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Webライティングで食べていくのは難しい?高収入を得るのに必要な適性・対策を解説 

ライティング

Webライティングはスキル・経験問わずに誰でも始められる仕事です。
簡単な仕事も多く、お小遣い程度の額であれば簡単に稼げるといっても差し支えないでしょう。

その一方で、Webライティングで食べていけるだけの報酬を得るとなると話は違ってきます。簡単に受けられる仕事は単価も低いです。単価の高い仕事を受注できて、Webライティングだけで食べていける人はほんの一握りなのです。

この記事ではその理由と、高収入を得るために求められる適性・対策について解説します。Webライティングで高収入を得たいのであれば、問題点や適性を知り、対応策を把握することが大切です。将来的にはWebライティング一本で食べていきたいと考えている人はぜひ記事をご参照ください。

この記事はこんな人におすすめ

  • Webライティングが稼げない理由を知りたい
  • Webライティングで高収入を得るための条件を知りたい

Webライティングで食べていくのが難しいとされる理由とは?

Webライティングは手軽に始められて人気のある仕事です。その一方で、大半の人が高収入を得られるようになる前にやめてしまいます。ここでは、その理由について解説します。

最初は稼げない 

Webライティングは実績を積まないと単価の安い仕事しか受けられません。

Webライティングは実績が重視されます。実績がなければ、クライアントはWebライターの実力を把握できません。当然、単価の高い仕事を頼むこともないでしょう。

そのため、Webライティング開始時は、実績を積むためにえり好みせず仕事を受ける必要があります。

えり好みすればするほど、低収入の期間が長くなります。効率よく実績を重ねるなら、低単価はもちろん、ジャンル・形式を問わずに仕事を受ける必要があるでしょう。

好きなジャンルの記事を書くことを望んでWebライティングを始める方の多くは、ここで出鼻をくじかれることになります。

最初は実績優先で稼げないのが、Webライティングが難しいとされる理由です。

即戦力が求められる

Webライティングに求められるスキルが複雑化しています。

数年前までなら、リサーチして文章を書けるだけでも重宝されました。しかし、今はライター数の増加などにより、クライアントの求める基準も高くなっています。現在、Webライターには次のようなことが求められています。

  • SEOを取り入れた記事が書ける
  • ライバル記事を調査できる
  • WordPressを使用できる
  • 自分でブログ記事を書いている
  • 専門知識がある
  • 読者ニーズに基づいた記事構成ができる etc.

初心者OKで募集しているライティング案件でも、これらのスキル・経験が求められることが少なくありません。一朝一夕で身に付く内容ではないので、実質的に経験者を募集しているのと大差ないでしょう。

クライアントに即戦力を求められるのも、Webライティングが難しいとされる理由です。

納期が厳しい

Webライティングでは、納期によるストレスとプレッシャーを常に抱え続けることになります。

納期を守るのは当然と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、Webライティングは定められた量をこなす仕事とは違い、品質が求められます。品質を維持しつつ期限までに納品するには、文章力だけでなくクライアントの意図を正確に理解しなければなりません。ただ量をこなすのではダメなので、気が抜けないのです。

また、納期を破るペナルティも大きいです。納期を破ればクライアントからの信頼を損なうことになり、その後の仕事も失う可能性があります。そのため、Webライターは常に納期によるストレスとプレッシャーに晒されることになります。

納期厳守を求められるのも、Webライティングが難しいとされる理由です。

ライバルが多い

Webライターの人口は増加傾向にあり、案件受注の競争率も高くなっています。

ランサーズが発表している2021年のフリーランス実態調査によると、フリーランスの人口は前年から57%増加したと記載されています。
フリーランスのすべてがWebライターではありませんが、Webライターが相当数増加したのは間違いないでしょう。

