COLUMNコラム
ブログの更新頻度はSEO評価に影響する? 最優先ではない理由も解説
ブログを始めたばかりの人の中には「SEOに適切な更新頻度はどのくらいか」が気になっている方も多いのではないでしょうか。
更新頻度が高いことは、SEO評価にもプラスに働く可能性があります。毎日更新が推奨されるという情報を見たことがある方もいるでしょう。
しかし、この指標を鵜呑みにするのは危険です。高い更新頻度がプラスに働くのは、あくまで「質の高いコンテンツ」を提供できるという前提があるからです。
そのため、更新頻度を優先してしまうと、かえって評価を下げる結果につながります。
この記事では、ブログの更新頻度がSEO評価に与える影響と、更新頻度より重要な「質の高いコンテンツ」について解説します。
ブログを始めたばかりの人は、更新頻度の目安を考えるのにぜひ記事を参考にしてください。
ブログの更新頻度が高いと良い理由とは?
ブログの更新頻度が高いことは基本的にプラスに働くことが多いです。
ここでは、その理由について解説します。
アクセス数の増加につながる
更新頻度が高いとリピーター訪問が促され、アクセス数の増加につながります。
たとえば、ブログサイトでユーザーが求める情報を不定期に提供したらどうなるでしょうか?
コンテンツの質が良くてもいつ更新されるかわかりません。無駄足を踏みたくないユーザーは、たまにしかサイトを訪問しないはずです。
一方で、ユーザーが求める情報を1日1回、必ず提供できればどうでしょう?
定期的に情報が提供されることで、ユーザーが無駄足を踏むことはほとんどなくなります。毎日有益な情報を得られるので、定期的にサイトを訪問してくれる可能性が高まるでしょう。
リピーターを獲得できることで、アクセス数も増加します。
ユーザーの期待・信頼に応えやすくなるのが、高い更新頻度がプラスに働きやすい理由です。
検索でヒットする範囲が広がる
更新頻度が高いほど記事数が増えるのも早くなり、検索でヒットする範囲が広くなります。
ブログを検索でヒットさせるには、そのページが検索されるキーワードにあるニーズに応えている内容である必要があります。
たとえば、資格系のブログで「資格 難易度」で検索ヒットを狙うのであれば、試験難易度の情報を追加する必要があるでしょう。
ブログの成長を促せるのも、高い更新頻度がプラスに働きやすい理由です。
目的を達成するための活動量を確保しやすくなる
更新頻度が高いほど、目的達成のための活動量が確保しやすくなります。
ブログの運営目的が何であるにせよ、その達成には一定以上の活動量が必須です。
活動量を確保する上で最も確実な選択肢は、更新頻度を高めることです。
更新頻度が高ければ、ユーザーの定期的な情報提供から信頼を獲得しやすくなり、収益化につながりやすくなります。
また、気付きや経験を得る機会も増えるので、ブログの運営スキルの上達も早まるでしょう。
活動量が増えることで施策や成長の投資につながるのも、高い更新頻度がプラスに働きやすい理由です。
ブログの更新頻度が最優先ではない理由とは?
更新頻度が高いことには、さまざまなメリットがあると分かりました。
それでは、更新頻度が高ければ高いほどSEO評価も良くなるのでしょうか?
ここでは、更新頻度が最優先ではない理由について解説します。
更新頻度は直接的にはSEO評価に影響しない
更新頻度は直接的にはSEO評価に影響しません。
Googleの公式でも、更新頻度については明文化されておらず、ブログを更新するだけではプラス評価は得られないと考えてよいでしょう。
更新頻度のSEO効果は間接的です。「質の高いコンテンツ」を作成するという前提条件を満たすことで、初めてSEO効果を発揮します。
更新頻度より「質の高いコンテンツ」
更新頻度がSEOでプラスになるかはコンテンツ次第です。そのため、ブロガーは更新頻度より「質の高いコンテンツ」の作成を優先する必要があります。
たとえば、SEOの評価基準の一つに「ユーザーの利便性」があります。
利便性に基づくなら、扱うジャンルの最新情報を早く提供できるのも評価対象です。「質の高いコンテンツ」を提供できるなら、更新頻度が高いことはほぼ確実にプラスに働くでしょう。
一方で、コンテンツが低品質だった場合はどうでしょうか。
一定の品質をクリアできなければ、いくら更新頻度が高くてもユーザーの利便性を満たしたことにはなりません。中身のない記事を乱発していると見なされれば、サイト評価は急落し、検索順位も下がるでしょう。
高い更新頻度がプラスに働くのは「質の高いコンテンツ」が土台にあってこそです。考え無しの更新は、かえってSEOに悪影響を及ぼします。
そのため、ブロガーは更新頻度より「質の高いコンテンツ」の作成を優先する必要があります。
そもそも「質の高いコンテンツ」とは?
