COLUMNコラム
ブログ初心者におすすめのテーマは?おすすめのテーマやテーマを決める手順について解説
かつては一般の人が自分の考えや意見を公けに向けて発信するには、新聞や雑誌に投稿し、審査を受け、掲載するに値すると認められなければなりませんでした。掲載のハードルは高く、確かな文章力、公衆に向けてのメッセージ性、時宜にかなった即時性が求められ、気軽な発表の場とは言い難いものです。それが時代を経てインターネットが広く一般に普及し、インターネット上にブログという情報発信の場ができたことで、誰もがどんなテーマでも気軽に不特定多数に向けて投稿できるようになりました。
正確な数は不明ですが、2023年12月時点で日本国内だけでも1,000万以上のブログサイトが存在すると推定されています。
そこで本記事では、ブログ初心者におすすめのテーマや、テーマを決める手順などについて解説します。
ブログとは
ブログとは、正式にはウェブログ(Weblog)と言い、Web上に記録を残すという意味があり、何らかの情報を日々更新していくウェブサイトの1種です。日本でブログが使われるようになったのは2000年代前半のことで、それ以前ではインターネット上で情報発信するにはホームページの立ち上げが必要でした。
ホームページを立ち上げるにはHTMLやFTPといったITに関する知識が必要でしたが、ブログの登場と共にその障壁がなくなりました。インターネット上で公開されている指定のサイトにログインし、定型化されたフォームに文章を入力するだけで簡単に記事を投稿できるのは、当時極めて画期的なことでした。
現在では個人のみならず、企業がビジネス目的でブログを立ち上げることも増えてきています。
ブログ初心者におすすめのテーマ
ここではブログをこれから始める初心者の方におすすめのテーマについて解説します。
関心を持って書け続けられるテーマ
ブログは日々更新していかないとすぐに陳腐化してしまうため、記事を書き続けるのが苦ではなくて関心を持って書き続けられるテーマを選ぶことが大切です。
そのテーマについて深く知っていなかったとしても、興味や関心のある分野であれば学習意欲も湧き、記事の投稿を重ねることで知識が深まっていくことでしょう。情報量が豊富で閲覧者にとって有益なブログを書くためには、多かれ少なかれ調査や学習が必要です。自分が興味や関心を持っているテーマであれば調査や学習はさほど苦にならず、調査や学習したことは自分自身の肥やしになります。
また、興味や関心がある分野であればモチベーションを維持しやすく、テーマと長く付き合っていくうえでプラスに働くことでしょう。
雑記ブログよりも専門特化ブログ
雑記ブログとは、特定のテーマやジャンルに絞ることなく、気になったことや好きなことを思いつくまま書いていくブログのことです。書きやすいため続けやすいのはメリットですが、個性が出にくくて差別化の難しいのが難点です。
特定のテーマやジャンルに特化した専門特化ブログであれば、ここ数年検索エンジンのGoogleが重要視している専門性・権威性・信頼性の高い記事を書きやすくなります。専門特化ブログはテーマやジャンルを特化していることから、集まって来る閲覧者の属性も一貫しているものと思われます。
したがって閲覧者のニーズや意図を掴みやすく、閲覧者の疑問や問題の解決方法、ヒントや役立つ情報を提示しやすくなることがメリットです。
売れる商品・サービスがある
ブログで収益を得る方法の1つとして、自分の商品やサービスを売る方法があります。どのような商品やサービスを売るかで収益性は大きく変わってくるため、閲覧者のニーズを満たせる売れる商品・サービスであることがとても大切です。
ブログで収益を得ようとして始めて間もない方にありがちなのが、売る商品やサービスを明確に決めていないということです。これだと遅かれ早かれマネタイズする方法に困って行き詰まってしまいます。
どのような商品やサービスがあるかを調べるには、ASP(広告プロバイダー)に登録してチェックするといいでしょう。そのうえで、ブログのテーマに合っている、商材の知名度が高い、購入の心理的ハードルが低い、報酬単価が高い、広告・案件数が多いといったことを意識して選ぶといいでしょう。
需要のあるテーマ
ブログを開設する目的の1つは、誰かの悩み、問題、願望、欲求を解決することです。たくさんの人にブログを読んでもらうためには、ブログのテーマが世間から求められている需要のあるテーマであることが重要です。
書いた記事がどんなに充実したものであっとしても、その情報を求めている人が一定数いなければ、メディアとして継続するのは困難です。自分の信条を世間に教え諭すためにブログを開設するという方もおられるかもしれませんが、それはあまり現実的な目標とは言えません。
