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ローカルSEOとは?SEO・MEOとの違いや対策方法を詳しく解説
検索している地域や地域情報を含むキーワードによって、検索結果や検索順位が変化するのは、ローカルSEOが活用されているためです。ローカルSEOをうまく利用すれば、特定の地域で検索上位に入れるメリットがあるので注力しましょう。この記事では、ローカルSEOの基本から、SEO・MEOの違いや対策方法といった応用までご紹介します。
ローカルSEOとは何か
ローカルSEOとは、ユーザーが地域名とキーワードか地域の影響を受けるキーワードを含んで検索した場合に、地域性に特化した検索結果が表示されるように最適化することです。検索上位に自分の店舗を表示させるためには、検索するユーザーが何を求めているのか理解して、最新の情報を提供する必要があります。Googleマイビジネスに自分の店舗情報を登録して、上位表示を狙う方法もおすすめです。しかし、ローカルSEOは地域の影響を受けやすいので、店舗情報を登録したからといって必ず上位表示されるわけではない点に注意しましょう。
ローカルSEOとSEOの違い
SEOは正式名称を「Search Engine Optimization」といい、「検索エンジンの最適化」という意味を持ちます。ローカルSEOとSEOの主な違いは、目的のWebサイトが上位表示される仕組みです。ローカルSEOは地域性に特化したキーワードで自社サイトを検索上位に表示させることが目的ですが、SEOは自社サイトを検索上位に表示させることが目的になっていて、地域性はあまり関係ありません。アプリで例えるなら、ローカルSEOはGoogleマップで検索上位に入るように最適化することで、SEOはGoogleで検索上位に入るように最適化することです。
ローカルSEOとMEOの違い
MEOとはMap Engine Optimizationの略称で、Map Engineの単語通り、地図検索で自分の店舗を検索上位に入れるように最適化することを指します。海外ではローカルSEOとMEOは同じ意味合いで使われることが多く、MEOという略称は日本独自の呼称です。
ローカルSEOの種類
ローカルSEOの種類を細かく分けると5種類に細分化されます。ローカルパック・ローカルスナックパック・ローカルABCパック・ナレッジパック・ローカルファインダーの5種類です。ここから詳しく解説しますのでぜひ参考にしてください。
ローカルパック
ローカルパックとは、Googleで地域性を含むキーワードで検索した結果表示されるマイビジネスのリストのことです。このリストに表示されれば集客が望めるため、店舗やビジネスの情報を正しく設定して正確な情報をユーザーに提供しましょう。情報提供を行うと評価対象となり、検索上位に表示されるようになるのです。なお、検索結果の表示順位はユーザーが検索したキーワードとの関連性や店舗の知名度などが影響します。
ローカルスナックパック
ローカルスナックパックは、主に飲食や娯楽、サービスといったカテゴリ検索で写真と一緒に店舗情報が表示される一覧のことです。飲食のカテゴリで表示されることが多く、写真と店舗情報が一緒に表示されるので、イメージが伝わりやすい特徴があります。ただし、電話番号や店舗までのルート検索までは表示されないので注意が必要です。店舗をクリックすることで、上記情報の他にサービスやオプション営業時間などの詳細な店舗情報が表示されます。
ローカルABCパック
ローカルABCパックは、多数展開しているブランド店やカテゴリ別で検索された時に、ABCと表示される一覧のことです。ローカルスナックパックとは違い、ローカルABCパックは検索した場所に行くことを目的にしているので、最初から店舗のルート検索や電話番号が表示されます。ローカルABCパックで表示される場所は、警察や銀行など、評価に左右されにくい場所がメインです。
ナレッジパネル
ナレッジパネルとは、店舗や企業を検索した時に右側に表示される情報ボックスのことです。例えば「東京タワー」と検索した場合、画面右側に東京タワーの画像や外観が表示され、さらに所在地・口コミ・電話番号など詳細な情報が表示されます。Webサイトを開かずとも、一目で検索した東京タワーの情報が分かるので、ユーザーに対して効果的なアプローチが可能です。店舗や企業の特徴を活かして集客するためには、自社サイトとナレッジパネルの情報を定期的に更新することが大切になります。
ローカルファインダー
