COLUMNコラム

YouTubeもSEO対策が重要!再生回数アップを狙うコツとは?

YouTubeは動画系SNSの一つです。毎月20億人以上が利用し10億時間以上視聴されています。そのため数多くの動画の中から、自身が投稿した動画に注目してもらうことは難しいでしょう。そこで重要といわれているのが「SEO対策」です。

では、YouTubeのSEO対策とは具体的にどのようなものでしょうか。
今回の記事では、SEO対策の概要や具体的な7つの対策について紹介します。

再生回数をアップさせ多くの方に注目してもらうために、しっかりチェックしておきましょう。

YouTubeでも重要視されるSEO対策とは?

SEOとはSearch Engine Optimizationの略称です。検索結果上位に自身のサイトやページが表示されるよう工夫し、サイトの訪問者数を増やすための対策を指します。

では、なぜYouTubeでもSEO対策は重要視されているのでしょうか。概要や理由について詳しく解説します。

YouTube SEOの概要


SEO対策は主にGoogle検索の対策として用いられますが、YouTubeのSEO対策もほとんど同じものといえます。どちらも共通して「検索上位に表示されることで多くの方に見てもらうこと」が目的です。

多様な検索エンジンと同様に、YouTubeには毎日膨大な量のコンテンツが投稿されています。自分が投稿した動画をより多くの方に視聴してもらうなら、ただ動画を投稿するのではなくSEO対策も実施しましょう。

YoutubeでSEO対策が重要な理由

YouTubeには膨大なユーザー数がいます。Googleが開催している「Brandcast」によれば、2020年9月時点の日本のYouTubeユーザーは月間6,500万人以上でした。ユーザーが多いほど、より多くの方へ発信したい情報を届けられます。そのために、YouTube検索で投稿した動画を上位表示させ、注目してもらうことが重要なのです。

さらに、YouTube検索で上位表示させると、Google検索でも上位表示されます。普段あまりYouTubeは見ないという方でも、Google検索から流入して動画を見てくれる可能性があるでしょう。

より多くの方に動画を視聴してもらうために、YouTubeでもSEO対策が重要視されています。

YouTubeのランキングはどうやって決まる?

YouTubeの検索結果は、どのような順番で並べられているのでしょうか。ここでは、ランキング上位に並ぶための5つのポイントを解説します。

SEO対策を行う前に、まずはランキングの仕組みを把握しておきましょう。

再生回数と再生時間

1つ目のポイントは、再生回数と再生時間です。

再生回数が多い動画ほど、多くの方の興味を引いた動画といえます。そのため人気のある動画と判断され、検索結果の上位に表示されるのです。

また、再生時間も重要な評価ポイントです。再生時間が長くなるほど、YouTubeの利用時間も長くなるためです。少しでも長く再生されている動画の方が検索結果の上位に表示されやすいでしょう。途中で視聴を止められにくくする動画づくりが大切になります。

サムネイルのクリック回数

2つ目のポイントは、サムネイルのクリック回数です。

サムネイルはタイトルの隣に表示される画像のことで、ユーザーが動画を視聴するかの判断材料となります。インパクトが強く興味を引きやすいため「サムネイルのクリック回数が多い=ユーザーの人気が高い動画」と判断されます。

まずは、公開後一週間でクリック率8%超えを目標にすると良いでしょう。

動画の長さと視聴維持率

3つ目のポイントは動画の長さと視聴維持率です。

視聴維持率とは、動画の長さに対する継続視聴時間の割合のことです。
ただし、長時間の動画が評価されるわけではありません。動画が長くても、再生時間が少なければ評価されにくくなります。
例えば、10分の動画と5分の動画で比較した場合、どちらも再生時間が5分であれば5分の動画の方が高評価を得られやすくなるでしょう。

高評価ボタンが押された数

4つ目のポイントは、高評価ボタンが押された数です。

ユーザーが高評価した動画=ユーザーの満足度が高い動画といえます。そのため、YouTubeにも高く評価されるのです。
高評価が多い動画は、動画を視聴する際の判断材料にもなります。高評価の8割を超えることを目標に設定するとよいでしょう。

