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SEO対策の費用はどのくらい?対策の内容によって異なる相場を把握しよう

ライティング

WebサイトのSEO対策を行う上で、SEO対策の種類や費用などを把握することは大切です。しかし、どういった費用体系なのか把握しきれていない方も少なからずいるのではないでしょうか。
この記事では、SEO対策の概要、外注する際の相場価格について解説します。SEO対策を外注することのメリット・デメリットも併せて紹介するので、ぜひSEO対策の参考にしてください。

SEO対策の種類とサービス内容

Webサイトの設計や記事制作など、対応する範囲に応じてSEO対策の種類は異なるものです。ここでは、主要なSEO対策を項目別に紹介します。

コンテンツSEO

コンテンツSEOは、記事制作を通してアクセス数の増加を図る手法です。Webサイトのテーマに沿ったキーワード選定を行い、制作された記事を公開して、Webサイトの品質向上を図る仕組みになっています。SEOに関するガイドラインを公開しているGoogleは、高品質で有用なWebサイトを高く評価するのです。
つまり、コンテンツSEOを実践して高品質な記事を増やせば、Webサイトの検索順位を向上させる効果が見込めます。コンテンツSEOは記事1本から行える施策です。大規模なSEO対策を行う際には、一度に数十本の記事を発注するケースもあります。

内部SEO対策

内部SEO対策は、Webサイトの内部リンク設定、サイト構造改善など内部構造を最適化する手法です。HTMLを最適化してページの読み込み速度を改善したり、重複コンテンツと呼ばれるものの解消も内部SEO対策に含まれます。
検索エンジンがクロール(巡回)しやすいように内部構造を最適化することで、検索順位の向上を図る仕組みです。Webサイトのユーザビリティを改善する効果も見込めるので、基本的なSEO対策として行われやすい手法といえます。

外部SEO対策

外部SEO対策は、Webサイトのテーマに沿った外部リンクを集めて、検索順位の向上を図る手法です。有用な外部リンクが多いWebサイトは、検索エンジンで高く評価されやすい傾向があります。外部SEO対策を外注する場合、月額費用を支払って外部リンクを集める方法が一般的です。
ただし、検索順位向上を目的とした外部リンクの購入は、Googleのガイドラインでは禁止されています。外部リンクを購入していると判断された場合、Google検索エンジンで表示されなくなるペナルティを受ける恐れがあるため、注意しましょう。外部SEO対策を検討する際は、コンテンツの改良によって外部リンクが自然に増えていく対策をおすすめします。

総合的なSEOコンサルティング

Webサイトにおける内部構造の最適化、コンテンツ作成や外部リンクの収集など、SEO対策につながる総合的なコンサルティング支援を実施します。Webサイトの状態に応じたSEO対策を行うには、SEOコンサルタントへの相談がおすすめの方法です。サポート内容はコンサルタントにより異なっており、コンテンツ制作や内部構造などのジャンルに特化したSEOコンサルタントも存在します。

サイト設計のSEOコンサルティング

Webサイトの設計に特化したSEOコンサルティングでは、Webサイトのキーワード調査や自社サイトのアクセス分析、コンテンツ企画といった支援を実施します。総合的なコンサルティングと比較して費用を抑えやすい傾向にありますが、大規模なWebサイトのSEO対策を依頼する場合は、一括支払いで多額の費用がかかる場合もあります。

SEO対策の費用体系は3種類ある

SEO対策を外注する場合の費用体系は、「固定報酬型」「一括支払い型」「成果報酬型」の3種類に大きく分類可能です。ここでは、各方式の概要、相場価格について紹介します。

固定報酬型(月額・年額)

固定報酬型は、一定の費用を支払ってSEO対策を依頼する料金体系です。総合的なSEOコンサルティング、コンテンツSEO、外部SEOを請け負う企業では、固定報酬型を採用していることが多い傾向にあります。事業者によっては、3か月プランや1年プランなどを用意しており、途中解約した場合は違約金が発生する場合もあるので、規約をよく見ましょう。
SEO対策の結果に関わらず、常に決まった費用が発生するのが固定報酬型の特徴です。依頼費用の相場は、Webサイトの規模やサポート内容によって異なります。おおよそですが、SEOコンサルティングは月額10~100万円、コンテンツSEOは1記事数千円~10万円、外部SEOは月額1~15万円です。

成果報酬型

成果報酬型は、SEO対策を依頼したキーワードが検索上位に表示された場合に費用を支払う料金体系です。外部SEOを請け負う企業で、成果報酬型を採用していることがあります。
キーワードの種類に応じて依頼費用が決まっているのが、成果報酬型の特徴です。依頼費用の相場は1キーワードあたり月額1.5~30万円です。報酬が発生する条件は事業者によって異なりますが、一般的には検索エンジンで10位以上に表示された場合に報酬が発生します。

