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【闇件】Webライターを始める人は要注意!初心者を狙った闇案件と対応策を紹介

ライティング

Webライターは、誰でも始められる気軽さから副業として人気がある仕事です。
一方で、この仕事には辛い部分も多く、悪質な業者が出す闇案件も少なくありません。
これからWebライターを始めようと考えている人は良い部分だけでなく、悪い部分も把握しておいた方がいいでしょう。

そこで、この記事ではWebライターが辛い理由や注意すべき闇案件について解説します。闇案件の多くは初心者をターゲットにしたものが多く、対応策を知らないと初期段階で心を折られかねません。道半ばで挫折しないためにも、当記事を参照することをおすすめします。

この記事は次のような人におすすめ

  • Webライターの闇深い部分を知りたい
  • 闇深い案件とその対応策を知りたい

Webライターが辛い理由

Webライターは誰にでもなれる一方で、職業として継続できる人はほとんどいません。ここでは、Webライターが辛い理由について解説します。

初心者は低単価案件での実績作りが必要になる

初心者向けWebライターの案件には1文字0.1円なんてケースもあります。

ちなみに、一般的にwebライターを本業にしている方が1時間で書けるのが2000文字程度です。当然ですが、初心者で1文字0.1円ではまったく稼げません。

しかし、Webライターを始めたばかりの頃は、実績作りのためにこのような1文字1円未満の案件受注がメインになります。そのため、ほとんどの初心者Webライターが理想と現実のギャップに耐えられずにやめていきます。

実績がないうちは単価の低い仕事しか受けられないのが、Webライターが辛い理由です。

大勢のライバルと仕事の取り合いになる

副業として始めやすいWebライターは、競合するライバルが多いため、仕事の取り合いになりがちです。

とくに単価が低い案件の多いクラウドソーシングサイトでは、単価の高い案件に応募者が殺到します。受注を勝ち取るにはWebライターとしての経験に加え、アピールできるスキル・実績が必要になるでしょう。

競合が激しいため仕事を取るのに能力・実績が求められるのも、Webライターが辛い理由です。

継続的な案件受注のために納期厳守を求められる

Webライターになると、仕事を継続していくために納期に追われる毎日になります。

納期厳守は信頼獲得への第一歩です。クライアントとの信頼関係が構築されてこそ継続的に案件を受注できます。それだけに、Webライターは、信頼関係を構築・維持するために納期厳守に注力することが求められます。

一方で、Webライターが納期を守るのは簡単ではありません。
納期が迫っている仕事を依頼されることもありますし、急な体調不良で思うように作業が進められないこともあります。
しかし、クライアントと信頼関係を構築・維持したいなら、どんな事情があったとしても納期優先です。受注を継続していくには、クライアントが満足する品質で、期日通りに納品する必要があります。

そのために、Webライターという職業はプライベートを犠牲にしなくてはならないことも少なくありません。自由なイメージがあるWebライターですが、納期に縛られる窮屈な一面もあるのです。

継続的に仕事を受注するために納期に縛られた生活になるのも、Webライターが辛い理由です。

他人に頼れる場面が少なく孤独感が強い

Webライターはさまざまな仕事を1人でこなさくてはなりません。

会社であれば、周囲がスケジュールを組んでくれます。
健康や仕事のアドバイスも受けられるでしょう。

一方で、Webライターは基本、孤独な1人仕事です。スケジュールから体調管理、スキル勉強まですべて独力で行わなくてはなりません。

他人に頼りづらく孤独感が強いのも、Webライターが辛い理由です。

継続案件の獲得に営業力が求められる

Webライターは意外とコミュニケーション能力が必要とされる仕事です。

Webライターで安定した収入を得るためには、継続案件の獲得が欠かせません。
そして、継続案件の獲得にはクライアントとの信頼関係を構築した上で、売り込みや交渉が必須になります。
ただ黙々と行う仕事と誤解していると、いつまでたっても収入を上がらないままです。

安定した収入を得るために営業力が求められるのも、Webライターが辛い理由です。

マナーの悪いクライアントの対応に苦しむ

Webライターは、クライアント側の礼儀を欠いた対応に苦しむことがあります。

具体的には次の通りです。

  • 上から目線で指示してくる
  • 挨拶やお礼がなく要求だけでしてくる
  • 返信や連絡が遅延する、もしくはない

モラルに欠けたクライアントに当たってしまうと、モチベーションを大きく削がれ、仕事の効率も悪くなってしまいます。
このような事態を回避するためにも、Webライターにはクライアントを見極める目も必要になるでしょう。

マナーの悪いクライアントに対応しなくてはならないのも、Webライターが辛い理由です。

Webライターが注意すべき闇案件

ここまででわかるように、Webライターは決して楽な仕事ではありません。
加えて、Webライターのクライアントの中には主に初心者を狙って闇案件を依頼してくる人までいます。
闇案件はWebライターにとって利が薄く、徒労感ばかりが募る仕事です。
このような案件を回避するには、まず事前にその内容を把握しておく必要があります。
ここでは、注意すべき闇案件の具体例を5つ紹介します。

添削ありの低単価案件

1つ目は、「1文字0.1円の低単価だけど、代わりに添削・サポートします」といった内容の案件です。

いくら添削・サポートがあっても、0.1円では稼ぎになりません。また、単価が低すぎる案件は本当に添削・サポートが受けられるかも怪しいところです。実際に、このような案件を受けた人にアンケートをとってみた結果、統計で8割近くが「満足のいく添削・サポートを受けられなかった」と答えたケースもあります。

添削ありの低単価案件には、安心を担保に労力を搾取しようとする思惑が隠されている場合があります。クライアントの信頼性を確認するなどの注意を怠らないようにしましょう。

作業量と単価が釣り合わない案件

2つ目は、高単価に見えて求められる作業量が膨大という案件です。

文字単価で高い報酬をアピールしている案件でも、よくよく確認してみると作業内容が執筆だけではないことがあります。

たとえば、画像添付や競合先のリサーチ、見出し構成などを含む案件です。
このような案件は執筆以外の作業で労力がかかってしまうため、報酬以上の労力と時間がかかります。

文字単価で高報酬をアピールする案件は、執筆以外の作業が含まれている可能性があります。案件の作業内容をよく確認するよう心がけましょう。

単価の安いデータ入力案件

3つ目は、クラウドワークスなどで見かける単価の安いデータ入力の案件です。

データ入力はタイピングができる人なら誰でもこなせる仕事です。しかし、それだけに報酬は期待できません。

たとえば、クラウドワークスの画像データ入力では文字単価0.015円の案件もあります。この報酬ではタイピングに特化した人でも、まともに稼ぐことはできないでしょう。

また、データ入力は単純作業であるため、スキルが身に付きません。長く続ければ続けるほど、Webライターとしての成長機会が失われます。

データ入力の案件は、報酬・スキル面で割りが合わない仕事です。作業の簡易さに釣られないよう気を付けましょう。

メルマガや動画の感想を書く案件

3つ目は、メルマガや動画の感想を書く案件です。
よくありそうな内容ですが、この案件には依頼内容とは別の思惑が隠されているケースがあります。

もちろん、文字通りWebライターの感想だけを求めている案件もあります。
しかし、次のようなパターンには要注意です。

  1. アフィリエイト教材に関するメルマガの感想を書く案件を受ける
  2. メルマガを見るためにURLで登録を求められる
  3. URLに登録後、アフィリエイト教材のオファーが届く

このような場合、クライアントの目的はWebライターの感想ではなく、メルマガ登録と自社商材の購入にあると考えられます。仕組みは次の通りです。

  1. 登録したWebライターは感想を書くのが仕事なので、メルマガを読む
  2. メルマガを読むことで、Webライターが教材に興味を持つ。
  3. 見込み客になったWebライターにオファーを送って商材の購入を促す。

メルマガは商材を売るために書かれているため、宣伝効果があります。そのため、依頼をこなす過程でメルマガを何度も読んだWebライターは有望な見込み客であり、商材を購入してくれる可能性が高いのです。

メルマガや動画の感想を書く案件には、悪質なクライアントの思惑が絡んでいることがあります。外部のメディアに飛ばされて登録を求められるケースはほぼ確実に闇案件なので注意しましょう。

自己負担で商品購入を求められる案件

4つ目は、仕事に必要などと称してWebライターに商品購入を促す案件です。

費用が発生する案件でも、その費用が報酬に上乗せされる、またはクライアントが費用を負担するのであれば問題ありません。しかし、完全に自己負担を求められるのであれば、それはほぼ確実に闇案件といえます。

何かと理由を付けて高額商品を買わせようとするのは詐欺の典型です。自己負担で商品購入を求められる案件に気を付けましょう。

後から募集内容を変更する案件

最後は、後から募集内容を変更する案件です。

クラウドワークスで募集内容を見て応募すると、クライアント側から次のような内容の返答が届くことがあります。

「その案件は締め切ったので、別案件を紹介したい。ついてはLINEに登録をして欲しい」

言われた通りに登録すると、案件の代わりに高額商材・セミナーなどいかがわしい勧誘が来るようになります。

このようなパターンは最初から詐欺が目的です。募集内容と異なる案件を提案され、何かを要求された際は必ず警戒しましょう。

初心者が闇案件を回避するための対応策

闇案件の内容を把握することで、悪質なクライアントの手口がわかりました。しかし、内容を知っているだけでは不十分です。初心者が闇案件を回避するには、それを見抜くための手段を身に付け、実践する必要があります。

ここでは、闇案件を回避する具体的な対応策について解説します。

案件は文字単価0.5円~1円の報酬範囲で選ぶ

できるだけ文字単価0.5円~1円の案件を選びましょう。

Webライターを始めたばかりの人は、自信の無さから低単価の仕事を選びがちです。
しかし、低単価は闇案件の特徴の1つです。報酬が低ければ低いほど闇案件である可能性が高くなります。

一方で、高すぎる報酬額も問題です。
闇案件でも解説した通り、悪質なクライアントが依頼を出していることもあります。高額かつ作業内容が簡単な案件は、まず詐欺を疑うべきでしょう。

つまり、報酬は低すぎても高すぎてもいけません。適正な報酬額の案件を選ぶことが大切なのです。

初心者Webライターの文字単価は一般的に0.5円~1円と言われています。よって、Webライターを始めたばかりの人であれば、この報酬範囲で仕事を受ければ闇案件を回避しやすくなります。

適正な報酬で依頼を受けることが、闇案件への対応策です。

契約内容を確認・コピーしてトラブルに備える

契約内容を念入りに確認した上で、コピーを残しておきましょう。

高額報酬だと思って受けてみたら、執筆以外の作業が膨大に求められる闇案件だったというパターンもあります。このようなトラブルを避けるには、契約内容を読み込み、穴や矛盾がないか念入りに確認するのが大事です。

また、悪質なクライアントによって契約後に範疇を超えた業務を依頼されることもあります。いざという時、証拠として提示できるようコピーも残しておくべきでしょう。

募集要項を読み込んだうえでトラブルに備えるのも、闇案件への対応策です。

募集要項で記載されている以上の業務を求められたら断る

募集要項に記載されている以上の業務を求められたら、その契約は断りましょう。

契約外の業務としては次のようなケースがあり得ます。

  • 募集要項には執筆として書かれていないのに、画像挿入の作業を求められた。
  • 募集要項に書かれていない専門知識が求められた。

募集要項に記載されている以外の業務を求めるのは契約違反です。
また、一度引き受けてしまうとクライアントの要求が際限なく大きくなっていく可能性もあります。

クライアントが強引に契約を結ぼうとしてきたり、説明をはぐらかそうとしてきたりした場合はとくに危険です。
無理難題を突き付けられないためにも、きっぱりと断りましょう。

募集要項と異なるなら断るのも、闇案件への対応策です

クライアントが信頼できるかプロフィールを確認する

クライアントが信頼できる相手か、プロフィールを見て確認しておきましょう。

クラウドソーシングサイトなどでプロフィールを確認する際、注目すべきなのは次の5つです。

  • 会社概要はしっかりしているか?
  • 取引実績はあるか?
  • サービス内での評価は高いか?
  • 登録日は浅くないか?
  • 登録者の身元は明確か?

