COLUMNコラム

SNS広告とは?基礎知識や種類・費用などについて解説

SNS・広告運用

SNS広告の利用を検討しているけれど、種類や費用などがわからずお悩みの方も多いのではないでしょうか。

SNS広告をはじめる際は、SNSごとの広告の種類・費用を把握し、自社に合ったものを選ぶことが大切です。

そこでこの記事では、SNS広告の基礎知識やSNSごとの広告の種類・費用、SNS広告を成功させるためのポイントについて解説します。

SNS広告の基礎知識

SNS広告とは、SNS上で配信する広告を指し、現在多くの企業が利用しているものです。

ここでは、SNS広告の概要とメリットを解説します。

SNS広告とは

SNS広告とは、Facebook・Instagram・Twitter・Line・TikTok・YouTubeなどのSNS上で配信する広告を指します。

ユーザーがフォローするアカウントに関連した広告が表示されるため、商品・サービスを違和感なく認知してもらえることが大きなメリットです。

また、SNS広告は広告効果を即時に確認できるため、すぐに改善できる点が特徴です。

SNS広告のメリット

ここでは、SNS広告がもつ2つのメリットについてそれぞれ詳しく解説します。

  • 細かなターゲティングが可能
    SNS広告では細かなターゲティングが可能です。ユーザーがSNSでアカウントを作成する際には、年齢・性別・住所・職業などの個人情報を登録する必要があります。また、SNSはユーザーのSNS上での行動内容(いいねや再生動画など)を保存しています。これらの情報を活用し、ターゲットユーザーに広告を表示できるのがSNS広告の強みです。例えば、「自動車に興味がある30代男性」「男性アイドルに興味がある女性」など、アプローチしたい層に的確に広告を出せます。
  • 潜在顧客に認知してもらえる
    リスティング広告やリターゲティング広告は、「検索」や「サイトへのアクセス」といった能動的な行動をとったユーザーのみにしか表示されません。(「リスティング広告」とは、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードに関連した広告を検索結果ページに表示する広告手法のことです。また、「リターゲティング広告」とは、商品やサービスが掲載されているWebサイトにアクセスしたユーザーに広告を表示するWeb広告を指します。)
    一方で、SNS広告は自社や自社の商品・サービスを認知していない潜在顧客に対しても積極的に広告を表示できるので、うまく活用すれば認知を拡大することが可能です。

Facebook広告の種類・費用

Facebookは実名制のSNSです。「氏名」「年齢」「学歴」「経歴」といった個人情報が明確になっているため、高精度のターゲティングが可能です。

以下に、Facebook広告の種類・費用について解説します。

Facebook広告の種類

Facebook広告の種類は以下の通りです。

  • 画像広告
  • 動画広告
  • カルーセル広告(複数の画像・動画を横並びに表示できる広告)
  • コレクション広告(メインの大きい画像・動画と小さい商品画像を組み合わせて表示できる広告)
  • スライドショー広告

Facebook広告の費用

Facebook広告の費用は以下の2つで決まります。

  • インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
    広告が表示されたとき費用が発生する。1,000回表示で100~500円。
  • クリック課金(CPC:Cost Per Click)
    広告やリンクがクリックされたとき費用が発生する。1クリック100~200円。

Facebook広告の予算目安は月5万円〜20万円です。

Instagram広告の種類・費用

Instagramは10代~30代の女性ユーザーが多いSNSで、Facebookと同じ運営会社(Meta社)が運営しています。

Facebookと同じプラットフォームで広告の管理ができるので、Instagram広告も高精度のターゲティングが可能です。

以下に、Instagram広告の種類・費用について解説します。

Instagram広告の種類

Instagram広告の種類は以下の通りです。

  • 画像広告
  • 動画広告
  • カルーセル広告(複数の画像・動画を横並びに表示できる広告)
  • コレクション広告(メインの大きい画像・動画と小さい商品画像を組み合わせて表示できる広告)

