SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンの最適化を意味します。
この記事では、SEO対策でよくある失敗談と、解決方法を紹介します。これからSEO対策をしようと考えている方や、SEO対策に失敗してしまった方はぜひ参考にしてください。

SEO対策でよくある失敗談と解決方法

SEO対策とは、自社のWebサイトを検索エンジンの検索結果で上位表示させるための対策です。ここでは、SEO対策においてよくある失敗とその解決方法を紹介します。

Googleのガイドラインに違反している

作成したWebサイトが検索結果に表示されなかったり、インデックスが削除されてしまったりといったケースは多くあります。このような場合には、Googleのガイドラインの違反がないか、確認しましょう。

以下は、ガイドライン違反の例です。

• 人工的なリンク、対価を支払って獲得したリンク
• 複製により作成されたコンテンツ
• 関連性の低いキーワードが設置されたコンテンツ

Googleの検索順位は「Googleウェブマスター向けガイドライン」と深く関わっています。違反すると、ペナルティとしてWebサイトの検索結果の大幅な下降や、インデックスの削除につながります。

競合が強すぎて勝ち目がない

SEO対策において、キーワードの検索ボリュームや競合性はとても大事です。しかし、競合と勝負できるのか否か、という点も意識してみましょう。検索結果で上位表示を狙うには上質なコンテンツを作成し、競合サイトに勝たなければなりません。競合に勝てず、検索結果に表示されないという失敗例があります。

対策として有効なのは、「競合調査」でしょう。競合調査によって競合サイトの流入ワードなどを把握し、競合サイトよりも上質なコンテンツを制作してください。競合調査の際は、目視の他に競合分析ツールの使用をおすすめします。有効なキーワードや、ユーザーの検索意図も見えてくるでしょう。

検索数の多いビックキーワードは競合サイトでも狙われており、SEO対策の難易度が高くなります。ビックキーワードと共に、ミドルキーワードやスモールキーワードを組み込みながら、長期的なSEO対策を行うことも有効な手段です。

被リンクが獲得できていない

SEOにおいて、被リンクを獲得するという対策はとても重要です。質の良いコンテンツでも、被リンクが少なければ、検索で上位に表示されないことがあります。

FacebookやInstagramなどのSNSを上手に使い、Webサイトを多くの方に認知してもらいましょう。たくさんの認知を得ることは、宣伝と同時に多くの被リンクを集めることにもつながります。

Webサイトの作りがSEOに適していない

Webサイトの作りがSEOに適していない場合も、検索結果で上位表示を狙うことが難しくなります。

以下は、ウェブサイトの構造に問題がある例です。

• ページタイトル・description・見出しタグが適切に書かれていない
• スマートフォンからの閲覧を意識した作りになっていない
• デザインにこだわりすぎてテキストの量が少ない
• Webサイト内の関連ページ同士が内部リンクで結ばれていない

サイト内のコンテンツの重複にも気を付けましょう。規模の大きいWebサイトでは複数人で運営しているケースが多く、コンテンツが重複してしまうミスが見られます。コンテンツが重複すると、質の高いWebサイトとして認識されず、検索結果に反映されません。コンテンツの重複を避けるために、定期的内容を確認しましょう。

SEO対策で失敗しないためのポイント

SEO対策での失敗を防ぐためには、気を付けておきたいポイントをいくつか押さえることが大切です。これからSEO対策を始める方はだけでなく、現在SEO対策がうまくいっていない方も、ここで解説する内容を意識してみてください。

目的やターゲットを明確にする

目的やターゲットが明確になっていないまま、ユーザーの需要を無視したコンテンツを作成してしまうケースも多くあります。

例えば、ユーザーが「パソコン　使い方」というワードで検索した際に、パソコンのスペックや値段だけが紹介されているWebサイトが出てきてしまったとします。この場合、検索ニーズに合っていないと判断され、ユーザーはすぐに離脱してしまうでしょう。

「どんなユーザーに来てほしいか」「どのような悩みがあり検索をしたのか」「悩みの解決方法」を意識すると、目的やターゲット像が見えてきます。

定期的なアルゴリズムのアップデートを意識する

SEO対策は一度実施したら終わりではなく、定期的な分析と、アルゴリズムのアップデートへの対応が必要となります。

ここでいうアルゴリズムとは、Googleの検索エンジンでの検索結果を決定するための計算方法です。Googleのアルゴリズムは年に数回アップデートが行われています。

