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SEOにおける画像の重要性を解説!効果的な選び方のポイントとは

ライティング

SEOを導入する際、質の高い画像を使用すると新規ユーザーの獲得に良い影響を与えます。

この記事では、SEOにおける画像の重要性を解説し、効果的な選び方のポイントや注意点を紹介します。

SEOを導入する時の参考にしてください。

なぜSEOで画像が重要なのか?

SEOにおける画像の主な役割は2つあります。

  • 自社のイメージを表現する
  • ユーザーに情報を視覚的に伝える

2つの役割を理解して活用することで、検索結果で上位に入れます。従来の検索エンジンでは画像を識別できなかったため、文章の内容が検索結果に影響を与えていました。

しかし、現在では検索エンジンが画像を識別できるようになり、文字だけではなく画像も重要視されるようになっています。コンテンツに沿った適切な画像を使用するとユーザーに情報が伝わりやすくなり、検索結果の上位に入ることも可能になるので、SEOにおける画像の重要度は高いといえるでしょう。

SEOで使用する画像についての基礎知識

ここからは、SEOで使用する画像の基礎知識をご紹介します。サポートしているデータ形式やサムネイルの重要性、パーティカル検索などを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

サポートしているデータ形式

汎用性の高いデータ形式でSEO対策をすると、多くのブラウザで画像が表示されるようになります。多くのブラウザでサポートされているデータ形式はJPEGですので、データ形式を合わせると良いでしょう。そうすることで、ユーザーの使用ブラウザに関係なく画像が表示されます。JPEG以外のデータ形式だと、GIFやPNGも多くのブラウザでサポートされているので、用途に応じて使い分けるとより効果的です。写真はJPEG、画質重視の画像はPNG、説明に動きが必要な場合はGIFといった形で使い分けることをおすすめします。

サムネイルの重要性

サムネイル画像とは、ブラウザでキーワードを検索した時に検索結果の下のほうに小さく表示される画像のことです。ユーザーに対し視覚的に訴えられ、ユーザーが記事を読むか決める基準にもなります。サムネイル画像は、Webページに記載されている画像の中から自動的に選ばれる方法と、メタタグなどを使用してサムネイル画像を任意に指定する方法があるので覚えておきましょう。任意に指定するといっても、必ず指定した画像がサムネイル画像になるわけではなく、検索エンジンがサムネイル画像として適切かどうか判断します。そのため、指定した画像がサムネイル画像になるかは、検索エンジンの判断次第というわけです。

バーティカル検索も意識して記事を作る

Googleでキーワードを検索したときに下のほうに画像、ショッピング、ニュースなどのリンク先が表示されていると思います。リンク先の集まりをバーティカル検索といい、検索したキーワードを特定の分野で絞り込みたい時に使用するものです。ユーザーが検索したキーワードによってバーティカル検索の並び順は変化し、左側に表示されているものほどクリック率が高くなります。バーティカル検索の並び順を参考にすると記事にどんなコンテンツを追加すれば良いか分かるでしょう。

SEOの効果を上げる画像選びのポイント

SEOの効果を上げる画像を選ぶには、たくさんのポイントがあります。例えば、テキストに関連したオリジナル画像を選ぶ、画像のファイル名を簡潔にするなどです。ここからは、SEOに効果的な画像を選ぶにはどうしたら良いかを、8つのポイントに分けて紹介します。

テキストに関連したオリジナル画像を選ぶ

記事に使用する画像はオリジナルを使用し、テキストに関連した画像を使用することが求められます。記事を作成する時にフリー素材の画像を使用する方法もありますが、フリー素材は誰でも使用できるので、オリジナリティが低い点がややデメリットです。どうしてもフリー素材を使いたい場合は、フリー素材をそのまま使用するのではなく、フリー素材を使用してテーマに沿った画像を作成するようにしましょう。

また、使用したい画像がテキストに関連したものかという点も重要です。記事で使用されている画像がテキストと関連性が低い場合、ユーザーが混乱したり、SEO対策としてあまり効果を発揮しなかったりします。問題が発生しないように、テキストと比較して違和感のない画像を使用しましょう。

