COLUMNコラム
インスタのリポストのやり方を解説!企業が活用するメリットや事例
SNSの特徴の一つに、他の投稿を共有できるシェア機能があります。Twitterのリツイート機能ならワンタップでシェア可能なため、手軽に多くのユーザーへの拡散が可能です。しかし、インスタグラムにはワンタップのシェア機能が備わっていないため、他の投稿をシェアする手順を覚えておきましょう。
この記事では、インスタグラムのシェア機能にあたるリポストのやり方を解説します。また、企業が活用するメリットや事例も紹介するので、インスタグラム運用中の方や今後始める方はぜひ参考にしてみてください。
インスタにおけるリポストとは?
Facebookの「シェア」やTwitterの「リツイート」のように、使用するSNSごとにシェア機能の名称は異なります。インスタグラムの場合は、「リポスト」という名称です。まずは、リポストの概要と、Twitterのリツイート機能との違いを解説します。
リポストとは
リポストとは、別名「リグラム」と呼ばれ、自分のアカウント上で他のアカウントの動画や写真を引用し、再投稿を行うことを指します。Twitterを使用したことがある方は、リツイート機能をイメージすると分かりやすいでしょう。
Twitterのリツイートとの違い
シェア機能としてのリツイートと、リポストはよく似ていますが、両者はワンタップで共有できるかという点で大きく異なるのです。前者はワンタップですぐにシェアが可能なため、情報の拡散が手軽に行えます。一方で後者は、インスタグラム内で操作手順をいくつか踏むか、外部アプリを活用する必要があるため、手間がかかるのです。
しかし、インスタグラムでもシェア機能の活用は有効です。情報を分かりやすくまとめる「キュレーションメディア」が作成できたり、感想をシェアしてユーザーとの接点作りができたりします。インスタグラムでより発信力を高めたい方は、リポストも上手に活用してみましょう。
インスタのリポストを企業が活用するメリット
インスタグラムのリポストには、さまざまなメリットが存在します。たとえば、商品やサービスを周知できたり、絶えず投稿を行ったりできるなどです。以下では、企業がインスタグラムのリポストを活用した際に、得られるメリットを4つ解説します。
宣伝費用の節約と人的リソースの確保ができる
インスタグラムのリポストを使えば、宣伝費用の節約と人的リソースの確保が可能です。
インスタグラム上に商品やサービスを投稿する際は制作費用が発生し、宣伝目的でインスタグラマーを起用する場合は、別途報酬などの負担も発生します。また、自社で投稿素材を作るには、新たな撮影を行う人的リソースの確保も必要となり、かなりの手間がかかるのです。
インスタグラムの運用で費用と人的リソースを最小限に抑えるなら、UGCと呼ばれるユーザー生成コンテンツを活用してみましょう。UGCを活用すれば、業務の効率化や投稿の量や質の担保、信頼性の高い投稿ができます。他にも、施策や商品開発のヒントが得られる場合もあるのです。UGCを効率良く集めるには、独自のハッシュタグの作成とユーザーへの呼びかけを行うと良いでしょう。インスタグラムの運用で、費用や人的資源の確保に課題がある方は、積極的にリポストを活用してください。
ビジネス色の薄い投稿が可能となる
インスタグラムのリポストは、ビジネス色の強い投稿を和らげる効果もあります。仮に企業が商品情報や写真の告知しか投稿しなかった場合、ユーザーはあからさまな告知アカウントとして認識し、敬遠してしまうこともあるでしょう。
リポストを適宜取り入れることで、ユーザーの自然な投稿をシェアできます。ユーザーも親しみが持ちやすくなり、投稿内容を受け入れやすくなるのです。また、説明文が記載できる「キャプション」に商品サイズやレシピ、使用感などがあると、後のユーザーのいいねやフォロー獲得にもつながります。インスタグラムの運用でお堅い印象が気になる企業は、適宜リポストも織り交ぜるように意識してみましょう。
投稿を継続して行えるようになる
企業がインスタグラムの運用時に苦労することの一つが、投稿内容を考える作業です。一度投稿内容のストック切れを起こせば、更新が滞るだけでなく、フォロワー数が減少する恐れがあります。