アルゴリズムのアップデートが行われれば検索結果の順位も変動する可能性があるため、常に意識しておきましょう。

検索ボリュームの少ないキーワードも無視しない

検索ボリュームの大きいキーワードばかりを狙っていても、効率良くアクセス数を獲得することはできません。ボリュームの少ない関連キーワードも選定しましょう。検索ボリュームが少ないキーワードでも、ユーザーに需要のあるものを選定し、上位表示を獲得できれば、十分にアクセスを集められます。

SEOの対策業者に丸投げしない

SEO対策を専門の業者に委託することはとても効率的な方法といえます。ただし、全ての作業を丸投げする際は注意が必要です。SEOは長期的に運用していくことで成果が出る対策なので、全てを丸投げしていると運用状況の確認ができません。自社で改善ポイントも見つけられません。作業の全てではなく、部分的に委託するなどの工夫をすると良いでしょう。

SEO対策をする上で大切なこと

ここでは、SEO対策をする上で大切なこと、気を付けておきたいことを紹介します。これからSEO対策を始めようと考えている方はぜひ参考にしてください。

SEOの成果が出るまでは時間がかかることを理解する

SEO対策は、その効果が出るまでに時間がかかり、長く続けることで成果が出ます。長期的な視点を持って進める必要があります。SEO対策を一から始める場合、効果が出るまでには4〜6か月程かかります。1年間続けてようやく効果が出るケースも少なくありません。
SEO対策に短期的な効果を期待していると、早い段階でうまくいかないと判断しやめてしまう恐れがあります。

重要なのはGoogleの検索結果で上位を狙うこと

SEO対策において特に重要なのは、Googleの検索結果で上位を狙うことです。Googleの検索結果で上位を狙うことは、「ユーザーの利便性を第一に考える」ことでもあります。
Googleの検索エンジンはユーザー満足度の高いWebサイトを優遇し、検索結果の上位に表示しているからです。
また、ユーザーにとって見やすいサイトは、クローラーが巡回しやすいサイトともいえます。利便性の高いサイトは被リンクを集めやすい傾向にもあるでしょう。

SEOの運用体制は「ハイブリッド型」がおすすめ

自社によるSEO対策に難しさを感じている企業も多いのではないでしょうか。そのような場合は、「外注」と「内製」を組み合わせた「ハイブリッド型」のSEO対策がおすすめです。ここでは、ハイブリッド型の特徴やメリットを紹介します。

ハイブリッド型のSEO対策の特徴とメリット

「ハイブリッド型」のSEO対策とは、SEO対策専門の業者に業務を依頼しつつ、社内のリソースも使用して共同で運用していくスタイルです。ハイブリッド型の主なメリットには、以下のようなものがあります。

1.費用を抑えられる
外注と内製をかけ合わせたハイブリッド型は、全ての作業を外注する場合に比べて費用を抑えられます。

2.専門性の高い作業をプロに任せられる
社内でできる作業は社内で行い、専門性の高い作業をプロに任せる方法です。

3.社内のSEO対策に関する知識が高まる
社内の人材も業務に関わるため、プロのSEO対策を学べます。将来的には全ての業務を内製で対応できる可能性があります。

代行依頼する際は適切なSEO対策業者を選ぼう

SEO対策の業務を代行依頼する場合は、適切なSEO対策業者を選んだ上で、丸投げせずに協力して運用することが大切です。
SEO対策業者を選定する際には、経験や実績、どのような作業内容が得意なのかをしっかりと把握することをおすすめします。サービス内容も「アドバイスのみ」「キーワードの選定からコンテンツ制作まで」と業者によってさまざまなので、事前に確認しましょう。
また、SEO対策は長期的な運用となるため、担当者との相性も重要なポイントです。

まとめ

SEOで失敗しないためには、「Googleのガイドラインに違反しない」「有効なキーワード選定」「被リンクを集める」といった部分を意識してみましょう。
SEO対策において特に重要なのは、Googleの検索結果で上位を狙うことです。Googleの検索結果で上位を狙うことは、「ユーザーの利便性を第一に考える」ことにもつながります。ユーザーにとって見やすいサイトは、クローラーが巡回しやすいサイトともいえるため、被リンクを集めやすいでしょう。
SEO対策を専門の業者に代行依頼する場合は、適切な業者を選んだ上で、丸投げはせずに動向を確認しながら運用していくようにしましょう。