一括支払い型

一括支払い型は、契約時に依頼費用をまとめて支払う料金体系です。サイト設計のSEOコンサルティング、コンテンツSEO、内部SEOを請け負う企業で、一括支払い型を採用しているケースが多い傾向にあります。
依頼費用を一括で支払うので、SEO対策にかかる金額を把握しやすい点が一括支払い型の特徴です。依頼費用の相場は、SEOコンサルティングが10~100万円、コンテンツSEOが1記事数千円~10万円、内部SEOが10~20万円です。

SEO対策を外注した方が良いケース

SEO対策は、まとまった費用と人手がかかる施策で、適切な対策を行うには専門知識が必要です。ここでは、SEO対策の外注をおすすめする状況について紹介します。

SEO対策の知識がない場合

SEO対策の方法を把握していない場合、Webサイトの最適化やコンテンツ制作などの適切なSEO対策が困難です。検索エンジンで上位表示されないWebサイトはアクセス数が伸びなくなり、見込み顧客を獲得しづらくなります。アクセス数が伸びないと、商品やサービスの申し込み・問い合わせを行う顧客も増えづらくなり、売上が伸び悩むのです。
早い段階でSEO対策の効果を上げたい場合、内部SEOやコンテンツSEOなどを総合的に行うコンサルタントに外注するようにしましょう。

SEO対策をしても成果が感じられない場合

自社内でSEO対策を講じてもアクセス数や売上などが伸びない場合、SEO対策がWebサイトの品質向上につながっていないことが考えられるでしょう。例えば、Webサイトのコンテンツを増やしているが検索順位が上がらないケースでは、競合と比較して情報が少ない、もしくは類似したコンテンツだと判定されている場合があります。SEOに関するガイドラインを公表しているGoogleの検索エンジンでは、類似したコンテンツは検索順位が上がらない仕組みになっているのです。
検索順位の向上につながるコンテンツを制作するには、コンテンツSEOを専門とする企業、もしくはライティング支援を行うSEOコンサルタントに外注する方法があります。

Webサイトの新規作成やリニューアルをする場合

Webサイトの内部構造やコンテンツなどを新しく組み直す際は、Webサイトの最適化やコンテンツ制作などの知識が必要です。自社内で行う場合は、SEO対策に人員を割く必要があり、メイン業務の売上が低下するリスクがあります。
Webサイトの新規作成やリニューアルといった大規模なSEO対策を行う場合、内製化が困難である部分を外注しましょう。例えば、コンテンツSEOを自社内で行えるのであれば、内部SEOや外部SEOを外注することで、効果的なSEO対策が行いやすくなります。

SEO対策の費用削減より成果重視の場合

検索順位や売り上げを伸ばしたい場合、SEO対策で実績を上げている会社に外注することをおすすめします。対策会社を比較する際には過去のSEO対策実績を確認し、自社と同業種の事例、実績を持つ対策会社を選ぶことがポイントです。同業種での実績がある会社は、自社にとって必要な技術を持っているので、成果重視でSEO対策を行いたい場合に適している依頼先といえます。
実際に比較検討を行う際には、実績の多さや担当者の知識量、説明内容なども併せて確認すると信用できるSEO対策会社を選びやすくなるでしょう。

SEO対策会社に外注する際の注意点

SEO対策を代行する会社は近年増加しており、サポート内容や実績の多さが異なるため、依頼先の決定には慎重さが必要です。ここでは、SEO対策会社を選ぶ際の注意点を紹介します。

目的に合った外注先を選ぶ

SEO対策を行う目的を明確化すると、売上や知名度の向上といった効果を得やすくなります。目的を決めずにSEO対策を外注した場合、Webサイトのアクセス数が増えない、売り上げが伸びないなどの結果を引き起こす確率が高いのです。具体的な目的や問題点を把握してから依頼すると、必要な箇所をピンポイントで改善してもらえます。

会社の実績や評判・口コミなどを確認する

SEO対策を外注する際は、依頼先の実績、得意分野、評判などを目安にして比較することをおすすめします。どのような業種のSEO対策に関わってきたか、どれ位の対応実績があるかを目安にすれば、自社に適したSEO対策会社かを判断できるでしょう。
SEO対策は、結果が分かるまでに数か月から1年かかる場合があり、目標通りの成果を得られるとは限らない施策です。依頼先を選ぶ際は、継続的なサポートを実施してくれる会社を選んでください。実際に比較検討を行う過程では、SEO対策会社のホームページ、評判・口コミを取り扱う外部サイトの確認をおすすめします。

提案書や契約書の内容が不十分な会社は避ける

契約期間が決められていなかったり、料金設定や解約に関する規定が明確でなかったりするSEO対策会社は、契約後に金銭トラブルを起こすリスクが高いので注意が必要です。提案書の内容と実際のサポート内容が異なるケースもあり、適切なSEO対策を実施できない恐れがあります。
営業担当者がSEO対策に詳しくないところや、すぐに成果が上がることを強調するところには依頼しないようにしましょう。