一定頻度で更新を行うには、リポストの活用が便利です。普段の投稿にリポストをプラスすれば、投稿内容が枯渇する事態を回避できます。インスタグラムのネタ探しに悩んでいる方は、リポストも大いに活用してみてください。
商品やサービスの周知につながる
インスタグラムのリポストを使用すれば、他のユーザーにも商品やサービスを宣伝できます。インスタグラム上で自社商品やサービスを周知する際は、必ずユーザー投稿を募集している旨を記載しましょう。具体的には、プロフィール欄などの目に付きやすい箇所に書くのがおすすめです。また、投稿にハッシュタグやメンションを付けるよう促すのも大事なポイントといえます。インスタグラムで自社商品やサービスを広めたい場合は、ユーザーからの投稿を多数集め、リポストする方法を試してみてください。
インスタをリポストする方法
インスタグラムのリポストは、アプリ内部で行う方法と、外部アプリを活用する方法の2つがあります。外部アプリはiPhoneとAndroidでおすすめが異なるので、必要に応じて確認してみてください。次は、実際にインスタグラムにリポストする方法を解説します。
インスタアプリ内のストーリーズ機能を使う
インスタグラムで通常行う投稿は「フィード」に分類されます。スライドショーが作成できる「ストーリーズ」では、インスタグラムのアプリ内でリポストが可能です。ストーリーズ機能でのリポストの手順は、以下の通りとなります。
ストーリーズでリポストする手順
- リポストを行う投稿を探す
- 左から3つ目にある、紙飛行機のマークを押す
- 「ストーリーズに投稿を追加」を押す
- ストーリーズを編集する(主にスタンプ、テキスト、メンションなどの作成)
- 左下「ストーリーズ」>右下「その他」>「投稿としてシェア」を選ぶ
- 写真部分の調整>右上「次へ」を押す
- キャプションの作成>「シェア」を押す
上記の手順を踏めば、24時間限定でストーリーズに投稿のシェアが可能です。自社商品やサービスを取り扱ってくれた投稿をすぐにシェアしたい場合は、ぜひストーリーズ機能のリポストを使って紹介してみてください。
iPhone向け「Repost for Instagram」を使う
インスタグラムのフィードにリポストするには、外部のアプリを使用する必要があります。まずはiPhone向けの「Repost for Instagram」でリポストする手順を解説しますので、一通り把握しましょう。
「Repost for Instagram」でリポストする手順
- 左上のメニュー>「アカウント」>インスタグラムでログインする
(※二段階認証を設定している場合は、セキュリティコード入力後に実行を押す) - 右上のインスタグラムアイコン>インスタグラムへ移動する
- リポストしたい投稿で右上の「…」を押す>「リンクをコピー」を押す
- リポストアプリに戻る>アクティブから投稿を選択する
- リポストマークの位置と色を選ぶ>最下部の「再投稿」を押す
- 右側の「フィード」を選ぶ
- インスタグラムアプリに戻る>新規投稿・編集画面で「次へ」を押す
- キャプション画面長押しでペーストができる(元の投稿のアカウント名やキャプション)
- 最後に右上の「シェア」を押す
iPhoneを使っている方は、上記の手順通りに行ってみてください。
Android向け「Repost for Instagram 2021」を使う
次に、Android向けの「Repost for Instagram 2021」でリポストする手順を紹介します。
「Repost for Instagram 2021」でリポストする手順
- リポストしたい投稿にある右上のメニューから「リンクをコピー」を選ぶ
- リポストアプリを開き、「Paste Instagram URL」の欄にリンクを貼り付ける
- 「DOWNLOAD」>「REPOST」の順に押す
- リポストマークの位置と色を調整し、右上にあるリポストマークを押す
- 一番左に表示される「Instagram Feed」を押す
- 自動でインスタグラムアプリに遷移するので、キャプションの作成などを行う
- 最後に右上のチェックマークを押す
