COLUMNコラム
ブログで稼げるジャンルは?選び方のコツも解説
ブログで稼いでみたいと思っている方は多いと思いますが、具体的にどのジャンルを取り扱えば良いのか分からないという方も多いでしょう。初心者でも取り組みやすくてしっかりと稼げるジャンルを把握すれば、ブログ開設の一歩を踏み出すのが可能です。
本記事ではブログで稼げるジャンルと選び方について詳しく解説します。
ブログで稼げるジャンルの選び方
ジャンルを選択するにあたって押さえておきたいポイントを紹介します。以下が各ポイントの詳細な解説です。
自身の強みを活かせるか
自身の持っている専門的な情報や独自で入手した情報を活かせるジャンルかどうか判断するのは非常に重要なポイントです。昨今のSEO集客では「E-E-A-T」と呼ばれる要素を満たしたサイトが評価される傾向にあります。
E-E-A-TとはGoogleの検索品質評価ガイドラインで定められている、Experience(経験)とExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼度)の4つの頭文字をとったSEO専門用語です。例えばブログテーマに沿った資格を所有していない人よりも所有している人が運営しているブログの方が記事内容の専門性や信ぴょう性が強くなるでしょう。
市場規模は十分か
市場規模が小さめのジャンルは記事の読者も少なく収益を上げづらいため、ジャンルの市場規模の確認は必要不可欠です。市場規模の計測は「検索ボリューム」を調べれば導き出せます。検索ボリュームとはGoogleなどの検索エンジンで特定のキーワードが検索された回数を示す指標です。検索ボリュームが多いほど記事が上位表示された際に多くのアクセスが期待できるため市場が大きいと判断できます。
マネタイズ手段があるか
ブログで稼ぐのを目的とする以上、マネタイズ手段の確認は欠かせません。主なマネタイズ手段としてはアドセンス広告とアフィリエイト広告、自身の商品が挙げられますが、代表的なのはアフィリエイト広告です。仮にアフィリエイト広告が存在しないジャンルでブログを書き始めてしまうと、ほかの手段での収益化を考えなくてはならなくなってしまいます。ジャンル選択の場合は必ずアフィリエイト商材の有無を確認しブログ開設後に後悔しないようにしましょう。
市場の将来に期待できるか
市場が将来的に伸びると伴ってユーザー数も増加するため、よりアフィリエイトの効果が大きくなります。特に毎年市場が伸びているジャンルはおすすめのため、市場規模のデータを参考によく確認するようにしましょう。もしデータが手に入らなかった場合は競合サイトが最近もしっかりと更新されているか、新しく競合サイトが出てきているかなどをチェックするとジャンルの活発具合を把握できます。
成約率が高いか
アフィリエイトジャンルは「報酬単価が安く、成約率が高いジャンル」と「報酬単価が安く、成約率が低いジャンル」の2種類に分けられます。前者のジャンルは成果を出すまでのハードルが後者に比べて低いため、初心者でも取り組みやすく、収益を上げる体験やノウハウを獲得できるでしょう。そして成功体験を得られればモチベーション維持に繋がり、ノウハウを蓄積できれば高単価・低成約率のジャンルにもチャレンジ可能です。
報酬単価が高いか
ブログでの稼ぎに力を入れたい場合は報酬単価の高いジャンルに挑戦するのも良いでしょう。成約率は低くなりますが1件で得られる収益が大きいため効率的に稼げます。しかし高単価のジャンルは競合に企業サイトなどが並び、検索上位表示が非常に困難です。したがって高単価ジャンルを選択する場合は「ロングテールキーワード」を用いて選択範囲を絞る必要があるでしょう。
ロングテールキーワードを用いた記事は競合が少ないため検索上位に表示されやすく、ユーザーの需要が具体的なため記事を書きやすくて成約率も高いです。しかしキーワードの組み合わせによっては流入数が見込めなくなってしまう場合もあるため、記事作成の前に検索需要についての調査が必要になります。
- ロングテールキーワードとは
「ブログ 初心者 ジャンル」といったように複数の単語を組み合わせたキーワードを指します。検索ボリュームは少ないですが検索ユーザーの目的が明確化しやすいため、うまく活用できれば高い成果を狙えるでしょう。
興味があり継続が可能か
ブログを始めてから実際に収益を得られるまでには時間がかかるため収益が出るまで継続して取り組めるジャンルを選ぶのがおすすめです。興味が薄いジャンルを選んでしまうと、収益が得られる時期に到達する前にモチベーションが維持できず、挫折してしまう危険性があります。
