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EFOとは?EFOの重要性や改善のポイント、おすすめのツールを解説!

ライティング

オンラインビジネスにおいて、エントリーフォームは顧客獲得のために非常に重要な役割を果たします。

しかし、効果的なエントリーフォームを作成することは簡単なことではありません。EFOはフォームの改善を通じて、より多くの顧客を獲得するためのプロセスです。

本記事では、エントリーフォームの重要性や改善のポイント、おすすめのツールを解説し、ビジネス成功に必要である最適なエントリーフォームを作成する方法を解説します。

EFOとは

EFOとは英語でEntry Form Optimizationの略でエントリーフォーム最適化を意味します。

EFOはWEBサイトやアプリケーションの入力フォームを改善するプロセスです。エントリーフォームはユーザーがWEBサイトやアプリケーションに必要な情報を提供するために使用するもので、登録フォーム、購入フォーム、お問い合わせフォームなどがあります。

EFOには入力項目数、レイアウト、ボタンの色や大きさ、フォントの大きさ、入力エラーの対処など、エントリーフォームの要素を改善していくテクニックが使用されます。

ECサイトなどのオンライン通販のWEBページや会員登録のサイトで、成果に直結するため、非常に大切です。

EFOは、ユーザーの利便性を向上させ、WEBサイトやアプリケーションの収益性を向上させることができます。

EFOの重要性と効果

ここではEFOによって得られる効果やメリットに加え、どういった点が重要視されているかを説明します。

EFOはなぜ重要なのか

EFOが重要な理由は以下の通りです。

  • コンバージョン率の向上

エントリーフォームは、ビジネスにおいて重要な役割を果たすもので、顧客情報や問い合わせなど、ビジネスに必要な情報を収集するために使用されます。EFOを行うことで、ユーザーがフォームの入力を続ける確率が高まり、CVRが向上することが期待できます。

  • ユーザーエクスペリエンスの向上

入力内容に迷ったり、入力がエラーなどで上手くいかないフォームの場合、ユーザーは強いストレスを感じてページを離脱してしまいます。フォームの入力が簡単で、わかりやすい説明文が用意されている場合、ユーザーはストレスを感じずにフォームの入力を完了することができます。EFOはユーザーの利便性の向上につながり、使いやすいフォームは企業への信頼感も強めます。

  • データ品質の向上

EFOはビジネスにとって重要な情報を収集するために使用されます。フォームの入力が正確で、必要な情報が収集されることで、データ品質が向上し、正確な分析や意思決定ができるようになります。

  • 人的・物的リソースの節約

EFOはリソースの節約にもつながります。フォームの入力がスムーズに行われれば、問い合わせや注文など、ビジネスにとって重要な情報を収集することができます。これにより、ビジネスプロセスが効率的に実行され、リソースが節約されます。

EFOのメリット

EFOを行うことで、フォームの使いやすさや分かりやすさが向上し、フォーム入力のユーザー数が増加し、フォームの入力時間も減らすことができます。

フォームにアクセスしたユーザーのうち、実際にフォームを完了し、送信するユーザーの割合が増加することに期待できるでしょう。

また、ユーザー目線で改善されたエントリーフォームを作成すると、顧客満足度が向上し、企業のイメージアップにつながります。

これらのメリットは、オンラインイベントやキャンペーンなど顧客を募集するシーンで特に効果的です。

EFOを行うべき企業

ECサイトでは入力フォームの送信が売上に直結するため、オンラインで商品・サービスの販売を行うB2C企業ではEFOは必須の施策です。

ECサイトの他に金融業界では、顧客が貸付やクレジットカードの申請を行うために、オンラインフォームを使用することが多くあります。

EFOを行うことにより、顧客がフォームにデータを入力することが簡単になり、進捗状況や必要な情報が明確になります。これにより、顧客の申請プロセスがスムーズになり、申請率が向上するでしょう。

また、人材業界では、求職者がオンラインで応募するためのフォームを使用することがあります。EFOにより、求職者がフォームに必要な情報を提供することが容易になります。

フォームのレイアウトや言語の選択など、求職者のニーズにあわせた設計により、応募率が向上することが期待できます。

さらに、B2B企業でもリードがWEBサイトを訪問し、商品やサービスに関する情報を入手することがあります。EFOにより、リードがフォームに必要な情報を提供することが容易になります。

