COLUMNコラム
SEOブランディングとは?なぜ今ブランディングが注目されているのか
SEO対策に力を入れている企業が増えていますが、競合他社との差別化に苦戦しているケースも多いのではないでしょうか?そこで注目されるのが、検索エンジン最適化とブランド構築を合わせた戦略である「SEOブランディング」です。
ここでは、「SEOブランディング」の基本から、効果や具体的な施策、実践においての注意点などについて説明していきます。
SEOブランディングとは

SEOは検索エンジンの上位表示を目指し、ユーザーによりよいコンテンツを提供することを目標にアクセス数を集める一連の施策のことです。ブランディングは企業やサービスの価値を伝え、ユーザーに信頼性を感じてもらうことを目標にした戦略です。
SEOブランディングはこの二つを掛けあわせたもので、アクセス数を増やすだけでなく、訪れたユーザーに好印象を持ってもらい、ファンやリピーターに育てることを目標とした施策になります。
ブランディングとSEOの関係性

従来のSEO対策とは、特定のキーワードで上位表示を獲得することが主な目標でしたが、SEOブランディングは、長期的なブランド価値の構築に注目をしています。
では、なぜSEOにブランディングが必要なのか、Googleのブランディングについての考え方もふまえて見ていきましょう。
なぜSEOにブランディングが必要なのか
コンバージョン(WEBサイトにおける最終的な成果)の新規獲得は難しく、ファン化とリピーター化が重要になってきます。しかし、サイトがブランディングできていなければそれも難しく、ユーザーの記憶に残ることもないでしょう。しっかりブランディングをすることで、ファン化やリピーター化を増やすことができるのです。
E-E-A-Tとブランディング
SEOブランディングは、Googleが重視している「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の向上と密接に関係しています。
ブランドとしての信頼性や専門性を高めれば、検索エンジンからの評価も高まり、検索順位の安定化につながるでしょう。
Googleがブランディングを重視する理由
Googleはスパムや偽情報を排除し、権威や信頼性の高いサイトを優先しているためブランディングを重視しています。
そのサイトに権威や信頼性があるかどうかは、被リンクや指名検索、ユーザー行動、サイテーション(外部のサイトからの言及)などではかり判断しており、Googleは様々な指標を利用し、人々が信頼しているブランドを特定しているのです。WEB検索はスパムや偽情報との戦いであると言えるでしょう。
SEOブランディングの効果

SEOブランディングを行うことの効果は、指名検索を増やしたり、競合との差別化をしたりなどといった複数のメリットが考えられます。ユーザーに認知し記憶してもらうだけでなく、ファン化やリピーター化させることにも期待ができます。
独自の専門性や強みを効果的にアピールすることで、企業の価値観や専門性が明確に伝わり、優秀な人材やビジネスパートナーとの関係性も構築できるでしょう。
ここからは、SEOブランディングが与える効果について詳しく紹介していきます。
指名検索の増加
SEOブランディングが浸透していけば、自然検索以外でも「指名検索」を増やすことができるでしょう。指名検索が増えれば、「このサイトで買いたい・知りたい」といったユーザー行動が期待できます。
例えば「どこでもよいからとにかく安いものを探したい」というよりも「信頼性の高いネームバリューのあるサイトから購入したい」と「指名検索」へ誘導できれば、商品をサイト内検索し、購入へ繋がるといったユーザー行動に発展します。こうなれば、Googleのアルゴリズムの大変動にも影響されず、安定したサイト流入の確保が可能で、売り上げの大幅な増減なども防ぐことができるでしょう。
競合との差別化
SEOブランディングを構築することで、同業者などの競合との差別化ができます。「〇〇と言えば〇〇」とユーザーに認知してもらえるように、サイトやブログだけでなく、商品やサービス自体をブランディング化させることは非常に重要です。
ターゲットをしっかり選定し、誰にどういった価値を認知させてブランディングするのかを考え、それによってコンテンツの内容や見せ方の工夫をします。
ブランドとしての独自性を打ち出すことで「この企業から買いたい」と思える状態を作り出すことが可能です。
ユーザーに対する信頼性
ブランディングに成功していればユーザーからの信頼性も高いでしょう。特に成功しているブランドは、なかなか思いつかないような施策でヒットしているケースが多く見られます。ユーザーのターゲティングと商品のよさ、それらをどのように結びつけて納得・信頼させるのか、しつこいくらいに役立つコンテンツを発信しています。そのなかで特徴やメリットをターゲット層に正しく伝え続けることに成功しているのです。決して容易なことではないですが、成功事例を取り入れながら信頼性を高める工夫をしていきましょう。。
コンバージョン率の向上
ブランドへの信頼度が高いと、ユーザーは購入や問い合わせなどの心理的ハードルが低くなります。それは、初めて訪問したサイトよりも認知しているブランドのサイトの方が安心して行動を起こしやすいためと考えられます。
指名検索で訪問したユーザーは、自然検索で訪問したユーザーと比べてコンバージョン率が高いですが、ブランドに対する一定の関心や信頼を持った状態で訪問しているためと言えるでしょう。
SEOブランディング施策

