーシティに適う検索手段の普及も進んでいます。閲覧環境の多様化が必至の今後は、コンテンツの質だけでなく、UXもまたGoogleによってさらに厳しく見極められていくに違いありません。

Googleアルゴリズムを知ればAI時代のコンテンツ作りの形が見えてくる

現在、ChatGPTやBardなどの生成AIツールの普及がさまざまな分野で進んでいます。そう遠くない将来に、AIを活用して作られたコンテンツが爆発的に増加するかもしれません。

GoogleによるAI Overviewの試験運用が国内で開始されました。AI Overviewとは、AIが検索クエリを基に独自の回答を生成し、検索結果のトップに表示する仕組みです。実験段階とはいえ、今後はAIの回答が通常の検索結果よりも上位に表示されるようになると言われています。

ここでは、これまで述べてきたコアアップデートを通じたGoogleアルゴリズムの変遷をベースに、来るべきこうしたAI時代に採用すべきSEO施策や、成果につながるコンテンツ作りの形などについて考察していきます。

作り手が人かAIかは問題ではない~コンテンツの質がSEO効果を決める

Googleは、作成者や制作方式だけで外形的にコンテンツを評価することはしません。その代わりに、アップデートの際に実施するアルゴリズムの改善を通じて、ユーザーに役立つコンテンツから順に上位表示していくランキングの仕組みを徐々に作り上げてきました。

AIに対する考え方も同様です。コンテンツの価値は、あくまでもユーザーファーストの視点から評価されます。こうした姿勢は、2023年2月にGoogle検索セントラルで発表された「AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス」でも明言されている通りです。

ただし、一方でGoogleは、AIによって自動生成されたコンテンツをスパムとして排除する可能性についても言及しています。AIライティング自体を全否定はしないものの、検索順位のハックだけを狙ったAI利用については厳しい対応がなされるはずです。

結論として、GoogleのこれまでのWebサイトに対する評価方針やスパム行為に対するスタンスに大きな変化はみられません。今後も、AIを活用するか否かに関わりなく、ユーザーファーストの視点に立ったコンテンツ作りやSEOを心がけることが大切です。

E-E-A-Tの重視~AI生成コンテンツが評価されづらいアップデートの可能性

繰り返しになりますが、Googleは、コンテンツ作りにおける多くの工程を効率化できるAIの活用自体を問題視しません。とはいえ、活用によりユーザーに役立つコンテンツを作れるかどうか、これはまた別の話です。

未だハルシネーションを克服できずにいる現在のAIに、信頼性や権威性の高いコンテンツを作らせるのは困難でしょう。さらに、E-E-A-Tの中でも近時のGoogleが特に重視しているとされる「経験」について、生成AIコンテンツが質的に満たすことはほぼ不可能です。

AIがもたらすこうしたリスクには、もちろんGoogleも気づいています。それは、AIを使ってSEOハック的に大量に自動生成させたとおぼしき低質なコンテンツに対するインデックス削除やランク急落などを数多くもたらした、近時のアップデートからも明らかです。

Googleによる生成AI向けのアップデートは、これからも繰り返し実施されることでしょう。そのため、AIの活用がさらに進む今後は、効率性だけでなく、E-E-A-Tに則った質の高いコンテンツ作りに関するSEO的な重要性もますます高まるに違いありません。

ブロガー・ライターだって安心できない~コンテンツ作りを見直そう

これまでにも、スパムによるランキング操作を試みる悪質なブロガー・ライターらは少なからず存在しました。しかし、Googleはこうした手法で作られたコンテンツをことごとく排除することにより、検索エンジンとしての高い信頼性を今日まで保ち続けています。

生成AIの普及が、コンテンツ作りの形を徐々に変えつつあるのは確かです。AI Overviewの標準化により、今後は「ゼロクリックサーチ」の増加も予想されます。ジャンルによっては検索上位表示獲得の重要性が下がり、SEOがオワコン化する可能性もなくはありません。

とはいえ、当面の間、Googleが検索エンジンを完全に手放すことはないでしょう。現状の生成AIの精度の低さからすると、とても検索エンジンに代替できる代物ではないからです。よって、マーケティング施策としてのSEOの役割は今後も残り続けるに違いありません。

より重要な事実は、近年のGoogleが、コアアップデートを通じてAIを活用した検索アルゴリズムの改善を積極的に進めていることです。ブロガー・ライターとして生き残りたければ、これまでのSEOに固執せず、この機会にコンテンツ作りを見直す必要があります。

Googleが言うように、コンテンツを検索エンジンのために作ってはなりません。生成AIでは得られないより深い知識や経験に根差すあなた独自の価値観など、競合サイトでは知ることのできない情報に触れたいと願う読者に宛てたコンテンツ作りを心がけましょう。

ユーザーファーストに徹することがすべてです。この一貫してブレることのないGoogleの本質に照らせば、実施すべきSEOの理想形とは、実は昔も今も良質なコンテンツを提供し続けること以外にありません。

付言するならば、ユーザーファーストの達成に向けて将来的に重要性を増していくと考えられるのが、「コンテキストと検索の設定」の指標です。検索結果における「多様な情報」の提示を目指すGoogleが近時特に重視するアルゴリズムの1つとして、先にも紹介しました。

このアルゴリズムが進化すれば、その検索クエリでの1位獲得は、おそらく今ほどの意味を持ち得ません。属性や現在地、日時などによりユーザーが欲する情報は違ってくるはずで、そのタイミングにより異なる検索結果が表示される時代が間もなくやってくるでしょう。

Googleは、先述の通り、検索クエリの背景、いわば「ユーザーの脳内や心の中」の可視化とその悩みの解決を目指しています。今後はブロガー・ライターの側にも、ピンポイントで悩めるユーザーに刺さるコンテンツ作りが、より求められていくに違いありません。

まとめ

ランキングにあたり、コンテンツの品質を何よりもまず重視するGoogleの姿勢は終始一貫しています。これまでのすべてのアップデートは例外なく、ユーザーニーズを満たすWebサイトを検索結果の上位に表示させるためのアルゴリズム改変として実施されてきました。

本文でもみてきたように、コアアップデートを通じたGoogleアルゴリズムの進化についての理解が、今後通用する有効なSEOの形を知ることにつながります。そして、究極のSEOとはおそらく、Googleが目指す「ユーザーの脳内や心の中」の可視化と同義のはずです。

本コラムが、来るべきAI時代における、皆さまのWebコンテンツ作りに向けた一助になれば幸いです。