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ブログは稼げないからやめた方がいい?初心者にとって厳しい現状と打開策を解説

ライティング

ブログについてネットで調べていると、よく「ブログ運営は稼げないからやめた方がいい」といったネガティブな書き込みを見かけます。

確かに、近年のブログ運営は競合が激しくなり、どんどん稼ぎにくくなっています。求められるスキルも高度化しており、初心者が参入しづらい状況であるのは間違いないでしょう。

一方で、厳しい現状の中でも初心者から着実に成長を重ね、高額収入を稼げるようになる人もいます。結論から言えば、ブログ運営は「初心者でも適切な施策をとって継続すれば」まだまだ高収入が見込めるビジネスなのです。

この記事ではブログ運営の厳しい現状とその打開策について解説します。「ブログを始めてみたけど思ったように収益化ができない」とお悩みの方は、ぜひ記事を参照してみてください。

この記事はこんな人におすすめ

  • 収益化を困難にしている要因を知りたい
  • 収益化を困難にしている要因に対処したい

ブログ運営の現状

ブログで挫折や低収入はある意味「普通」です。それは、業界全体を見れば明らかとなります

ここでは、ブログ運営の厳しい現状を解説します。

3年続くブログは3% 

総務省が2009年に発表した「ブログの実態に関する調査研究」では、1年続くブログは30%、2年続くブログは10%、3年続くブログは3%という結果が出ています。これだけでも、ブログ業界の厳しさが伺えるでしょう。

参照元:https://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2009/2009-02.pdf

加えて、現役ブロガーには「データが古い」「継続条件が1ヶ月内更新で緩い」などの理由から、現実は総務省データよりさらに厳しいと考える人もいます。彼らの中には、経験則から継続率を計測すると「1年間で9割のブロガーがやめている」と主張する人がいるほどです。

このことからも、ブログ運営を継続していくのがどれだけ厳しいかがわかります

半分近くがほとんど広告収入を得られていない

NPO法人アフィリエイトマーケティング協会が発表した「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023年」によると、サイト運営者が得られるひと月の広告収入は次の通りです。

参照:https://affiliate-marketing.jp/release/202306.pdf

表を見て分かるように、ブログ運営は稼げる人と稼げない人で二極化しています。「収入がない」「1000未満」の合計は2022年データでは49.1%、2023年では41.2%です。半分近くのサイト運営者が0~1000円未満の広告収入しか得られていません。

まとめると、ブログ運営は継続率が低く、低収入の割合が高いです。「やめた方がいい」とアドバイスする人がいるのも頷ける話です。

初心者がブログで稼ぎにくくなっている要因

ここでは、初心者がブログで稼ぎにくくなっている4つの要因について解説します。

個人アフィリエイターの増加

1つ目は、競合する個人アフィリエイターの増加です。

ブログは、検索で上位表示されることが収益化の基本なので、競合が増えれば増えるほど収益化が難しくなります。近年の働き方改革や副業ブーム、コロナ禍だったなどの影響で、アフィリエイトに参入する個人は一気に増加しました。これにより個人間の競争が激しくなり、稼ぎにくい状況が続いています。

ライバルが増えたのも、稼ぎにくくなっている要因です。

アフィリエイトをする企業の増加

2つ目は、個人を圧倒するアフィリエイトの企業参入です。

近年では、企業によって作成された企業ブログが増えてきました。企業には個人に比べ、時間や人件費など資金をたっぷり投入できるという大きな強みがあります。組織的に作業するため、スキマ時間を使って記事を書いている個人アフィリエイターではなかなか太刀打ちができません。また、稼げるジャンルは企業ブログが検索上位を独占しているケースも多いです。

競合相手のレベルが高くなったのも、稼ぎにくくなっている要因の一つとなります。

SEOを達成する難易度の上昇

3つ目は、基準の厳格化によるSEOを達成する難易度の上昇です。

ブログで流入数を増やすには、SEO(検索エンジンの最適化)を達成して、検索結果で上位に表示される必要があります。
しかし、GoogleによるSEO評価基準は年々厳しくなっています。ベテランブロガーの中には、このルールの厳格化や評価方法の変更によって収益が激減した人も多いです。