Androidを使っている方は、上記の手順でフィードにリポストできます。iPhoneと異なり、インスタグラムアカウントへのログインが不要なので、手軽に利用できるのも魅力です。
インスタでリポストする際の注意点
インスタグラムでリポストすると、企業側も多くのメリットを得られます。しかしながら、リポストする投稿には、発信元のアカウントが存在することを忘れてはいけません。相手に無許可でリポストしたり、失礼な態度を取ったりすれば、企業の信頼を損なうリスクもあるので気を付けましょう。次は、インスタグラムでリポストする際の注意点を紹介します。
あらかじめ投稿元のユーザーに許可を取る
リポストする前に投稿元のユーザーに許可を取るのは、個人・企業問わずに大切です。投稿元のユーザーに無断でリポストした場合、著作権侵害などのトラブルに発展する恐れがあります。特にインスタグラムの投稿では、写真が中心となるので、写っている人物の肖像権は許可を得る必要があるのです。
ユーザーに許可を取る際は、DMやコメントで依頼しましょう。
元の投稿文は残す
リポストする投稿の文章にも、画像などと同じく著作権があります。そのため、元の投稿文を残すのが基本です。仮に編集が必要になった場合は、投稿元のユーザーに許可を取ってから行ってください。前述した外部アプリを使えば、投稿元のキャプションも簡単にコピーできるので、適宜活用すると良いでしょう。
写真の加工や編集はしない
キャプションと同じ理由から、リポストする写真や動画を加工したり、編集したりしない方が無難といえます。著作権侵害にあたる行為は、ユーザーからの信頼を失う原因になるのです。万が一、写真や動画の加工・編集が必要になった際は、投稿元のユーザーから許可を取るのを忘れないようにしましょう。
リポスト元のアカウント名を記載する
リポストでは、本来の投稿者である、リポスト元のアカウント名を記載するのも重要です。特にリポスト元のアカウント名は、投稿画像とキャプションの2箇所に記載しましょう。紛らわしい投稿をすれば、著作権侵害を疑われる恐れがあります。誰の投稿なのかが明確に分かるように、リポスト元のアカウント名をはっきり記載してください。
リポスト投稿である旨を明記する
リポスト投稿であることが一目で確認できるように、一言明記することも大事です。文章で添えるなら「〇〇様の投稿をご紹介します!」という文言も効果があるでしょう。また、ハッシュタグ「#Repost」やユーザーをタグ付けすることで、リポスト投稿であることをアピールする方法もあります。リポスト時は、紛らわしい投稿にならないように、細心の注意を払いましょう。
リポスト元のユーザーに失礼な態度を取らない
リポスト元のユーザーに、失礼な態度を取らないことも意識しておきたい点です。許可を取る際も、自社アカウントや掲載内容の説明も行うことで、相手により丁寧な印象が伝わります。また、企業アカウントであれば、掲載後にお礼を伝えるのも礼儀といえるでしょう。
リポストは、あくまで他ユーザーの投稿を掲載させてもらう行為です。相手への敬意を忘れないことを第一に行動してください。
インスタでリポストされた時のマナー
反対にインスタグラムでリポストされた場合は、相手に感謝の意を伝えるようにしましょう。自社アカウント名がメンションをされると通知が届くので、まずはリポストされた投稿を確認してみてください。
リポストされた際にお礼を伝えるには、コメントを残して「いいね!」を押したり、DMでメッセージを送ったりする方法が一般的です。また、相手のアカウントが自社に関連性の高いものであれば、リポストし返すのも良いでしょう。
リポストのおかげで、フォロワー数が急増することも珍しくありません。インスタグラムでリポストされた際は、必ず相手にお礼を伝えましょう。
インスタでリポストできない原因と対処法
インスタグラムで、正常にリポストできないケースもあります。次は、インスタグラムでリポストできない原因と対処法について解説しますので、困った時の参考にしてください。
相手アカウントの設定が非公開になっている
インスタグラムのリポストができない際は、まず相手のアカウントの設定を確認してみましょう。リポストしている投稿のアカウントが、「鍵垢」と呼ばれる非公開の状態であれば、元から投稿のシェアはできません。他にも、相手がストーリーズのシェアの設定をオフにしている場合も、同様にリポストが行えないので注意してください。
