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SEO対策に理想的なタイトルの文字数は?効果的な付け方と注意点
「タイトル」は、コンテンツの内容を表した短い文章のことです。SEOとして検索結果の上位表示を狙う場合、タイトルは30文字前後、具体的には「全角28文字」が良いとされています。この記事では、SEO対策に適したタイトルの付け方や注意点、SEO対策にタイトルを活用するメリットなどを中心に解説します。作成したコンテンツの質を高め、検索順位を上げるためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
SEO対策に理想的なタイトルと文字数
はじめに、SEO対策に理想的なタイトルと文字数について解説します。加えてタイトルタグの設定方法も紹介しているので、ウェブページ作成が初心者という方も基本事項としておさえておきましょう。
タイトル(title)タグとは
タイトルタグとは、ウェブページ内のコンテンツに書かれている内容を簡潔に示す言葉です。検索エンジンに対してコンテンツのタイトルや各段落、内容を正しく伝えるために用いられます。汎用されるマークアップ言語には「HTML」や「xml」があり、タイトルタグは規定ルールに従い表示したいタイトルの先頭と末尾を囲むようにタグを設定します。また、ブラウザ画面の上部にはtitleタグで設定した内容が表示され、コンテンツ作成を行う上でとても重要な役割を担っています。
理想的な文字数は「全角28文字」
SEOに適したタイトルは30文字前後、中でも「全角28文字」が良いとされるのはなぜでしょうか。その理由は、パソコンでGoogle検索をした際に、検索結果の画面で省略されずに表示されるタイトル文字数が平均28文字だからです。ちなみに、Google検索の結果で表示されるタイトルの文字数は、パソコン表示よりもスマートフォンの方が若干多く表示される仕組みとなっています。
タイトル(title)タグの設定方法
タイトルタグは、検索エンジンに対して短いテキスト形式でコンテンツの内容を伝えるHTMLタグであると述べましたが、ブラウザのタブ(ディスプレイ画面上部に横長に表示されるもの)にはタイトルタグで設定した内容が表示されます。HTMLで直接タイトルタグを設定する場合、titleタグはheadタグ(<head>~~~</head>)の中の「~」の部分に設定し、一例は以下のとおりです。
<head><title>表示させたいタイトル</title></head>
もしWordPressを使用している場合、タイトルタグの設定は投稿画面の「タイトルを追加」の部分に入力するだけでタイトルに反映されます。
「SEO用タイトルタグ文字数カウントツール」でチェック
ページタイトルが思うように作れない場合、「SEO用タイトルタグ文字数カウントツール」を試してみるのもおすすめです。SEO用タイトルタグ文字数カウントツールは無料で利用ができ、タイトルタグに設定した文章の表示をリアルタイムで確認できます。Google検索結果で表示された時の状態を確認しながらタイトルを作れるため、とても便利なツールといえるでしょう。
参考:無料のSEOツール タイトルタグ文字数カウント
https://tk-create.com/title-word-count-app/
タイトルでSEO対策するメリット
続いて、コンテンツのタイトルでSEO対策を行うメリットを紹介します。検索エンジンでユーザーがまず目にするのがタイトルであり、タイトルの付け方次第でもコンテンツ訪問の可否は分かれやすいです。検索結果で上位表示を狙うならば忘れずに行っておきましょう。
検索した際に上位表示される
Googleが示す「ウェブマスター向けガイドライン」では、検索結果の順位に重視される項目が定められており、「titleタグ」も項目に含まれています。 これは、検索エンジンのクローラー(Web上を巡回し情報収集を行う自動プログラム)がコンテンツを認識する指標にtitleタグが役立つためです。すなわち、適切なタイトルを設定すればGoogleがコンテンツを正しく認識しやすくなり、狙ったキーワードで検索上位に表示される確率が高まります。
クリック率がアップする
検索エンジンを利用したユーザーは、コンテンツへのリンクをクリックするかどうかをページタイトルやタイトル下の説明文から判断します。ユーザーに対してウェブページや広告が表示された回数に対し、どの位の割合でそれをクリック(訪問)したかを示すのがクリック率(CTR)です。
ユーザーの検索意図(ニーズ)に対して適切で魅力的なタイトルを設定すれば、ユーザーのクリック率アップが期待できます。また、ページタイトルはFacebookやTwitterといったSNSでシェアされる際にも表示されます。タイトル次第でユーザーがコンテンツを訪問するか否かも分かれるため、良質なページタイトルを設定するように意識しましょう。
記事の内容が伝わりやすくなる
タイトルタグは検索エンジンのクローラーにコンテンツ内容を伝える役割も担います。検索順位を決める情報収集を担うクローラーには、サイト内のコンテンツ同士の関連性や統一感、内容を正しく認識してもらう必要があります。検索エンジンの仕組み上、ユーザーがどのWebサイトをクリックするかは、タイトルを見て判断することが多いでしょう。どれほど優れたコンテンツを作成したとしても、そのままではコンテンツの内容を検索エンジンのクローラーは正しく認識できないので注意してください。
