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インスタのまとめ機能とは?使用するメリットから上手な活用法まで解説

SNS・広告運用

数あるSNSの中でも「画像情報の共有・拡散に特化しているのがInstagram(以下、インスタ)」というイメージは強いのではないでしょうか。

インスタは個人利用にとどまらず、企業の集客活動や販売促進に使われるようになってきており、通常の投稿に加えて商用利用に便利なまとめ機能が存在します。

この記事では、インスタのまとめ機能について概要と利用手順、利用するメリットや活用のコツを紹介します。インスタの商用利用を検討している場合はぜひご一読ください。

インスタのまとめ機能とは?

インスタの投稿機能には、通常投稿やストーリーズ、リールなどが存在します。

これらの機能に加えて、2020年に実装されたのがまとめ機能です。

まずは、まとめ機能の概要を見ていきましょう。

まとめ機能の基礎知識

まとめ機能は、インスタのプロフィール画面右上にある「+」から作成・投稿することが可能です。

投稿すると、プロフィール画面に「開かれた雑誌」のようなマークが表示され、こちらから閲覧できます。

まとめ機能はテキスト入力と複数の画像投稿が可能であり、簡易的なブログやまとめサイトに似た効果を期待できる機能です。基本的には、プロフィール画面からのみ確認できますが、その他の機能との連携でより幅広く利用できます。

3タイプのまとめ機能

まとめ機能は、目的に応じて「投稿」「商品」「場所」という3つのタイプを使い分けられます。

「投稿」は自社アカウントや他のアカウントが投稿した通常投稿をまとめられ、「商品」はショッピング機能に連携する画像をまとめることが可能です。

「場所」は自社の店舗など位置情報タグと連携した画像をまとめられます。

各タイプに稿数やカテゴリーに以下のような限度が設けられているため、違いを覚えておくと良いでしょう。

投稿商品場所
投稿数30件1カテゴリーにつき5件1カテゴリーにつき5件
カテゴリー0個30個30個
投稿可能合計数30件150件150件

インスタのまとめ機能を使用するメリット

商用目的でインスタを使う場合、まとめ機能は欠かせないシステムといえるでしょう。

その理由について、3点に分けて紹介します。

ユーザーが情報を見つけやすくなる

まとめ機能を使って作成したコンテンツは、アカウントのプロフィール画面上で通常投稿やリールと並び、「開かれた雑誌」マークで表示されます。

つまり、自社アカウントを訪問したユーザーが気軽にアクセスできる仕組みです。

また、まとめ機能で作成されたコンテンツはタイトルとテキスト、および複数の関連画像で構成されるため、要点が集約された情報材料として有益でしょう。

コンバージョンの獲得につながりやすい

自社アカウントを訪れたユーザーは、アカウントの運用方法が適切であれば新規顧客となる可能性があります。

まとめ機能は、発信する情報と客層をある程度絞って作成できるため、自社にニーズのある潜在顧客を新規顧客として獲得につながりやすいのが特徴です。

過去にした投稿も有効活用できる

インスタの通常投稿は、最新の投稿がプロフィール画面の上部に表示され、過去に投稿した画像は画面下部に表示される仕組みです。

そのため、投稿数が多ければ多いほど、過去の投稿を閲覧するためにさかのぼる作業は長引くでしょう。ユーザーに見てほしい過去の投稿があったとしても、根気強く過去の投稿をさかのぼるユーザーは限定的です。

より多くのユーザーに過去の投稿を見てほしいのであれば、まとめ機能を使って過去の画像を活用することをおすすめします。

インスタのまとめ機能の作り方

続いて、実際にまとめ機能を使う際の手順について紹介します。先述した通り、まとめ機能には「投稿」「商品」「場所」の3タイプがあり、それぞれ作成手順が異なります。なお、いずれもプロフィール画面右上の「+」マークから「まとめ」の項目にアクセスする流れは共通です。

投稿の作成手順

まとめのタイプ「投稿」を作成する場合、まずはタイプの選択画面で「投稿(作成または保存した投稿をおすすめする)」を選びましょう。

次に、「投稿」タブから自社アカウントで投稿した画像を、「保存済み」タブから保存した画像を選びます。画像を選んだ後、まとめコンテンツのタイトルや内容の入力、カバー写真の選択に移ります。この段階で作成するのは、コンテンツ全体の顔となる部分です。

特に、コンテンツの全容を入力できる「このまとめの内容」という項目は任意ですが、ユーザビリティの観点から入力をおすすめします。ハッシュタグなども利用できるので、内容に合わせて作成すると良いでしょう。

タイトルを作成したら、その他の画像についてタイトルと内容をそれぞれ入力します。

全てを入力したら、「プレビュー」でどのように表示されるのかを確認し、問題なければ「シェア」をタップして投稿しましょう。

商品の作成手順

「商品」タイプのまとめを作成する場合、最初に「商品(お気に入りの商品をおすすめする)」を選択します。

次に、「検索」タブでブランド名を入力して商品を検索するか、「ウィッシュリスト」タブから商品を検索しましょう。

この際、まとめコンテンツに載せられる商品画像は最大で5件です。この後の手順は「投稿」まとめと同様です。コンテンツに合ったタイトルと内容、カバー写真の作成を行い、「プレビュー」を確認して「シェア」を行います。

