COLUMNコラム
ストーリーテリングの効果は?ブログで活かしたい物語の伝え方
「ストーリーテリング」という言葉を、みなさんは聞いたことがありますか?
「なんとなく「物語を話す」みたいな意味なんだろうけれど、実のところよく分からない」
「話を伝えるのに良い方法らしいから、ブログで使えたらいいけど難しそう」このように思っている人も多いでしょう。
実は、ストーリーテリングはそこまで難しいものではありません。「型」さえ知っていれば、誰でも人の心を動かす文章を書くことができます。
今回の記事では、
・ストーリーテリングのメリットとデメリット
・ブログで使えるストーリーテリングの型
・ストーリーテリングのブログでの使用例
・ストーリーテリングを使うときのポイント
・ブログで情報を読者に上手に伝えるためのライティング知識
以上の内容を解説していきます。
ストーリーテリングを上手く使うことで、より魅力的で強い想いを読者に伝えられるブログになるはずです。
ストーリーテリングは読み手の共感を得る手法
ストーリーテリングとは、物語を通じて読者に情報を伝え、印象づける手法です。PREP法のような論理的な説明とは異なり、読者にイメージさせて共感を与える手法です。
appleの初代iPodは重さ185g、容量5GBの小型MP3プレーヤーでした。この当時は他にも似た機能の音楽プレーヤーがありましたが、スティーブ・ジョブズの「1000曲もの音楽が、あなたのポケットに」というフレーズで大ヒットしました。
機能を淡々と説明するよりも、iPodを使った時の自分の生活がどう変わるかをイメージさせ、わくわくさせてくれますね。
これもストーリーテリングの一種です。
ストーリーテリングのメリット3つ
ストーリーテリングには、主に下記の3つがあります。
・イメージしやすい
・共感を生む
・記憶に残る
ここでは、各効果について先ほどのiPodの例を用いながら詳しく解説します。
イメージしやすい
ストーリーテリングを使うことで、読み手がイメージしやすくなります。先ほどのiPodの例でも、iPodを使う生活がイメージされましたね。ポケットに入る大きさで、1000曲ほどの曲が入るという情報も伝わります。一つ一つの機能を説明するよりも、全体像が掴みやすくなります。
共感を生む
「私もこういう経験がある」と悩んでいた問題を解決できれば、「私もこうなりたい」と共感を生むことができます。
iPodの例では、出先で音楽が聞きたいと思ったことがあるユーザーに対して共感を生み、「ポケットの中に音楽がある」という表現を用いて解決方法を示しました。
記憶に残る
ストーリーテリングを使うことで、読者の頭の中にイメージを刷り込みます。
学生の頃、英単語を覚えさせられた経験をお持ちの方は多いでしょう。英単語帳を開いて必死に覚えたつもりでも「いざテストとなると全く出てこない」という経験もあると思います。
しかし、「好きな洋楽や洋画で出てきた英語のフレーズは今もしっかり覚えている」というのもよく聞く話です。それほどストーリーは記憶に残るものとなります。
ストーリーテリングが有効なシーン3つ
ストーリーテリングが有効なシーンは、主に下記の3つがあります。
・読者の印象に残したいとき
・情報量が多いとき
・読者の心や体を動かしたいとき
ブログなどテキストコンテンツを制作する際は、上記のシーンでストーリーテリングを活用することをおすすめです。
ここでは、各シーンについて詳しく解説します。
読者の印象に残したいとき
メリットにも書いたように、ストーリーを使うことで読者の記憶に強く残ります。そのため、効果や体験を伝えたいときに有効です。
具体的なイメージを読者にさせたり、読者が想像できないようなギャップがあると、より印象に残すことができるでしょう。
情報量が多いとき
iPodの例のように、情報を取捨選択した上で親しみやすいストーリーにした方が伝わりやすい場合があります。そのため、情報量が多く複雑な物事を説明するときにも有効です。
読者の心や体を動かしたいとき
例えば、自社の商品をアピールするとします。その時にストーリーを使ってターゲットの共感を生み印象に残すことが出来たら、ターゲットは商品のことを覚えてくれるはずです。
感情を動かすことが出来れば「試しに買ってみよう」とアクションにつながります。