更新頻度よりコンテンツ作成に注力すべきだとわかりました。
では、優先すべき「質の高いコンテンツ」とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
ここではGoogleのコンテンツ評価基準を5つ紹介します。
信頼できる
1つ目は、情報の信頼性です。
コンテンツの信頼性が評価されるには、情報を裏付ける根拠が必要になります。
たとえば「ブログを書いている人物に専門知識があるか」「情報源は確かか」などです。
誰だって、素人より専門家の書いた記事の方が信用できると考えるはずです。また、素性のわからないユーザーのネット書き込みより、公的機関が発信したツイートの方が情報源として信頼が置けるでしょう。
そのため、ブロガーが扱うジャンルへの専門性や確かな情報源を明示できれば、コンテンツの信頼性は格段にアップします。
情報を提供するだけでなく、信頼できる根拠を明示できることが「質の高いコンテンツ」の条件です。
オリジナリティがある
2つ目は、コンテンツのオリジナリティです。
オリジナリティが評価されるには、他のサイトにはない情報を提供できる必要があります。
オリジナルの情報とはたとえば、自己の経験、体験に基づいた観点を取り入れたコンテンツです。このようなコンテンツの作成に成功すれば「他サイトにはない有益な情報」があるサイトと認識され、検索順位で大きなアドバンテージを得ることができます。
他サイトと競合しない情報を提供できるのも「質の高いコンテンツ」の条件です。
求める情報である
3つ目は、ユーザーの求める情報です。
オリジナリティがあっても、それがユーザーの求める情報でなければ、SEO評価は得られません。求める情報を提供するには、さまざまな手法でユーザーの知りたい情報をリサーチする必要があります。
たとえば、毎日の検索トレンドや急上昇しているキーワードを調べれば、何が流行しているかわかるでしょう。また、特定のキーワードの検索ボリュームを調べれば、そのキーワードの定量的なニーズを把握することができます。
ユーザーの興味や疑問、不安に応える情報を提供できるのも「質の高いコンテンツ」の条件です。
網羅性がある
4つ目は、ユーザーの求める情報の網羅性です。
網羅性を評価してもらうには、必要な情報が抜けることなくコンテンツに掲載されている必要があります。
ここで注意したいのは「網羅性を高める」と「多くの情報を詰め込む」はイコールではない点です。
コンテンツにおける網羅性とは、コンテンツとしての機能(役割や目的)を果たすのに十分な情報がそろっているか。 という意味です。
たとえば、ラーメン屋の紹介を専門とするブログサイトに、パスタ専門店の記事を加えるのはどうでしょう。
これは情報を詰め込むことにはなっても「ラーメン屋の紹介」という役割から外れているので網羅性を高めることになっていません。網羅性を高めたいのであれば、追加すべきは「ラーメン屋の紹介」に分類される情報でなくてはならないのです。
発信するブログの役割を意識し、読者が求めている情報を網羅的にまとめるのも「質の高いコンテンツ」の条件です。
ユーザビリティに考慮している
最後はユーザビリティを考慮したコンテンツ作成です。
ユーザビリティを高めるには、コンテンツの読みやすさや利用しやすさなどを常に意識する必要があります。
たとえば、専門的な情報を提供できても、そのコンテンツが一般人の知らない専門用語ばかりで書かれていたらどうでしょうか。
難解な言葉ばかりだと、多くのユーザーは読むのをあきらめて離脱してしまいます。ユーザビリティに配慮するなら、ユーザーが情報を理解しやすいように可能な限り簡単な言葉に置き換えるべきです。
また、コンテンツが十分な情報量を備えていても、その中からユーザーが求める情報を見つけるのが困難だったらどうでしょうか。
多くのユーザーは情報を探すのをあきらめ、やはり離脱してしまいます。ユーザビリティに配慮するなら、サイト内を整理し、ユーザーが情報をすぐに引き出せるよう改善すべきでしょう。
ユーザーが検索目的を達成しやすいよう配慮した構造も「質の高いコンテンツ」の条件です。
ブログ更新頻度の目安は?
「質の高いコンテンツ」を作成するにはさまざまな条件を満たさなければならないと分かりました。
前提を満たす難易度を考慮した上で、ブログの更新頻度はどのくらいが適切なのでしょうか。
ここでは、更新頻度の目安について解説します。
一般的に理想とされるのは週2~3回
ブログ初心者がブロガーを本業にしたいのであれば、更新は週に2~3回が理想です。
週2~3回ブログを更新できれば、ほぼ1年で「100記事」を達成できます。100記事すべて「質の高いコンテンツ」を心がけて書き続けることが出来れば、確実にライティングスキルが身に付きます。
また、読者目線から考えても週に2~3回なら、リピーター訪問が見込めるでしょう。
一方で、本業が別にあるのなら、週1回が現実的です。週2~3回に比べれば成長スピードは落ちますが、無理なく継続できます。収益化やホームページの成長も見込めるでしょう。
週2~3回の更新が難しいと感じる場合は、無理せずに週1回にペースを落として、慣れてからペースを上げていくのがおすすめです。
ジャンルによっても更新頻度はさまざま
適切な更新頻度は扱うジャンルによっても異なります。
たとえば、幅広いトレンドを扱うブログは情報の鮮度が命です。
新しい情報が提供できなければアクセスはあっという間に落ちていきます。1日1回の更新はもちろん、新しい話題が出てきたら、ライバルに先駆けて記事を発信する即応性が求められるでしょう。
それとは逆に、海外のインディーズゲームの攻略ブログサイトなどでは、更新頻度が低くても安定したアクセス数を稼げることもあるようです。
ゲーム自体がアップデートされないかぎり内容を更新する必要がなく、今後プレイする人の需要も見込めるのが理由です。
更新頻度を決める際は、ジャンルも考慮しましょう。
まとめ
高い更新頻度がSEOにプラスに働くのは「質の高いコンテンツ」を作成できるのが前提になります。
この前提を守って1日1回の更新は、ブログを始めたばかりの人には困難です。本業を目指してやるなら週2~3回、副業なら週1回程度の更新が、ブログ初心者にとって妥当なペースでしょう。
ブログを始めた人の8~9割が、最初の1年間で定期的な更新をやめてしまいます。それだけに「継続性」を重視したペース配分は大事です。
モチベーションに合った更新頻度で、無理なくブログを続けていきましょう。