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初心者必見!Webライターの案件獲得のコツを紹介

ライティング

コロナ禍が終息しつつある昨今ですが、リモートワークが増え、未経験でも手軽にできるWebライターが増えた状況は、大きく変動していないと思われます。
しかし参入が簡単とあれば、初心者による仕事の奪い合いが激しいことも事実です。

本記事では、そうした初心者へ向けた基礎知識、ライティング内容の種類、Webライターとしてやっていくために必要な情報を解説していきます。

Webライターの基礎知識

Webライターとは、おおまかに言ってしまえば「Webサイトに掲載するための文章全般を作成する仕事」です。
内容は多岐に渡り、その勤務形態はさまざまあります。

以下では、勤務形態の代表例である3つを紹介します。

企業専属ライター

特定の企業に所属する形態のライターです。

自社の商品・サービスを紹介する文章や、自社ブログのようなオウンドメディアの記事作成を行います。
以下の2つとは異なり、企業の業種に沿った内容が主なライティング内容となる、多くの場合、他企業・個人から仕事を請け負うことはないといった特徴を持ちます。

ライティング会社所属ライター

ライティングを専門的に請け負う会社に所属する形態のライターです。

会社がクライアントから受注した依頼に沿うため、基本的にジャンルにかたよりがなく、さまざまな内容をライティングします。
ただし会社の傾向に沿うため必ずしもそうとは限らず、SEO特化、シナリオ特化といった得意ジャンルを掲げている場合もあります。

フリーランス・副業ライター

無所属、あるいは本業のかたわらにライティングを行う形態のライターです。

前述の2つとは異なり、大本たる企業が依頼を受注するわけではないので、依頼者と受注者をつないでくれるクラウドソーシングサービスや求人サイトから、自ら仕事を探さなければなりません。

Webライティングの種類

Webライティングには、大きく分けて12種類の仕事内容があります。

以下で挙げた例以外にも、翻訳、編集・校正、珍しいものでは、文章の書き方のアドバイスなどもありますが、今回は元の文章を改稿する形ではないものを抽出しました。

①SEO

SEOとは、「検索エンジンを最大限活用するための最適化」を意味する言葉です。
「Googleの検索結果上位にコンテンツを表示させるためには、どうしたらいいのか?」「反対に検索結果の順位を下降させないためには、どうしたらいいのか?」といった疑問を解消するような内容の記事をライティングします。

②サイトコンテンツ

サイトコンテンツは、主にブランディングを目的としたマーケティングコンテンツである「オウンドメディア」が当てはまります。
この他にも、自社に関したものであれば【④コラム・エッセイ】【⑨インタビュー・取材記事】【⑩ニュース記事】も、分類されます。

③まとめ記事

SNSで話題になった内容を、たくさん拡散されるようまとめた「バイラルメディア」もまとめ記事に分類されますが、Webライティングでは商品・サービスをランキング形式や〇選のような形でまとめたものを指します。
情報は日々変動しているため、常に新鮮な情報へと更新していく素早さや、探していく意欲が求められます。

④コラム・エッセイ

ライター自身が日々の中で感じた事柄に対し、経験談や意見といった主観的な感想を述べる形式です。後者は「随筆」とも呼ばれます。
前者は特に、独自の切り口から読者に気づきを与え、小さな論文のような形に整えられていることが特徴です。

⑤セールス

広告といった「ペイドメディア」、あるいはそこから最初にたどり着く「ランディングページ」などが含まれます。
主に商品・サービスを購入してもらうために書かれるため、購買意欲をそそらせる文章が求められます。

⑥PR記事(ブログ・SNSなど)

商品・サービスを使用してみた体験談のように、対象を広く知らせる目的を持ったものが該当します。
ブログ・SNSといった「アーンドメディア」が媒体になることもあり、商品・サービスを欲しがっている人や気になっている人へ導線を引くのが目的です。【⑤セールス】の前段階、と呼べるかもしれません。

⑦アフィリエイト記事

「アフィリエイト」とは成功報酬型広告を意味し、記事内の広告にアクセス、更には購入してもらうことで報酬を得ることを目的とします。そういった導線を引いた記事が、「アフィリエイト記事」です。
【⑤セールス】【⑥PR記事(ブログ・SNSなど)】に隣接していますが、より間接的に商品販売を目的とした内容です。

⑧レビュー・口コミ

ネットショッピングを目的とした「ECサイト」、あるいは口コミサイトへレビューを投稿することもまた、Webライティングに分類されます。
商品・サービスを購入・体験したことへの知見を書くため、専門性を必要とする他のライティング内容に比べて、ハードルが低く取り組みやすいメリットはあるものの、そのためライターの仕事として金銭につながりにくいデメリットがあります。

⑨インタビュー・取材記事

人物にインタビューしたり、イベントを取材したりするタイプです。他にもお店や施設が取材対象となる場合もあります。
ウェブ会議ツールの使用や取材の場に自ら赴くなど、文章能力に留まらない能動的なスキルが必要になります。人物や対象を不快にさせず、かつ話を深掘りできるコミュニケーション能力が特に重要です。

⑩ニュース記事

Yahoo!ニュースやLINE NEWSに集まるニュースサイトに掲載されるような、事物を取材、あるいはSNSで話題になっている事柄をまとめた記事が当てはまります。
実際にニュースを集めてくるかは仕事内容によるでしょうが、最新の情報にアンテナを張ることはもちろん、正しい内容や知見を取り上げる洞察力も必要不可欠です。