SEO対策に効果的なタイトルの付け方のコツ
続いて、SEO対策に効果的なタイトルを付けるコツをいくつか紹介します。どれも簡単なので、ぜひ意識してタイトルを作成してみてください。
簡潔で分かりやすいタイトルにする
タイトルは、コンテンツに含まれる内容をユーザーや検索エンジンのクローラーに正しく伝わるよう、少ない文字数でまとめると良いでしょう。簡潔に正しくコンテンツの内容を伝えるには、句読点やスペースが効果的です。以下はタイトルを作成した際の悪い例と良い例なので、参考に見比べてみてください。
悪い例:SEOに最適なタイトルの文字数や作り方に関する記事
良い例:SEOに最適なタイトルの文字数は?作り方や注意点を解説
キーワードを前半に含める
検索結果で上位表示を狙いたいメインのキーワードは、タイトルの前半に盛り込みましょう。位置が大切な理由は、タイトル文字列の後半はブラウザ環境次第で省略されることがあるからです。さらに、タイトル前半にキーワードを含めるとユーザーとクローラー双方にコンテンツの内容を伝えやすくなり、コンテンツの評価アップにもつながります。
検索意図と合ったものにする
コンテンツの内容に合致しないタイトルを設定していたり、無関係なキーワードを含めてしまうと、Google側で自動的に修正される恐れがあります。作成したコンテンツが意図しないタイトルに修正されてしまうのは、やはり避けたいところです。Googleから評価され、ユーザーにコンテンツを訪問してもらうためにもユーザーの検索意図に合ったページタイトルを付けることは重要です。
数字や記号を使って視覚的にアピールする
ユーザーが視覚的に読み取りやすいタイトルは、クリックされやすい傾向にあります。検索エンジンを利用するユーザーは、自分の検索意図の答えをできるだけ早く得たい気持ちを抱えています。この点からも、タイトルには数字や記号を使って視覚的にアピールすることがおすすめです。なお、以下に挙げるのはページタイトルに使われることの多い記号と手法です。
- アピールしたいポイントを【 】で囲む
- 発言や疑問を「」で囲む
- 「:」「|」「-」 で区切る
- 「!」「?」を使う
クリックしたくなるキャッチーなタイトルにする
ユーザーの興味を惹き、思わずクリックしたくなるようなタイトルにすることも重要です。
たとえば、タイトルに具体的な数字を含めたり、【】を使ったりすると検索結果画面上でユーザーの興味を惹きやすくなります。また、権威性を意識して有資格者名を取り入れたり、関連キーワードを入れつつ、できるだけ文字数を少なくすることも効果的です。
キャッチコピー作成ツールを活用する
アイディアが思いつかないという方は、「キャッチコピー作成ツール」を活用する方法もあります。ツールにキーワードを設定すると、自動的に魅力的なタイトルの作成が可能です。他にも無料で利用できるツールとして、「ぽいっとキャッチコピー」「キャッチコピーメーカー」「メガトリ」などがあります。クリック1つで何度でも作成し直せるため、複数のタイトル案を組み合わせるのも良いでしょう。
SEO対策に効果的なタイトルを付ける際の注意点
SEO対策に効果的なタイトルを付ける際に、気を付けておきたい点をいくつか紹介します。内容次第ではGoogleから悪質と判断されかねないので、設定する際は、忘れずに注意点を確かめるようにしてください。
タイトルに使用するキーワードは1つにする
タイトルに使用できる文字数は限られています。同じキーワードを重複させると文字数が無駄なだけでなく、Googleからスパム判定される恐れもあります。原則として、重要なキーワードはタイトルの前半に入れるのが効果的です。なお、上位表示を狙うキーワードを繰り返し入れたくなる気持ちも分かりますが、タイトルに含めるキーワードは1つまでにしましょう。
タイトルと記事の内容がずれないようにする
検索結果の画面でユーザーがタイトルを見た際、瞬時にコンテンツの内容が理解できなければクリックされにくくなります。そのため、タイトルはコンテンツの内容が容易に想像できる表現を意識しましょう。また、タイトルに独自性を持たせたいと考えるあまり、文字数が長くなっているケースも見られます。長すぎるタイトルの末尾は検索結果で表示されないこともあるので、簡潔なタイトルを考えましょう。
キーワードの語順は入れ替えずに使用する
上位表示を狙っているキーワードを入れてタイトルを作ることは基本ですが、キーワードの語順を入れ替えて作成するのはおすすめできません。検索結果で上位表示されるためには、キーワードが「完全一致」なのか「部分一致」かも影響し、違いを理解しておかないと損をしてしまうかもしれません。対象のキーワードは分解できる場合もありますが、なるべく分解(部分一致)せず、そのままの状態(完全一致)のタイトルを設定しましょう。それぞれの例は以下の通りです。
対策キーワードが「タイトル文字数」の場合
- 完全一致のタイトル 「SEO対策にタイトル文字数を意識するメリットはこれ!」
- 部分一致のタイトル 「タイトルをSEO対策に活かすメリットは文字数を意識!」