なお、記事で使用している画像が他の記事と酷似していると著作権に触れることがあるので注意が必要です。

画像のファイル名は簡潔にする

画像のファイル名を簡潔にする時は、画像の内容が分かるようにする必要があります。例えば、犬が走っている画像を使用するなら「dog-running.jpg」のように設定しましょう。(アンダーバー)は使用せず、-(ハイフン)を使用してください。 なぜ(アンダーバー)を使用しないのかというと、検索エンジンが_(アンダーバー)を使用したファイル名を認識できないことがあるためです。

なお、数字だけのファイル名や、画像の内容が分からないようなファイル名を設定するのはやめましょう。ファイル名だけを見た際画像の内容を推測しにくくなり、ユーザーやクローラーが混乱する恐れがあるためです。

クローラーとは各Webサイトを定期的に巡回する検索エンジンのロボットのことで、ロボットが画像を認識できないとSEO効果が出にくくなります。

画像サイトマップを設定する

画像サイトマップとは、Webサイトの構造を示す地図のようなものです。専門性が高く技術も必要ですが、画像サイトマップを作成できれば、Googleが効率的に画像を認識できるようになります。具体的な作り方は下記URLを参考にしてください。

参考URL:Google「画像サイトマップ」
https://developers.google.com/search/docs/advanced/sitemaps/image-sitemaps

画像サイトマップは必ず作成しなければならないものではありません。画像サイトマップを作成せずとも、クローラーがWebページを巡回して画像を認識してくれるからです。しかし、クローラーが巡回しにくいリンク構造をしていると、効率的にWebページを巡回できなくなるので注意しましょう。

altタグを設定する

altタグとは、Webページに掲載している画像が、何らかのエラーで表示されなかった際に表示される画像の説明文です。説明文は音声ブラウザの読み上げ機能で読まれることもあるため、アクセシビリティの観点からも、設定しておくとユーザーの利便性が高まります。また、検索エンジンが画像の内容を認識するためにaltタグをチェックするので、簡潔に画像の内容を説明文に記載しておきましょう。

従来の検索アルゴリズムではaltタグが空欄でも問題なかったのですが、検索アルゴリズムがアップデートしたことにより、altタグの重要性が高まりました。現在の検索アルゴリズムは、検索エンジンがaltタグを元に画像の内容を判断し、結果を検索順位に反映するようになったのです。そのため、altタグは空欄にせず、適切に設定するようWebサイトが増えています。

構造化データで画像をマークアップする

構造化データで画像をマークアップしておくと、ユーザーが画像検索をした時に、どんな画像なのか認識しやすくなるのです。マークアップには、商品、動画、レシピ、アニメーション画像(GIF)などの種類があり、画像の種類に応じてジャンル分けされています。マークアップしておけば、例えば電子レンジを求めているユーザーが画像検索で電子レンジと検索した時に、価格や在庫、レビューを確認できるようになるのです。より多くの新規ユーザーから自社サイトにアクセスしてもらうためにも、画像のマークアップは必須の設定といえるでしょう。

画像のキャプションを設定する

画像のキャプションとは、画像の前後に表示される自社のサービスや商品を説明するテキストのことです。イメージ画像や商品の画像を高品質なものにすることも大切ですが、画像のキャプションが設定されていると、よりユーザーに情報が伝わりやすくなります。画像のキャプションを効果的に使用すると、自社のサービスや商品を知らないユーザーにアピールしやすくなる点もメリットです。画像のキャプションを設定して、新規ユーザーの獲得を目指しましょう。

なお、altタグと画像のキャプションの両方を設定しておくと、画像の状態に関係なく説明ができるようになります。

データ容量が軽い画像を使用する

自社サイトで使用する画像が重いと読み込みに時間がかかり、ユーザビリティの低下につながります。画像の容量は軽い方が良いのですが、一般的に画像の容量を軽くすると画質が下がるデメリットがあるのです。ユーザーが画像検索をする時は、高画質の画像を使用しているサイトを開く傾向があります。このことから、画像はなるべく高画質で軽いものが好まれるのです。データ容量を軽くするために、画像のフォーマットをPNGからWebpに変換する方法をおすすめします。
以下の2点のような、ユーザーがWebサイトから離脱してしまう原因を取り除いてください。

1.Webサイトに使用されている画像の画質が悪かったので開かなかった。
2.高画質な画像を使っていたので開こうとしたが、読み込みに時間がかかるので別のサイトで探すことにした。