アップロードしてから再生数が伸びるまでの時間


5つ目のポイントは、アップロードしてから再生数が伸びるまでの時間です。

YouTubeヘルプによると、以下の指標が高い動画は「急上昇ランキング」に掲載されます。

  • 視聴回数
  • 動画の視聴回数の伸びの速さ(現在話題になっているか)
  • 視聴された地域(YouTube 以外のソースを含む)
  • 動画の新しさ
  • 同じチャンネルから最近アップロードされた他の動画と比べたパフォーマンス

引用:YouTube の急上昇動画(YouTubeヘルプ)
https://support.google.com/youtube/answer/7239739?hl=ja

つまり、アップロード後の短時間で再生数が伸びた動画は「急上昇ランキング」に掲載されやすいでしょう。
急上昇ランキングに掲載されると再生回数も急増し、最終的にYouTube検索でも上位に表示されるでしょう。

SEO対策1.キーワード調査を行う

SEO対策の第一歩はキーワード調査です。キーワードとは、視聴者が検索する際に入力する言葉を指します。

ここでは、キーワードの決め方から選定に使えるツールまで解説します。

キーワードの決め方や洗い出し方

まずは、最初にどのようなキーワードがあるのか調査しましょう。実際にYouTubeの検索ボックスを利用すると、関連キーワードがチェックできます。

例えば「YouTube」をテーマに動画作成する場合、検索ボックスに「YouTube」と入力した後スペースを空けてみましょう。すると、検索ボックスの下に関連キーワードが表示されます。
もしくは、キーワードの前に「アンダースコア( _ )」を入力すると関連性の高いキーワードの確認が可能です。(例:「_youtube」)

競合動画もチェック

投稿予定のテーマが決まったら、上位表示されている競合動画もチェックしておきましょう。どのようなキーワードが使用されているかの調査に加え、魅力的な動画づくりの参考にもなります。

競合動画をチェックする際は、タイトル・サムネイル・説明文・タグなどの項目も全て確認することが大切です。

キーワード選定に使えるおすすめツール

キーワードを選定する際に、以下のようなツールを使用するのもおすすめです。

キーワード選定に悩んだ際は、ぜひ活用してみてください。

SEO対策2.タイトルや説明文を工夫する

YouTubeに動画を投稿する際、動画のタイトルと説明文の入力が必要です。

タイトルや説明文を工夫すると、視聴者の興味を引けます。ここで重要なのは、選定した「キーワード」です。

ここで、タイトルや説明文の考え方やその工夫について詳しく解説します。

キーワードを取り入れてタイトル・説明文を作成する

タイトルや説明文にもキーワードを取り入れましょう。

  • なるべく簡潔に全角30字以内のタイトルにする
  • キーワードは前半に入れる
  • キーワードを意識するあまり不自然な文脈にならないようにする

上記のポイントを意識してタイトルや説明文を作成してみてください。

説明文に「タイムスタンプ」を取り入れる

説明文を作成する際は「タイムスタンプ」も取り入れてみましょう。

タイムスタンプとは、クリックすると指定された箇所を再生できる機能のことです。目次のような役割で動画内容をYouTubeに伝える役割もあります。そのため、タイムスタンプもSEO対策の一つになるのです。

タイムスタンプの作成は、指定したい時間を「半角数字」で入力するだけで完了できます。

SEO対策3.サムネイルとタグにこだわる

サムネイルは、タイトルとともに検索結果で表示される画像のことです。視聴者用のものとYouTube用のものに分けられます。

サムネイルとタグにこだわり、思わずクリックしたくなるように工夫をしましょう。

クリックされやすいサムネイルの特徴

YouTubeが推奨しているサムネイルのサイズは、以下の通りです。

  • 解像度:1280×720(最小幅が 640 ピクセル)
  • アップロードする画像ファイル形式:JPG、GIF、PNG など
  • 画像サイズ:2 MB 以下
  • アスペクト比:できるだけ 16:9 を使用する