Instagram広告の費用

Instagram広告の費用は以下の4つで決まります。

  • インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
    広告が表示されたとき費用が発生する。1,000回表示あたり100~500円。
  • クリック課金(CPC:Cost Per Click)
    広告やリンクがクリックされたとき費用が発生する。1クリック100~200円。
  • アプリインストール課金(CPI:Cost Per Install)
    アプリがインストールされたとき費用が発生する。1インストール100~200円。
  • 動画再生課金(CPV:Cost Per View)
    動画広告が10秒以上再生されたとき費用が発生する。1再生あたり4~5円。

Instagram広告の予算目安は月3万円~10万円です。

X(旧Twitter)広告の種類と費用

X(旧Twitter)は10代~40代のユーザーが多いSNSです。タイムラインに表示されたX広告(プロモツイート)は通常のポストと同様に「いいね」や「リポスト」を行えます。したがって、X広告は「いいね」や「リポスト」によって広告の拡散に期待できるでしょう。

また、X広告に初回接触したユーザーが「いいね」や「リポスト」したときは費用が発生しますが、拡散されたポストについては費用がかかりません。そのため、費用以上の広告効果が出る可能性もあります。さらに、X広告もある程度は精度の高いターゲティングを行うことが可能です。

以下に、X広告の種類・費用について解説します。

X(旧Twitter)広告の種類

X(旧Twitter)広告の種類は以下の通りです。

  • テキスト広告
  • 画像付テキスト広告
  • 動画付テキスト広告
  • カルーセル広告(複数の画像・動画を横並びに表示できる広告)

X(旧Twitter)広告の費用

X(旧Twitter)広告の費用は以下の6つで決まります。

  • インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
    広告が表示されたとき費用が発生する。1,000回表示で400~650円。
  • クリック課金(CPC:Cost Per Click)
    広告やリンクがクリックされたとき費用が発生する。1クリック24~200円。
  • フォロー課金
    アカウントがフォローされたとき費用が発生する。1フォロー40~100円。
  • エンゲージメント課金
    広告が「いいね」や「リポスト」などをされたとき費用が発生する。1エンゲージメント40~100円。
  • アプリインストール課金(CPI:Cost Per Install)
    アプリがインストールされたとき費用が発生する。1インストール100~250円。
  • 動画再生課金(CPV:Cost Per View)
    動画広告が再生されたとき費用が発生する。1再生5~20円。

X広告の予算目安は月10万円~30万円です。

LINE広告の種類と費用

LINEは男女問わず幅広い年代に利用されているSNSです。ユーザー数は9,000万人を超えており、ユーザーの多くが友人間や家族間のコミュニケーションツールとして日常的に使用しています。

そのため、多くのユーザーに確実に広告を見てもらえるのがLINE広告のメリットです。

以下に、LINE広告の種類・費用について解説します。

LINE広告の種類

LINE広告の種類は以下の通りです。

  • CARD【静止画】(1200 x 628pxの画像)
  • CARD【動画】(画面比率16:9の動画)
  • Square【静止画】(1080 x 1080pxの画像)
  • Square【動画】(画面比率1:1の動画)
  • Vertical(画面比率9:16の動画。タイムライン表示時の画面比率は3:4)
  • カルーセル(静止画のみを横並びに表示できる広告)
  • Small Image(600×400pxの画像とテキストが表示される広告)

LINE広告の費用

LINE広告の費用は以下の3つで決まります。

  • インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
    広告が表示されたとき費用が発生する。1,000回表示で400~900円。
  • クリック課金(CPC:Cost Per Click)
    広告やリンクがクリックされたとき費用が発生する。1クリック40~150円。
  • 友だち追加課金(CPF:Cost Per Friends)
    広告経由でLINE公式アカウントが友だち追加されたとき費用が発生する。1ユーザー100~400円。

