COLUMNコラム
ブログのGoogleアドセンス審査とは?合格ポイントや申請方法をご紹介!
Googleアドセンスは、Webサイトを訪れたユーザーが広告をクリックすると掲載者が収益を得られるクリック報酬型のWeb広告です。
ブログに掲載する広告サービスの定番ですが、初期登録の際に行われるサイトの内容についての審査が厳しいことで知られています。
今回は、Googleアドセンス審査の審査基準や合格するためのポイントや申請方法についても紹介していきます。
Googleアドセンス審査とは?
Googleアドセンス審査とは、「広告を掲載するのにふさわしいWebサイトかどうか」をGoogleが事前に審査することです。
審査を通過すれば自分のブログに広告を掲載でき、ユーザーが広告をクリックすることで収益が得られます。
Googleアドセンス審査の審査基準は?
Googleアドセンス審査にはどのような審査基準があるのでしょうか。
Googleアドセンスは合否の基準を明確にしていませんが、Googleが公開している「Adsenseの資格要件」では、「Googleプログラムポリシー」「ユーザーへの独自の価値提供」「18歳以上」という3つの条件が挙げられています。
ここでは「Googleプログラムポリシー」「ユーザーへの独自の価値提供」の内容について詳しく解説していきます。
Googleプログラムポリシーを順守していること
「Googleプログラムポリシー」はGoogleアドセンスの運用方法に関する規約です。
主に不正なクリックや不適切な広告の配置を禁止する内容となっています。
Googleアドセンス審査の第一の基準は、Googleプログラムポリシーを順守しているか否かです。
また、Googleプログラムポリシーには、広告を掲載するページのコンテンツ内容についての規約「Googleパブリッシャー向けポリシー」が含まれています。
「Googleプログラムポリシー」と「Googleパブリッシャー向けポリシー」では、
Googleアドセンスの利用ルールが明文化されているため、対応は難しくないでしょう。
ユーザーへの独自の価値提供があること
Googleアドセンスでは「コンテンツは高品質かつオリジナルで、ユーザーが魅力を感じるものであることが必要」という条件が提示されています。
これは広告を掲載するサイトの質を問うもので、品質やオリジナリティについての明確な基準はありません。
ただし、以下の3項目が要件として挙げられています。
- 他にはない魅力があるか
- 操作が簡単で分かりやすくなっているか
- ユーザーの興味を引く独自のコンテンツがあるか
Googleアドセンス審査を通過するためには、これらの要件をもとにクオリティの高いサイト作成が重要です。
Googleアドセンス審査の合格率を上げるポイント
Googleアドセンス審査の審査基準は公開されていないため、合格するための確実な方法はありません。
しかし、多くのユーザーからの報告によって、審査で重視される要素が分かってきています。
ここでは。Googleアドセンス審査の合格率を上げるための施策について紹介していきます。
ユーザーに貢献する内容にする
Googleアドセンス審査では、ユーザーに貢献する内容かどうかが重視されます。
たとえデザインやコンテンツのレベルが高くても、ユーザーニーズを捉えていないいサイトや公共性に欠けるサイトは評価が低くなるでしょう。
ブログを公開するときは、ユーザーにとって有益な情報かどうかを考慮して記事を作成することが大切です。
理想的なコンテンツ量にする
コンテンツの量も審査において評価の対象となります。
明確な基準はありませんが、ブログの場合「記事数5本、文字量は1記事1000文字以上」が目安といわれています。
テーマの内容が十分に伝わるよう、ユーザーにとって必要な分量の記事を作成しましょう。
画像を入れる
読みやすく分かりやすいサイトにするために、記事に画像を入れることも大事なポイントです。
画像を入れる場合、著作権上問題のある画像やテレビ画面のスクリーンショットや動画、許可を得ない芸能人の写真などは使用できません。
著作権フリーの素材画像を利用し、適切な画像掲載を心掛けましょう。
お問い合わせ・プライバシーポリシーを設置する
お問い合わせやプライバシーポリシーの設置もポイントの一つです。
お問い合わせフォームは、ユーザーからのサイトに関する問い合わせの窓口となるため、設置することでサイトへの信頼度が高くなります。
また、フォーム経由でユーザーからの感想や仕事の依頼が届く可能性があるほか、内容に問題がある場合に報告してくれる可能性もあるでしょう。