基準の厳格化の例としては「YMYL」があります。YMYLとはYour Money or Your Lifeの略称で、ブログではお金や人生に大きな影響を与える医療や健康などに関連したジャンルです。

YMYLが大きく注目を集めたのは2017年12月の「健康アップデート」からとなります。このアップデート後、医療や健康に関するジャンルを扱うサイトにYMYLの基準が適用されるようになりました。

具体的には、医療関係者や専門家などが運営する信頼性が高いサイトだけが上位表示される仕組みに変更されたのです。この際、医療や健康に関する検索順位の約60%に影響を与えたと言われています。

基準の厳格化で上位表示の条件が厳しくなったのも、稼ぎにくくなっている要因です。

E-A-Tが求められる傾向

最後は、SEO評価のためにE-A-Tを求められる傾向です。

E-A-TとはGoogleの造語で、次の3つの頭文字を組み合わせたものです。

  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

現在の検索エンジンはE-A-Tを基準にWebサイトやページを評価しています。

しかし、E-A-Tを評価してもらうには豊富な専門知識だけでなく、その裏付けとなる社会的な地位、経歴などが必要です。どの要素も一般人が一朝一夕で築けるものではなく、初心者がブログに参入する上での大きな壁になっています。

筆者に優れた社会的地位、経歴を証明することが求められるようになったのも、稼ぎにくくなっている要因です。

ブログで稼ぐための打開策

昔に比べると、ブログ運営のハードルが高くなっていることがわかりました。では、今からブログ運営を始めても稼げないのでしょうか? そんなことはありません。

ここでは、ブログで稼ぐための打開策を解説します。

収益化に向けた環境を整える

ブログで稼ぐために、収益化に適した環境について理解しておきましょう。収益化を目指す際に原則としたいのが、WordPressでブログを作成することです。

WordPress(ワードプレス)とは、サイトの作成やブログの作成などができるCMS(コンテンツ管理システム)の1つです。WordPressで作成した記事をWebに上げるには有料のレンタルサーバーを経由しなくてはならないため、実質、利用料がかかります。

そのため、ブログ運営のコストを節約したい人は無料ブログサービスを選択した方がいいと考えがちです。

しかし、無料ブログサービスは各種機能や記事内容に制限がかかることが多くなります。サービスが終了してしまえば、ブログ自体がなくなってしまうリスクにも注意が必要です。

一方で、WordPressなら必要機能やプラグインが豊富に揃っています。運営会社に依存しないので、規約で記事内容が制限されることはありません。WordPressで作ったブログは他サーバーへ移行が可能なので、サービス終了に巻き込まれるリスクもゼロです。

また、Webサイト全体で43.1%の高シェア率を誇っているのも、スキル学習などの情報収集に有利に働きます。

収益化の環境づくりとして、豊富な作成機能やジャンルの自由度や安全性を確保できるWordPressを選択しましょう。

個人運営の強みを理解する

企業ブログと真っ向から対立しないためにも、個人運営ならではの強みを理解しておきましょう。

個人ブログの強みは、フットワークの軽さです。意思決定に時間がかかる企業ブログとは違い、熱量のある新ジャンルをスピーディーに開拓できます。また、資金と時間の使い道を自分で判断できるため、資金回収を気にせずあらゆるジャンルに挑戦することが可能です。

自由度は高く、専門性を培いやすいので、うまく強みを活かせば競合を回避し、オリジナリティの高い記事を作成できます。

正しい運営方針を取るためにも、個人ブログの強みはフットワークの軽さにあることを理解しておきましょう。

読者ニーズと市場のあるテーマを選ぶ

アフィリエイトで稼ぐために、読者ニーズと市場の両立を目指しましょう。

ブログ収益のメインは、アフィリエイトと呼ばれる「成果報酬型広告」です。このタイプの広告はブログにアクセスしてもらった上で、ユーザに商品を買ってもらわないと収益を上げられません。そのため、稼ぐには「読者ニーズと市場のあるテーマ」を選ぶ必要があります。