LINE広告の予算目安は月10万円〜30万円です。

TikTok広告の種類と費用

TikTokは10代~20代前半のユーザーが多い動画プラットフォーム型SNSで、男女問わず利用されています。

ユーザーの多くが毎日長時間利用しているため、広告効果を得られやすいのがTikTok広告のメリットです。

以下に、TikTok広告の種類・費用について解説します。

TikTok広告の種類

TikTok広告の種類は以下の通りです。

下記のうち起動画面広告のみ、画像・動画・GIF画像で広告を出せます。それ以外の広告は動画でのみ出稿可能です。

  • 起動画面広告(TikTokアプリ起動時に表示される広告)
  • チャレンジ広告(企業側でハッシュタグを用意し、そのハッシュタグに合う動画をユーザーに作成・投稿してもらう参加型の広告)
  • インフィード広告(一般投稿と同様に表示される広告)
  • 運用型広告(広告素材や予算を自身で管理可能な広告。一般ユーザーの投稿に紛れて表示される。)

TikTok広告の費用

TikTok広告の費用は以下の4つで決まります。

  • 動画再生課金(CPV:Cost Per View)
    動画広告が30秒以上再生されたとき費用が発生する。1再生50~60円。
  • インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
    広告が表示されたとき費用が発生する。1,000回表示で100~1,000円。
  • クリック課金(CPC:Cost Per Click)
    広告やリンクがクリックされたとき費用が発生する。1クリック30~100円。
  • 期間契約型
    チャレンジ広告やインフィード広告に適用される。費用は100万円~1,000万円。

TikTok広告の予算目安は月42万円~50万円です。

YouTube広告の種類と費用

YoutubeはGoogleが運営する動画プラットフォーム型SNSです。老若男女問わず多くのユーザーに利用されているため、どの業種の企業にも効果が期待できます。

以下に、YouTube広告の種類・費用について解説します。

YouTube広告の種類

YouTube広告の種類は以下の通りです。

  • スキップ可能なインストリーム広告(動画の再生前後、または途中に再生されるスキップ可能な動画広告)
  • スキップ不可のインストリーム広告(動画の再生前後、または途中に再生されるスキップ不可の30秒以下の動画広告)
  • インフィード動画広告(関連動画の横やYouTube検索結果などに表示される広告。クリックされることで動画が再生される。)
  • バンパー広告(動画の再生前後、または途中に再生されるスキップ不可の6秒以下の動画広告)
  • アウトストリーム広告(Google動画パートナー上のウェブサイトやアプリにのみ表示される動画広告。ミュートで再生が開始され、ユーザーがタップするとミュートが解除される。)
  • マストヘッド広告(ホームフィードの上部に表示され、ミュートで自動再生される動画広告)

YouTube広告の費用

YouTube広告の費用は以下の3つで決まります。

  • 動画再生課金(CPV:Cost Per View)
    動画広告が30秒以上再生されたとき費用が発生する。1再生3~20円。
  • インプレッション課金(CPM:Cost Per Mille)
    広告が表示されたとき費用が発生する。1,000回表示で300~700円。
  • クリック課金(CPC:Cost Per Click)
    広告やリンクがクリックされたとき費用が発生する。1クリック3~20円。

YouTube広告の予算目安は月10万円〜30万円です。

SNS広告を成功させるためのポイント

SNS広告を成功させるためには、ターゲットを明確にすることが大切です。

SNS広告は細かなターゲティングを行えるのが魅力の1つとなることから、この特長をうまく活用しましょう。ただし、ターゲットを絞り込みすぎると裏目に出ることもあるので、注意してください。

また、動画広告を積極的に活用することも重要です。「画像広告は目に入らない」というSNSユーザーは意外と多いため、画像広告と動画広告の両方を利用することをおすすめします。

まとめ

本記事では、SNS広告の基礎知識やSNSごとの広告の種類・費用、SNS広告を成功させるためのポイントについて解説しました。

SNS広告を始める際は、自社に合ったものを慎重に選ぶことが大切です。また、SNS広告を成功させるためにはターゲットを明確にし、動画広告を積極的に利用することが重要となります。

SNS広告には「細かなターゲティングが可能」「潜在顧客に認知してもらえる」といったメリットがあるため、今後も利用する企業は増え続けるでしょう。本記事を参考に、SNS広告を始めてみてはいかがでしょうか。