また、リードの行動に応じて、フォームの表示方法や提供する情報を最適化することで、CVRを向上させることが期待できます。

入力フォームの離脱率が高い4つの特徴

ここでは、ユーザーが途中で離脱してしまう入力フォームの4つの特徴について記載します。

入力項目が多い

入力項目が多いフォームはユーザーに手間がかかり、面倒と感じる可能性が高く、フォームの離脱率を高める原因となります。

入力項目が多いフォームに対して、入力するのに時間がかかると感じたり、必要な情報を集めるために調査しなければならなかったりするため、脱落してしまうことがあります。

入力項目の多さが面倒になり、購買意欲がなくなってしまうユーザーもいます。

入力が面倒に思えるレイアウト

フォームのレイアウトによっても、ユーザーがフォームから離脱する可能性が高まります。

住所で都道府県や市区町村、番地などが別れすぎている、郵便番号を入力しても自動で住所が反映されない場合も離脱の一因となります。

見づらいフォントや色を使用していたりする場合は、ユーザーが入力することにストレスを感じ、離脱してしまう可能性があります。

半角と全角が指定されているものもストレスを高める要因になります。

入力エラーが分かりにくい

入力フォームでエラーが発生した場合、エラーが分かりにくいと、ユーザーがフォームから離脱する原因となります。

例えば、エラーメッセージが小さいなど分かりにくかったり、エラー箇所が分からなかったりする場合は、ユーザーが入力に戻って修正することができず、不快な体験をすることがあるでしょう。

入力フォームにつながるボタンやリンクが多い

購買意欲がないユーザーが操作ミスや誤タップで入力フォームにジャンプしてしまったユーザーは入力フォームからすぐに離脱するケースが多くあります。

入力フォームに飛ぶリンクやボタンを多く設置していると、特にスマートフォンではタップしやすく、入力フォームに誤ってジャンプしてしまう場合があります。

このとき、ユーザーは入力フォームから離脱するだけでなく、企業に不信感を感じWEBサイトから離脱してしまう可能性もあるでしょう。

EFOを改善するためのポイント

ここでは、EFOを改善するためのポイントを8点紹介します。

入力の項目を減らし分かりやすいレイアウトにする

EFOでは入力の項目を減らすことが重要です。

余計な入力項目が多すぎる場合、ユーザーがフォームを記入するのに時間がかかり、フォームから離れてしまう可能性が高くなります。

しかし、入力項目を減らす場合には必要な情報まで削らないように注意してください。入力項目を減らしつつ、分かりやすいレイアウトにすることが重要です。

例えば、関連する項目をグループ化し、明確な見出しを使用して、ユーザーがどの情報を入力する必要があるかを明確に示します。

また、入力中の項目は色を変えることで、ユーザーがどの項目にフォーカスしているかを示すことができるでしょう。フォームの背景色やフォントの色を変えることもできます。

このような変更により、ユーザーがフォームに集中できるようになります。

入力例を表示しておく

入力フォームの入力例を表示することは、ユーザーがフォームを正しく記入できるように支援するための重要なポイントの1つです。

例えば、氏名に半角スペースが必要な場合、または電話番号にハイフンが必要な場合など、ユーザーがフォームの入力方法を正確に把握できない場合があります。

このような場合、ユーザーはフォームの記入中に入力エラーを引き起こす可能性があります。しかし、入力例を表示することで、ユーザーは正しい形式で情報を入力できるようになります。入力例を表示する場合は、入力フォーム内に入力例を薄いフォントで表示したり、入力フォームのすぐ横に注釈を入れることができます。

入力例を表示することで、ユーザーが入力する必要のある情報や形式を理解することができます。これにより、フォームの記入が容易になり、入力エラーの削減やユーザーの負担軽減につながるでしょう。

入力ミスの場所とミスの内容を表示する

エラーメッセージはユーザーが間違えた場所の近くに表示することが望ましいです。

例えば、ユーザーがフォームの名前フィールドに電話番号を書いてしまった場合、エラーメッセージは名前フィールドの下に表示させるとよいでしょう。

また、入力エラーとなる場合は入力した時点でエラーの表示が出るようにしましょう。すぐに修正ができ、全て完了したときにエラーが出る不快感をなくすことができます。

エラーメッセージは簡潔で分かりやすく、正しい形式の入力方法の説明も含めることが望ましいです。

住所の項目はあまり分割せず自動入力にする

フォーム入力における住所の項目は、ユーザーにとって入力が面倒な項目の1つです。

特に住所を細かく分割して、市や区、番地などの情報を個別に入力する必要がある場合、ユーザーは手間や時間をかけて入力する必要があります。このため、住所の項目を自動入力にすることで、ユーザーの負担を軽減できます。

自動入力機能を使用することで、ユーザーは郵便番号を入力するだけで、住所の一部が自動的に入力されます。これにより、ユーザーは時間を節約し、入力の正確性も向上します。