このように、ストーリーテリングは紹介や提案をしたいときにも有効です。
ストーリーテリングのデメリット3つ
ストーリーテリングのデメリットには、主に下記の3つがあります。
・時間がかかる
・読者層が限定される
・内容によっては不適切になる
ストーリーテリングは活用次第によっては効果的ですが、上記のようなデメリットがあることも把握しておく必要があります。
ここでは、各デメリットについて詳しく解説します。
時間がかかる
ストーリーテリングを使ったブログを書くためには、エピソードを考えたり、伝わりやすいストーリーの流れを作る作業が必要になります。そのため、ブログでストーリーテリングを使うには時間がかかります。
読者層が限定される
ストーリーテリングは、必ずしも全ての読者に響くわけではありません。
同じような経験をしている読者でないと、共感をしてもらいにくいです。また、論理的な説明が欲しいという人に対しては、物語調に伝えるよりも一つ一つの機能を説明した方が良いです。
このように、ストーリーテリングを使用してブログを書くと、読者が限定される可能性があります。
内容によっては不適切になる
似たようなものの比較記事を書きたいときには、ストーリーテリングは適しません。
Aという商品の容量は64GB、Bという商品の容量は32GBといった比較をする際に、「Aはあなたの日常を丸ごと保存することができ、Bはあなたの書類を代わりに覚えてくれるアシスタントになるでしょう」と言われても分かりにくくなってしまいます。
また、事件や事故を物語調に書いてしまうと、失礼に値することもあるので注意が必要です。
デメリットへの対策
ストーリーテリングのデメリットは、それぞれの対策を知っておくことでより効果的に活用することができるでしょう。
ここでは、前項でご紹介した各デメリットごとに、その対策について詳しく解説します。
時間がかかる
記事を書くのに時間がかかるという問題を解決するには、計画をたててから作成すると良いでしょう。
また、慣れてくると技術がつきます。書籍で勉強するなどして早く技術をつけることができると、より時間短縮になるでしょう。
読者層が限定される
読者層が限定されてしまうという問題に対しては、話の論点や結論を分かりやすいところに書くことで解決できるでしょう。
導入部分で要点をまとめておく、見出しで内容が把握しやすくするなど、一目で内容が分かりやすいブログにすることがおすすめです。直接情報が知りたい読者に対してもより早く状況を伝えられるようにします。
内容によっては不適切になる
内容によって不適切になってしまうという問題に対しては、読者の目線で記事を書くと良いでしょう。
読者にとって分かりやすいかどうか、適切に表現が出来ているかなど今一度確認しておくことがおすすめです。情報が正確に伝わるかどうかを考えることがポイントになります。
ブログで使いやすいストーリーテリングの型
ストーリーテリングの型として、ストーリーフォーミュラを活用することがおすすめとなります。ストーリーフォーミュラとは、7つの要素をもとに物語を書いていく方法です。
ここでは、オンラインスクールの宣伝を例にあげつつ、7つの要素ごとに解説します。
読者と似ている状況
まず始めに、あなたの体験を書きましょう。読者にも共通するような悩みや課題を語ることで、読者から共感してもらいます。
「私は普通のサラリーマンでした。しかし、新型コロナが流行って仕事がない日が続き、このままでは生活が苦しくなってしまうと、副業としてブログ運営を始めてみました。」
このように、リアルな状況をイメージしやすい描写が有効です。
失敗・挫折の経験
次に、失敗の経験を語ります。「頑張って挑戦し続けたにも関わらず上手くいかなかった」という経験を伝えましょう。
「早速ブログを立ち上げましたが、全く音沙汰なし。YouTubeや書籍からブログ運営についてのノウハウを学びましたが、3年経っても成果は出ず訪問者数は横ばい。
記事を書き続けることがつらくなり、書くのをやめてしまう日もありました。」
具体的な数字も含めるとイメージが湧きやすいです。
抜け出せたきっかけ
ここは起承転結の「転」の部分です。今までのつらい状況から変わったきっかけを具体的に、鮮明に伝えます。