会社名・サイト名は後半に含める
会社名やサイト名をタイトルの前方に入れたいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、基本的にそれらはタイトルの後半に含めましょう。なぜかというと、会社名やサイト名はコンテンツのメイン情報ではないからです。目的は検索結果での上位表示であることを意識して、タイトルを考える必要があります。
競合サイトや他ページと重複させない
競合サイトやその他のWebサイトとタイトルを重複させないようにすることも大切です。上位表示を狙うキーワードで検索した際に、競合サイトのタイトルを確認してみましょう。競合サイトと似たようなタイトルを付けてしまった場合、ユーザー側はどちらが良いのかの判断が難しくなります。言い回しや視点を若干変えるなどして、競合との差別化を図りましょう。タイトルの付け方だけでなく、検索結果に表示される他のWebサイトと比較して、自身が作成したコンテンツの網羅性などに不足がないかもチェックすることをおすすめします。
句読点やスペースは使用しない
SEOに適したタイトルは30文字前後であり、「全角28文字」が理想的とされています。限られた文字数になるため、1文字を大切にし句読点やスペースなどの無駄は省いてください。補足ではありますが、30字を超過したタイトルでもGoogle側の評価として減点ではありません。後半の一部が検索結果の画面上見えなくても構わない場合は、30字にとらわれなくとも良いでしょう。
タイトルは書き換えられる場合がある
手間をかけてタイトルを設定したはずなのに、実際の検索結果では違う文言のタイトルで表示されているケースがあります。Googleは「コンテンツの内容から逸脱したタイトルが付けられている」「無関係なキーワードが含まれている」などの場合、タイトルが自動的に修正されることがあるのです。書き換えに気づいた場合、Googleのガイドラインに則ったタイトルであるかどうか今一度確認すると良いでしょう。
参考:Google 検索でタイトルリンクを変更する方法 | Google 検索セントラル
https://developers.google.com/search/docs/advanced/appearance/title-link
SEO対策に効果的なタイトルへ改善するには?
SEO対策に効果的なタイトルへ改善するにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは、タイトルを修正する際に意識しておきたいポイントを4つ紹介します。
Google Search Consoleを活用する
SEO対策において、作成したコンテンツのGoogle内での検索順位、検索流入のほかクリック数やクリック率の調査はGoogle Search Console(サーチコンソール)を活用すると良いでしょう。サーチコンソールを使えば、さまざまな検索パフォーマンス状況を確認できるため、現状を確かめたうえで効果的なSEO対策に活かせます。タイトルに関しても、変更後にはクリック数やクリック率の変化を調べましょう。改善前と比較して変化が見られないのであれば、まだ効果的なタイトル設定ではないと考えられます。
Googleキーワードプランナー・Googleトレンドを活用する
タイトルに用いたキーワードの検索需要を調べるには、「Googleキーワードプランナー」や「Googleトレンド」が便利です。検索需要が少ないキーワードを使っている場合は、より需要の高いキーワードに変更してタイトルに盛り込みましょう。また、キーワードによって需要の高い呼び方が異なることもあり、たとえば「上着」は「アウター」や「ジャケット」などと言い換えできます。呼び方の違いも意識して作成すると、より効果的なタイトルを付けられます。
上位表示されているタイトルと比較してみる
検索結果で上位表示されているサイトは、検索エンジンから高い評価を受けている証です。どのようなタイトルを付けているのかを分析し、参考にすると良いでしょう。ただし、検索上位サイトのタイトルをほとんど変えずに流用した場合、無断でコピーしたコンテンツとみなされ、ペナルティを受ける恐れがあります。あくまでも参考程度にとどめてタイトルを設定しましょう。
検索結果に表示される文字数の変化に注意する
Googleの検索結果に表示されるタイトルの文字数は、時折変更されることがあります。そのため、表示される文字数は定期的にチェックするようにしましょう。もし文字数に変更があれば、タイトルの文字数も変更後に準じて修正します。先頭から20文字程度のタイトル前半に重要なキーワードを入れておけば、表示される文字数が変更されても慌てて修正する必要はありません。
まとめ
SEOに適したタイトルは30文字前後、具体的に言えば「全角28文字」が良いとされています。タイトルのSEO対策には、検索結果で上位表示されやすくなる、コンテンツのクリック数が上がるといったメリットがあります。また、タイトルはFacebookやTwitterなどのSNSでシェアされた際にも表示される重要なポイントです。せっかく訪問したユーザーが早期離脱してしまうことのないよう、SEOを意識したタイトル設定と共に良質なコンテンツ作成を心がけてください。