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Google公式のSEOスターターガイドとは?最初のサイト制作で押さえておきたい項目も併せて解説 

ライティング

SEOスターターガイドとは、SEOの基本をまとめたGoogleの公式ガイドです。検索エンジンにサイト内容を正しく伝える方法や、有益と評価されるサイトの考え方など、SEOの基本が分かりやすくまとめられています。

Googleは検索品質や不正対策の観点から、検索エンジンの仕組みをすべて公開しているわけではありません。このような事情から、Web上のSEO情報には推測や経験則に基づく内容も多く見られます。

一方で、SEOスターターガイドはGoogleの公式情報です。検索エンジンを開発・運営する側から、SEOの基本的な考え方や推奨される取り組みを取り上げています。この視点は、他のSEO情報を読み解く際、「正しさ」を測る基準の一つとして活用できるでしょう。

この記事では、SEOスターターガイドを読むべき理由や、初めてサイトを制作する際に押さえておきたい項目について解説します。これからSEOを始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

SEOスターターガイドとは?

SEOスターターガイドは、GoogleがWebサイト運営者・コンテンツ制作者向けに公開している公式ガイドです。検索エンジンにサイト内容を正しく伝える方法や、ユーザーにとって価値のあるサイトを作るための基本的な考え方を共有する目的で作成されています。SEOスターターガイドでは、次の11のテーマに分けてSEOが解説されています。

①Google検索の仕組み

②検索結果への反映にかかる時間

③Googleがコンテンツを見つけられるようにする

④サイトを整理する

⑤興味深く有益なサイトにする

⑥Google検索での見え方に影響を与える

⑦最適化した画像をサイトに追加する

⑧動画を最適化する

⑨ウェブサイトを宣伝する

⑩Googleが重要でないと考えること

⑪次のステップ

この中では、クロールやインデックスの基本、タイトルやスニペットの考え方など、SEOの基本施策が幅広く解説されています。また、テクニックだけでなく、「ユーザーにとって有益なサイトを作る」というGoogleの基本方針についても説明されています。そのため、個別の施策だけでなく、SEO全体の方向性を理解する上でも役立つ内容となっています。

ユーザーはSEOスターターガイドを読むことで、SEOで何を優先すべきかを把握しやすくなります。特に初めてサイトを制作する場合は、公式情報を基準に考えることで、他から得た情報の妥当性を判断しやすくなるでしょう。誤った施策に時間を費やすリスクを減らせるので、ぜひ一読しておくことをおすすめします。

読む前に知っておきたい基本情報

SEOスターターガイドは、SEOの基本を学ぶ上で信頼性の高い情報源です。その一方で、活用するにあたって知っておきたい基本情報が2つあります。それは、定期的に情報が更新されていることと、内容がコンパクトにまとめられていることです。

定期的に情報更新される

SEOスターターガイドはこれまで計5回、情報更新がされています。更新内容の概要は以下の通りです。

① 2008年11月12日
Webマスター向けのSEO入門資料として、22ページのPDF版(英語)が公開

② 2009年6月5日
各国語への翻訳が進み、40言語版を提供開始

③ 2010年9月27日
用語集の追加やモバイル最適化の追記などを行い、PDF版を改訂

④ 2017年12月12日
従来のPDF版を廃止し、HTML形式のSEOスターターガイドへ全面刷新。構造化データやモバイル対応などの内容も追加

⑤ 2024年2月2日
初心者向けに内容を再整理し、よりコンパクトな構成へリニューアル

更新頻度は高くありませんが、SEOスターターガイドの内容は定期的に見直されています。特に2017年と2024年には大幅な改訂が行われています。情報が古くなっていないか、一年に一度は確認しておきましょう。

基礎知識がコンパクトにまとめられている

SEOスターターガイドは、内容がコンパクトにまとめられています。これは、効率的に基本を把握できる一方で、詳細は他の情報から補う必要があるということでもあります。

たとえば、記載中にはクロールやインデックス、タイトルタグなどの重要なテーマについては触れられているものの、それぞれの仕組みや具体的な実践方法までは詳しく解説されていません。そのため、SEOを全体的に把握するには役立ちますが、実装するための情報源としては物足りない部分もあります。

