COLUMNコラム

検索順位が下がるのはなぜ?考えられる原因や下がった場合の対処方法

ライティング

「急に自社Webサイトの検索順位が下がってしまったけれど、原因が分からない」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

検索順位が下がる理由は複数存在し、対処法もまた同様です。

この記事では、Webサイトの検索順位が下がる原因と対処法、検索順位を上位に保つためにできることを紹介します。

検索順位が下がる原因とは?

Webサイトの検索順位が下がる原因は、主にGoogleのアルゴリズムに起因する場合と、自社Webサイトに問題がある場合、他のWebサイトに起因する場合に分けられます。この項目では、ケース別に詳細を確認してください。

ガイドライン違反によるペナルティ

Googleは、低品質なWebサイトが検索上位に表示されないようにガイドラインを定めています。これがウェブマスター向けガイドラインです。

該当のページを確認すると、「品質に関するガイドライン」という項目で計13の手法について「使用しない」ことが推奨されています。ガイドラインに違反した場合は手動による対策が行われ、検索順位の下降や検索結果からの除外というペナルティが科されるため、Webサイト運営者は、ペナルティに該当する箇所を改善したのちに、Googleに審査リクエストを行わなければなりません。

審査の結果、検索結果に表示されるようになってもすぐに順位は戻らないため、Webサイト作成の際は、ガイドライン違反にならないよう細心の注意を払うようにしましょう。

アップデートによる影響

Googleには、ほぼ毎日のように行われている小規模なアップデートと、数か月ごとに行われる「コアアップデート」が存在します。Webサイトに問題がなくても検索順位が下がった場合は、Googleアルゴリズムのアップデートによる影響を受けているかもしれません。

Googleアルゴリズムが変化すると、既存のWebサイトよりも品質の高いWebサイトが検索上位に表示されるようになります。これに伴い、自社Webサイトの検索順位が下がる場合があります。

過度なSEO対策を行っている

「過度」という表現が意味するのは、検索順位を上げることだけに注力してしまい、ユーザーにとって無益・不親切なWebサイト作りのことです。例えば、他サイトの情報をコピーして掲載したり、検索キーワードを不自然に多く使用したりするような内容は、過度なSEO対策に該当します。ユーザーにとって有益でないWebサイトは、Googleのアルゴリズムと対応チームによって厳しい措置が取られる可能性があります。そのため、Webサイトを作成する際には、ガイドラインを正確に理解し、適切な内容を提供するように心がけましょう。

他のWebサイトによって順位が押し下げられた

Googleのアルゴリズムのアップデートによって、他のWebサイトが評価されることもあります。また、アップデートの有無に関わらず、より高品質なWebサイトが出現することによって、自社サイトの検索順位が下がることもあります。自社サイトの評価が低下したわけではありませんが、検索順位を回復させるには、自社サイトの内容を見直し、より多くのユーザーから注目を集める必要があります。

Googleに不具合が発生している場合もある

過去には、Googleの不具合により検索順位に影響が発生した例があります。例えば、2020年8月に発生したGoogleの不具合では、一時的に検索順位が変動し、混乱を引き起こしました。公式の発表があり問題は解決しましたが、順位の変動が起こり得る実例となったのです。したがって、検索順位の変動があった場合には、Google側に不具合が発生している可能性も考えられます。

以上が、検索順位が下がる原因についての概要です。Webサイト運営者は、これらの要因を理解し、適切な対策を講じることで検索順位の向上を図ることが重要です。

検索順位が下がった際にまずやること

自社サイトの検索順位が急に下がってしまった場合、実際に対策を行う前に落ち着いて原因を究明しましょう。検索順位低下の原因に応じて、改善策を講じると効果的です。

1週間程度は順位の変動を観察する

検索順位が低下したものの変動幅があまり大きくない場合は、1週間程度様子を見るようにします。Googleアルゴリズムのアップデートによる影響で、一時的に検索順位が変動している可能性があるからです。

Webサイトに問題がなければ、1週間程度で順位が回復します。

週間経過後も順位が下がったままの場合、先述したいずれかの原因に起因していると考えられます。原因を調査し、適切な手段で解決を試みてください。

Webサイト内のコンテンツを更新してみる

検索順位が大幅に下がった場合や1週間経過後も検索順位が回復しない場合、自社サイトの内容に問題があるかもしれません。

問題となっている箇所が明確であれば、該当コンテンツを更新しましょう。次回のアップデートの際には、順位が回復する可能性があります。

検索順位が下がった場合の対処方法

検索順位が下がった原因が判明したら、内容に応じて対処していきましょう。ここでは、各原因に応じた対処方法を4点紹介します。

対策に使える便利なツールを活用する

まず、自社Webサイトを分析できるツールの活用を推奨します。

1つ目は「Google Search Console」で、ユーザーによるキーワード検索の傾向や不自然な被リンクの確認が可能です。

2つ目は「Google Analytics」で、ユーザーが自社Webサイトを閲覧した際にどのようなアクションを取ったかなどを確認できます。

いずれも無料で利用できる便利なツールなので、積極的に活用していきましょう。

ガイドライン違反によるペナルティの対処法

Googleのガイドラインに違反してペナルティとして検索順位が下がった場合、改めてガイドラインを確認し、違反箇所を突き止めて改善しましょう。

ペナルティには「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」の2種類が存在します。「手動ペナルティ」の場合は、Google Search Consoleで該当箇所を確認できますが、「自動ペナルティ」が科されると該当箇所が提示されません。