引用:YouTube で動画のサムネイルを追加する(YouTubeヘルプ)
https://support.google.com/youtube/answer/72431?hl=ja

推奨サイズに注意した上で「動画内容に沿ったイメージを取り入れる」「顔を入れる」「文字は目立つフォントや色を使う」と、クリックされやすいサムネイルになります。

タグを使って関連動画の表示率アップ

YouTubeには「ハッシュタグ(#)」と「メタタグ」という2種類のタグがあります。

ハッシュタグはユーザー向けのもので、メタタグはYouTubeに向けたものです。タグを活用すると「関連動画」に表示されます。そのため、より多くのユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。

ハッシュタグとキーワードを組み合わせて作成すると、タグから関連動画にリンクさせることができます。ただし、タグを設定しすぎると動画が削除される恐れもあるため注意してください。

メタタグは、動画をアップロードする際の「タグ入力欄」で設定できます。こちらはYouTube向けのため、ユーザーには見えません。スペルを間違えやすいキーワードの場合、ミススペルをメタタグに設定しておくと良いでしょう。

SEO対策4.動画で視聴者を惹きつける

YouTubeは動画共有サービスのため、最も大切なのは動画の内容です。クリックしてくれた視聴者を惹きつけるために、4つのポイントを意識した動画を作成しましょう。

動画の内容を冒頭で説明して離脱率を下げる

YouTubeでは、冒頭の15秒が重要とされています。15秒間で視聴を継続するかどうか判断するユーザーが多い傾向にあるためです。

離脱率を下げるためには、メリットの提示や本題までの時間を短くする工夫が有効になります。競合動画を参考にすることや、ハイライトの作成もおすすめです。

キーワードとの関連性を意識した内容にする

選定したキーワードと内容が合致しているかも重要です。

ユーザーはキーワードについて知るために検索しています。そのため、求めていた内容と違うとすぐに離脱されてしまうでしょう。

ユーザーのニーズに応えられる内容かどうか常に意識した作成が大切です。

また、近年ではAIが動画内容を解析できるようになりました。Google検索では、動画内でキーワードが使用されているかも判断されます。タイトルや説明文だけでなく、動画内でもキーワードに触れるようにしてください。

字幕や終了画面も用意

YouTubeでは字幕を設定することも可能です。日本語以外の字幕を付けることで、海外ユーザーにも視聴してもらえます。また、字幕によって動画の内容もより伝わりやすくなるでしょう。

終了画面は、動画の終わりにチャンネル登録ボタンや再生リスト・関連動画などを埋め込める機能です。最後まで視聴してくれたユーザーに、他の投稿動画の視聴を促せます。積極的に活用して、チャンネル全体の再生時間アップにつなげましょう。

次回予告を差し込んで興味を継続させる

次回投稿予定の動画について告知しておくことで、チャンネルに対するユーザーの興味を引き続けられます。

次回予告では、「いつ」「どのような内容」の動画を投稿するか具体的に伝えることがポイントです。漠然と「また動画を投稿します」と伝えるだけでは、ユーザーの記憶に残るのは難しくなります。

しかし、投稿日時も伝えておけば、投稿後すぐ視聴してくれる可能性が高まります。そのため、再生回数が伸び急上昇ランキングへの掲載につながるでしょう。ランクインすれば、さらに多くのユーザーが視聴してくれます。

SEO対策5.宣伝・拡散してもらう

より多くの視聴者に動画を見てもらうためには、動画の宣伝や拡散も重要です。

視聴者へコメントや拡散を促すなどの工夫が大切になります。他のSNSや外部サイトを利用した宣伝も対策の一つです。

ここでは、動画の宣伝や拡散のために有効な3つの方法について詳しく解説します。

チャンネル登録・高評価・コメントを促す

動画の終わりには、視聴してくれたユーザーへチャンネル登録や高評価・コメントを促すようにしましょう。

コメントや高評価が多い動画は、注目されている・面白い動画であると判断されやすい傾向にあります。ユーザーからの反応が多い動画は上位表示への後押しにもなるので、積極的に呼びかけていきましょう。