SEOスターターガイドは、SEOの基本的な考え方を学ぶための情報です。各項目の深掘りは、他記事や書籍で行うことをおすすめします。

SEOスターターガイドを読むべき理由

SEOスターターガイドは名前の通り、これからSEOを始める人に向けて制作された解説ガイドです。その一方で、公式情報という特性から、SEOに関する誤解の是正やクライアントとの認識合わせにも役立ちます。SEO初心者に限らず、Webサイトの運営やSEO対策に関わる人であれば、一度は目を通しておきたい内容といえるでしょう。

ここでは、SEOスターターガイドを読むべき理由を3つ解説します。

数少ないGoogleの公式情報で信頼できる

一つ目は、信頼できる公式情報としてSEO対策の基準や根拠にできるためです。

SEOの情報はWeb上に無数にあるものの、その中には、個人の経験則や古い情報、根拠の薄い解説などが混じっています。そのため、「どの情報を信じればいいかわからない」と悩むWebサイト運営者やコンテンツ担当者は少なくありません。

SEOスターターガイドはGoogle自身が公開している一次情報のため、「Googleがどう評価するか」の基準として迷わず参照できます。社内や制作現場で「これってSEO的にどうなの?」という議論が起きたとき、信頼できる根拠として役立ちます。

誤ったSEO知識を是正できる

二つ目は、未だWeb上に残る誤ったSEO知識を是正するためです。

Web上のSEO情報は有益である一方、誤った推測や古い根拠に基づいた内容が混じっていることがあります。SEOスターターガイドは、このような誤ったSEO情報を見直すための基準として役立ちます。

たとえば、現在でもWeb上のSEO記事に「タイトルや記事内にできるだけ多くのキーワードを含める」といった誤った対策が記載されるケースが見られます。この対策は、検索エンジンの評価アルゴリズムが現在よりも単純だった時代であれば、あながち間違いではありませんでした。

一方で、SEOスターターガイドでは公式の立場から「キーワードの乱用」をユーザーの利便性を損なうペナルティ行為であると警告しています。それに加えて、Googleが「ユーザーにとって有益なサイトを作ること」を重要な基本方針にしていることも繰り返し伝えています。これに基づいて考えれば、Googleが制作側の都合でキーワードを増やすような対策を良しとしていないと気づくでしょう。

SEOスターターガイドを読んでおけば、時代遅れになった根拠に基づく小手先のSEOに惑わされにくくなります。ネット上で得たSEO知識を見直すきっかけにもなります。

関係者間の認識合わせに使える

三つ目は、ページ制作側とクライアントといった関係者間の認識合わせに活用できるためです。

SEO施策を進める際は、制作会社やWeb担当者、ライターなど複数の関係者が関わることも少なくありません。しかし、SEOに関する知識や経験には個人差があり、何を優先すべきかについて認識がずれることがあります。

SEOスターターガイドはGoogleが公開している公式情報であるため、共通の基準として利用しやすいというメリットがあります。例えば、「ユーザーにとって有益なコンテンツを重視する」「検索エンジンに内容を正しく伝える」といった基本方針は、SEO施策の方向性を決める際の判断材料になります。

SEOの提案や改善施策について説明する際も、SEOスターターガイドを活用すれば「Google公式ではこのように説明されています」と根拠を示しやすくなります。施策の方向性で迷ったときなどに、関係者間の認識を揃えやすくなるでしょう。

サイト制作時に初心者が押さえておきたい項目

SEOスターターガイドはコンパクトにまとめられていますが、扱う範囲は幅広いです。初心者が一度にすべてを理解しようとすると、かえって混乱してしまう恐れがあります。

そこで、ここでは初めてサイトを制作する際に特に押さえておきたい内容に絞って、SEOスターターガイドで解説されている項目を紹介します。

クロールとインデックスの基本

検索エンジンのボットにページを発見されることをクロール、データベースに登録されることをインデックスといいます。この2つが行われなければ、どれだけ高品質なコンテンツを作成しても検索結果に表示されません。「Google検索の仕組み」では、次の点を押さえておきましょう。

  • Web上にページを公開すると、Googleは通常クロールとインデックスを試みる
  • 検索結果への反映には数時間から数か月かかることがある
  • インデックス済みかは「site:」検索やGoogle Search Consoleで確認できる
  • XMLサイトマップの送信は、Googleによるページ発見を助ける

クロールとインデックスの仕組みを理解しておけば、「自分の記事が検索結果に表示されない」といった疑問を解消しやすくなります。まずは「クロールされる」「インデックスされる」というSEOの土台を整えることから始めましょう。