被リンクによる検索順位アップは要注意

被リンクは外部SEOに分類される施策であり、被リンクが自然に増えることは検索順位を上げることにつながる要素です。ただし、意図的に被リンクを作成して増やした場合、検索エンジンのガイドライン違反でペナルティを受ける恐れがあります。
Google検索エンジンの場合、検索順位の低下や検索結果から除外されるといったペナルティを受けるでしょう。被リンクによるSEO対策は、ガイドライン違反に該当するものが多いので、SEO対策会社から被リンクによるSEO対策を提案された際は注意が必要です。

SEO対策会社に外注するメリット

SEO対策にはさまざまな種類がありますが、SEO対策会社に外注することで適切な施策を選びやすくなります。ここでは、SEO対策会社を利用するメリットについて紹介しますので、外注するかどうか迷っている方は参考にしてください。

コンテンツ制作の時間を短縮できる

実績豊富なSEO対策会社に依頼すると、対策するキーワードの選定やコンテンツ制作などにかかる時間を短縮する効果が見込めます。SEO対策を目的としたコンテンツ制作にかかる人員を削減できるので、メイン業務の効率を向上させられる点がメリットです。

アクセス数増加のためにさまざまな施策を行ってくれる

Webサイトの最適化やコンテンツ制作など、SEO対策会社では状況に応じてさまざまな施策を提案・実施してくれます。総合的なSEOコンサルタントの場合は、1社に複数の施策を依頼できるので、Webサイトの品質向上や売上アップなどを並行して進められることがメリットです。

Googleアルゴリズムのアップデートに対し適切な対応ができる

Google検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に改訂されており、アップデートの影響によってWebサイトの検索順位が変動することがあります。Googleアルゴリズムのアップデートには、対処が必要なものとそうでないものがあるとされますが、適切な対応を行うにはGoogleアルゴリズムに関する知識が必要です。専門的な知識を有しているSEO対策会社に依頼すれば、アップデートへの対応もしてくれるでしょう。

ターゲットとなるユーザーを明確化できる

SEO対策によって集客や売り上げを効果的に伸ばすには、主なターゲット層とするユーザーの明確化が前提です。実績豊富なSEO対策会社に、自社サイトの分析や企画などを外注することで、ターゲット層の明確化ができ、ユーザーへの情報発信などを効率化できます。ユーザーの満足度が上がるので、結果的にWebサイトの高評価につながっていくでしょう。

アクセス分析後にアドバイスをもらえる

Webサイトの調査、分析をSEO対策会社に依頼した場合、アクセス分析のデータから、必要な対策に関してアドバイスを受けられるため、適切な改善を行える点もメリットです。アクセス分析では、どういったキーワードからWebサイトを開いたか、ユーザーがどのページをどのくらいの時間開いていたかを把握できます。

SEO対策会社に外注するデメリット

SEO対策会社に依頼することは、Webサイトの品質向上や業務効率アップなどのメリットがありますが、反対にデメリットも存在するので注意が必要です。ここでは、SEO対策を外注するデメリットについて紹介します。

ある程度の費用がかかる

コンテンツ制作や内部リンクなどをSEO対策会社に依頼した場合、内容に応じて数万円から数百万円の依頼費用がかかります。サポート範囲が広くなるほど費用が高くなる傾向があるので、目的や予算に応じて適切な依頼先を探すことが費用を抑えるポイントです。明確な目的を持たずに何もかも外部に任せてしまうと、予想以上の費用がかかってしまうでしょう。

SEOに関するノウハウが吸収できない

自社サイトの運用を全てSEO対策会社に任せていると、自社内で経験や知識が得られません。SEO対策は、継続的な実施によって効果が上がる施策であり、自社内で行えない場合は外注を続ける必要があります。自社内でSEO対策を行える体制を整えたい場合、SEO対策会社からアドバイスを受けてください。

必ずしも良い成果が得られるわけではない

SEO対策は競合他社も実施している場合があり、SEO対策会社に外注しても良い成果が得られるとは限らない点もデメリットの一つです。アクセス数や売り上げを伸ばすには、適切なSEO対策を行う必要があり、実績を上げているSEO対策会社を選ぶことで良い成果を得やすくなります。依頼先を検討する際は、依頼内容に合わせた提案をしてくれるところを選ぶようにしましょう。

まとめ

SEO対策には、コンテンツ制作や内部リンクなど複数の種類があり、小規模なものは月額数千円から数万円で外注できます。大規模なSEO対策は10~100万円程度の費用がかかり、会社によって一括支払いや成果報酬、固定報酬等の料金体系に分けられているため、よく調べてから依頼しましょう。SEO対策を外注する際は、サポート実績や評判、依頼できる内容を基準に比較検討すると、適切な依頼先を選べます。