現代において企業・個人の製品やサービスの広告活動は、オンライン化したものがほとんどです。いつどんな場所でも、スマートフォンひとつで簡単に情報を得ることができます。そのため、ブランドの訴求力を高めるためには、SNSやWeb広告を利用したさまざまな施策を展開していかなければなりません。
Webマーケティングを行う上では、オーガニック検索の理解を深める必要があります。この記事では、オーガニック検索の基本や上位表示されるためのSEO対策や、ユーザーの流入を増やすための方法などについて解説しますので、参考にしてみてください。

オーガニック検索とは？

インターネットを利用して求めている情報を調べたい時、GoogleやYahoo!といった検索エンジンを利用するでしょう。検索ボタンを押すと、関連する広告と通常の検索結果が表示されますが、オーガニック検索は広告を省いた通常の検索結果を指します。ナチュラル検索や自然検索とも呼ばれるものです。
オーガニック検索は広告枠と同時に表示されます。広告の場合、有料か無料かによって掲載される順番が変わってきますが、オーガニック検索はそうではありません。オーガニック検索では検索エンジンのアルゴリズムによって、評価が高いサイトから順に表示される形式となっています。
検索エンジンでキーワードを入力し検索結果が表示されると、Webサイトのタイトルや下部に記載してある説明文を確認できる仕様です。その中で自分が知りたい情報が載っていそうなサイトをクリックし、ページに入る流れがオーガニック検索の流入とされています。

オーガニック検索とリスティング広告

オーガニック検索とともに表示される広告をリスティング広告といいます。検索結果を見ると、まずリスティング広告が上部に表示され、その下にオーガニック検索が表示される仕組みです。この2つは同時に表示されますが、内容や仕組みは全く異なります。ここで2つの違いを把握しましょう。

リスティング広告とは

リスティング広告は検索されたキーワードによって、関連した広告が検索結果に表示されるため、検索連動型広告と呼ばれることもあります。日本で利用される検索エンジンはGoogleとYahoo! がほとんどです。そのため、リスティング広告が掲載される代表的な媒体は、Google広告とYahoo!広告といえるでしょう。リスティング広告は検索結果に連動して表示されるため、該当のキーワードを検索しなければ広告が配信されることはありません。

オーガニック検索とリスティング広告の違いは？

オーガニック検索とリスティング広告の根本的な違いは、広告であるかそうでないかです。リスティング広告は、広告費を出せば検索されたキーワードに沿って表示する広告を選ぶことができ、掲載される順番もコントロールできます。しかし、オーガニック検索は検索エンジンのアルゴリズムによって表示順が変わるため、キーワードを指定して検索結果に表示するのは難しいといえるでしょう。

検索エンジンにおけるオーガニック検索

分からないこと、調べたいことがある時に、GoogleやYahoo!といった検索エンジンを利用します。検索結果でトップページの上部に表示されれば、より多くのユーザーがサイトに訪れるでしょう。オーガニック検索でサイトを上位に掲載させるには、検索エンジンの仕組みを理解し、SEO対策を行う必要があります。

検索エンジンのシステムを理解する

検索エンジンの検索結果は、それぞれの検索エンジンに組み込まれているアルゴリズムが重要となります。アルゴリズムによって各サイトは高評価や低評価が付き、評価が高い順にサイトが表示されていく仕組みです。
Webマーケティングにおいて、SEO対策は非常に重要な役割があります。SEO対策とは、検索エンジンでの検索結果において、自身のサイトをトップページに掲載させつつ上位に表示させ、ユーザーの流入を増加させるための手段です。

「Google」

検索エンジン最大手のGoogleについて見てみましょう。検索エンジンに組み込まれているアルゴリズムは独自の指標を持つため、検索結果にはGoogle独自の広告やコンテンツが表示されるシステムです。
Googleの検索アルゴリズムは、サイト全体の品質や情報の量・正確性を重視するだけではありません。ユーザーにとって利用しやすいサイトであるかどうかも評価の判断材料としています。

「Yahoo!」

日本国内において、Yahoo!はGoogleに次いで良く利用される検索エンジンです。Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを使っているため、オーガニック検索で表示されるサイトや表示順はGoogleとほぼ変わりません。しかしYahoo!独自の工夫により、検索結果にはYahoo!が提供するサービスである、Yahoo!ニュースやYahoo!知恵袋が表示されるようになっています。

オーガニック検索で上位に表示されるメリット

オーガニック検索において、トップページかつ上位にサイトを表示させるには、SEO対策を行わなければなりません。検索上位にサイトが掲載されることで、多くのユーザーが流入するでしょう。ここでは、オーガニック検索でSEO対策を行い、上部表示されることで得られるメリットを3つご紹介します。

