COLUMNコラム
リライトとは?リライトの目的やコツを徹底解説
既存記事のリライトでお悩みの方も多いのではないでしょうか。
検索順位で上位表示される記事にするためにはリライトを実施し、より高品質な内容にすること大切です。
そこでこの記事では、リライトの目的や手順、コツ、有効なツールなどについて紹介します。
リライトを行う目的・理由
リライトとは「書き直す」「書き換える」という意味があります。
既存のコンテンツに対してテーマを変えずに文章の更新や修正を加えることをIT用語でリライトと言います。
ここではリライトを行う目的や理由について、各テーマに分けて解説していきます。
既存の記事の書き直しにより記事の質を高める
既存の記事は作成された当時の情報で執筆されているため、時間の経過とともに古い内容となり閲覧されなくなってしまいます。
具体的には「新しい技術やサービスが発表されたのに情報が古い」「記載されているデータや結果が古くて参考にならない」などです。
したがって、WEBサイトの記事を常に新しい情報で書き直すことで記事の質を向上させることができます。
また、制作担当者のライティングスキルが向上し表現力の幅が広がっていれば、リライトすることで、同じ内容の記事でもよりユーザーにとって質の良い記事となります。
SEO対策(検索結果の上位表示)
検索エンジンのアルゴリズムは常にアップデートを行い、変化をしています。
アルゴリズムに追従し対応していくためにリライトを行うことは効果的といえるでしょう。
記事を作成した時はアルゴリズムに対応した検索順位の高い記事であっても、後にアルゴリズムがアップデートされ検索順位が下がってしまうケースがあります。
したがって、定期的に検索結果を確認し順位が低下している記事をリライトすることで最新のアルゴリズムに対応していくことが可能です。
訪問者の少ないページの改善
リライトを行う最大の目的はWEBサイト訪問者を増やし、より多くのユーザーに情報を伝えることです。
SEO対策を行い検索順位が上がったとしても、記事を閲覧してくれる訪問者がいなければ意味がありません。
ユーザーのニーズに合った情報を提供することが、訪問者を増やすために必要なことです。したがって、常に記事内容を確認し「新しい情報はすぐに追加する」「不要な文言や伝わりにくい表現は修正する」「更新するタイミングは適切か」などユーザーの目線でリライトを実施することで訪問者が増える可能性は向上するでしょう。
リライトを行う手順
実際にリライトを行い、効果を実現するためには以下の手順で進めることをお勧めします。
1.リライト記事の選択
まず初めにリライトする記事を選定します。3つのポイントで記事を選択するとよいでしょう。
- 検索順位は上位なのに訪問者が少ない
検索順位は上位なのに訪問者が少ないなど、検索順位と訪問者数のバランスが悪い記事はリライト対象となるでしょう。
訪問者が少ない原因は、タイトルやディスクリプションにあるといえます。多くのユーザーは検索結果に表示される記事のタイトルやディスクリプションを見てクリックするか判断しているのです。そのため、タイトルやディスクリプションを魅力的なものに修正すると効果が見込めます。
- 検索順位は低いのに訪問者が多い
訪問者が多いのに検索順位が低い場合もバランスの悪い記事です。
訪問者数に対して検索順位が低い原因は、記事内容にあるといえます。タイトル、ディスクリプションを見てクリックしても、内容が伴っていないためすぐに離脱されてしまうのです。
記事内容をユーザーニーズに応える充実した内容に見直す必要があります。
- 検索順位が20位前後の記事
平均掲載順位が20位前後の記事をリライトすることで、10位以内にランクインできる可能性が高いです。10位以内は検索結果表示の1ページ目となるので、コンバージョンの改善に期待できるでしょう。
Google Search Consoleというツールを使用することで記事のクリック数や表示回数、クリック率、平均掲載順位を見ることができます。ツールを活用して20位前後の記事を選定し、効率よくリライトする記事を選定しましょう。
2.公開時期を参考にリライトの優先順位をつける
一般的なWEBサイトは、記事の更新から検索エンジンに反映されるまで3か月~4か月程度かかります。
そのため、リライトの優先順位は公開後一定期間を経てから決めましょう。また、検索結果の1ページ目に表示される順位が2位~10位以内の記事を優先的にリライトすることを推奨します。2位~10位以内の記事は順位が少しでも上がると、訪問者の数が増加する可能性が高いからです。
さらに、季節や流行などのトレンドを含む記事は需要のあるタイミングにリライトを行うと訪問者数につながりやすくなります。ただし、季節外れのリライトや競合との差別化が困難である場合は優先する必要はありません。
過去や現在の検索順位を参考に、リライトで上位表示が見込める記事がどうか選定し優先順位を決めましょう。
3.競合サイトの調査
競合サイトの調査を行い、上位表示されている理由や競合サイトにある共通点を調べ、自社のサイトに足りない要素を把握します。
検索順位を決定する要素は200項目以上あると言われていますが、特に比較すべき項目は3つあります。
- タイトル
競合サイトで共通しているポイントはないか、自社に足りない言葉が入っているか調べます。
- 見出し構成
競合サイトの見出し構成を確認しましょう。また競合サイト独自のトピックなどがあるかもチェックします。
- 記事の長さ
いくつか競合サイトの平均文字数を調べ、平均的な記事の長さを自社と比較しましょう。
ただし、文字数を揃えれば検索順位の向上につながる確証はありません。文字数はあくまでも目安として参考にしましょう。
検索順位が上位の記事はユーザーの検索意図を満たしています。そのため、掲載内容を分析することで、ユーザーニーズを知ることができるでしょう。
また、上位記事は潜在的なニーズにも応えている場合が多くあります。
4.構成案作成
競合サイトの調査を行った結果を元に、リライト対象の記事の修正、追記する箇所を決定しましょう。