職業人口が増えたため当然、案件受注の競争率も上がっています。ライバルが多くなったのも、Webライティングが難しい理由です。

モチベーションの維持が難しい

Webライティングは他人との協力・接触の機会が少ないため、不安や孤独感に苛まれやすい傾向があります。

Webライティングを始めたいと考えている人の中には、1人で作業できることをメリットに挙げる人も少なくないでしょう。

しかし、1人作業では多くの人が次のような不安に陥りがちです。

「技術が上達しているかわからない」
「業界の先行きがわからない」
「仕事がどう評価されているかわからない」

これらの不安は1人仕事では解消しにくいため、自然と孤独感を覚えるようになります。そして、孤独感を覚えるようになると、さらに不安が増します。このような悪循環は仕事への意欲を削ぎ、最終的には挫折へとつながります。

1人仕事でモチベーションの維持が難しいのも、Webライティングが難しい理由です。

Webライティングに求められる適性とは?

Webライティングで予想される困難を乗り越えるために、Webライターに何が求められるのでしょうか。ここでは、Webライティングで求められる適性について解説します。

文章を書くのが好き

Webライティングで求められる適性は、まず文章を書くのが好きということです。

Webライティングで求められるスキルは文章力だけではありません。しかし、やはり活動の中心となるのは文章作成です。Webライターで食べていくには、目安として「1日1万字」書く必要があると言われています。質だけでなく量も求められるため、文章を書くのが好きでないと続けていくのは難しいでしょう

文章が書くのが苦にならない人は、Webライティングの適性があります。

情報収集が好き

Webライティングで求められる適性は、情報収集が好きということです。

Webライティングでは情報収集が欠かせません。
そのため、日頃からさまざまな手段で情報を集めている人にとって、Webライティングはうってつけの仕事といえます。
とはいえ、ただ情報を収集するだけではダメです。情報の正確性や網羅性を意識し、質の高い情報を蓄積していく知識欲も必要です。

情報収集を通して知見を広げるのが好きな人は、Webライティングの適性があります。

情報を正確かつ簡易に伝えられる

Webライティングで求められる適性は、集めた情報を正確かつ簡易に伝えられることです。

Webライティングは問題解決の文章です。問題解決のための情報を迅速に伝えなくてはなりません。情報の正確さを精査した上で要点をまとめ、「小学生でも分かるように書く」ことが求められます。

情報を精査・整理し、誰にでも伝わる文章を書けるのも、Webライティングの適性です。

読者の視点に立てる

Webライティングで求められる適性は、読者視点で文章が書けることです。

Webライティングで書かれた記事は、Web検索されることでようやくユーザーの目に触れます。ユーザーは個々の問題を解決するためにWebを検索します。そのため、Webライティングでは問題解決のために「なぜ検索するのか?」「 検索に対するアンサーは何か?」を読者視点で考えなくてはなりません

会ったことのない読者の悩みを察するには、高い洞察力や想像力が必要になります。ネットから収集できる断片的な情報から読者像や検索理由、潜在的なニーズを推察しなくてはなりません。その上で読者が満足のいく答えを提供できるのが理想です。

読者像やその悩みを推察し、読者視点に立てるのもWebライティングの適性です。

何にでも好奇心がもてる

Webライティングで求められる適性は、どんなジャンルにも積極的に取り組める好奇心です。

Webライティングの執筆ジャンルは幅広いです。そのため、クライアントからまったく知らないジャンルの仕事を依頼されることも少なくありません。

ライターにとっては、未知のジャンルで記事を書くのは楽ではありません。しかし、何にでも興味を持てる性格であれば、その負担を大きく軽減できます。

知らないジャンルであっても前向きに取り組める好奇心も、Webライティングの適性です。

自己管理ができる

Webライティングで求められる適性は、自由を制御できる自己管理能力です。

Webライティングは自由度が高い反面、ライターに自己管理能力が求められます。仕事は期限厳守なので、スケジュール管理は必須です。健康管理やメンタルケアも自分の裁量で行ない、クライアントに迷惑をかけないようにしなくてはなりません。

スケジュール通り仕事をこなす自己管理能力も、Webライティングの適性です。

Webライターで高収入を得るには?