需要があるかどうかは、Googleのキーワードプランナーを使って、検索される回数の多い検索キーワードを調べることで把握可能です。需要のあるテーマを選べば、比較的用容易に多くの閲覧者を集められます。
競合の強すぎないテーマ
企業や専門機関が運営しているブログ、雑誌社や新聞社が公開しているブログなど、多くの強い競合が取り上げているテーマでは、個人のブログで立ち向かうことは困難です。
一般的に言って、市場規模の大きいジャンルを取り扱っているテーマは、競合が強すぎる傾向があります。大手企業が運営しているブログはコンテンツの質や情報量の豊富さが充実しており、専門性・権威性・信頼性も高く、検索エンジンでも上位に表示されます。
このようなレッドオーシャン状態(競争相手が市場に多くて競争が激化している状態)にあるテーマは避けたほうが賢明です。しかしながら、競合の全くいないジャンルはそうそうあるものではありません。現在いる競合につけ入る隙がないか、どのような立ち位置なら勝てそうかといったことを考えることも必要です。
テーマを決める手順
テーマを決めるには次に記す手順を参考にするといいでしょう。
自分のことについて棚卸しする
ブログのテーマになるネタを探すには、これまでの人生を振り返って経験、経歴、趣味などを見つめ直し、自分の棚卸しをするとテーマのネタが見つかりやすくなります。
感動したこと、悲しかったこと、成功したこと、失敗したこと、悩んだことなど、自分のプラス面もマイナス面も含めて棚卸しをすることがポイントです。大した経験はしていないと思っても、どんなに小さなことでも構いません。どんなに小さなこともでブログのネタになり得ます。
真っ白いノートを用意して、思い浮かぶことを手当たり次第に書いてみるといいでしょう。この時点ではネタになるかどうかを考える必要はなく、まずは書き出してみることが大切です。すでに自分が持っていることからテーマを選べば、知識や体験があって書きやすいものが見つかるかもしれません。
ブログの目的を考える
ブログを書き続けることで何を実現したいのか、ブログを続けた先はどういうふうになっていたいのかといった、しっかりとした目的意識を持つことが、質の高いブログを継続するポイントです。
ブログは費用もかからず誰で荷も気軽に始められるものですが、その手軽さゆえに途中でやめてしまう方も少なくありません。「記事にするネタが見つからない」「忙しくて記事を更新する時間がない」「アクセス数が増えなくて面白くない」など、壁にぶつかることは誰にでもあるものです。
ブログを書く目的が明確になっていれば、つらい時期があっても乗り越えられ、継続するモチベーションを保てます。また目的が明確になっていれば、文章の内容や記事の流れを改善したい時に方向性がブレず、回り道をすることなく最小限の手間で改善を積み重ねられます。
ブログのターゲットとユーザーが得られる価値を考える
ブログを開設するにあたっては、ブログの読者・ターゲット層の人物像や背景を考えることも大切です。不特定多数に向けて発信するよりも、特定の人へ発信することを意識したほうが、情報の確度があがり説得力が増します。
誰に向けて発信しているのかが明確になっていないと、記事の内容がありきたりな言葉になってしまい、誰の心にも刺さりません。ターゲットが明確になったら、ペルソナを設定してどのような訴求をすれば記事が刺さるのかを考えます。ペルソナが設定できたら、ブログを読んだ閲覧者が目的とする情報を得られて有意義な時間を過ごせたと思えるよう、他のブログでは得られない価値を考えます。
自分のブログでしか得られない価値を提供できれば、おのずとアクセス数が増えることでしょう。
まとめ
ブログの成否にはさまざまな要素が関係してきますが、中でもどのようなテーマを選ぶかは重要度の高い要素です。ブログは途中で作り直すことも不可能ではありませんが、相当な手間がかかるため、テーマを選ぶ際は慎重になる必要があります。
ブログのテーマを何にするか分からない時や迷った時は、徹底的に自分の棚卸しをすれば、自分ならではの切り口で記事を書けるテーマが見つかるはずです。また、また、ブログの記事を書くことで自分の日常体験が向上するのか、やりたいと思っていることが実現できるのかという視点でテーマを選ぶのもいいでしょう。
昨今では、SNSも情報発信の場として伸びつつありますが、情報を育てていけるブログは今後もインターネット文化の一翼を担うものとして、重要な役割を果たしていくことでしょう。