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検索クエリの種類や調べ方とは?活用方法やキーワードとの違いも解説

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検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンを使って入力した「単語」や「単語の組み合わせ」のことです。この記事では、検索クエリの概要や調べ方、活用方法まで詳しく解説します。「検索クエリのことが知りたい」「検索クエリを有効に活用したい」という方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。

検索クエリとは?概要とキーワードとの違いを解説

はじめに、「検索クエリ」とは何なのかその概要を解説します。混同されやすい「キーワード」との違いも知っておきましょう。

検索クエリについて

検索クエリは、ユーザーが検索エンジンを使って入力した「単語」や「単語の組み合わせ」を指しています。
クエリとは、「問い合わせ」や「訪ねる」といった意味の英単語であり、ユーザーが知りたい情報を検索窓に入力して質問(検索)することが「検索クエリ」です。
あくまでも「単語」や「単語の組み合わせ」が検索エンジンと関わることで、検索クエリとして成り立ちます。

検索クエリとキーワードの違い

「検索クエリ」と「キーワード」は混同されやすい言葉ですが、それぞれ意味が異なります。

前述したように、検索クエリはユーザーが検索エンジンを使って入力した「単語」や「単語の組み合わせ」を指しており、検索エンジンと関わることで意味が成り立つのです。
キーワードも同じく「単語」や「単語の組み合わせ」を指していますが、キーワードは単体で意味が成り立ちます。

検索エンジンと関わりがあるかないかという点が、「検索クエリ」と「キーワード」の違いです。

検索クエリは3つに分類される

検索クエリの分類は、大きく分けて3つです。続いては、検索クエリの種類とそれぞれの特徴を解説していきます。

【取引型】トランザクショナルクエリ

トランザクショナルクエリとは、商品の購入や問い合わせ、資料請求などの具体的な行動を目的とした検索クエリです。「Doクエリ」とも呼ばれます。
「商品名・サービス名」+「アクションキーワード」の組み合わせとなるのが特徴です。
「レディース アウター 通販」「英語 学習 アプリ」「粗大ごみ 処分 即日回収」「原宿 美容室」などがトランザクションクエリの一例となります。また、含まれているキーワードやフレーズによって行動意欲の度合いも把握可能です。

【案内型】ナビゲーショナルクエリ

ナビゲーショナルクエリとは、特定のサイトへアクセスすることを目的とした検索クエリです。「Goクエリ」とも呼ばれます。
ナビゲーションクエリのほとんどが単ワードで、有名サイトや認知度の高い商品名、大手企業名などが多いため、検索クエリ全体に占める割合は少ない傾向にあります。
「Yahoo! JAPAN」「Amazon」「YouTube」「厚生労働省」などは、ナビゲーショナルクエリです。ユーザーがはじめから検索結果とアクセス先をしっかりとイメージできている点も大きな特徴といえます。

【情報型】インフォメーショナルクエリ

インフォメーショナルクエリとは、ユーザーが何かの情報を得たい時に入力する検索クエリです。「Knowクエリ」とも呼ばれます。
インフォメーショナルクエリは、検索クエリの中で最も多い割合を占めています。
「シフォンケーキ レシピ」「肩 ストレッチ 方法」「確定申告 やり方」などはインフォメーショナルクエリです。検索結果の中から、ユーザー自身がニーズを満たせそうなサイトにアクセスし、情報を得ることを目的としています。

検索クエリを調べる方法

検索クエリを調べるには、複数の方法があります。ここでは、検索クエリを調べるための具体的な方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Google Search Consoleで調べる

「Google Search Console」では、Google検索を通じてWebサイトへ流入したクエリを調べることが可能です。
Google Search Consoleを利用するためには、まずGoogle Search Consoleに登録し、Webサイトと連携しましょう。連携したらGoogle Search Consoleにログインし、メニューバーの「検索結果」から画面中央の「クエリ」という項目をクリックすると検索クエリを確認できます。
日付や検索キーワード、検索タイプなどのフィルターを使うことで、期間の絞り込みや特定のページへ流入するクエリも分析可能です。

Google Analyticsで調べる

「Google Analytics」では、Googleで検索された語句の中から「広告」と「オーガニック」それぞれで流入した検索クエリを確認可能です。
まずは、Google AnalyticsにGoogle Search Consoleを連携させます。連携ができたら、検索クエリを調べましょう。
Google Analyticsにログイン後、画面左の「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」のクリックで確認可能です。

「Google広告」を確認する

自社で「Google広告」を配信している場合、Google検索された語句のうち、広告がクリックされた検索語句を確認できます。Google広告では「検索クエリ」のことを「検索語句」と表示しているので、混乱しないように注意しましょう。
Google広告の管理画面にログインし、画面左の「キーワード」→「検索語句」をクリックすることで確認できます。