プライバシーポリシーとは、サイトが集めた個人情報の保護に関する記載です。
Webサイトでは、コメントの投稿やアクセスログにより、ユーザーの情報が自動的に保存されます。そのため、個人情報を保護することを明記したプライバシーポリシーの設置が必須です。
2016年には「EU一般データ保護規則」(GDPR)が制定され、すべてのサイトでこれに対応したプライバシーポリシーの導入が必須になりました。
プライバシーポリシーはWeb上で転載可能なひな型が公開されており、一部を書き換えるだけですぐに利用できます。
運営者のプロフィールを設置する
ブログの運営者のプロフィールを設置することも重要なポイントです。
Googleアドセンス審査では、サイトの運営者とユーザーが相互的なコミュニケーションを図れることを重視します。
運営者のプロフィールがないサイトは、責任の所在を明らかにせずユーザーとの交流に消極的であるとみなされてしまうでしょう。
プロフィールには本名や個人情報の記載は必要ありませんが、ニックネームや簡単な略歴は記載しておくことをおすすめします。
独自ドメインでサイトを作成する
Googleアドセンス審査で合格するためには、独自ドメインでサイトを作成する必要があります。
独自ドメインは、Wordpressなどを使い自分でサイト作成をする場合のみに持つURLです。はてなブログなどのブログサービスで発行されるURLで審査に合格した報告はありません。そのため、独自ドメインでの作成は必須条件になります。
ドメインは「お名前.com」などで取得できます。取得後はオリジナルのドメイン名に変更しておきましょう。
サイトをSSL化する
「SSL」とは、インターネット通信を暗号化する技術のことです。Googleアドセンス審査において重要なポイントとなっています。
SSLは、以前は電子決済などの高いセキュリティを必要とするページでのみ用いられましたが、現在GoogleではWebサイトの全ページのSSL化を推奨しています。
SSLは無料で導入できるので、必ず対応するようにしましょう。
インターフェースを整備する
Googleアドセンス審査に臨む際、サイトの外観についてはあまりこだわる必要はありませんが、インターフェースの整備は重要なポイントです。
「Adsenseの資格要件」では以下の要素が言及されています。
- ナビゲーションバーやメニューバーの設置
- 適切な項目の並び
- テキストの読みやすさ
- プルダウンリストの機能
サイトを作成する際は、グローバルメニューとサイドバーの設置、記事のカテゴリ別分類、トップページからのアクセスなど、最低限の要素は抑えておきましょう。
Googleアドセンス審査で不合格になる理由と対策
Googleアドセンスの審査は、不合格になっても何度でも受け直すことができます。
再審査の際は不利になるなどの情報も今のところ報告されていません。
しかし、なるべくなら1発で合格しておきたいところです。
そこで、ここでは審査で不合格になってしまう代表的な理由について解説していきます。
YMYLに関連する記事がある
YMYLとは「Your Money Your Life」の略で、ユーザーの幸福や健康、経済的安定、安全に直結するテーマのコンテンツのことです。
具体的には、以下のジャンルとなります。
- 金融
- 健康
- 安全
- 権利
- 法律など
これらがテーマの記事では、専門家や有識者が作成した記事以外は検索結果の上位に表示されにくいです。。
YMYLのジャンルのサイトはGoogleアドセンスの審査を通りにくいため、審査を受ける際はこれらの記事の掲載は避けましょう。
著作権が守られていない記事がある
Googleアドセンス審査で不合格になる理由として多く見られるのが、著作権に問題がある画像が含まれているケースです。
- 記事の中で芸能人や架空のキャラクターの画像が使用されている
- プロフィールの写真にアニメやマンガのアイコン画像が使用されている
このようなケースは審査で不合格になる可能性があります。自分で撮影した写真でも、背後にキャラクターなどが写っている場合は著作権の侵害に該当するので注意してください。
少しでも懸念のある画像は記事から削除しておきましょう。
広告の誤認やクリックを誘導する記述がある
Googleアドセンスでは、ユーザーが広告をクリックすると収益が発生する仕組みです。
そのため、審査では意図しないクリックを誘発する仕組みがないか厳しいチェックが行われます。