ここは読者の心を掴む重要な部分ですので、イメージしやすいように書きましょう。
「ある日ネットサーフィンをしていると、無料で体験できるブログ運営のオンラインスクールを見つけました。「どうせ本と同じことを言われるだけだろう」と思いつつ、無料だしこれでダメだったら諦めようと、体験に申し込みました。
すると、目から鱗の知識ばかり。ブログ初心者の私でも取り入れられる技術がたくさんありました。もっと知りたいと思い、本格的にスクールに通うことにしました。」
成功体験・その分析
成功体験では、状況がどのように変化したのか、今はどのような状態なのか、について段階的に伝えましょう。
「スクールに通い始め、習ったことをブログに反映していくと訪問者は少しずつ増え始め、1ヶ月後には初めて収益を出すことができました。長年悩み続けたことがたった1ヶ月で解決してしまうなんて、と驚きもありつつ、自分でも収益を出すことができたという喜びが大きかったです。
その後もスクールで様々な知識や技術を身につけ、1年経った今では月に5万円の収益を達成しました。あの時スクールの体験に申し込んでおいて良かったと、今では心から思います。」
この部分は、商品やサービスの購入の決め手にもなる重要なポイントです。そのため、今ある悩みがどのように解決されるのかイメージできるように書きましょう。
続いて、成功理由の分析を提示します。
「講師に聞いてみると、どうやら私はブログ初心者がやりがちな失敗をしていたようです。」
他の人の成功体験
実際に他の人も成功していることを伝え、読者に「私にもできるかも」と思わせるように語ることがポイントです。
「多くの人気ブロガーを輩出しているこのスクールですが、私の友達にも勧めたところ、ブログを運営してわずか3ヶ月で収益を出し始めていました。」
後押し
最後に、「次はあなたの番です」と後押しして終わります。
「ブログ運営に悩んでいるあなたも、まずは無料体験に申し込んでみましょう。きっとあなたを成功に導いてくれるはずです。」
ストーリーテリングのブログでの使用例
型に当てはめると、誰でも文章をスムーズに書きやすくなります。
しかし、ストーリーテリングは「商品の紹介をする記事しか活かせないのでは」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、以下のように簡単な構造にしてブログ内でも使いやすくしてみましょう。
①導入
②エピソード1
③エピソード2
④クライマックス
⑤まとめ
この型なら、商品紹介記事以外でも書きやすくなります。ここからは、この型を使って実際にさまざまなジャンルのブログを簡単に書いてみます。
プロフィール
ここでは、ゲームブログのプロフィールを書く場面での活用例をご紹介します。
①導入
自分の名前や年齢などを簡単に伝える。
②エピソード1
ゲームが好きになったきっかけである、子供の頃のゲームの体験や感動を鮮やかに語り、共感してもらう。
③エピソード2
様々なゲームをプレイしていく中で、仲間と繋がって大会を目指し、練習を重ねていく過程を、挫折や苦労もオープンにして語る。
④クライマックス
仲間と協力して大会に入賞した瞬間の喜びや感動を描写する。
⑤まとめ
今までの自分の経験から、いろいろな人がゲームを知って強くなる喜びと仲間と繋がる楽しさを知ってもらいたいと、ブログを立ち上げた目的を伝える。
料理ブログ
続いて、認知症になった祖母の料理の思い出、体験を語る場面での活用例をご紹介します。
①導入
料理が趣味の祖母が認知症になってしまい、料理が出来なくなってしまったことを伝える。
②エピソード1
幼い頃に祖母に作ってもらった料理が美味しかったこと、特に肉じゃがが絶品でよくリクエストしていた思い出を語る。
③エピソード2
料理が出来なくなった祖母は落ち込んでしまい、笑うことも少なくなってしまったため、どうにかしてまた肉じゃがを作ってもらえないかと試行錯誤する様子をリアルに語る。
④クライマックス
包丁や火に注意して部分的に手伝ってもらうことで、祖母と一緒に肉じゃがを作ることができたという達成感、久しぶりに見ることができた祖母の笑顔を感動的に描写する。
⑤まとめ
料理という作業が祖母にとってとても大きなものだったこと、料理を通して家族の絆を確かめることができたことを伝える。