たとえば、メジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手の名前でGoogle検索すると、4500万ものページがヒットします。これだけ表示されれば、検索ボリュームとしては十分です。読者ニーズは満たしているといえるでしょう。

しかし、だからといって大谷翔平選手をテーマにしたブログがアフィリエイトに向いているかと言えば、そうではありません。スポーツ系ブログは、広告を出したい会社が少ないと言われています。実際に、有名スポーツ選手と広告商品を関連付けて購入してもらうのはかなり難しいでしょう。読者ニーズがあっても、市場がなければブログは稼げません。収益化を目指す以上、物が売れるテーマを選ぶ必要があります。

アフィリエイトで収益を得るために、読者ニーズと市場のあるテーマでブログを作成しましょう。

読者に価値を提供できる記事を書く

ブログで稼ぐために、読者に価値を提供できる記事を書きましょう。

価値の提供でわかりやすいのが、読者の悩みを解決することです。記事内容で読者が悩みを解決できればブログへの信頼・評価につながり、上位表示を達成しやすくなります。また、悩みを解決した上で、さらに読者のニーズを満たせる商品を紹介できれば、収益化にもつながりやすくなるでしょう。

たとえば、読者の悩みがSEOの勉強方法であるとします。この場合、勉強方法に加えておすすめのサービスなどを紹介すれば、商品購入が読者の悩み解決に関連付けられ契約率が大きく向上する可能性があります。

読者に価値提供をしつつ、商品を売るのがブログの基本的なビジネススタイルであることを覚えておきましょう。

ロングテールキーワードを使う

競合を避けて利益を出すために、ロングテールキーワードをうまく活用しましょう。

ロングテールキーワードとは、3つ以上の単語を検索キーワードに設定することです。このやり方で検索キーワードを複数にするのには、2つのメリットがあります。

1つ目は、競合の回避です。ブログへの流入数を増やすには、ニーズのあるキーワードの検索で上位表示される必要があります。

しかし、人気のある単発キーワードはニーズがある一方で、競争率が激しいです。大手サイトが独占し続けているケースも多く、個人の新規参入ではまず太刀打ちできません。

そこで、キーワードを複数にして検索表示条件を加えて競合を回避します。キーワードが増えることで検索数が少なくなり、上位表示が狙いやすくなるでしょう。

2つ目は、キーワードを増やすことで読者層を絞れることです。
売りたい商品の特徴をロングテールキーワードに組み込めれば、その商品を求めるユーザーに絞ったアクセスが期待できます。

たとえば、旅行ブログで「A県の山中にあり川遊びが楽しめる旅館」の広告を表示するとします。この場合、仮に旅館というワードで検索上位をとっても苦労に見合った広告成果は得られないでしょう。旅館で検索しているユーザーが、A県の山中にある旅館を探しているとは限らないからです。

一方で、ロングテールキーワードで「A県」「山中」「川」「旅館」と複数の検索ワードを設定した場合、ユーザーはA県の山中にあって川が近くにある旅館を探していると予想できます。予想されるニーズが売りたい商品の特徴とマッチしているため、1人1人の成約率はかなり高くなるはずです。

ロングテールキーワードの使い方に成功すれば、検索数は少なくても成約率の高いブログを運営できます。

特化ブログを意識する

ブログで長期的に稼ぐために、全体構成は特化ブログを意識しましょう。

特化ブログとは、その名の通りテーマやジャンルに1つに絞って専門的な情報を提供するブログです。

特化ブログには、次のようなメリットがあります。

  • 専門性、権威性、信頼性を得やすい
  • 流入数が伸びやすい
  • 収益化し易い

特化ブログは、テーマやジャンルを1つに絞っている時点で専門性があると言えます。テーマを絞っているので読者のニーズや意図がつかみやすく、需要があれば収益化もし易いでしょう。