興味のあるジャンルならモチベーションを保ちやすいうえ運営を継続しやすく、記事作成を重ねていく内にジャンルの専門知識も身に付くため、無理に興味のない高単価のジャンルに取り組むよりも確実に収益獲得に繋がるでしょう。
YMYL領域でないか
YMYLとは「Your Money or Your Life」を略した言葉で、健康や幸福、お金などの人々の生活に大きく影響する情報ジャンルです。YMYL領域で誤った情報が出回らないよう、Googleは領域内のコンテンツを非常に厳しく評価しています。よって競合も企業などの専門性と信頼性のあるサイトにばかりになってしまい、ハードルが非常に高いため避ける必要があるでしょう。
- YMYLの例
- 市民・政府・法律:政府機関や社会サービス、法的問題などに関する情報。
- 財務:投資や税金、保険などに関する情報。
- 健康・安全:薬物や病院、防災などに関する情報。
- 特定の集団:人種や民族、宗教、障害などに関する情報。
ブログで稼げるジャンル一覧
稼ぎやすくておすすめのジャンルを具体的に紹介します。どれも報酬単価が1,000円~1,0000円以内であるため、初心者でも成約率が高くてブログで稼ぐ実感やノウハウが得られやすいでしょう。以下が各おすすめジャンルの詳し説明です。
動画配信サービス
月額で映画やドラマ、アニメなどが見放題で利用できるサブスクリプションサービスです。作品に関する考察などをネタとして記事を作成する手法が一般的になります。新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が向上したこともあり近年、市場の伸びが著しいです。サービスによっては「無料お試し期間の利用」が成約でありハードルが低めになっています。比較的誰でも扱いやすいジャンルのためコンテンツの差別化が難しいですが、作品数が膨大のためネタ不足になる心配はないでしょう。
英会話スクール
英語学習の需要は時代に左右されず安定しているためおすすめです。現時点で英語力に自信がある方やこれから英語を学びたいという方が取り組みやすいジャンルでしょう。特に近年伸びているのがオンライン型の英会話スクールです。オンライン型は通い型のスクールに比べて増加傾向にあるためより安定したジャンルといえます。成約も「無料面談申し込み」など比較的ハードルが低めに設定されていて、報酬を発生させやすいメリットがあります。 一方で競合に英語を専門ジャンルにしているブログも含まれてくるため、うまく差別化できないと上位表示を狙えないというデメリットもある点に注意しましょう。
電子書籍
動画配信サービスと同じく市場の伸びが著しいジャンルです。本や漫画に興味がある方におすすめで、膨大な作品数のおかげでブログのネタが切れる心配はありません。報酬は「電子書籍の購入」だけでなく、「関連アプリのダウンロード」や「関連サービスの会員登録」でも発生します。動画配信サービスと同じく専門知識が不要で誰でも取り組める反面、コンテンツの差別化が難しい点には注意が必要です。
メンズコスメ
近年新たに登場したジャンルで時代の変化に伴って市場拡大が著しいです。取り扱う商品が日常生活に必要な点が特徴で、ユーザーにも購入されやすく成約に繋がりやくなっています。報酬単価は低めではありますが今後、市場が拡大するにつれて変化していくでしょう。注意したいのは美容ジャンルのためYMYL領域である点です。前述したとおりYMYL領域は企業メディアの力が強いため、SNSやYouTubeを活用した集客も並行して行う必要があります。
企業メディアと差別化するためには、穴場となるキーワードを選択するのがポイントとなるでしょう。また薬事法に関連するケースも多いため、違反にならないよう細心の注意を払うのが必要です。
婚活・恋愛
多くの人にとって身近なジャンルのため、市場が安定しています。関連する商品・サービスの多さも特徴で、結婚相談所や婚活イベント、マッチングアプリ、結婚式場紹介など幅広いです。取り扱えるネタも幅広く、ユーザーの悩みなども明確に把握しやすいため、読者を意識した記事を作成しやすいでしょう。報酬単価は高額ではないですが案件数が豊富なため安定してブログ運営を継続できるジャンルです。
仮想通貨・NFT
仮想通貨はアフィリエイトジャンルのなかでも新しくて人気で、今後の市場の伸びが期待されていて特に人気なのがNFTです。NFTの購入に必要な仮想通貨を購入するには取引所となる口座を開設する必要があります。よって取引所の口座開設で報酬が発生するのが主なパターンです。今後、仮想通貨分野は拡大していくと見られているため将来性のあるジャンルといえます。しかし次々と新規の技術や言葉が誕生する分野のため、最新情報の入手にはより一層注力する必要があるでしょう。