旅行ブログ
ここでは、初めて訪れた、ディズニーランドでの感動を伝える場面での活用例をご紹介します。
①導入
「夢の国」への憧れや期待を語る。
②エピソード1
待ち焦がれていた入園の瞬間、画面越しに何度も見てきた光景が目の前にある感動を伝える。
③エピソード2
一番の目的である大好きなキャラクターとのグリーティングが3時間待ちで、頑張って並ぶか諦めるか苦悩する様子を描写する。
④クライマックス
スケジュールを調整して長時間並び、夢にまで見たキャラクターに会えた喜びをありありと伝える。
⑤まとめ
長年の夢が叶えられたこと、一生忘れられない思い出になり、大変な日常も頑張っていこうと励まされたことを伝える。
ペットブログ
ここでは、ペットブログでの活用例をご紹介例をご紹介します。
①導入
子猫を保護した経緯、初めてペットを飼う事に対しての不安を伝える。
②エピソード1
衰弱した子猫を迷いながらも受け入れたこと、手探りでお世話をするもののなかなか慣れてもらえずに悩んだことなど、苦労したことを赤裸々に伝える。
③エピソード2
初めて猫が甘えてくれたり、一緒に遊んだりして家族の一員となっていく過程を、読者が想像しやすいように語る。
④クライマックス
小さな命を守ることができたこと、家族が増える喜びから個人で猫を保護する活動を始めたことについて、読者の共感を呼ぶように語る。
⑤まとめ
行き場のない猫を守り家族になることで、自分自身の成長になり人生観も変わったというメッセージを伝える。
ストーリーテリングをブログで使うためのポイント
ストーリーフォーミュラを意識しながら書くことで、読者の共感を生む記事を書きやすくなります。
ここからは実際にストーリーテリングをブログで活かすためのポイントをお伝えします。
時系列に並べればよいわけではない
ストーリーを作ろうとした際、やりがちなのがそのまま時系列に並べてしまうことです。
もちろん、時系列を無視して思いつくままに書くよりずっと分かりやすい文章にはなります。時系列に並べることで状況説明がしやすくなるため、読者にも伝わりやすいからです。
しかし、時系列に並べることばかりを意識すると、起こったことを淡々と説明する文章になりがちです。そのため、客観的な情報を並べる文章と変わらなくなってしまいます。
読者の心を動かすためにはどのような順番で書けばいいのか、考えながら構成を作りましょう。
読者の未来の姿を見せる
読者がわくわくするようなストーリーを作るためには、読者や読者の生活がどのように変わるかを見せる必要があります。
冒頭でご紹介した、iPodの例が分かりやすいです。機能を淡々と説明するよりも、「ポケットに音楽がある」という状態をイメージさせることで、iPodを大ヒットさせていました。
未来の読者にどのような利益があるのかをイメージさせるように書くことがポイントです。
失敗をオープンに語る
ストーリーフォーミュラの型にあったように、失敗や挫折を語ることで読者は共感を持ちやすくなります。
全く失敗がない、完璧なものはありません。成功ばかり語ってしまうと、信頼できない印象を与えてしまいます。
「上手くいかない」という経験は誰しもしているため、挫折の部分をしっかり語ることで共感を生むことができるでしょう。
読み手を思いやる
全く知らない人に職場での人間関係の相談を受けたら、あなたはどのように答えますか?一方、同じ相談を一番仲の良い友人にされたら、どのように答えるでしょうか。
ほとんどの人が、身近な人に相談された場合の方が、自分の経験や知識をできる限り活用して、具体的に答えるのではないでしょうか。
読者に対しても、一番仲の良い友達と同じように思いやりを持って伝えましょう。その心掛けは必ず文章に表れ、信頼に繋がっていきます。
事実を具体的に語る
ストーリーは必ず事実を元に書きましょう。
この記事でご紹介した、ブログ運営のオンラインスクールの例以外は、自身の経験や知人の話を元に書いています。
プロフィールや料理ブログの例は文章の量が少ないにも関わらず、読んでいてイメージしやすく説得力があったのではないでしょうか。
想像だけで書くよりも自分自身の経験から書いた方が書きやすいだけでなく、リアルで共感しやすいストーリーを書けます。
感情を切り取り五感を刺激する