普段からガイドラインの内容を把握しておくことと、いざという時のために違反箇所をすぐに改善できるようにしておくことが大切です。

アップデートに関する対処法

Googleアルゴリズムのアップデート情報は、規模が大きいものであればGoogle公式Twitterアカウントにて告知されます。検索順位が下がった原因は、アップデート内容を確認することで改善可能です。

アップデート内容に抵触していないにもかかわらず順位が下がった場合は、無理に改善を行わずに様子を見ましょう。

また、Googleが告知しない小規模なアップデートはほぼ毎日行われており、内容を確認することはできません。アルゴリズムのアップデートが原因ではない(または原因であると断定できない)場合には、その他の原因を想定して対処する必要があります。

正当な評価によって順位が下がった時の対処法

競合他社サイトの評価が上がったために、自社サイトの順位が下がる場合もあります。

その場合は、リライトなど内容を改善させると、競合よりも検索上位に表示されやすくなるなります。コンテンツに修正を加える際は、自社サイトより高品質なWebサイトの内容を確認し、さらに有益な情報を加筆する対応が効果的です。

コピペにならないよう、注意を払いながら更新を行ってください。

検索順位を上げるためにできること

自社サイトの検索順位が下がってしまったら、まずは、先述した原因の解明と改善を行いましょう。加えて、検索順位を上げたり維持したりするために、以下の点を常に意識しておくことも重要です。

毎日順位を確認する

自社サイトの検索順位は、毎日確認することをおすすめします。ただし、あくまでもデータとしての計測にとどめることが大切です。詳細なデータ解析や改善策の実行は、2週間程度を目安に行うと良いでしょう。

毎日検索順位を確認して、下がるたびに対策すると労力がかかりすぎますし、アルゴリズムのアップデートや相対評価の観点から効果的とはいえません。

また、検索順位の確認を行うためのさまざまな検索順位チェックツールがあるので、使い勝手の良いツールを活用して確認すると良いでしょう。

高品質なコンテンツを増やす

競合他社のWebサイトを分析し、自社サイトにまだ掲載されていないコンテンツがあれば、加筆修正しましょう。情報を求めて検索するユーザーは、網羅的に情報がまとめられているWebサイトを好みます。

自社サイトの内容が充実すればするほど品質が高くなるので、評価を得やすくなるでしょう。

ただし、改善する場合は自社の独自性を盛り込む必要があります。コピペにならないよう気を付けてください。

E-A-Tの評価を上げる

Google検索品質評価ガイドラインには、SEOにおける「E-A-T」の重要性が記載されています。「E-A-T」とは、「Expertise:専門性」「Authoritativeness:権威性」「Trustworthiness:信頼性」という3つの指標を意味する略語です。

企業サイトにおいてはどの業種でも重要視すべき指標ですが、とりわけ「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれるユーザーの金銭や生活に関わるコンテンツについては、より厳格な「E-A-T」が求められます。

この3つの指標について、高い評価を得られるようなWebサイト作りを行うと良いでしょう。なお該当のガイドラインは英語版しかないため、適宜翻訳して確認するか、既に翻訳しているWebサイトを参考にしてください。

Webサイトの長期運用を目指し更新頻度を上げる

長期間にわたって継続的に質の高いコンテンツを提供しているWebサイトは、Googleからの評価が高くなる傾向にあります。新規コンテンツ作りや、過去のコンテンツの改善とアップロードを続けていくと良いでしょう。

なお、コンテンツの多さだけでは高評価にはつながりません。中身のないコンテンツを増やしてもむしろ低評価につながってしまうので、提供するコンテンツがユーザーにとって有益なものであるか、必ず確認しながら進めてください。

まとめ

自社サイトの検索順位が下がる原因として、「他社サイトと比べて低品質」「Googleアルゴリズムのアップデート」「Googleガイドライン違反」「Google側の不具合」が挙げられます。原因によって対処方法が異なるため、検索順位を上げ直すには分析と工夫が必要です。ガイドラインの把握や、競合他社と自社サイトの比較分析が重要となります。検索順位が下がっても慌てず、まずは原因究明から丁寧に行うことを心がけましょう。