Googleにとって有益なサイト

Googleが定義する有益なサイトとは、ユーザーにとって魅力的で役立つサイトのことです。「興味深く有益なサイトにする」の項目では、次の点を押さえておきましょう。

  • 読みやすくするために、文章を推敲し、構成を整理する
  • 最新性を維持するため、必要に応じて情報を更新・削除する
  • 有用性だけでなく、専門知識や経験に基づく信頼性も確保する
  • ユーザーが検索しそうなキーワードを想定してコンテンツを作成する
  • ユーザーの視認性や利便性を損なう広告は避ける
  • ユーザーや検索エンジンの理解を助けるため、関係のあるリソースにリンクする
  • リンクする際は、リンク先の品質や関連性にも配慮する

GoogleがWebサイトの品質を評価する上で、経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を重視していると把握することで、コンテンツ対策の方向性が見えやすくなります。SEOの根幹となる考え方ですので、しっかり押さえておきましょう。

タイトル・スニペットの重要性

検索結果での見え方に直結するタイトル・スニペットは、サイトへのクリック率や流入数といったSEOの成果を大きく左右する要素です。「Google検索での見え方に影響を与える」では、次の点を押さえておきましょう。

  • タイトルは記事内容に沿って明確かつ簡潔につける
  • スニペットは自動生成されるが、メタディスクリプションが参考にされることもある
  • メタディスクリプションはページ固有の内容を要約して簡潔にまとめる

過去には、やや誇張気味でも思わずクリックしたくなるような、人目を引くタイトルが好まれる傾向がありました。しかし現在は記事内容の一致がより重視されるようになり、誇張や煽りを含むタイトルは、システム的に「低品質なスパム」と判定されるリスクが高まっています。タイトル・スニペットは記事内容を伝えることを優先して作成しましょう。

画像掲載の基本

ユーザーの中には画像検索から情報を探す人も多くいます。サイトに適切な方法で、写真やイラストを掲載できれば、流入の幅が広がります。「最適化した画像をサイトに追加する」では次の点を押さえておきましょう。

  • ユーザーが内容を理解しやすい高画質な画像を使用する
  • 画像は関連する文章の近くに配置する
  • Googleは周辺テキストも参考にして画像内容を理解する
  • 画像には内容が伝わる代替テキスト(alt属性)を設定する
  • 画像検索からの流入獲得にもつながる

これは補足になりますが、高画質な画像はユーザーの理解を助ける一方で、ファイル容量が大きくなりやすいという側面があります。容量が大きくなりすぎるとページの表示速度が低下し、ユーザー体験を損なう原因になりかねません。画像の見やすさと表示速度を両立できるよう、適切なバランスを心掛けましょう。

SEO対策でよくある誤解

SEOはデータによる推測で成り立っている部分があります。また、Googleは検索エンジンを常にユーザーファーストな方向へ進化していくので、基準や評価の傾向は時代とともにアップデートされていきます。

このような事情から、古いSEO情報の中には効果がないどころか、現在ではペナルティ対象になりかねない行為も含まれていることがあります。誤解を避けるためにも「Googleが重要でないと考えること」では次の点を押さえておきましょう。

  • メタキーワードを設定してもSEO効果はない
  • キーワードの乱用はユーザーの利便性を損ない、スパムと判断される可能性がある
  • コンテンツの単純な長短(文字数)は検索エンジンの評価に影響しない
  • E-E-A-Tは直接的なランキング要因ではない

補足になりますが、ランキング要因とは「順位を決める際に変数として用いられるデータ」を指します。E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)は、Googleが定める「高品質なコンテンツを作るための指針」ですが、直接順位に関与するような数値化はされていません。

「E-E-A-Tはランキングを上げるために重要」と「E-E-A-Tはランキング要因ではない」は両立します。注意しましょう。

まとめ

SEOスターターガイドは、Googleが公開している数少ない公式のSEO情報です。クロールやインデックスの基本から、有益なサイト作り、タイトル・スニペットの考え方まで、SEOの土台となる知識がコンパクトにまとめられています。

また、Web上のSEO情報には、古い情報や誤解を招く内容も含まれています。SEOスターターガイドを基準として活用することで、情報の正確性を判断しやすくなり、リスクを回避をしやすくなるでしょう。

初めてサイトを制作する方や、SEOを基礎から学び直したい方は、まずSEOスターターガイドを一読してみてください。施策を進める上で、頼れる羅針盤になってくれるでしょう。

参考:Google公式:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド