COLUMNコラム
ブログで稼ぐのってもう無理?これから始めるなら雑記ブログがおすすめ!
「ブログでは稼げない」「ブログはもうオワコンだ!」、近時そのような声が聞かれる機会が増えました。
たしかに、以前に比べれば、ブログで稼げるチャンスは減っています。しかし、それゆえにブログでの収益化の可能性が完全に潰えてしまったと考えるのは早計です。
実際、今でも毎月6桁、7桁を稼ぎ続けている人は一定数います。
さらに言えば、直接的な金銭的利益だけがブログ運営で得られる果実ではありません。
ブログもやり方次第では、あなたの豊かな将来につながる、持続可能性を持った成果の獲得に向けた武器にできます。それも、目先の経済的利益を得る目的で、難易度の高い検索上位獲得競争に始終体力や神経を使い果たす手法よりもずっと楽にです。
そのやり方とは、ズバリ雑記ブログです。
これからブログを始めることをお考えであれば、雑記ブログを運営の軸に据えることを検討してみませんか。
実は、本当に言いたいのはこっちの方だったりします。
本コラムでは、これからブログを始めようとしている方に向けて、ブログで稼ぐチャンスがまだまだあること、そして雑記ブログこそがおすすめである理由について解説していきます。
ブログで稼ぐのはもう無理は嘘 これからの勝ち筋はコレだ!
本コラムの後半で詳述するように、ブログで稼げるチャンスが以前ほどではなくなっているのは事実です。
では、ブロガーを志す者にとり厳しいこのご時世、どのような方針に則ってブログに取り組んでいけばよいのでしょうか。
ここでは、ブログで稼げるようになるためのやり方、すなわち勝ち筋を3つの視点から解説していきます。
稼げるチャンスが大きい特化ブログを極める
ブログには大きく分けて特化ブログと雑記ブログの2種類があります。テーマやジャンルを絞って記事を執筆・掲載していくのが特化ブログ、対してメインテーマを決めずに複数のテーマ・ジャンルを扱うのが雑記ブログです。
両者のうち、一般に収益化を図りやすいのは特化ブログと言われます。SEO対策がしやすく高い集客効果が見込めること、専門性の訴求により高単価なアフィリエイト案件を狙いやすいことが理由です。
そのため、あなたが特定の分野について絶対的な自信をお持ちであれば、稼げるチャンスが大きい特化ブログの道を邁進してもよいでしょう。その分野に高い関心を持つ読者に鋭く刺さる記事の蓄積により、一攫千金のマネタイズの仕組みを構築できるかもしれません。
ChatGPTをブログ作成に上手に活用する
ChatGPTに代表される生成AIの脅威が喧伝されて久しく経ちます。この脅威に対しては、もちろんブロガーも無縁ではいられません。指示を上手に出せれば、生成AIがものの数分もしないうちに専門家に匹敵する質の高い記事を作り上げてしまうからです。
文書作成の工程で近時広く活用されつつあるChatGPTですが、それゆえに一部で聞かれるブログオワコン説にひれ伏す必要はありません。それは、ChatGPTが平気で嘘をつくといった精度の問題以上に、ブログが持つコンテンツとしての価値の高さが理由です。
今後、ネットに上がる情報を寄せ集めただけの量産型記事で構成されるブログは淘汰されるでしょう。あなたがブロガーとして生き残るためには、ブログ作成の効率化や記事のクオリティを高めるためのツールとして、ChatGPTを上手に活用していくことが大切です。
雑記ブログからブログ運営を始める
勝ち筋の3つ目は、雑記ブログです。
特化ブログであれば月収100万円以上だって狙えるとはいっても、それは上手くいけばの話に過ぎません。実際には溢れる競合の中で埋没し、長く続けていても、余暇時間の全てを捧げても、月5万円の収益を上げることすらままならないケースだって少なくはないのです。
では、先に触れたChatGPTを上手く活用すればいいのではないかと言われるかもしれません。確かにその通りですが、競合もまた同じことを考えるはずです。抜きんでるための競争の厳しさ自体に変わりはないでしょう。
雑記ブログには、こうした難局を打開できるチャンスがあります。緻密なジャンル選定は不要です。基本的に好きなこと、興味のあることを書いていけばよいため、継続が苦になりません。
何よりも未経験でもハードルが低いので、ブログ運営を始める取っ掛かりとしておすすめです。
次章では、ブログ運営を雑記ブログから始めるのがおすすめである理由を詳しく解説していきます。
ブログで稼ぐのは無理じゃない!今、雑記ブログがおすすめな理由
最初に申し述べておくと、雑記ブログにも当然いくつかのデメリットはあります。たとえば、検索流入を増やしにくいこと、ブランディングが難しいこと、収益化の道筋を付けづらいことなどです。
とはいえ、およそ欠点のないやり方などあろうはずもありません。ブログ運営の成功に向けて肝心なことは、欠点を可能な限り抑えつつ、長所を如何以下に伸ばせるかに尽きます。
加えて、一度雑記ブログでスタートしたら、ずっと雑記ブログのスタイルで運営し続けなければならないことはありません。途中で深掘りしたいテーマが見つかった際に、一部を収益性の見込める特化ブログにシフトしていくやり方だって全然アリです。
まずは、現時点でどちらが取り組みやすいかを基準に運営スタイルを決めましょう。そして、一般に始めやすく続けやすいのは、既にみたように断然雑記ブログです。
ここでは、今、雑記ブログがおすすめな理由を5つご紹介していきます。
執筆しながら世の中の需要や自分の強みを知れる
雑記ブログには、ジャンルの縛りがありません。気の向くままに思うがままに、さまざまなテーマの記事を手がけられます。その過程で、自ずと世の中の需要や自分の強みを知ることができるでしょう。
やがて、特定の記事にアクセスが集まり出すかもしれません。そのジャンルの記事を書き溜めていけば、特化ブログに移行できます。あるいは、雑記ブログとは別に特化ブログを立ち上げて、そのジャンルの記事だけを集約してもよいでしょう。
雑記ブログでは、このように走り続けながら自己のブログ運営のスタイルを確立していくことが可能です。これといった専門性を持たない一般人にこそおすすめのブログ運営手法と言えます。
趣味嗜好に根差す体験や世界観の掛け合わせが自ずと差別化を生む
ジャンルやテーマが単一の特化ブログでは、そのジャンルやテーマに関する専門的な知見が必須です。その点においてあなたが競合をはるかに凌ぐレベルであれば別として、既に存在する数多くの優れた先行サイトには、質的に太刀打ちできないことが多いでしょう。
雑記ブログでは、ジャンルやテーマを気にせずに、自分の好きなことや興味のあることを自由に書いていけます。大切なのは、何について書くかではありません。どんなジャンルであっても、あなたが感じたことや考えたことをあなた自身の言葉で書いていくことです。
こうした個人の趣味嗜好に根差す体験や世界観の掛け合わせが、自ずと差別化につながります。個々のジャンル自体は月並みでも、あなたというフィルターを通すことで、ブログが唯一無二の情報発信拠点となるからです。
これこそが雑記ブログの醍醐味と言えるでしょう。
「個人」を軸に据えることでネタ切れと永久におさらばできる
よほどの専門家や並外れたマニアでもない限り、単一のジャンルやテーマで記事を書き続けていくのは一般に困難です。生半可な素養しかないと早い段階で書ける話題が枯渇するでしょうし、競合記事に敵わないと感じられれば執筆意欲を無くすことにもなりかねません。
その点、雑記ブログであればネタ切れの心配とはほぼ無縁です。あなたという「個人」を軸に据えている限りどんなテーマでも扱えるため、日々の生活で目にし耳にしたことのすべてをブログで扱うテーマの候補にできます。
雑記ブログでは、特化ブログのように専門性や権威性が厳しく問われることはありません。代わりに主観的な思いを如何にして読者に届けられるかがポイントになります。普段から感性を磨き、社会情勢やトレンドに対する観察力・問題意識を養っておくことが大切です。
独自性が高く読者の共感を誘う記事を書きやすくなる
現時点で比べれば、収益化に向いているのは雑記ブログよりも特化ブログです。Googleが重視する「E-E-A-T」に照らしてみても、SEOによる上位表示化と相性のよい特化ブログの方が、集客からコンバージョンに至る道筋をつけやすいからです。
とはいえ、ジャンル特化型のブログでは、既に多くがレッドオーシャンと化しています。普通に考えれば、今から同じタイプのブログを立ち上げてもあなたが勝てる見込みはほぼありません。人気のジャンルでは権威性や資金力に優る大手が相手になるため尚更です。
対して雑記ブログであれば、「遅れてきた個人」にも戦える余地があります。
AI時代の到来がもう間近です。ただ正しいだけの記事であれば、ChatGPTが人間よりも格段に速く生成するでしょう。そのとき、情緒的なつながりに飢えた読者が求めるのは、主観的な立場から独自性が高く読者の共感を誘う記事を発信できる雑記ブログかもしれません。
多ジャンル化がもたらす自動的なリスク分散効果が期待できる
ブログ運営では、立ち上げた後にさまざまな難局に見舞われる可能性についての覚悟も必要です。数多の競合の中で埋没してしまう、稼げるだけのアフィリエイト案件に乏しいジャンルを選んでしまった、Googleのコアアップデートに耐えられないなどなど。
こうしたリスクの発生は、ジャンルの替えが効かない特化ブログでは致命的です。マネタイズの道筋が丸ごと絶たれるため、早急に立ち直ることができなければ、最悪そのジャンルからの撤退を迫られるケースも出てくるでしょう。
一方の雑記ブログでは、あるジャンルが不発に終わったとしても、即サイト全体の失敗とはなりません。ジャンルを決めずに書き上げた記事の集積が、あたかも異なるジャンルの複数サイトを立ち上げているかのようなリスク分散効果を自動で生むからです。
ブログで稼ぐのが無理になったと言われる理由
ここまでのお話で、やり方さえ間違えなければまだまだブログで稼げることがお分かりいただけたと思います。
では、そもそも、ここに来てなぜブログで稼ぐのが無理になったと言われているのでしょうか。
以下、4つの理由をみていきましょう。
競合となる個人ブロガーが続々と参入しているから
第1に、競合となる個人ブロガーの数がずっと増加傾向にあることです。大手ASP「A8.net」の登録者数でも、2016年末から現在に至るまで毎年右肩上がりで推移しています。副業でブログを始める人の増加が背景として挙げられることが多いです。
特化ブログで安定的に稼ごうと思ったら、競合との争いに勝って、そのジャンルで上位数名の狭い枠をキープし続けなければなりません。参入増により質の高い記事を書けるブロガーも増えつつある今、抜きんでるチャンスが以前よりも減っていることは確かです。
資金力に優る企業が手がけるサイトが台頭しているから
ブログで稼げなくなった理由として、企業サイトの台頭が挙げられることも多いです。近時は自社商材のPRやブランディングに向けてサイトを立ち上げる企業が増えています。資金力に優る企業に本腰を入れられたら、個人ブログの出る幕などまずありません。
個人であれば、1日に1記事投稿できれば御の字です。対して、企業サイトでは、質・量ともに個人を遥かに凌ぐコンテンツを作れます。ライターをはじめとする各種人材を自前で調達したり、HP制作を代行サービスに外注できるからです。
資金面での優位性に加え、企業サイトにはさらに追い風が吹いています。裏を返せば、個人ブログにとっては逆風です。
それは、GoogleがE-E-A-Tを重視する姿勢を明確に打ち出したことに他なりません。
この点については、次項で解説します。
GoogleによるE-E-A-T重視の姿勢が鮮明になったから
E-E-A-Tとは、低品質コンテンツを排除する目的でGoogleが独自に定めた評価基準です。以下の4つの指標から成ります。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
GoogleがE-E-A-T重視の姿勢を鮮明にして以来、個人ブログに対する企業サイトの上位表示化傾向が顕著です。特にビッグキーワードや収益性の高いキーワードでは、個人が頑張って質の高い記事を書いたとしても、Googleから高評価を得られにくくなっています。
E-E-A-Tの観点からとりわけ厳しく審査されるのが「YMYL」と呼ばれる医療や健康、法律や金融などに関するジャンルです。安心安全な生活や人生における重要な意思決定に深く関わる情報のため、基本的に官公庁や医療機関、専門家のサイトが検索上位を独占します。
個人が生半可な知識や小手先のSEOを駆使してそこそこ稼げる時代は既に過去のものとなりました。今後はAIを活用した記事の量産も一般化するでしょう。コンテンツの質の高さを客観的に評価する指標として、E-E-A-Tの重要性はさらに増していくに違いありません。
SNSを使ったアフィリエイトが急速に伸びているから
マネタイズの主戦場を百花繚乱の様相を呈するSNSにシフトするアフィリエイターが徐々に増えつつあります。X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどを通じて効率的に稼ぐ手法が、ブログ一本鎗だったこれまでの収益方法に風穴を開けたことは間違いないでしょう。
実際、拡散性や即時性に優れるSNSを集客に活用して、莫大な利益を上げているYouTuberやSNSインフルエンサーも少なくありません。彼らの存在はそれでなくても目立つため、相対的にブログだけではもう稼げなくなったと感じられてしまうのだと考えられます。
「ブログで稼ぐのはもはや無理ゲー!」が間違いである訳
このように、個人がブログで稼ぎづらい状況にあるのは確かです。とはいえ、ブログオワコン説の類が巷で声高に喧伝されるのは今に始まったことではありません。にもかかわらずブログが現在まで生き残っているのには、それなりの理由があるとみるのが自然です。
ここでは、「ブログで稼ぐのはもはや無理ゲー!」が実は間違いである訳を4つご紹介していきます。
アフィリエイトの市場規模は年々拡大している
第1に、国内のアフィリエイト市場規模が年々拡大していることです。2019年度には3,000億円を超え、その後コロナ禍による多少の鈍化が見られたものの、増加傾向は変わっていません。将来的にも、2025年度には5,000億円の大台を突破すると予測されています。
(矢野経済研究所「アフィリエイト市場に関する調査」(2021年)より)
こうした強気の将来予測を裏付けるファクターは、枚挙にいとまがありません。目立つところでは、EC市場の成長、それに伴うASP市場の成長や新規参入の活発化などが挙げられるでしょう。コロナ禍に対するリベンジ消費が沸き起こる可能性もあります。
確かに個人ブロガーの新規参入や企業サイトの台頭が顕著です。とはいえ、それと同様か上回る勢いでアフィリエイト市場の規模が拡大しています。競合の増加により今後ブログで全く稼げなくなるというのは、今一つ説得力を欠く議論であると言わざるを得ません。
競合が増えた分Webに上がるノウハウも充実化している
ブログ商売は基本的に検索上位の奪い合いです。そのため、競合の増加により上位獲得争いが激化し、結果的にある程度稼げるチャンスが狭められてしまうことは否定できません。
しかし、その一方で競合が増えれば、切磋琢磨によるブロガーのスキルレベルの底上げが期待できます。ブログで成功するためのノウハウが、Web上でも入手しやすくなるでしょう。今後は、後発組が始めやすく、続けやすい環境がより整備されていくに違いありません。
ノウハウの多くは、競合サイトの分析により得られます。既に上位に表示されている競合の検索流入獲得キーワードを調べたり、記事タイトル・見出しの付け方を分析することで、Googleに評価されるコツや差別化ポイントを探ることができるでしょう。
SNSの活用によりブログの集客チャネルを拡充できる
今やトレンド発信の稀有なプラットフォームとなったSNSですが、そこから放たれる情報は概して一過性のものになりがちです。対して、ストック型メディアであるブログには、検索順位を下げられない限りずっと読まれていく持続性という強みがあります。
SNSでユーザーの心をつかんでファン化を図り、もっと詳しく知りたいと思わせてブログに誘導する。これが、今勝ち組みアフィリエイターの多くが採用する収益化の仕組みです。稼ぐために質の高いブログを作る必要があるのは、実は昔も今も変わりません。
こうしてみると、SNSの隆盛がブログをオワコン化に導くという言説は明らかに誤りだと分かります。SNSをブログの対立軸に据えるのではなく、ブログの集客チャネルを拡充するための道具として有効活用していくことが大切です。
文字を好む読者がいる限りブログがオワコン化することはない
人によりライフスタイルや好みは異なります。ネット上での情報収集に関して言えば、昨今は動画コンテンツが人気です。しかし、ながら族には音声コンテンツが向いていますし、文字からの情報収集を好む人間だっているでしょう。
文字を読むという作業には、たしかにある種の面倒さが付きまといます。見たり聴いたりするのとは異なり、能動的姿勢が求められるからです。
とはいえ、ブログには動画や音声にはない便利さもあります。目次を見れば忙しい時でもピンポイントで知りたい情報にアクセスできますし、見返しにも手間がかかりません。ブログは、活用の仕方次第ではタイパ(タイムパフォーマンス)も追求できるコンテンツなのです。
また、文字を読むだけなので、職場や外出先でも気兼ねなく閲覧できます。
思えば、日本でブログが流行り出したのは2000年代初頭でした。それから20年余を経て、
習慣的にブログを読む人はかなりの数に上るはずです。今でも書籍が読まれているように、ネット上で文字を読みたいと考える人がいる限り、ブログが廃れることはないでしょう。
まとめ
今後生成AIがさらに普及すれば、今もネット上に溢れる量産型記事は淘汰されること必至です。しかし、文字で紡ぎ出された物語に触れたいと願うネットユーザーが存在する限り、ブログが持つコンテンツとしての価値が揺らぐことはないでしょう。
これからブログ運営を始めるのであれば、雑記ブログがおすすめです。
あなたの中にある主観的な思いを、あなた自身の言葉でブログから発信し続けていきましょう。集積された記事群が単なる情報を超えた価値として読者に受け入れられたとき、そこには楽しみながら長く続けられるマネタイズの仕組みが自ずと構築されているはずです。