COLUMNコラム
サイテーションとは?獲得する手段や被リンクとの相違点を解説!
WebサイトのSEO効果を高めるために、サイテーションは非常に重要です。
しかし、サイテーションという名前は知っていても、具体的には何を表しているのか分からないという方もいるでしょう。
サイテーションの理解を深めると、SEOに対する効果も高まります。
この記事では、サイテーションの基本知識や獲得方法を解説しますので、サイト運営をされている方は、ぜひ参考にしてみてください。
サイテーションの基礎知識
サイテーションの獲得手段を知る前に、まずはサイテーションの基本を押さえておきましょう。
ここでは、サイテーションのSEO効果についても解説します。サイテーションと似た働きをする「被リンク」との相違点も詳しく見ていきましょう。
サイテーションの概要
サイテーションは「引用」や「引用文」、「言及」を表す英単語です。
SEOでは、あるWebサイトに関連する情報が別のサイトに引用・言及されることを指しており、リンクがないのが特徴です。
サイテーションは大まかに3つに分類できます。企業・個人名といった名称と、住所や連絡先、テキスト形式のURLです。
WebサイトやSNS、動画サイトの概要・コメント欄全てがサイテーションの対象となります。
サイテーションによるSEO効果
サイテーションを得ることで、検索結果での上位表示される可能性が高まるでしょう。
サイテーションにはポジティブなものとネガティブなものがあり、ポジティブな引用が多いほどGoogleから信頼を得られます。
反対に、悪い評判を含んだネガティブな引用をされてしまうと、評価が下がり検索順位も上がりにくくなるので注意が必要です。
被リンクとの違い
サイテーションと被リンクの大きな違いは、リンクしているかしていないかです。
被リンクとは、自サイトのURLが外部のサイトに添付されることを指します。
サイテーションはリンクを介さずに名称やURLについて引用・言及することなので、働きは似ていても仕組みは全くの別物です。
サイテーションを獲得する手段
サイテーションを獲得することで、企業名やサービス内容をより多くの方に知ってもらえるでしょう。
サイテーションを得るための手段はいくつかありますが、ここでは特に有効な方法を4つご紹介します。
自社・自サイトのSNSページを作る
TwitterやFacebook、InstagramといったSNSでアカウントを作ると露出が増えるため、自社・個人サイトの知名度向上に役立ちます。
ページを作成するだけでなく、自社・個人サイトに関連する情報を必ず含めましょう。
プロフィールには会社概要やサービス内容を書き、個人サイトのURLも添付しておきます。また、アカウント名にはサイト名もしくは企業名を加えると良いでしょう。
サイト名やサービス名は短く分かりやすいものにする
長いサイト名やサービス名はユーザーが引用・言及しづらいため、できるだけ短く分かりやすいものがおすすめです。分かりやすい名前にすることで、認知度の促進にもつながります。
引用・言及される名前が正式名ではなく省略されたものだと、サイテーションがあまり機能しない恐れもあるため注意しましょう。
広告を出す
効率的に自社・自サイトの認知度を上げるためには、広告を出すのもおすすめです。
広告を出稿することで多くのユーザーの目に留まり、サイテーション獲得の機会が増える可能性があります。
広告の形態はCMやネット広告、アフィリエイトやバナー広告などさまざまです。宣伝の目的や予算を考慮して選べます。
広告を外部に出す場合は誤った情報が発信されないように、定期的な確認が必要です。
Googleマイビジネスに登録する
GoogleマイビジネスはGoogleが提供するビジネスツールです。
無料で利用でき、Google検索やGoogleマップのビジネス情報を管理できます。自店舗を持っている場合は、Googleマイビジネスの登録を行いましょう。自店舗を所有していなくても、登録は可能です。
Googleマイビジネスを利用するとGoogleマップに自店舗が表示されるため、ローカル検索での集客を狙えます。
サイテーションの獲得状況がどのくらいなのか調べる方法
現在、どのくらいのサイテーションを獲得しているのかを確認することは、Webサイトを運営する上で重要視されています。
サイテーションの獲得状況を調べることは難しくなく、特別な有料ツールを使用する必要はありません。誰でも簡単に確認できます。
Googleの検索窓を使う
サイテーションの獲得状況を調べる簡単な方法の1つが、Google検索窓の利用です。
やり方は、Googleの検索窓に「“サイト名”-site:サイトURL」と入力して検索をかけます。
検索結果画面の「すべて」のタブで表示されている件数が、サイテーションとして言及されている数です。「“サイト名”」の部分には、サイト名だけでなくサービス名なども入力して調べることもできます。