読者を感情移入させるために、適切に感情を切り取って五感を刺激しましょう。
苦労した話をただ「大変でした」と書くより、実際の苦労した場面や言われたことなどをエピソードとして語った方が大変だったことを伝えることができます。
また、景色や香り、音などの感覚を具体的に書くことで、読者はより一層イメージしやすくなるでしょう。
ストーリーテリングの考え方
ストーリーテリングには他にも型があります。ここからはそれらの型を紹介します。
ストーリーの形を7タイプ紹介
小説家のクリストファー・ベッカーの著書「The Seven Basic Plots: Why We Tell Stories」でまとめられた、7つの型を簡単に紹介します。
①モンスター退治:大きく強い敵に立ち向かう
②再生:自分をよりよく変える、向いている方向を変える
③冒険の旅:普通の人が突然何かを探す旅に出る
④出発と帰路:冒険に出た人が経験と知恵をつけて帰ってくる
⑤無一文から大金持ちへ:物語半ばで成功し再度失敗して、苦労する
⑥悲劇:敢えて裏をかいて悲しい結末で終わらせる
⑦喜劇:笑いを意図して作る
映画や小説なども、上記のどれかの型に当てはまっている作品が多いです。ブログを始めとしたテキストコンテンツでも応用できるため、ストーリーテリングを活用する際には参考にしてみましょう。
魅力的な物語には型がある
どの型の説明を読んでも、有名な物語が思い出されるかと思います。それほどストーリーテリングの型はよく使われているものです。
ブログにこのまま活かすのは難しいですが、部分的に参考にすることは可能かと思います。
例えば、大きい目標に向かって頑張るような内容であれば「モンスター退治」、自己啓発系の内容であれば「再生」などです。
投資系のブログであれば、「無一文から大金持ちへ」などが最適でしょう。
【大見出し】ブログで使えるライティングの種類
実際にブログを書くときは、全てストーリーで書くわけにもいきません。
そこでここでは、ライティングの手法とそれぞれの書き方について解説していきます。
エモーショナルライティング
エモーショナルライティングは、読者の感情に訴える手法です。本記事で解説した「ストーリーテリング」もこれに含まれます。
エモーショナルライティングは、体験をイメージしてもらうときに使うと良いでしょう。
例えば、プロフィールやアフィリエイト記事、体験や日記などに適しています。
ロジカルライティング
エモーショナルライティングが適さない記事の場合、ロジカルライティングを使いましょう。
ロジカルライティングは理屈を理解してもらうときに使います。客観的な情報を結論ファーストで、シンプルに伝える書き方です。PREP法もこれに含まれます。
適しているのは比較記事や解説記事、ビジネス文書、論文などです。これらの文章は、読者の心を動かすように書く必要は全くありません。論文は事実を正確に、分かりやすく伝えるように書くことが求められます。
このように、エモーショナルライティングと対になるような特徴を持つ手法がロジカルライティングです。
書き方の違い
それでは、エモーショナルライティングとロジカルライティングはどのように書き分ければ良いのでしょうか。
エモーショナルライティングは読者に共感してもらうための話の導入を作り、そこから話を広げ最後に結論を伝えます。ストーリーフォーミュラでも、まずは自分の悩みや課題を伝えて共感してもらう方法をとります。
一方でロジカルライティングは、分かりやすさを重視するため、最初に結論を持ってきます。PREP法も同様です。
最初に結論を伝えることで、読者に冒頭で強いインパクトを与えることができます。また、読者は大体の話の内容を冒頭で理解することができるため、時間がない時におおまかな内容を伝える時にも効果的です。
エモーショナルライティングとロジカルライティングの2つのライティング手法を使い分けて、読者に伝わりやすいブログ記事を作成しましょう。
ストーリーテリングを活用して魅力的なブログにしよう
今回の記事では、ストーリーテリングをブログで活かすための情報を解説してきました。
伝えたい情報をストーリー化することで、読者の心を動かす記事にすることができます。そのため、より多くの読者にあなたの経験を届けることができるようになるでしょう。