各デバイスに対応した画像を選ぶ

ユーザーに自社サイトを見てもらうためには、ユーザーが使用しているであろう各デバイスに対応した画像を選ぶことが大切です。自社サイトがユーザーのデバイスからどのように見えているのかを確認したい時は、下記URLを活用してみてください。

参考URL:モバイル フレンドリー テスト
https://search.google.com/test/mobile-friendly?hl=ja

どのデバイスで見る場合でも、自動で画像の配置や文字のサイズが変化して、ユーザーが常に情報を確認しやすいのが理想のWebサイトです。そのためには、上記のモバイルフレンドリーテストで不合格だった点を改善し、合格するまでモバイルフレンドリーテストを受けましょう。ユーザーの利便性が向上すれば、Googleから評価されるようになるでしょう。

SEOのための画像を選ぶ際に注意してほしいこと

SEOのための画像を選ぶ際に注意してほしいことは、主に4つあります。ここからは、SEOの画像を選ぶ際に気を付けてほしいポイントを紹介しますので、注意しながら画像を選んでみてください。

画像だけではなくコンテンツの質も意識する

画像がいくら高画質で容量が小さくても、コンテンツの質が伴ってなければ意味がありません。ユーザーの検索意図や求めている情報を理解して、的確にコンテンツ・記事を提供できているかが重要なのです。画像とコンテンツの両方が、ユーザーにとって有益な情報になります。

また、情報の専門性を高めたりユーザビリティに配慮したりすれば、信頼できるWebサイトとしてGoogleから評価されます。正しい手順を踏んでいけば、Googleの検索結果が上位にランクインすることも考えられるので、質の高い画像とコンテンツ両方を維持できるようにしましょう。

画像の配置が適切かどうかよく考える

画像の質が良くても、挿入する箇所がテキストと関係性のない位置だと、視覚的にWebサイトの品質アピールができません。ユーザーが画像とテキストを併せて認識できるよう、記事全体のバランスや内容をしっかりと自身で把握する必要があります。

大切なのは、「ユーザーの利便性を向上させるために配置する」意識です。自社サイトを上から下に読んでみると、画像の配置に違和感を覚える箇所があるかもしれません。違和感を覚えたら、関連したテキストを探し、配置換えを行いましょう。

また、Googleの検索エンジンが画像を判断する時は、画像以外にも画像周辺のテキストも画像の内容を判断します。どの位置に配置すれば最も読みやすいかという点を意識して、テキストや画像を配置してください。

重要な説明には画像を使わない

重要な説明文を画像化してしまうと、画像の翻訳に手間取る外国のユーザーが発生してしまうので、重要な説明文はテキストにしましょう。近年のクローラーは、主にテキストから情報を集めます。画像認識技術も発達していますが、テキストの方が優先度が高いと考えられているため、重要な説明文はそのまま文章で記載した方が良いのです。

また、画像とテキストを適切に配置していると検索結果の最上位部分に強調スニペットと表示される確率が高まります。強調スニペットは検索結果の最上位部分に表示されるので、新規ユーザーのアクセスの大幅な増加が見込まれるでしょう。この時に重要な説明文が画像化されていると、強調スニペットに重要な説明文が表示されない可能性があります。

テキストを画像にするのは具体的なイメージを与えたい時だけ

重要な説明文は画像化しない方が良いと前述しましたが、場合によってはテキストを画像にした方がユーザーに伝わりやすい場合もあります。例えば、文字で説明してもイメージが掴みにくい場合、画像化することでユーザーの理解度が深まることもあるのです。画像を必要に応じて的確に使って、ユーザーがコンテンツの内容をイメージしやすい自社サイトを作成しましょう。テキストを画像化するのは、あくまでユーザーが理解するための補助のため、本筋の情報は説明文で解説するのが理想的です。

まとめ

今回の記事では、SEOにおける画像の重要性を解説しました。SEOで高画質で容量の軽い画像を使用することは、ユーザーの利便性の向上につながります。しかし、画像だけ質が高くてもSEOとして成り立ちません。大切なのは、画像と自社サイトのコンテンツの両方が質の良い状態を維持することです。両立できれば、Google検索結果の上位に表示される確率が上がります。画像とコンテンツ両方の質の高さを維持しつつ、さらなる専門的な情報などを追加して、SEO対策を効率良く行ってください。