SEOブランディングを実践していくうえで、どのような点に気をつけて行っていけばよいのでしょうか?
ユーザーの信頼を得るための考え方や、役に立つ情報の発信の仕方など、SEOブランディングには欠かせない施策を見ていきましょう。
E-E-A-Tを意識したコンテンツ作成
SEOブランディングにおいて、検索エンジンの評価を高めつつユーザーの信頼を得るには「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の考え方が欠かせません。
この4つの観点を意識することで、読み手に信頼される質の高いコンテンツを作ることができます。
経験や専門性を示すために筆者の紹介を充実させたり、権威や信頼性を示すためには信頼できる情報源を元に構成することも重要です。コンテンツ内で具体的な体験や実際の事例に基づく記述なども効果的でしょう。
役立つ情報の発信
SEOで上位を狙う上で「役に立つ情報を発信する」ことはもちろんですが、ただ情報を並べるだけでは不十分です。「この記事を読んでよかった」と読者に思わせる価値を提供できているかどうかが大事になります。
そのために、専門用語はかみ砕いて説明したり、ビジュアルを使って理解を助けたり、読者の困りごとや疑問に先回りして答えるなどの工夫が必要です。
継続的な改善と更新
SEOブランディングは一度コンテンツを作って終わりというものではなく、継続的な改善と更新が必要です。
検索エンジンのアルゴリズムの変化や競合の増加、ユーザーのニーズの変化など、情報の価値は時間と共に変化しています。古くなった情報を定期的に見直し、アクセス解析ツールで離脱率や滞在時間をチェックし、競合記事と比較して足りない要素を追加をする、そして、ユーザーの検索意図が変わっていないか再確認する必要があるでしょう。
SNSの強化
検索エンジンだけでなく、SNSを活用してブランドの認知度を高めることも効果があり、SNSの情報発信を通じてブランドの存在を知ってもらうことが「指名検索」へと繋がります。
各SNSの特性を理解し、ターゲットユーザーが多く利用するチャンネルを使用することが重要となりますが、一方的な情報発信だけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを通じて関係性を構築していくとよいでしょう。
被リンク戦略
信頼性の高いサイトからの被リンクはSEOブランディングにおいて重要な役割を果たします。被リンクを獲得すると、検索エンジンからの評価向上だけでなく、リンク元サイトの読者に対してブランドを認知してもらう機会にもなります。
被リンクの獲得アプローチとして、業界メディアへの寄稿や取材協力、独自調査データの公開とプレリリース配信、専門家としてのコメント提供、業界イベントでの登壇やセミナー開催などがあげられます。これらを上手く取り入れて被リンク戦略をしていきましょう。
ユーザー体験の最適化
ブランドイメージを向上させるためにはWEBサイトにおけるユーザー体験の最適化も欠かせません。サイトの表示速度やナビゲーションの分かりやすさ、モバイル対応など技術的な要素もブランドの印象に大きな影響を与えます。
ユーザーがストレスなく目的の情報にたどり着ける設計を心掛けることでブランドに対するポジティブな印象を作ることができます。
また、Googleもユーザー体験を重要な評価要素として位置づけているため、SEO効果の面でもメリットがあるでしょう。
カスタマージャーニーマップを利用したブランディング
カスタマージャーニーマップという言葉があります。ユーザーが商品やサービスを認知してから購入やファン化、リピーター化するまでの行動・思考・感情を、企業側の接点などとあわせて可視化した図の事です。顧客体験の全体像を共有し、課題発見や施策立案に役立てるために用いられていますが、ブランディングをする上でとても役立つため積極的に活用しましょう。
SEOブランディングの実践においての注意点

SEOとブランディングを同時に進めるのは大変効果的な戦略ですが、上手く両立するのは難しいものです。
ここでは、SEOブランディングを取り入れたサイト制作の際に陥りやすい注意点を詳しく見ていきましょう。
キーワードの偏り
SEOの基本はキーワードを狙うことにありますが、キーワードばかりを意識しすぎると、ブランドイメージを損ねる原因となります。不自然にキーワードを詰め込んだ文章になってしまったり、ユーザーの関心とはズレた記事ばかりになってしまったりすることがあるからです。そのような場合、読者は「このサイトは同じ内容ばかりだ」と言って離れてしまうでしょう。結果として、せっかく得たアクセスもリピーターにつながらなくなります。
キーワードの最適化は必要ですが、それ以上に「誰に何を伝えたいのか」を軸にすることが必要です。
検索エンジンとユーザーのバランス
検索エンジンを意識しすぎてユーザーのことを考えていないサイトになってしまうことがあります。内部リンクを設置しすぎたり、検索順位を意識して情報を詰め込みすぎたりといったことはないでしょうか。それでは読みにくくなってしまいかえって直帰率が高まってしまいます。
記事の構成は「結論→理由→具体例」の順にする。1文30〜40文字としてユーザーが読みやすくする。読者が求める答えを記事前半でしっかり掲載するなどといった点に注意が必要です。
一貫性のあるメッセージ
SEOコンテンツを量産していく中で「記事ごとにトーンや方向性がバラバラ」ということがあります。それでは読者に「このブランドは何を大事にしているのか」が伝わらず記憶にも残りません。
「一貫性・ユーザー目線・自然なSEO設計」この3つのバランスを保ちブランドの世界観を守ることが成功へのカギです。
継続的な改善の必要
前述したように、SEOブランディングは一度実施すれば終わりではありません。市場環境や競合状況、検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しているため、継続的なモニタリングと改善が必要です。
定期的に効果測定を行い、データに基づいて施策を見直していく「計画・実行・評価・改善」のプロセスを繰り返し、このサイクルを確立することが長期的な成功につながります。
持続可能な運用体制を構築することを意識しましょう。
まとめ
ユーザーのコンバージョン率を高めるためにも、ユーザーのファン化やリピーター化が必要であることが分かりました。
そのための施策が「SEOブランディング」であり、検索エンジン対策だけでなく、E-E-A-Tを意識したユーザーのための情報提供の必要性を学びました。
SEOとブランディングの両立は簡単なものではないかもしれません。ですが、今回の記事を参考にして、是非自社のサイトに「SEOブランディング」の施策を実践してみてください。