⑪シナリオ

アニメ、漫画、ゲームのみならず、最近ではYouTubeのような動画投稿サイトにアップロードされる動画の脚本も依頼されます。
ここまでの①から⑩と比べて、殊更クリエイティブな内容となるだけではなく、物語を考えるという別種のライティング技術が求められます。加えて、担当ジャンルへの深い造詣がより求められます。

⑫キャッチコピー

商品・サービスに興味を持ってもらうため、宣伝文句であるキャッチコピー(キャッチフレーズ)を考えるタイプです。
②サイトコンテンツ、⑤セールスと本質は近似していますが、商品・サービスを深く理解して最短でユーザーに伝える、コンパクトな文章力が輪をかけて求められます。

Webライターとして始めるために必要なこと

ここまでさまざまなライティングの内容を述べてきて、それぞれのジャンルで注意すべき事柄は異なるでしょう。しかし、本質的にはすべて同じ「文章を書く仕事」に変わりありません。

以下では、Webライターの共通項として挙げられる、気をつけるべき大切な点を3つ紹介していきます。

なにをライティングするのかを明確にする

上記で大まかに挙げたライティング内容だけでも、12種類ありました。それぞれ求められる技術や特性が異なるように、主たるジャンルに重きを置いて進めていくのが順当でしょう。
「なんでも書ける」と「得意ジャンルがある」とでは、クライアント心理としては後者に依頼すると思われます。「なんでも書ける」は「得意なジャンルがない」のと同義です。
また得意ジャンルで成果を挙げていくことにより、それ自体が依頼を招くキッカケとなり得ます。得意ジャンルは、必ず明確にしておきましょう。

実績・経験(あるいは製品サンプル)となる文章を作成する

ライティング業務の実績がなくとも、漢字検定や文章読解・作成能力検定が何級なのか、どういった仕事の経験を積んでライティング業務に携わっているのか、といった情報は、プロフィールに書いて損はありません。得意ジャンルを裏付けるものならば、ライティング内容にも結びつき、なおいいでしょう。
加えて納品する記事のサンプルとなる文章を作成すると、クライアントの判断材料となるポートフォリオになります。手放しに「これが得意ジャンルです」と主張しても、裏付けとなる判断材料がなければ、なかなか次につながりません。
無事に実績が生まれれば、それをポートフォリオとするのも手です。しかしその場合は、相手となるクライアントに必ず許可を取りましょう。

積極的に案件獲得のために動く

前述のように、プロフィールやポートフォリオを充実させても、すぐに依頼が来るわけではありません。ただ黙って待っているのではなく、積極的にこちらから動くことで案件を獲得できます。
案件の中には、募集をかけているものも少なくありません。そういったものに応募すると、実際に活動中であると分かるため、該当ジャンルのWebライターを求めている人の目に留まりやすくなります。

クラウドソーシングサービスを利用する方法

「Webライターの基礎知識」でも述べたように、プラットフォームが仲介役として依頼者と受注者をつないでくれるため、フリーランス・副業ライターでも参入するハードルの低さが特徴です。
ただし、手放しにメリットだけではないため、デメリットも把握したうえで始める必要があります。

以下で、利用のメリットとデメリットを解説します。

クラウドソーシングサービスを利用するメリット

なにより「企業のプラットフォームが仲介役なので、安全性が高く、大手であればその分案件の数も多い」という点です。
案件提案型でも、先んじて報酬や期日が定められている場合も多く、逆にそういった細かな箇所が定められていないものは危険な案件だと判断可能です。

クラウドソーシングサービスを利用するデメリット

「参入のハードルが低いため、初心者同士の仕事の奪い合いが発生しやすい」という点が最たるものです。
しかしこれも、前述の「Webライターとして始めるために必要なこと」を積み重ねていくことによって、着実に解消できます。とはいえ、初心者を抜け出すまでは長いため、根気強く取り組むことが求められます。

初心者向けクラウドソーシングサービス4選

クラウドソーシングサービスは数多くありますが、その中でも初心者向けのものをピックアップしました。

以下で、4種類を述べていきます。

①クラウドワークス

国内シェア・取引額とワーカー(Webライターを含めた受注者)数がナンバーワンと、仕事依頼・求人情報は国内最大級という規模が最たる特徴です。
また時間単価制と固定報酬制の2種類があることも、特異な点でしょう。

②ランサーズ

前述の「クラウドワークス」に似ていますが、こちらは法人やチームで働く受注者もおり、個人には発注できない案件も法人契約にも対応可能なのが特徴です。
仮払い制度がある「成果報酬」のほか、「評価実績データ」「認証確認」「管理体制」の4項目を、安心して利用するための柱として掲げています。

③ココナラ

こちらは個人の受注者限定で、オンラインで完全完結するところが特徴です。
カテゴリは450種類以上と多彩で、noteのような購入型ブログでアピールできる点も、特記すべき点です。

④サグーワークス

カテゴリは記事作成のみ、いわばWebライターに特化した専門的なクラウドソーシングサービスです。
Webライティングに特化しているだけはあり、お役立ち情報をまとめたオウンドメディア「こぶたの鉛筆」も閲覧できます。

まとめ

最近はクラウドソーシングサービスもあり、気軽に始めやすいのがWebライティングの強みですが、得てしてライバルも多いのもまた事実です。ですがその分、初心者を脱した際に得られるものも多く、地道に進めていく根気強さが求められます。

始める前に、まずは自分の強みを確認して、できることからコツコツと積み上げていきましょう。