5つすべてに問題なければ、まず優良なクライアントと考えていいでしょう。逆に1つでも欠けているなら、警戒が必要です。

プロフィールを確認してクライアントを見極めるのも、闇案件への対応策です。

コミュニケーションをとってクライアントを見極める

案件や取引相手の見極めのために、クライアントとは積極的にコミュニケーションを取りましょう。

受注したい案件に募集要項を見ただけではわからない部分があった場合は、気後れせずにクライアントに質問してみることをおすすめします。
疑問を解消できるだけでなく、相手の解答の仕方によってクライアントの良し悪しを察することもできます。

良いクライアントは、内容や指示が明確です。
質問をすれば、きちんとした答えが迅速に返ってきます。

一方で、疑わしいクライアントは内容や指示が曖昧です。
意思疎通が困難で、返答にも時間がかかります。

プロフィールだけでは評価できない部分をコミュニケーションを通して見極めるのも、闇案件への対応策です。

Webライター初心者を脱却するコツ

闇案件に引っかかる根本的な理由は、実績やスキル不足にあります。たとえ文章力が高くても、Webライターとしてアピールできる部分がなければ選べる案件を限られます。そこを悪質なクライアントは突いてくるのです。

よって、闇案件に関わらないようにする根本的な解決方法は、Webライターとしての実績やスキルを身に付けることだといえます。ここでは、最後に初心者から脱却するコツを紹介します。

ブログを運営してスキル・実績・収入を得る

Webライターとしてのスキルが磨け、かつ実績作りにもなり、さらに収入を得る手段にもなるのがブログ運営です。

クライアントは基本的に自社ページが上位表示されることを望んでいます。
そのため、ブログ運営で上位表示を達成できれば、それは誇れる実績にもなります。また、必然的にSEOなどの必要なスキルを持っている証明にもなるでしょう。

その上、ブログ運営に成功すれば、そこから収益を得ることも可能です。ブログを資産として成長させ続ければ「仕事を探さずとも自サイトに記事を投稿するだけで高収入を得られる」といった未来も夢ではなくなります。

スキル習得や実績にもなる上、資産作りにもなる。まさに一石三鳥の手法と言えるでしょう。

ブログ運営を始めるのが、初心者を脱却するコツです。

営業力を身に付けて企業と直接契約する

良質なクライアントの発見や報酬交渉のために身に付けなくてはならないのが、営業力です。

営業をしなくても受注できるクラウドワークスは初心者には楽な一方、仲介手数料が取られます。
金額は10万円未満の案件なら報酬額の20%となかなか高額です。
そのため、中・上級者のライターがクラウドワークスを利用し続けることはほとんどありません。

ある程度、実績を積んだら企業と直接契約できる営業方法を考えましょう。具体的には次のような方法があります。

  • SNSで検索してライター募集を探す
  • 一般求人サイトの募集に応募する
  • 企業に営業メールを送る
  • ライターのコミュニティに参加する
  • ブログで自分を売り込む

直接契約なら仲介手数料を取られません。信頼関係も結びやすくなり、高単価な案件も取りやすくなります。

営業力を身に付けるのも、初心者を脱却するコツです。

受注する案件を絞ってジャンル特化を目指す

一定の経験を積んだ後、最終的に目指したいのがジャンル特化です。

質の高い記事を書くためには、そのジャンルに精通している必要があります。
そのため、Webライターは高単価な案件になればなるほど、専門知識が求められるようになります。効率的に専門知識を培うため、最終的にはジャンルを絞って仕事を受注することが理想と言えるでしょう。
クライアント側も、SEO知識の有無にかかわらず、必要な専門知識を持っているライターを積極的に採用する傾向があります。

ニーズのあるジャンルを見定め、それに特化するのも、初心者を脱却するコツです。

実績になる報酬単価の高い案件を受ける

中級者を目指す上で意識したいのが、可能な限り報酬単価の高い案件を受注することです。

報酬単価の高い案件を受注し完遂すれば、それが実績となってさらに報酬の高い案件が受けられるようになります。
逆に、簡単だからといって報酬単価の低い仕事ばかり繰り返して受けていては、いつまでたっても報酬は上がらないままです。

実績になる仕事を選んで常に上を目指すのも、初心者を脱却するコツです。

まとめ

Webライターは、実績が重視される業界です。実績のない間は仕事をほとんど選べません。悪質な業者はそこを突いてきます。
よって、闇案件を回避する対応策は、その内容を把握した上で、実績となる案件選びをするのが最善策です。
闇案件の内容を知っていれば、その仕事が怪しいかどうか気付けます。
実績をあれば、怪しいと思った時点で他の案件を選べます。
道半ばで挫折しないためにも、コツを実践して、一刻も早く初心者を脱却しましょう。