Webライティングで高額報酬の依頼を請け負えるようになるには、効率的に実績を重ねていく必要があります。ここではWebライティングで高収入を得るための対策について解説します。

小まめにプロフィールを更新する

Webライティングで高収入を得るには、プロフィールの中に魅力的な記載がなくてはなりません。

クライアントにとってのWebライターの魅力とは、実績やスキルです。実績やスキルは依頼を達成するたびに蓄積されていきます。つまり、仕事を終えるたびにプロフィールを更新すれば、いち早く自分の魅力をクライアントに発信できるのです。

始めたばかりの人は特に小まめなプロフィール更新を心がけましょう。

ポートフォリオサイトを作成する

Webライティングで高収入を得るには、クライアントに実力をアピールできるポートフォリオサイトが必要です。

ポートフォリオとはクリエイターの実績や強みを示すための作品集のことです。Webライターであれば、今まで書いてきた記事が作品にあたるでしょう。

クライアントはポートフォリオを見て、Webライターの実力や得意分野を把握します。裏を返せば、ポートフォリオがないとクライアントはライターについて把握できず、採用に二の足を踏んでしまうということです。

クライアントに安心して採用してもらうためにも、ポートフォリオサイトを作成して実力をアピールしましょう。

ブログを運営する

Webライターで高収入を得るには、ブログ運営でも実績を重ねることが大事です。

ブログ運営をするとWebライターにとって次のようなメリットあります。

  • SEO知識が身に付く
  • セールスライティングが学べる
  • WordPressが使える

上記はクライアントがWebライターに求めているスキルでもあります。

多くの人に記事を読んでもらうには、SEO対策をして上位表示されることが必須です。
クライアントの「集客」「売上」に貢献するには売れる文章を書けなくはなりません。
現在はWordPressを使った納品形式が主流になっています。

ブログで自分のサイトを上位表示された実績があれば、これらの内容をスムーズにこなせる証明になります。

クライアントが求めるスキルを持っていると証明するためにも、ブログ運営でも実績を重ねましょう。

実績にならない仕事は避ける

Webライターで高収入を得るためにも、単価の低い仕事を繰り返し引き受けるのはやめましょう。

最初は実績を0から1にするために、単価の低い仕事でも引き受ける必要があります。しかし、単価の低い仕事では「約束事を守れる」という誠意の証明にはなっても「高度な仕事を任せられる」という実力の証明にはなりません。単価の高い仕事をこなした実績が、さらに単価の高い仕事へのステップアップにつながるのです。

収入を上げていくために、実績にならない仕事は避けましょう。

積極的に仕事探しをする

Webライターで高収入を得るには、自ら積極的に動いてクライアントを獲得する姿勢も大事です。

クラウドソーシングは受けられる案件の種類が多く、仕事を探すのが比較的簡単です。そのため、自分ではクライアントを探さず、いつまでもクラウドソーシングサイトばかり利用しているWebライターもいます。

しかし、クラウドソーシングサイトで引き受けた受けた案件は、20%ほどの手数料を差し引かれます。単純計算すると、10記事を納品したうちの2記事分の報酬が手数料として取られるということです。高収入を望むのであれば、このような状況は早めに脱却すべきでしょう。

クライアントに直接営業をかけて契約すれば、手数料はかかりません。長く続けていくのであればクラウドソーシングサイトはいずれ卒業すべきです。

高額な手数料で収入を削られないためにも、積極的に仕事探しをしましょう。

ジャンルを決めて専門知識を蓄積する

Webライターで高収入を得るためには、将来的に1つのジャンルに特化していくのを意識するのも大事です。

ライバルがひしめき合うWebライター業界で評価を獲得するには、何かに抜きんでていることが求められます。そのため、早い段階で専門分野を決めて、同じジャンルに絞って記事を書くのは、クライアントの評価を得るうえで非常に有効です。