ローカルパックの下部にある「さらに表示」もしくは「全て表示」をクリックした時に、店舗一覧が表示されるのがローカルファインダーです。上位3店舗以外のページが一覧で表示され、地図の拡大縮小をすると店舗一覧も変化します。ローカルファインダーは、ローカルパックに比べてユーザーの目に留まりにくいため、集客効果があまり見込めません。そのため、ユーザーを集客するためにも、魅力的な写真の使用や、こまめな情報更新を行い検索順位の向上を目指しましょう。
ローカルSEOのメリットとは
ここからはローカルSEOを導入するメリット7つをご紹介します。ローカルSEOは無料で導入可能ですので、SEOと比べて費用対効果が高い点が特徴です。他にも数々のメリットがあるので、一つひとつ見ていきましょう。
SEOに比べて対策の難易度が低い
SEOで検索順位1位を取ろうと思っても、ほぼ不可能でしょう。SEOは既に大企業が多額の資金を投資してSEO対策をしており、一般事業者が対抗できる規模ではないからです。その点、ローカルSEOなら以下の理由から、SEOに比べて対策の難易度が低いといえます。
- 競合他社が少ない
- 検索結果の3位内に入ればOK
- ユーザーが何を求めているのか明確
仮に検索結果の3位内に入れなかったとしても、ユーザーが店舗を探し続けた結果、自分の店舗を見てもらえる可能性があるので問題ありません。
競合が少ないため効果が出やすい
SEO対策をする場合、検索結果すべてに対して検索上位に入るように最適化する必要があります。しかし、ローカルSEOの場合は、検索結果すべてに対応する必要はありません。競合は近郊の店舗に限られるので、対策の効果が出やすい点が特徴です。競合が少ないので、対策内容もキーワード対策・口コミ対策・ローカル情報対策の3つで済みます。
費用対効果が高い
基本的なSEO対策をしようとした場合、1か月あたり数十万円の費用がかかってしまいます。SEO対策をする上で知識やツールは不可欠であり、専門業者に発注する場合はさらに費用がかかってしまうでしょう。しかし、ローカルSEOなら、主に無料のGoogleマイビジネスを利用してローカル情報を発信します。そのため、費用対効果は高いです。ただし、Googleマイビジネス以外の運用ツールなどを利用する場合は、費用がかかるので注意が必要です。
店舗への直接的な集客につながりやすい
地域名を入れて検索するユーザーは、検索した場所に行きたくて検索していることがほとんどです。地域名を入れて検索すると、店舗の住所や店舗名・電話番号などがすぐに分かるので、ユーザーからすると利便性が高く、集客効果を見込めます。ローカルSEOは、店舗のビジネス情報の更新と最新情報を発信するだけで集客が見込まれるので、手間があまりかからない点も魅力的です。時間が経過すれば口コミも増えていくので、丁寧に対応して店舗の信頼性を高めましょう。
利用者に認知してもらえる
ローカルSEOを導入して、検索結果の上位に自社サイトが表示されるようになると、今まで店舗を利用したことがないユーザーの目に留まるようになります。徐々に自分の店舗が認知されるようになり、新しいユーザーの獲得につながるのです。小さい店舗であっても、ローカルSEOにおいて店舗の規模はほぼ関係ないので、積極的にローカル検索で店舗情報と地図を表示しておきましょう。
利用者が実際に店舗に来店されるスピードが上がる
ローカルSEO対策をしていると、認知されるだけでなく、ユーザーが行動を起こすスピードが上がります。手軽に店舗の住所や地図が表示されるので、実際に店舗に行こうとする方が増えるのです。また、Googleマップでは混雑する時間帯がリアルタイムで表示される機能や口コミの表示機能があり、ユーザーのニーズに応える機能が充実しています。店舗の情報を最新のものにした上で内容も充実させておくと、ユーザーの興味を引きやすくなるでしょう。
利用者が何を求めているのかが明確
SEO対策をしようとしても、ユーザーのニーズが不明瞭で意欲もそれほど高くない場合があるので、対策が難しいという問題があります。しかし、ローカルSEOの場合は「東京 寿司」のように、ユーザーが何を求めているのか分かりやすいので、対策が立てやすいのです。上記のような場合、店舗で提供している寿司の写真を充実させるとユーザーが興味を持ち、来店する確立が上がるでしょう。仮にユーザーが来店しなくても、「今度の休みの日に行ってみよう」と思ってもらえれば、新規ユーザーの獲得につながります。
ローカルSEO対策方法とポイント
ローカルSEO対策をするには、まずGoogleマイビジネスのアカウントを取得する必要があります。取得後にGoogleマイビジネスの情報を登録しますが、後述する3つのポイントを実践した上でNAP表記の統一も忘れずに行いましょう。