ブランドの訴求力が上がる

検索結果の上位に表示されると、キーワードを検索したユーザーがサイトを閲覧する機会が増え、購買の促進につながるでしょう。
例えば、「レディース」「スニーカー」というキーワードで検索をかけたとします。そうすると、レディースのスニーカーを扱うブランドやショップ、通販サイトが表示されるでしょう。ユーザーは検索の上位から目を通していくため、上位に表示されているサイトがキーワードの検索結果に相応しいと認知します。
商品やサービスの訴求力が上がることで、競合する同業他社よりも優位に立てるのです。

Webサイトに訪れるユーザーが増える

オーガニック検索で検索上位に表示されると、サイトを目にするユーザーが増加します。検索結果でサイトを見る機会が多いほど、そのサイトに訪れるユーザーは増えるでしょう。Webマーケティングにおいて、ユーザーの流入は重要なポイントです。容易ではありませんが、検索数やキーワードを考慮した上で、良質なサイトを作る必要があります。

ユーザーの継続的な流入が狙える

Webサイトに訪れるユーザーを増やすことは、Webマーケティングにおいて非常に重要です。しかし、一度きりではなく継続的な流入を目標にするのが望ましいといえるでしょう。
例えばリスティング広告の場合、広告費を支払わなければ広告が配信されないため、検索結果に表示されなくなります。オーガニック検索はSEO対策をしっかり行うことで、ユーザーの流入を安定させ、長期的なマーケティング効果が期待できるのです。

オーガニック検索による流入を増加させる方法

オーガニック検索からユーザーの流入を増やすことで、ブランディング効果が高まります。多くのユーザーをオーガニック検索で流入させるには、サイトの表示を増やす、検索キーワードを考慮する、コンテンツを増やすといった方法がおすすめです。ここでは3つの方法をそれぞれ解説します。

検索結果のサイト表示数を増やす

検索結果のサイト表示数が多ければ多いほど、ユーザーのサイト訪問数増加につながります。表示される回数を増やすためには、Googleといった検索エンジンにサイトを評価してもらうのが良いでしょう。SEO対策を行うことで品質の良いサイトを作成できるため、検索エンジンから高評価をもらいやすくなります。

検索数の多いキーワードを使用してページを作る

ユーザーに検索されることが多いキーワードをサイトに盛り込み、ページを作成しましょう。検索数が多いキーワードを調べるには、キーワードプランナーなどの専用ツールを利用します。キーワードプランナーとは、Googleが提供しているツールです。利用するにはGoogle広告のアカウントを作る必要があります。
キーワードプランナーを使う場合、検索数の多いものだけでなく、キーワードの月間平均検索数も調べ、需要が高いキーワードを確認しましょう。

扱うコンテンツを増やしていく

ユーザーが使いやすく見やすいサイト、情報の質が良いサイトを作ることは大切ですが、扱うコンテンツを増やすことも重要な項目といえます。なぜなら、キーワード単体で検索するのではなく、複数のキーワードで検索することも多くあるからです。
キーワードに対応したコンテンツを載せるとともに、ユーザーが潜在的に求めている情報を考え、サイトに取り入れていきましょう。

オーガニック検索による流入が減る場合もある

SEO対策を万全に行っても、オーガニック検索によるユーザーの流入が減ってしまうケースもあります。流入が減る理由の大半は、サイトの評価が下がったことです。減少の原因を知り、対策を考えていきましょう。

主な理由はWebサイトの低評価によるもの

検索エンジン最大手であるGoogleにサイトが低評価を受けると、検索結果の順位が下がってしまい、結果的にオーガニック検索におけるユーザー流入の減少につながります。順位が下がるだけでなく、低評価のペナルティとしてサイトが検索結果から削除されてしまうケースもあるため注意が必要です。

オーガニック検索以外でも流入が見込めるよう対策しておこう

オーガニック検索からユーザーを獲得することは大切ですが、オーガニック検索以外でもユーザーの流入が見込めるように対策しておきましょう。対策方法としては、TwitterやFacebookなどのSNSを活用するのがおすすめです。SNSのフォロワーを増やすことで、情報をリンク付きで発信した際に、リンクをクリックしてサイトを訪れるユーザーが増加します。

まとめ

Webマーケティングを活用して集客・ブランディングを行うためには、オーガニック検索とSEO対策が必須です。SEO対策をして、オーガニック検索で上位に表示されれば、多くのユーザーを獲得でき、集客の安定化にもつながるでしょう。Webマーケティングを進めていく場合、検索エンジンのベースともいえるオーガニック検索の対応を適宜考えていく必要があります。
より多くのユーザーのニーズに答えられるWebサイトとなるよう、制作時にSEO対策の意識を常に持つことが大切です。