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ASO対策とは?基礎知識やASO対策のポイント、メリットなどについて解説

ライティング

最近よく耳にするようになったASO対策ですが、どういうものなのか知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回はASO対策の基礎知識を紹介するとともに、ASO対策を実施する際のポイントやASO対策のメリットなどについて詳しく解説していきます。

ASO対策の基礎知識

「ASO」とは「App Store Optimization」の略で、日本語に訳すと「アプリストア最適化」という意味になります。

自社アプリのタイトルやスクリーンショット、紹介画像や動画を改善し、より多くのユーザーにアプリのダウンロードを促進するための施策です。

ASO対策とは

自社アプリを検索結果上位に表示させ、ユーザーの流入を増やすことを目的としたSEO対策に対して、アプリを見つけたユーザーにダウンロードを促すための施策も含まれます。

ASO対策は、ユーザーに利用されているさまざまなアプリの中から自社のアプリを選んでダウンロードしてもらうために欠かせない施策です。

ASO対策はなぜ重要か

ASO対策が重要視される理由には、アプリストア内での検索結果からダウンロードしているユーザーが多いためです。

多くのユーザーはアプリストア内の検索機能を利用し、各々のニーズに合ったアプリを探してダウンロードしています。

そのため、自社アプリが上位表示されることでアプリの認知度が上がります。

ASO対策を実施することにより、自社アプリを知らない潜在的なユーザーへのアプローチも可能になり、ダウンロード数の増大にもつながるということです。

ASO対策に費用はかかるか

ASO対策を自社で行う場合、費用はかかりません。

しかし、自社で実施する際には専用ツールを使用することで効果が高くなるので、専用ツールを使う場合にはランニングコストとして費用がかかります。
自社でASO対策を実施することが難しい場合は外部への依頼も可能です。

しかし、外部に依頼する際には費用対効果をよく検討する必要があるでしょう。。

ASO対策のポイント

ASO対策を実施するには具体的にどのようなことに取り組めばよいのでしょうか。

ASO対策におけるポイントについて紹介していきます。

キーワードの選定と使い方

キーワード選定は、検索ランキングで上位表示されるために重要なポイントです。
検索されやすいワードやアプリの特徴を表すようなワードを選び、キーワードを選定しましょう。

複数のキーワードを組み合わせるなど工夫をし、ユーザーのニーズに合ったキーワードを選定することでダウンロード数の増加が期待できます。

キーワードを選定したら、アプリのタイトルの左端にキーワードを入れます。
これは、検索エンジンの評価ではタイトルの最初である左端にキーワードがあることが重視されるためです。

また、キーワードはアプリのタイトルだけでなく説明文にも入れる必要があります。タイトルにあるキーワードを説明文にも入れることで、検索ランキングの上位に表示される可能性が高くなるでしょう。

さらに、アプリの内容が的確に伝わるような説明文を作成することも大切です。過剰にならないように適切なキーワードの使用を心掛けましょう。

App StoreやGoogle Playでは、キーワードの過度な使用に対して注意喚起を行っています。そのため、キーワードの乱用には注意が必要です。

関連ワードは紹介文に盛り込む

関連ワードをアプリの紹介文に盛り込むこともポイントの一つです。

アプリストア内で検索結果からアプリを選んでクリックすると、アプリの詳細ページに移動します。

その際、アプリの紹介文も表示されるため、紹介文においてアプリの特徴やアプリを利用するメリットなどを分かりやすく記載することが重要です。

紹介文にメインのターゲットキーワードに関連したワードを盛り込むと、効果を高められます。

アイコン画像を工夫する

アプリのアイコン画像はアプリストアの検索結果に表示されるだけでなく、ユーザーはダウンロード後にも目にします。そのため、他のアプリと差別化でき、ユーザーの目にとまる魅力的なものを作成することがポイントです。

また、アイコン画像は、オリジナル性と競合アプリとの共通性の両方を考慮して作成することも大切です。

アプリの内容が一目で分かり、小さいサイズでも認識しやすいようなシンプルなデザインの画像を設定することも重要になります。

アイコン画像の設定は時間を掛けて慎重に行うことが大切です。

スクリーンショット・動画の活用

ASO対策では、スクリーンショットや動画を活用することもポイントになります。アプリの詳細ページにおいて、スクリーンショットと動画は紹介文よりも上に表示されるためです。