入力の必須項目と任意項目を分割する

入力の必須項目と任意項目を分けることで、ユーザーが入力しなければならない情報と、入力してほしいが必須ではない情報を明確に区別することができます。

これにより、ユーザーは必要最低限の情報の入力だけで済むため、プライバシー面でのハードルが下がるでしょう。フォームの入力に必要以上の時間を費やす必要がなくなります。

また、必須項目の数を減らすことで、ユーザーがフォームを完了するまでの時間が短くなり、フォームの入力完了率が向上する可能性があります。

必須項目が多すぎると、ユーザーは入力に時間をかけることを嫌がり、フォームの送信を途中でやめてしまう可能性もあります。

別ページにつながるボタンやリンクを控える

ボタンやリンクがあると、ユーザーがフォームから離脱しページを移動してしまう可能性が高まります。

フォームがあるページでは出来る限り、不要な別ページへのリンクを削除しましょう。誤って別のページへジャンプしてしまうこともあります。

入力の途中でフォームを離れた場合、ユーザーは再度フォームに戻り、入力を続ける必要があります。

これはユーザーにとって、かなりのストレスのかかる経験となります。そのため、別ページにつながるボタンやリンクは控えましょう。

入力ステップが分かるナビゲーションを表示する

入力ステップが分かるナビゲーションを表示することで、ユーザーは次にどのような情報を入力すれば良いかを簡単に理解できます。

例えば、各セクションのタイトルと状態を示すプログレスバーを表示することができます。

プログレスバーにより、ユーザーはどのセクションまで入力が完了しているか、どのセクションに移動するべきかを把握できます。

プログレスバーはフォームの上部に配置することが一般的です。

また、修正が必要な場合には戻って修正できるような機能を加えることも良いでしょう。

スマートフォン向けに最適化する

スマートフォンの画面はデスクトップの画面よりも小さいため、フォームのサイズを小さくする必要があります。

スクロール回数を最小限に抑えられるよう、入力欄の数を制限やスクロールバーを非表示にするなど、フォームのサイズを最適化しましょう。

また、ボタンの位置とサイズも最適化しましょう。ボタンをフォームの最後に配置し、ボタンのサイズを大きくすると、タップしやすくなります。

また、ボタンに関するテキストを簡潔にし、ボタンの目的が明確になるようにすると、ユーザーがフォームを送信するためのボタンを見つけやすくなります。

EFOに役立つ無料ツール3選

まずは無料のツール、もしくは無料プランから試してみて、EFOがどんなものか感覚をつかめたら有料のものを契約する、という流れがおすすめです。

ここでは、EFOに役立つ無料ツールを3つ紹介します。

Googleフォーム

Googleフォームは入力フォームの作成やEFOに役立つ最も知名度のあるツールの1つです。

直感的なUIで誰でも簡単かつスピーディにフォームを作成できます。必要なフォーム要素を選択してドラッグアンドドロップすることができます。

テンプレートも豊富にあるため、デザイン性に優れたフォームも簡単に作成できます。

Googleスプレッドシートと連携すれば、データの管理も可能です。統計情報も確認できるので、作成したフォームに回答がある場合は、自動的に集計しチャートやグラフを表示する機能もあります。

無料でフォーム作成数も制限がありません。質問項目も多くあり、入力フォーム作成ツールをお試しとして利用する場合もおすすめのツールです。

formrun

formrunはオンラインフォーム作成ツールで、WEBサイトのコンタクトフォームやアンケートなど、様々な種類のフォームを簡単に作成できます。

ドラッグアンドドロップで簡単にフォーム作成、カスタマイズができます。

メールアドレスを再入力したものとの一致チェックや郵便番号による住所の自動入力、数字、桁数、必須項目の妥当性チェックができます。無料プランもあり、最大1個のフォームを作成可能で、月間10件までの送信が可能です。

有料プランにはチャットツールやSalesforceとの連動機能、自動返信メール、カスタムJavascriptの利用が可能です。

EasyMail

EasyMailは国内で開発されたオープンソースソフトウェアで、無料で自由に使用、変更、再配布することができます。

自分のサーバー内に設置するためやや導入のハードルは高いですが、再入力チェック、住所自動入力機能、記入例表示などのEFO機能が盛り込まれています。

今後もバージョンアップで機能が追加されることが期待されます。

まとめ

この記事ではEFOの重要性や改善のポイント、おすすめのツールなどを解説してきました。

EFOはユーザーがより容易に情報を提供し、ユーザーエクスペリエンスを向上し、コンバージョン率を向上させるための施策です。

本記事を参考にEFOを行い、CVRを向上し、収益拡大につなげましょう。