SNSを活用して認知度を上げて動画へ誘導する

FacebookやTwitterなど、他のSNSと連携して活用することもおすすめです。

SNSを活用することで、YouTubeや検索エンジンだけでなく、より多くの方に動画を知ってもらう機会がつくれます。また、SNSは情報拡散性も高く、動画をシェアしてもらいやすいです。
シェアされる動画は、多くの場合で支持を受けている動画となります。そのため、YouTubeからの評価も期待できるでしょう。

「誰かにシェアしたい」と思われるような動画を目指してみてください。

外部サイトに動画を埋め込む

YouTubeの動画は、Webサイトに埋め込むことも可能です。普段YouTubeを利用しない方へのアプローチとして、サイト内に動画を埋め込むことは有効な手段といえます。動画はどのページで再生されても同じ扱いとなるためです。

また、Webサイトはテキスト主体になります。動画を埋め込めば、文字だけでは伝えづらい情報も分かりやすくなるでしょう。

SEO対策6.チャンネルページも活用しよう

動画を気に入ってくれたユーザーは、他の投稿動画を確認するためチャンネルページへ訪れる場合があります。

視聴数を伸ばしていくなら、チャンネルページも活用するようにしましょう。

ここでは、チャンネルページの活用で有効な2つの方法について詳しく解説します。

動画視聴後のチャンネル登録数が重要

動画の内容がユーザーに評価されれば、動画視聴後にチャンネル登録をしてくれます。そのため、チャンネル登録数が多いほど「良い動画・チャンネル」と判断されるでしょう。

チャンネル登録数が多くなれば、YouTubeからもユーザー人気・満足度が高いとして、高評価を得られることに期待できます。検索上位表示への後押しにもなるでしょう。

チャンネルページの説明文にもキーワードを使う

動画だけでなく、チャンネルページも積極的に活用しましょう。

特に、チャンネルページの説明文は手付かずというチャンネルもあります。説明文では、どのようなテーマを扱うチャンネルなのか明記するのがおすすめです。

対策したいキーワードやテーマを説明文に含めるとより効果的となります。

SEO対策7.分析・改善を欠かさずに行う

SEO対策は「動画を投稿したら終わり」ではありません。投稿したあとの分析と改善が大切です。なぜ分析が必要なのか、おすすめのツールとあわせて解説します。

投稿した動画の分析が大切な理由

SEO対策は、投稿後の分析がとても大切です。ただ投稿を繰り返すだけでは、SEO対策が効果的だったか判断できません。必ず分析と改善を行いましょう。

視聴層や動画への流入経路などの情報を分析して、課題を解決するためにさらなる対策を練ることが重要です。想定したターゲットに届いていないようであれば、違う方法を検討する必要もあります。

分析と改善を繰り返すことで、より良いコンテンツ作成へとつながるでしょう。

分析・改善におすすめのツール

YouTubeの動画を分析・改善する際は、ツールの活用がおすすめです。

最も簡単なのは、YouTubeの提供している「YouTubeアナリティクス」となります。YouTubeのアカウントさえあれば誰でも無料で活用できる手軽さも魅力です。

YouTubeアナリティクス以外には、以下のようなツールがあります。使いやすいツールを活用してみてください。

まとめ

今回の記事では、YouTubeのSEO対策について解説してきました。
YouTubeには日々大量の動画が投稿されているため、より多くの方に注目してもらうにはSEO対策が重要です。

また、SEO対策は投稿してからが始まりです。繰り返し分析と改善を行い、より良いコンテンツを作成していきましょう。

紹介した7つの対策を実践して、YouTubeの上位表示を目指してください。