リポストする際は、事前に公開アカウントかの確認をおすすめします。公開アカウントにもかかわらずリポストできない場合は、一度相手にDMなどを送ってリポストの依頼をしてみましょう。仮にリポストを許可してもらえれば、ストーリーズのシェア設定をオンにするなどの対応を行ってくれます。
アプリに不具合が生じている
インスタのリポストがインスタグラムアプリや、リポストアプリの不具合で行えない場合もあります。まずは、不具合の程度が軽い可能性もあるので、一度アプリの再起動を試してみてください。不具合が直らない場合は、各アプリに問題が報告されていないか確認したり、最新の状態にアップデートを行ってみたりして対応してみましょう。
ハッシュタグが多すぎる
ハッシュタグが多すぎると、インスタグラムでリポストできないケースもあります。インスタグラムでは、1投稿あたりに付けられるハッシュタグの数が最大30個に制限されているからです。31個以上付けた投稿は、シェアボタンが表示されず、投稿をシェアできません。
インスタグラムの投稿にハッシュタグを複数付ければ、自分の投稿を見てもらう機会も増えます。しかし、ハッシュタグは量だけでなく質も重要です。ハッシュタグが多すぎる方は、一度投稿に関係性の高いものを中心に、30個以内に収めるように工夫してみてください。
インスタのリポストの活用に成功した企業事例
インスタグラムのリポストを、既に上手に取り入れている企業も見られます。独自のハッシュタグを設定し投稿数を集めたり、簡単な感謝の言葉を添えて紹介したりする企業アカウントが存在するのです。以下では、インスタグラムのリポストの活用に成功した企業事例を2つ紹介します。
事例1:大手旅行会社が運営するアカウント
ペルソナを「旅行×女性」にしたことで、成功している企業アカウントも存在します。企業アカウントがインスタグラムの運用で参考にできる点は、下記の2つです。
- 独自のハッシュタグを作成し、タグ付けを呼びかけている
質の高いUGCが自然と集まるだけでなく、ユーザーへの許可も取りやすくなる - リポスト時は、「本日は〇〇さんの投稿です」と投稿者を紹介している
リポストであることを明記しつつ、ユーザーが投稿するモチベーションを保っている
インスタグラムのリポストを導入する初期段階では、ハッシュタグを活用し、リポストできる投稿を増やすことが大切です。投稿数が少ない、あるいは思ったように集まらない場合に、この事例を参考にしてみてください。
事例2:大手ファストフードチェーンが運営するアカウント
「Thank you!」などの感謝の言葉を添えてリポストする手法を取り入れている、企業のアカウントも存在します。元の投稿者への感謝を示すのは、インスタのリポストの基本です。企業アカウントでも、相手への感謝を忘れずに形にしましょう。
特に外食産業などのように、実際の顧客の投稿が確認できる場合は、積極的にリポストして顧客との接点を持つと良いでしょう。顧客の投稿をリポストするメリットは、下記の通りです。
- 投稿数を集められる
- 最新商品や人気商品を紹介できる
- 感想が書かれていれば、集客アップや商品・サービスの改善が行える
- ユーザーからの信頼や愛着といった、顧客ロイヤリティが獲得できる
ユーザーは、企業の公式アカウントからリポストされると愛着が湧き、リピートしたいと思えるものです。商品やサービスの購入に関する投稿が多く集まる企業アカウントでは、ぜひ感謝の一言を添えたリポストを意識的に行ってみてください。
まとめ
インスタグラムのリポストは、他のユーザーの写真や動画を引用して、再投稿できる機能です。機能面ではTwitterのリツイートと似ていますが、再投稿に少し手間が必要な点に注意しましょう。インスタグラムのリポスト方法は、アプリ内のストーリーズ機能を使うか、外部アプリを使うかを選択してください。
インスタグラムのリポストを使えば、商品やサービスの周知だけでなく、投稿頻度も高められるなど、さまざまなメリットがあります。この記事で扱った注意点やマナー、企業の取り組み事例を参考にしながら、インスタグラムのリポストを活用してみましょう。