スクリーンショットや動画は視覚的に分かりやすいため、掲載することでユーザーの目にとまる可能性が高くなります。

レビュー対策

レビューにおける評価は、検索順位に大きく影響します。

アプリをダウンロードしようか迷っているユーザーにとって、レビューの評価は大きな判断材料になるでしょう。

ユーザーの意見や要望に対して丁寧に対応し、評価の高いレビューをもらえるように努力することが大切です。

ユーザーがアプリを利用して好印象を持ってくれたタイミングでレビューをお願いする、評価の低いコメントにも謙虚で丁寧な返答をするなどの対応を心がけましょう。

アプリの利用率(継続率)を高める

アプリの利用率(継続率)も、検索ランキングの上位表示に関わってきます。収益性の点からすると、ダウンロード数はもちろんその後も考える必要があるからです。

アプリの利用率や継続率を高めるためには、キーワード選定の工夫が必要になります。

キーワード選定の際、競合が少ない個性的なキーワードや複数の単語を組み合わせた「スモールキーワード」と呼ばれるキーワードを使うと効果的です。

キーワード選定を工夫し、ユーザーニーズを絞り込むことで、アプリの利用率や継続率の向上が期待できます。

アプリのダウンロード数を増やす

検索ランキングのアルゴリズムでは、アプリの検索数やレビュー数以外に、ダウンロード数が考慮されます。

また、「コンバージョン率」と呼ばれる検索数に対するダウンロード数の割合も重要です。

ASO対策の一番の目的はダウンロード数を増やすことですが、ダウンロード数が増えれば、検索結果のより上位にアプリが表示される可能性が高くなります。

検索エンジンでアプリに対する言及を増やす

ASO対策では、検索エンジンでアプリに対する言及を増やすこともポイントです。
アプリストアのGoogleplayでは、検索エンジンGoogleにおけるアプリの露出度の高さが検索ランキングの上位表示に関わってきます。

特に信用度の高いWebぺ―ジにおいて、アプリに対する言及が多いことが重要になります。

ディープリンクを設置する

ディープリンクとは、ユーザーをWebサイトやアプリ内から特定のコンテンツに直接移動させるリンクを指します。

ディープリンクを設置すれば、ユーザーにホーム画面に戻ることなくアプリ画面へ移動してもらうことが可能です。

ディープリンクによってユーザーを移行させることで、アプリのダウンロード数を増やし検索ランキングを上げやすくなるでしょう。

ASO対策を行うメリット

ここでは、ASO対策を行うメリットについて解説します。

アプリのダウンロード数が増える

アプリのダウンロード数の増加はASO対策のメリットの一つです。

ASO対策の一番の目的は、アプリストア内で自社アプリの認知度を上げ、ダウンロード数を増やすこととされています。検索ランキングの上位に自社アプリを表示させられれば、ダウンロード数も増加するでしょう。

ASO対策の実施によってアプリのダウンロード数が増えることは、会社にとって大きなメリットになります。

ダウンロード数に応じて会社の売上も右肩上がりになる

アプリのダウンロード数の増加に応じて、会社の売上も増大していきます。
ASO対策では、ダウンロード数を増やせるだけでなく、「オーガニックインストールユーザー」と呼ばれるユーザーを獲得できます。

「オーガニックインストールユーザー」とは、広告などの影響ではなく自分の意思でアプリをダウンロードしたユーザーのことです。これらのユーザーは、目的を持ってアプリをダウンロードしているため、高い継続率に期待できます。

ダウンロード数は売上に直結しますが、継続率が高い場合には広告や課金による利益にも期待できるでしょう。

広告費を削減できる

アプリの認知度を高め、ダウンロードしてもらうためには、バナー広告や動画広告などを使う方法がありますが、広告を出すためにはかなりの費用がかかります。

しかし、ASO対策を実施することによって、広告費の削減が可能になります。

ASO対策により、アプリストア内で自社アプリを検索上位に表示させられれば、コストを節約しつつアプリの認知度を高めることができるでしょう。

アプリの認知度が上がることで広告に頼る割合を減らし、広告費を削減できることがASO対策の一つのメリットとなります。

アプリの露出量が増える

アプリストア内において自社アプリが上位表示されていなければ、ユーザーに見つけてもらうことが難しくなります。

ASP対策により上位表示させることができれば、それだけアプリの露出も多くなるでしょう。それに比例して、ダウンロード数も増加する可能性が高いです。

ダウンロード数と売上にはあるところまでは比例関係があるので、露出量が増えることはASO対策の大きなメリットです。

見込み度の高い顧客を獲得できる

海外の調査によると、

  • AppStoreで次に使うアプリを検索しているユーザーの割合は70%
  • AppStoreで検索した後にダウンロードした割合は65%

とのデータが出ています。

このデータから

  • iPhoneユーザー10人につき7人は広告などではなくAppStoreからアプリを検索している
  • そのうちの4,5人は検索後すぐにダウンロードしている

ということがわかります。

そのため、適切なASO対策を行い、アプリストアでの表示を最適化しておくことで、ダウンロードしてもらえる見込みの高い顧客の獲得を実現できます。

まとめ

ASO対策は、自社のアプリを検索上位に表示させ、ダウンロード数を増やすことを目的とした施策です。

現在、アプリストア内に多くのアプリが存在している中で、ユーザーに自社のアプリを選んでもらえるように、アプリの品質管理はもちろん、ASO対策は欠かせません。

アプリの認知度を高め、より多くのユーザーに届けられるよう、ASO対策にしっかりと取り組むことをおすすめします。