- NFTとは
非代替性トークン(Non-Fungible Token)を意味する言葉で、ブロックチェーンを基盤にして作成された替えの効かないデジタルデータを指します。ブロックチェーンとはビットコインなどの暗号通貨で採用されている情報を記録・管理するのを目的とした技術です。
格安SIM
近年の節約志向の向上に伴って市場が伸びているジャンルで、新規契約などで報酬が発生します。専門知識が求められる分野でありますが、新規参入者も少ないため検索上位表示を狙いやすいのが特徴です。
- 格安SIMとは
まずSIMとはスマホの中に入っているICカードを指します。契約した携帯電話会社により発行され、スマホを電話機として使用するための情報(電話番号など)が記録されたカードです。そして格安SIMは大手の携帯電話会社よりも安い料金で契約できるSIMIです。格安SIMを提供している会社を「MVNO」と呼び、MVNOは大手携帯電話会社から通信設備を借りて、コスト削減を実現しています。
食品宅配サービス
新型コロナウイルスの影響で巣ごもりの需要が向上したため、市場の伸びが著しいジャンルです。商品・サービス内容によってターゲットになる層がさまざまなため、高齢者向けや糖質制限の方向け、ダイエットやトレーニング中の方向けなど差別化がしやすいでしょう。画像との相性が良いジャンルのためInstagramなどのSNSを併用していくのも有効な手段になります。現時点ではあまり成約率は高いといえないジャンルですが、将来的に伸びていくのが期待できるジャンルでもあるため挑戦してみるのもおすすめです。
ブログで稼げるジャンル選択時の注意
ジャンル選択時に注意したいのが「初めからジャンルを1つに絞らないようにする」です。ブログを始めたての時期は記事を執筆するハードルが高いため、ジャンルを絞ってしまうと毎度同じジャンルの記事を書く必要があり、ほとんどの方が途中で飽きたりつらくなったりして挫折してしまいます。そのため可能であれば3つ程度ジャンルを選び、時と場合によって取り組むジャンルを変え、自分が書きやすいジャンルを探すように記事作成を継続するのがおすすめです。
そしてある程度経験を重ね、得意と思えるジャンルや伸びが良いジャンルを見つけられたら、そこからは反対にジャンルを絞ってみましょう。将来的には絞ったジャンルに特化した情報発信を行い専門性や権威性を高めていくのが理想的です。
ブログの始め方
実際にブログを始める手順について「WordPress」を例にして紹介します。以下が各工程の解説です。
レンタルサーバーを契約する
サーバーとはブログを置くための土地のようなものを指します。サーバーがないとブログを設置できないため、まずはレンタルサーバーと契約しましょう。サーバーの用意は個人でも可能ですが、専門知識が必要となるため一般的にはレンタルします。レンタルサーバーを選ぶ際はサーバーの利用目的や運営方法を明確にしましょう。収益目的の場合であれば高速性と安定性の優れたサーバーを優先的に選択する必要があります。
独自ドメインを取得する
次にWeb上の住所にあたる独自ドメインを取得しましょう。独自ドメインは任意の文字列に設定できるため、自身のブログの目的や内容を表したものにするのが望ましいです。近年、ドメインはレンタルサーバーの契約時にセットで取得できる場合が多く、ドメインに関する複雑な設定もサーバー側が処理してくれるためおすすめになります。
WordPressをインストールする
WordPressのインストールにはWordPressを動かすためのデータベースが必要です。データベースの作成のほかにも、レンタルサーバーへのアップロードや必要情報入力と初心者には難易度が高めと思われます。しかし多くのレンタルサーバーでWordPressの自動インストール機能が提供されているため、各サーバーの案内に従うのが効率的でしょう。
SSLを設定する
SSLとは通信を暗号化する技術を指します。SSL化をしないと個人情報などのデータが流出するリスクが発生するでしょう。またユーザーがブログを閲覧する際に「保護されていない通信です」といった通知が表示され不安を与えてしまう可能性があります。SSLの設定方法は契約したレンタルサーバーによって異なるため、各サーバーの案内に従いましょう。
まとめ
ここまでブログで稼げるジャンルの種類と選び方、また選ぶ際の注意点やブログの始め方について解説してきました。ブログのジャンルは多様ですが、自身の強みと市場をよく比較して選択すれば、初心者でも運営を継続させられて収益を上げられるでしょう。
ぜひ本記事の内容を参考にして、自分に合ったジャンルでブログを初めてみてください。