リライトは文章全てを変更しないで、足りない箇所を追加したり、既存の文章をピンポイントで修正したりすることです。したがって、リライトする箇所の見極めが重要となります。さらに、調査結果から修正、追記箇所を決定したら、構成案を作成しましょう。構成案はリライトする記事を初めて執筆したときに作った構成案を使うことをお勧めします。古い情報の削除や修正、新しい情報を追記していきましょう。
5.リライト記事の作成
作成した構成案に沿ってリライト記事の執筆を行います。
記事を執筆する際に意識するポイントは、以下の2つです。
1.ユーザーファーストを意識
- ユーザーの欲しい情報が掲載されているか
- 文章構成は読みやすくなっているか
- 印象的な言葉選びができているか
- シンプルなUIになっているか
- 導線がわかりやすく設置できているか
2.SEO対策を意識
- キーワードを含んだタイトルとディスクリプションになっているか
- 文章中に共起語やキーワードが含まれているか
- ページ上部に重要なコンテンツを設置しているか
- 最適化されている見出し構造
- 指示代名詞などは使用せず、具体的な用語で執筆できているか
6.効果を検証する
リライトした記事は、必ず効果検証をしましょう。
検証を行わないとリライトした記事の検索順位が以前より上がっているか、訪問者数は増えているかなど、正しくリライトできたのか判断できません。
さらに改善が必要な場合にも効果検証の結果を比較する必要があります。
リライトした記事が検索エンジンに反映されるまでに約2週間かかることが一般的です。したがって、検証までは最低2週間ほど期間を空けましょう。
また、Google Search Consoleなどのツールを活用すれば、リライト前後の効果を比較したデータを見ることができます。
リライトの質を高めるコツ
記事をリライトする場合、新規ライティングとは意識するポイントが違います。ここでは、リライトの質を高めるためのポイントを紹介します。
「サジェストキーワード」も確認する
サジェストキーワードとは、検索窓にキーワードを入力すると自動表示されるキーワード候補のことです。
リライトする記事のキーワードでサジェストキーワードを確認し、情報を追加することで他の記事と差別化を図れます。
情報に漏れがない「網羅性」
記事をリライトするにあたり、情報の網羅性を高め内容の幅を広げることで、リライトの質を向上させることができます。
検索ユーザーの幅広いニーズに応える記事として、検索エンジンから高い評価を得ることができるのです。
検索結果の上位表示を妨げているものはないか確かめる
検索結果から、上位表示を妨げている原因を確認しましょう。
- 上位記事と比較して自社記事に足りない情報はないか
- タイトル、メタディスクリプションは最適であるか
- 内部リンクは適切に設定できているか
- ユーザー目線で読みやすい記事になっているか
上記の項目は、リライトを効果的におこなうために必要な確認事項として押さえておくことをお勧めします。
リライトを行う際の注意点
リライトを進めるなかで注意するポイントはいくつかあります。記事を新規で作成する際にも注意が必要な重要なポイントです。
重複ページはないか
リライトする際には、他の記事と内容が重複しないように注意しましょう。
重複した記事が存在していると、ユーザーの利便性を損ない、検索エンジンの評価も下がる可能性があります。
新しい情報を追記したい場合は、概要のみを解説し、詳細についての過去記事のリンクで対応するとよいでしょう。
記事の内容が重複しないように、過去記事の内容を把握しておくことも大切なポイントとなります。
著作権上の問題はないか
著作権は著作物の作成者が持っている権利であり、著作物の扱いを決めることができる知的財産権の1つです。
国や地方公共団体が作成した資料以外は、著作権法で守られています。したがって、著作権を侵害してしまうと損害賠償請求や訴訟になる恐れがあります。
原稿を引用する場合は、必ず引用元と引用箇所を記載しましょう。転載する場合は、著作者の許可を得なければなりません。
画像やイラストにも著作権がありますので、規約の遵守はもちろんフリー素材の使用も検討してください。
リライト・SEOライティングに有効なツール
ここでは、効率的に質の良い記事を作成するため、便利なツールを紹介します。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーはキーワードを選定するツールです。
特定のキーワードから、関連するキーワードの検索、キーワードの検索ボリュームの確認、既存の記事に対する関連キーワードの確認などの機能があります。
記事作成に必要なSEO対策としてキーワードを選定したり、検索ユーザーのニーズを把握したりなど、キーワードプランナーを活用することで記事の質を高めることが可能です。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストキーワードを抽出するツールです。
ユーザーが求めている記事が何かをサジェストキーワードの組み合わせパターンから知ることができます。
また、Googleキーワードプランナーと併用すると、サジェストキーワードの検索ボリュームを一括で調べることができます。
CopyContentDetector
記事の作成において、文章が他サイトとどの程度似ているか調べることができます。
一回あたりにチェックできる文字数は無料プランで4,000字、有料プランで8,000字です。
結果は色分けして表示されるため、重複している箇所の把握が簡単にできます。
類似点が多い記事はコピーコンテンツとなり、評価が下がってしまうので、記事作成後にCopyContentDetectorを使用して結果を確認することをおすすめします。
PRUV(プルーフ)
PRUVは無料で利用できる文章校正ツールです。
文章を入力すれば、自動で校正を行ってくれます。
有料プランであれば、一度に校正できる文字数上限が増えるので、必要に応じてアップグレードを検討してみるのもおすすめです。
本文中に少しでも誤った箇所があると信頼性に欠けてしまいます。リライトの完了後は必ず文章校正をしましょう。
まとめ
今回はリライトの目的やコツについて解説しました。検索順位で上位表示される記事にするためには、定期的にチェックして情報の更新や修正をする必要があります。
長い期間手をつけていないコンテンツがある場合は、リライトを実施しより高品質な記事を作成してください。