1.Googleマイビジネスのアカウントを取得する
GoogleマイビジネスのアカウントはGoogleのGmailのアカウントを取得していないと作成できません。まずはGmailのアカウントを取得しましょう。手順は以下の通りです。
1.Googleのホームページにアクセスし、右上のログインをクリック。
2.アカウントの作成をクリックし、ビジネスの管理用を選択。
3.名前やメールアドレスなどの必要事項を入力。
4.電話番号を入力。
5.電話番号あてに確認コードが送られるので確認コードを入力。
6.再設定用のメールアドレスや生年月日を入力。
7.電話番号の活用と表示されるので、「スキップ」「はい、追加します」のどちらかを選択。
8.プライバシーポリシーと利用規約を読み、問題なければ「同意する」をクリック。
9.ビジネスプロフィールの追加画面が表示されるので「続行」を選択。
10.ここからビジネスプロフィールを入力していく。
2.Googleマイビジネス登録のポイントを3つ実践する
Googleマイビジネス登録をする時の主なポイントは3つです。
1.最新の情報を登録する
店舗名や住所など基本的な情報はあまり変化しませんが、営業時間は店舗の状況次第で変更することもあります。営業時間を変更した時は、すぐにGoogleマイビジネスにも反映し、常に最新の情報を提供するようにしましょう。特別営業時間という項目もあり、祝祭日も登録しておくとユーザーが店舗を利用しやすくなるのでおすすめです。
2.魅力的な写真を登録する
Googleマイビジネスは写真も掲載できるので、ユーザーの興味を引くような魅力的な写真を選んで掲載しましょう。Googleレビューでユーザーが写真を投稿するケースもありますが、質にばらつきがあるため、オーナー自ら写真を準備することをおすすめします。写真は視覚的に分かりやすいので、ユーザーに与える情報量が増え、来店意欲を高められるでしょう。
3.オーナー確認を済ませておく
Googleマイビジネスの各機能を利用するためには、オーナー確認をしておく必要があります。オーナー確認をしていないと、ユーザーの口コミへの返信や投稿もできません。なるべく早い段階でオーナー登録を済ませておくようにしましょう。
3.NAP表記の統一を忘れずに
NAPとは「Name(名前)」「 Address(住所)」「 Phone(電話番号)」の頭文字をとった名称です。NAP表記を統一することで、Web上の情報(SNS、食べログやぐるなびといったポータルサイト)と自分の店舗の情報が同じ情報だと認識されるようになります。検索エンジンが自分の店舗を認識するようになり、最終的に検索結果の上位に影響を与えるのです。ローカルSEOでは、各Webサイトとの関連性や知名度が検索結果に大きな影響を与えるので、NAP表記の統一が重要となります。
ローカルSEO対策で気を付けたいポイント
ローカルSEO対策で主に気を付けたいポイントは主に2つです。
- ビジネス情報の追加・修正はこまめに行う
- 口コミにも丁寧に対応する
基本的なことですが、上記の2点を意識してローカルSEOを活用すると、よりユーザーが増える可能性があるのでぜひ参考にしてください。
ビジネス情報の追加・修正はこまめに行う
ビジネス情報を編集すると、ユーザーが自社サイトを見つけやすくなり、ユーザーからの口コミが増える可能性があります。近年、自社サイトの評価を見てから行きたい店舗を決めるユーザーが増えているので、良い口コミを増やすためにもビジネス情報の追加・修正をこまめに行いましょう。
口コミにも丁寧に対応する
Googleマイビジネスには、オーナーがユーザーの口コミに返信できる機能があります。機能を活用してユーザーとコミュニケーションを取るようにすると、さまざまなメリットがあります。例えば、悪い口コミが書かれていたとしてもオーナーが誠意を持って対応することで店舗の信頼度が高くなるなどです。しかし雑な対応をしてしまうと店舗の評価が下がってしまう要因になります。店舗にとって好ましくない口コミを発見した時は、具体的な改善策を伝えるなどして問題を改善する姿勢を見せるようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、ローカルSEOについてご紹介しました。ローカルSEO対策はSEO対策に比べて対策しやすく、費用対効果が高い点が魅力的です。規模の小さい店舗でも、ローカルSEO対策を行えば検索結果の上位に表示されることも可能なので、この機会にローカルSEOを導入してみましょう。ローカルSEOを導入する際に、手順や押さえておきたいポイントが分からなくなった場合は、この記事を参考にしてください。