「Yahoo!広告」を確認する

自社で「Yahoo!広告」を配信している場合、Yahoo!で検索された語句のうち、広告がクリックされた検索クエリーを確認できます。Yahoo!広告では「検索クエリ」のことを「検索クエリ―」と表示しているので、Google広告と同様に注意しましょう。
Yahoo!広告の管理画面にログインし、画面中央の「キーワード」→「検索クエリー」をクリックすることで確認が可能です。

検索クエリの表示が制限されている理由

「Google広告」や「Yahoo!広告」では、プライバシー保護の観点から、検索クエリの表示が制限されています。
制限対象となっている検索クエリは、検索回数が少ないものです。検索回数が少ないものは個人を特定しやすいことが理由とされています。

リスティング広告における検索クエリの活用方法

続いては、リスティング広告に置ける検索クエリの活用方法を紹介します。自社でリスティング広告を運用している方は、以下の点を意識すると良いでしょう。

キーワードの追加修正

リスティング広告を有効活用するためには、定期的に検索クエリを確認してユーザーの検索意図を把握し、キーワードの追加修正をすることが大切です。
コンバージョン(目標達成)が多いキーワードは追加し、コンバージョンが少ないキーワードは除外しましょう。

例えば、登録しているキーワードが「美容院」のみの場合、「美容院 カラー」といった検索クエリがあれば「カラー」を追加します。単語を追加することで広告運用がより効果的になるのです。

除外するキーワードを選定

リスティング広告を運用し、予算内で高い効果を上げるためには無駄を省くことも大切です。
キーワードの追加をしていると、効果の薄いキーワードが紛れてしまいます。関係性がないキーワードで広告を配信しないように、検索意図に沿わないキーワードは除外しましょう。
新品の着物を販売している店舗の場合、「着物 中古」といった検索クエリは無関係です。除外キーワードを活用することで、成果につながらないユーザーには広告が表示されなくなり、広告費用も削減できます。

SEOにおける検索クエリの活用方法

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、Googleなどの検索エンジンが理解しやすいように、自社のウェブサイトを最適化することです。ここでは、SEOにおける検索クエリの活用方法をご紹介します。

検索クエリの活用によってユーザーの求めている情報が分かる

コンテンツを作成する上で重要なことは、ユーザーの検索意図・ニーズを満たせているか否かです。そこで、検索クエリをSEOに活用します。
前述したように、「検索クエリ」はユーザーの検索意図を把握するのに便利で、SEO対策に効果的です。ユーザーが満足できるウェブサイトを作成するためには検索クエリを確認し、ユーザーニーズを満たすコンテンツを作る必要があります。

サジェスト機能を活用する

サジェストとは、検索窓にキーワードを入力した際に表示される「候補」のことです。サジェストにはユーザーが過去に検索したキーワードが表示されるため、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを把握したり、コンテンツを改善したりするために役立ちます。
サジェストキーワードを無料で取得できるツールもあるので、キーワード選定に役立ててみてください。

関連キーワードを参考にする

サジェスト機能と似ていますが、Google検索を利用した際に、検索結果画面の下部に「〇〇に関連する検索キーワード」といったものが表示されます。
ここから関連キーワード(検索クエリ)を把握し、SEO対策に役立てることが可能です。検索クエリをコンテンツに盛り込み、よりユーザーの満足度が高いウェブサイトを作成しましょう。

検索クエリを活用する際のポイント

検索クエリを活用するためには、「ユーザーがなぜその単語を組み合わせて検索したのか」の意図を理解する必要があります。また、検索ボリュームの多さに流されず、適切な選択を行うことも大切です。

ユーザーの検索意図を理解する

検索クエリを活用するためには、ユーザーの検索意図を理解することが大切です。検索行動を暇つぶしで行う方はほとんどおらず、多くの場合検索には目的があります。

例えば「ランチ 横浜」であれば「横浜でランチを食べる場所」を、「セーター 洗い方」であれば「適切なセーターの洗い方」を求めているといった具合です。
検索クエリがどのような単語で構成されているかよりも、そこから分かる検索意図が大切といえます。

検索ボリュームに流されないようにする

検索回数(検索ボリューム)が多ければ、それだけ検索意図がたくさんあるように捉える方もいるでしょう。しかし、必ずしも検索回数=検索意図の数ではありません。

どのような検索クエリであっても、検索意図はわずかしか存在しないと考えられています。したがって、ユーザーが求めている検索意図に対して、的確に応える要素を広告文やコンテンツに盛り込むことが大切です。

まとめ

検索クエリは、ユーザーが検索エンジンを使って入力した「単語」や「単語の組み合わせ」を指しています。「検索クエリ」と「キーワード」は混同されやすい言葉ですが、意味は異なるものです。あくまでも「単語」や「単語の組み合わせ」が検索エンジンと関わっているものが「検索クエリ」として成り立ちます。
検索クエリを上手に活用するためには、「ユーザーがその単語を組み合わせて検索した意図」を理解することが大切です。検索ボリュームの多さに流されず、冷静な判断をしましょう。