また、専門性は権威性、信頼性に結びつきやすいので、Googleが求めるE-A-T(専門性、権威性、信頼性)を満たしやすい構成です。

E-A-Tを獲得しやすく、高い収益が見込める特化ブログを目指しましょう。

成果が出るまでの期間を把握する

途中で挫折してしまわないために、成果が出るまでの期間を把握しておきましょう。

将来的に高収入を稼げるブログでも、始めてからしばらくの間はほぼ無収入です。

たとえば、有名ブログのなかには、500万円近い収入が発生しているサイトもあります。

しかし、たとえ有名サイトでも、ブログ開始後半年以上無収入であることは当たり前です。成功しているブログでも、短期間に結果を出しているわけではありません。

一般的にブログで1万円の月収を得るのに、かかる期間は半年~1年程度と言われています。収益化までの期間を甘く見積もり、すぐに収入が得られると勘違いするとモチベーションを維持できなくなります。

ブログの開設初期は、稼げないのが普通だと理解しておきましょう。

ブログを続けるためのコツ

厳しい現状下でもブログ運営で稼いでいくことは可能ですが、それはあくまで継続して行っていくことが前提です。

そこで、ここではブログを続けていくためのコツについて解説します。

収益化だけを目的にしない

ブログを継続するために、収益化以外の目的を持ちましょう。

ブログ運営は、収益を出すまでに時間がかかるビジネスです。収益化だけを目的にしてしまうと、「本当に稼げるのか?」という不安な時期を乗り切れない可能性があります。そのため、収益化以外の目的をもって、モチベーションを強化していくことが大事です。

たとえば、スキル習得や経歴づくりです。
ブログ運営で培われるスキルは、WEBマーケティングやECサイトに関わる仕事であれば必ず役に立ちます。転職にも強く、ブログで収益化に成功した経験は実務経験に近い評価が得られます。「勉強や就職のため」といった目的でブログを運営するのもありでしょう。

また、個人ブログは「市場がある」という条件付きではありますが、自分の好きなジャンルを選べます。そのため、ブログ記事作成を通して好きなジャンルへの知識を深めることも可能です。ブログを書くこと自体に楽しみを見出せれば、それだけで続けていく理由になります。

モチベーションを強化するために、収益化以外の目的を持ちましょう。

継続すればするほど有利になる

モチベーションを維持するために、ブログは継続すればするほど有利になると覚えておきましょう。

ブログ運営は「挫折する人が9割」と言われるビジネスです。

しかし、それは裏を返せば、続ければ続けるほど有利になっていくということでもあります。

9割やめていくということは、ライバルが9割減るのと同義です。一つのジャンルに絞ってブログを続けていけばジャンル内の序列はどんどん上がっていき、後から来る新人よりスキル面やE-A-Tで圧倒的優位に立てます。ブログ運営はある意味、年功序列と呼んで差し支えないほど、継続性が重視されるビジネスなのです。

苦しい最初期を乗り切るためにも、継続する重要性を理解しておきましょう。

まとめ

確かに、何も対策を取らず短期収入を望んでいるのであれば「ブログは稼げないのやめた方がいい」は正しいです。

しかし、収益化を困難にしている要因を把握し、対処して継続するなら、個人ブログはまだまだ稼げるビジネスです。

ブログで稼ぎたい人は、厳しい現状下で収益化を達成するために次の打開策を取りましょう。

  • 競合を避ける
  • 読者と市場を優先する
  • E-A-Tを育てる

その上で、継続するために次のような心構えを持ちます

  • ブログ運営はすぐに結果が出ない。
  • 収益以外にも得られるものがある
  • 継続するほどライバルより有利になる

各対策を実践し、モチベーションを維持できれば収益化の可能性は大きく向上します。
ブログは「稼げない」のではなく「稼ぐのに時間と継続的な努力が必要」なのです。ブログで稼ぎたい人は、長期戦を覚悟して収益化を目指しましょう。