具体的には、下記の4点がないか確認してください。
- 記事のテキストの一部に広告が重なっている
- リンクと広告が密着している
- 広告と見分けがつきにくい画像がある
- 次ページへの移動と誤解されやすい広告リンクがある
このようなことがある場合、審査に合格するのは難しいでしょう。
また、ユーザーにアドセンス広告のクリックを依頼する文章や、それをほのめかすような記述も利用規約で禁止されています。
日記や雑記関連の記事が多い
Googleアドセンスでは、広告を掲載するサイトがユーザーに独自の価値を提供することを重視しています。
個人的な日記ブログや雑記ブログは有用性が低いサイトと判定され、合格しにくくなる可能性があるでしょう。
Googleアドセンスの審査を受ける際は、公共的な価値のある記事を作成することがおすすめです。雑記よりも、特定ジャンルに絞った方がよいでしょう。
申請前に一度記事を確認し、場合によっては非公開にするのが望ましいです。
プライバシーポリシーに違反した記事がある
Googleアドセンスでは、広告を掲載するページの内容に制限があります。
年齢制限が必要なコンテンツや反社会的なコンテンツには広告が表示されず、審査もこうしたテーマの記事は通過できません。
制限対象となるテーマは「Googleパブリッシャー向け制限コンテンツ」に記載されている、下記のようなテーマです。
- アダルト
- 暴力
- ギャンブル
- 誹謗中傷
- アルコール・タバコなど
これらがテーマの記事は審査を通らないのはもちろん、審査合格後でもこのようなテーマの記事を公開した場合、広告停止となる可能性があります。
悪質な場合はアカウントの停止など厳しい措置が取られるため注意してください。
Googleが公開している利用規約を守り、適切な記事作成を心掛けましょう。
Googleアドセンス審査の申請方法
Googleアドセンス審査を受ける準備ができたら、審査の申請を行います。
ここでは、申請方法についてステップごとに解説していきます。
1. Googleアカウントを取得する
Googleアドセンス審査の申請にはGoogleアカウントが必要となるので、「Googleアカウント作成ページ」からアカウントを取得します。
アカウントは名前やユーザー名、パスワードを入力すれば作成できます。
アカウントを取得したらログインします。
2. Googleアドセンスの公式ページへアクセスする
公式サイト「Googleアドセンスの公式ページ」にアクセスし、「ご利用開始」ボタンをクリック、画面に表示された以下の項目に入力およびチェックを入れます。
- 自身のウェブサイトのURL入力する
- アドセンスの操作方法が分からない場合は「はい」をチェックする
- 「日本」を選択する
- 利用規約の欄にチェック
- 「Adsenseのご利用開始」をクリックする
3. お客様情報を入力する
次に、お客様情報を入力します。
- 「お客様についてお知らせください」タブをクリックする
- 次画面で顧客情報を入力する
- 「アカウントの種類」は「個人」または「ビジネス」を選択する
- 住所と氏名を入力する
支払先の住所などの種類を変更したい場合は、この画面から新しくプロファイルを作成できるほか、アカウントの種類の変更もできます。
電話番号などの認証が必要な場合は、認証を進めたあと「送信」ボタンをクリックしましょう。
4. コンテンツをリンクづけする
最後に、以下の手順で自身のサイトをアドセンスにリンクさせ、申請完了します。
- 「コピー」ボタンをクリックし、アドセンスのコードをコピーする
- WordPressの画面でメニューバーの「外観」で「テーマエディター」を選択する
- 「テーマヘッダー」をクリックし、タグを貼り付けるための画面を表示させる
- headタグの間にコピーしたアドセンスコードを貼り付ける
- 「ファイル更新」ボタンをクリックする
- Googleアドセンスのページに戻り、「審査をリクエスト」ボタンをクリックする
審査にかかる期間は「数時間から数ヶ月ほど」といわれていますが、人によって異なります。
審査の申請後は審査完了メールの配信を気長に待ちましょう。
まとめ
Googleアドセンス審査は合格のためにいくつかのポイントがあることが知られています。
スムーズに審査を通過するためには、今回ご紹介したようなポイントや不合格になる要因を押さえ、しっかりとした対策を行うことが重要です。
Googleアドセンス審査に合格することは、ユーザーにとって見やすく完成度の高いブログの作成につながるのでぜひ取り組みましょう。