場所の作成手順

「場所」タイプのまとめは、まず「場所(お住まいの町やその周辺の場所をおすすめする)」を選択しましょう。

位置情報の検索画面に遷移するので、検索欄に適当な位置情報(例えば「仙台」など)を入力します。

関連する場所の情報が表示されるので、該当するものをタップして関連画像を選択します。この際、選択できる画像は「商品」と同様に最大で5件です。

画像を選んだら、他のまとめコンテンツと同様の手順でタイトルとカバー写真、内容を作成します。

最後に「プレビュー」で表示状態を確認し、「シェア」をタップすれば完了です。

インスタのまとめ機能で後からできること

まとめ機能でコンテンツを作成した後に、入力したタイトルや選んだ画像を更新できます。

コンテンツそのものの削除も可能です。それぞれの方法について解説します。

まとめの再編集

まとめの内容を変更したい場合は、まずまとめコンテンツの右上にあるメニューから「まとめを編集」を選択しましょう。

カバー写真やタイトル、コンテンツの内容変更、およびまとめコンテンツの追加や順番の入れ替えが可能です。

編集が終わったら右上の「完了」をタップし再編集は完了です。

まとめの削除

まとめの削除方法は、まとめコンテンツ全体を削除する方法と、一部のコンテンツを削除する方法の2通りです。

コンテンツ全体を削除したい場合、該当のまとめ画面右上にあるメニューから「まとめを削除」を選択し、「まとめを削除しますか?」という表示下部の「削除」のタップで完了します。

コンテンツの一部を削除したい場合、まずまとめコンテンツ右上のメニューから「まとめを編集」を選択しましょう。

選択後、該当のコンテンツ右上のメニューから「まとめを削除」を選択し、「まとめを削除しますか?」という表示の下部にある「削除」を選択すれば該当コンテンツの削除が完了します。

インスタのまとめ機能を上手に活用するコツ

ここからは、まとめ機能をより効果的に利用するために必要なコツを4点紹介します。

まとめコンテンツは、基本的には自社アカウントに訪れたユーザーしか見ることができません。

これでは情報の拡散性が低いため、以下に紹介するようなコツの活用をおすすめします。

まとめをこまめに更新する

まとめの内容によっては、既存の投稿を最新の投稿としてコンテンツ表示画面の最上部に掲載したいこともあるでしょう。

更新されたまとめは、最新のコンテンツとして画面最上部に表示されるので安心です。

継続的に発信していきたい情報や、ユーザーにとって価値のある情報をまとめている場合は、こまめに更新を行いユーザーの目に留まりやすい状態をキープしましょう。

ストーリーズのハイライトに共有する

まとめ機能を使って作成したコンテンツは、ストーリーズにシェアできます。

しかし、ストーリーズは投稿から24時間経過すると他のユーザーが見られなくなるため、ハイライト機能を使いプロフィール画面に固定すると効果的です。

インスタアカウントを訪問したユーザーにとって、ハイライトされたストーリーズは目にとまりやすいコンテンツです。

優先的にユーザーに見てほしいまとめは、積極的にハイライトに共有すると良いでしょう。

「#」や「@」を組み込む

まとめ機能の入力には、文章以外にも「#(ハッシュタグ)」と「@(メンション)」も組み込めます。

自社アカウントに関連した商品や他のアカウントへの入口的な役割を担うため、ユーザーが他の有益な情報に触れるチャンスにつながります。

また、企業にとってはまとめ機能では紹介しきれなかった情報を発信できるため、積極的に活用していきたい機能です。

拡散力の高いTwitter上に共有する

作成したまとめコンテンツは、右上のメニューから「リンクをコピー」または「シェア」することで他のSNSへシェアできます。

どのSNSにシェアするかは企業の所有しているアカウントや目的によって異なりますが、おすすめなのはTwitterです。

Twitterは、「いいね!」や「リツイート」機能を利用することで不特定多数のユーザーに爆発的に情報を拡散できるメリットがあります。

既に所有している企業アカウントのフォロワー数が多いほど、高い拡散性も期待できるでしょう。

インスタのまとめ機能を効果的に使っている企業事例

まとめ機能には「投稿」「商品」「場所」の3タイプがありますが、企業の属性により使い分けることでより効果を発揮できます。

それぞれのタイプに応じた企業の活用事例について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

投稿のまとめ機能の活用事例

「投稿」タイプのまとめコンテンツを作成する場合、何らかの行事やテーマに絞って投稿することで効果が期待できます。例えば、「ニトリ」や「北欧、暮らしの道具店」では、クリスマスの時期に合わせた「投稿」まとめを公開することでクリスマス家具などの販売促進や、クリスマスシーズンの集客に有効です。

また、映画やドラマの情報を発信している「ワーナーブラザーズジャパン」では、映画やドラマの属性や最新映画情報などにテーマを絞ったまとめを作成することで、対象とする顧客の興味関心を引くことに成功しているといえます。

商品のまとめ機能の活用事例

ファッションやコスメ関連企業などは、「商品」まとめとの相性が抜群です。

インスタにはショッピング機能があるため、まとめ機能と連携して販促につなげることが可能となっています。

例として、「SABON Japan(サボン ジャパン公式)」では「みんなのお気に入り ハンドクリームまとめ」のように特定の顧客に訴求できるようなまとめを作成しています。

場所のまとめ機能の活用事例

旅行・飲食業界は「場所」まとめ機能を利用することで顧客に訴求できます。

楽天トラベル【公式】」では「京都」や「沖縄」など、観光地として有名な地域の「場所」まとめを作成し、観光目的のユーザーが興味を抱くような取り組みを行っています。

まとめ

インスタのまとめ機能には、「投稿」「商品」「場所」という3つのタイプが存在しており、企業の属性や方針に合わせて自由度の高いコンテンツを作り上げることができます。

また、インスタの他の機能やTwitterなど他のSNSと連携することで、まとめ機能の弱点である情報拡散性の弱さをカバーできる点も覚えておくと効果的です。

まとめコンテンツを適切に作成し、既存顧客だけではなく潜在顧客にも訴求できるアカウント運用を心がけましょう。