Yahoo!リアルタイム検索を使う
Yahoo!リアルタイム検索でも、どのくらいのサイテーションを得ているか調べられますが、TwitterとFacebookの2つに限ります。
調べられる範囲が狭いと考えてしまうかもしれませんが、Yahoo!リアルタイム検索は無料のため、気軽に利用できます。
調べ方はGoogleと同様、サイテーションを確認したいサイト名やサービス名を検索するだけです。
SNSを使って検索する
SNSを使って、サイト名やサービス名で検索をかけるのも有効な手段です。
SNSはトレンドも吸収しやすく、口コミも拡散されやすい傾向にあります。そのため、多くのサイテーションが獲得できるでしょう。
SNSを利用するユーザーは増加しているため、率直な意見が見られます。
検索数確認ツールを使う
検索数を確認できるツールに、「Google Search Console」があります。
Google Search ConsoleはGoogleが提供する無料ツールで、検索結果の順位やクリック率、表示回数などが確認できます。
クリック率はサイトの流入数を示しており、クリック数や表示回数が多ければ、サイテーションの対象となった数も多いと考えて良いでしょう。
ポジティブなサイテーションを増やす方法
ポジティブなサイテーションを増やすことができれば、WebサイトのSEO効果も高まります。
好意的なサイテーションを得るためには、個人サイトや自社サービスの質を上げてユーザーに好印象を持ってもらわなければなりません。
ここでは、ポジティブなサイテーションを増やす3つの方法を解説します。
サイトやコンテンツの質を高くする
コンテンツ全体の質をアップさせることで、専門性が高く信頼できるWebサイトとして評価されます。
評価されるためには、ユーザーのニーズを理解し、コンテンツの情報量を増やすことが大切です。
高品質なWebサイトを作れば、ポジティブなサイテーションが増加しSEO効果に期待できます。
ユーザーに配慮した商品・サービスを増やす
ユーザーからのクレームが来た内容を改め、意見があれば改善を行いましょう。
使いやすさを向上させユーザーの満足度を高めることで、会社やサービスに関して良い評判を得られます。
評判が良くなれば、サイテーションも好意的なものが増えるでしょう。
ユーザーへの配慮を怠ってしまうと、悪い評判が広まってしまう恐れがあります。悪評はネガティブなサイテーションにつながってしまうため注意が必要です。
SNSで高品質なページを宣伝する
高品質なWebサイトが完成したら、SNSで発信・宣伝します。
SNSで宣伝する際、Webサイトの内容に関連するSNSユーザーを前もって押さえておくことで、効率良く宣伝できるでしょう。
SNSを利用しているユーザーは多いため、しっかり準備をしてから宣伝活動を行えばWebサイトの共有が効率的に進みます。
サイテーション対策を行う際に注意すること
サイテーションはネガティブなものよりも、ポジティブなものを獲得できるようにしましょう。
サイテーションはやみくもに得るのではなく、質や量にも気を配る必要があります。
ここでは、サイテーション対策時の注意点を3つまとめました。
サイテーションは自作せず自然な獲得を目指す
発信力を持つ方に案件としてサイテーションを依頼したり、SNSアカウントを自作して自演したりする行為はやめましょう。Googleからペナルティの対象として見られる恐れがあります。
自らWebサイトやSNSで情報を発信するなど、手間がかかるとしても自然な獲得を目指さなければなりません。
NAP情報は統一させる
WebサイトやSNS、Googleマイビジネスなどに掲載するNAP情報は必ず統一させましょう。
NAP情報とは、「Name」「Address」「Phone」を指し、それぞれの頭文字を取ったものです。
NAP情報を統一することで、クローラーが素早く巡回しやすくなります。
ネガティブなサイテーションにならないようにする
ネガティブなサイテーションによって、Webサイトが低評価を受け、検索順位も下がってしまう恐れがあります。
否定的なサイテーションを得てしまった場合は、削除依頼を出すしかありません。
しかし、外部サイトに掲載されてしまっているものを完全に削除するのは難しいです。
ネガティブなサイテーションを消すのではなく、肯定的なサイテーションを増やすことを意識する方が効率的となります。
まとめ
サイテーションの基本や獲得手段、注意点などについて解説しました。
被リンクとの相違点は、リンクを介しているかどうかです。2つを混同しないよう、概要をきちんと把握しましょう。
肯定的なサイテーションを得るためには、ユーザーに配慮した商品・サービスを作り、品質のいいコンテンツを作成することが大切です。
サイテーションを意識すれば、効率良く集客できます。