一方で注意したいのが、ジャンルの需要と競合率です。
いくら専門的な知識であっても、クライアントの需要がないジャンルは稼げません。また、需要があってもライバルが多いジャンルは、稼ぐ難易度が跳ね上がります。理想は需要があり、ライバルが少ないジャンルを見つけて特化していくことです。

需要が見込めてライバルが少ないジャンルを見つけてから、専門知識を蓄積しましょう。

Webライティングで挫折しないためには?

ここまで、Webライティングが難しい理由とその対応策について解説してきました。記事を読んでいただいた方の中には、高収入になるまでWebライティングを継続できるか不安に感じている人もいらっしゃるでしょう。

しかし、Webライティングは継続すればするほど有利になり、高収入が見込める仕事です。始めてみたのに途中でやめてしまうのはもったいないです。そこで、最後にWebライティングで挫折しないコツを紹介します。次の3つを意識してWebライティングに臨みましょう。

「最初は稼げない」と覚悟を決める

1つ目は、最初は稼ぐための準備期間と割り切ることです。

Webライティングでは最初に稼げない理由がたくさんあります。この記事で取り上げた中だけでも次のことが挙げられるでしょう

  • 実績がない
  • ポートフォリオサイトがない
  • ブログ運営を経験していない
  • 稼げるジャンルがわからない

これらの問題はすぐには解決できません。開始してから半年は稼ぐための準備期間と割り切る必要があります。

辛さを乗り切るために、Webライティングは「最初は稼げない」と覚悟を決めましょう。

お金以外の目標を設定する

2つ目は、Webライティングを継続することで何がしたいかを意識することです。具体的には次の通りです。

  • 独立して仕事がしたい
  • 実績にして転職したい
  • 好きなジャンルで記事を書きたい
  • 可能性を広げるためにスキルを身に付けたい

Webライティングは稼げない時期が長いので、収入だけを見ているとゴールが見えずに挫折します。一方で、収入以外の目標を設定すれば、その課題をクリアしていくことでゴールに向かっているという実感が持てるようになり、挫折しにくくなります。

辛さを乗り切るために、Webライティングを始める際はお金以外の目標を設定しましょう。

他のWebライターと交流する

最後は、他Webライターとの人脈づくりです。

先述した通り、Webライティングは一人作業です。不安や孤独感からモチベーションの維持できないことが多々あります。モチベーションを保つためにも、Webライターは自ら動いてこの問題に対処しなくてはなりません。

その対処方法の1つが、他のWebライターとの交流です。
SNSやオンラインコミュニティを通じて、同業者と知り合えれば仕事の悩みを相談・共有できます。互いに情報交換やアドバイスをすることで孤独感が和らぎ、モチベーションを高く保つことができるでしょう。

また、このような交流を通して、スキル上達のための勉強会に参加できたり、仕事の紹介をしてもらえたりします。精神面だけではなく、実利面でも参加する意義は大きいです。

辛さを乗り切るために、他のWebライターと積極的に交流の機会を持ちましょう。

まとめ

Webライティングで高収入を得るのは簡単ではありません。その一方で、問題点を1つ1つ改善した上で仕事を継続してけば、Webライティングだけ食べていくことも十分に可能です。

最初は準備期間と割り切り、焦らず対策に時間をかけましょう。その上で、収入アップにすべきことを足踏みせずに実践していきます。Webライティングは結果を出せるようになるまで時間がかかる仕事です。裏を返せば、最初の辛い期間を乗りきることさえできれば、高収入に大きく近づけます。

Webライティングは収入以外の魅力も多い仕事です。それだけに、途中でやめてしまうのはもったいないです。挫折しないためにも、問題点と対策をしっかりと把握した上で、Webライティングに挑戦しましょう。