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ECサイトもSEO対策が必要!内部・外部対策の方法や注意点を解説

ライティング

ECサイトとは「インターネット回線を利用した受発注の取引を行うWebサイト」のことです。いわゆる通販サイトを指します。
どこからでも好きなタイミングで購入可能なECサイトは、便利な検索機能もあるため多くの方が利用しています。

ECサイトの市場の競争が激しさを増す中、競合との差別化やユーザーのニーズに応えるコンテンツ制作は急務です。

今回は対策の1つとして注目されている「SEO対策」をテーマに、ECサイトにおけるSEO対策の必要性や具体的な対策のポイントを解説します。

なぜECサイトもSEO対策が必要なのか

ECサイトの店舗側の目的は、サイトを訪問したユーザーに「商品やサービスを購入」もしくは「申し込み」などのコンバージョン(成果)を得ることです。

ECサイトへの集客は、SEO対策以外にもWeb広告やSNS運用などの方法もあります。

しかし、どれも一時的になりやすいです。コスト面の課題もあります。

SEO対策であれば効果を得るまでに時間はかかるものの、少ないコストで継続的な効果が得られるでしょう。オーガニック検索からの流入が増えれば、売り上げもアップします。

ECサイトのSEO対策をする時の3つのポイント

ECサイトのSEO対策に取り組む際、対策の切り口は大きく3通りに分けられます。

まずは現状を確認し課題を洗い出し、できるところから一つずつ対策を始めていきましょう。

コンテンツの情報を強化する「コンテンツ対策」

SEO対策で特に重視されるのがコンテンツ対策です。

自社のサイトに訪問するユーザーは「どのようなニーズを持っているか」を分析し、そのニーズに応えられるコンテンツを制作します。

具体的な内容については後述しますが、他のサイトにはないオリジナリティを強化することがポイントです。商品ページ以外の関連情報なども豊富に提供できるコンテンツ作りも必要になります。。

Webサイト内部の構造を改善する「内部対策」

内部対策は、コンテンツ対策と共に自社サイト内で行うSEO対策です。

内部対策の主な目的は、「Googleから正しく認識されやすくする」「ユーザーに分かりやすいサイトを構成する」の2つです。Googleの他にも検索エンジンはありますが、SEO対策は検索市場のシェアが高いGooglの使用を前提としています。

どれほどユーザーに魅力的なコンテンツを整えても、検索エンジンやユーザーから正しく評価されなければ集客につなげるのは難しいです。「クローラー」と呼ばれるWeb上を巡回する自動プログラムから、自社のECサイトを正しく認識・評価されるサイトを制作しましょう。

リンクを貼ってもらう「外部対策」

外部対策とは、自社のECサイト外で行う対策です。

具体的には、「被リンク」と「サイテーション」の2つを得られるように対策します。この2つはGoogleが信頼度を評価するための指標となっているため、内部対策と並行したいアクションとなります。

外部対策では、数よりも「質」が重視される傾向です。不正を検知する仕組みも進歩していますが、最新かつ良質なコンテンツを豊富に取りそろえるようにしてください。

コンテンツ対策の具体的なやり方

続いて、コンテンツ対策の具体的なやり方を紹介します。

少しの取り組みだけでも変化が期待できるため、少しずつ対策範囲を広げていきましょう。

検索ニーズに対応したキーワードを選ぶ

検索キーワードにあるユーザーニーズを見極め、コンバージョンにつながりやすいキーワードを選んでコンテンツを制作しましょう。キーワードの選定は、以下のような手法がおすすめです。

  • ロングテールキーワードを選ぶ(検索ボリューム少、3語程度の複合キーワード)
  • 分析ツールを活用する。
  • 共起語を含めたキーワードから選ぶ

オリジナリティのあるコンテンツを作成する

オリジナリティのあるコンテンツは、ユーザーの目に留まりやすく、検索エンジンからも評価されやすいためSEOの観点でも重要です。

 Googleの公式発表でも、メーカーの製品情報の流用や、複数の商品における同一の紹介文掲載は禁止行為となります。

このようなコンテンツは重複コンテンツとして扱われ、ペナルティを受ける可能性があるため注意してください。
また、公式情報だけでなく「FAQ(よくある質問)」「ユーザーによる商品レビュー」なども活用し、ユーザーに商品の特徴・魅力が伝わるコンテンツの作成を心がけましょう。

タイトルや見出しを最適なものにする

タイトル・見出しの文言には、可能な限り検索のキーワードを含めましょう。

同じ内容でも、タイトルや見出しの文言次第で検索順位やクリック率は変化します。検索エンジンはタイトルからキーワードとコンテンツの整合性を判断するため、ユーザーが最初に見るタイトルは特に気を配るポイントです。

文言のポイントは以下の通りとなります。

  • 重要なキーワードをタイトル前半に配置する(人は左から読む特性を持つため)
  • 購買意欲を刺激するキーワード(商品名、%OFF、送料無料、期間限定など)を入れる

alt属性を設定する

alt属性は、Webページ上で画像の代替テキストとして扱われるものです。何らかの理由で画像が表示されない場合や音声ブラウザで読み上げる際に画像の代わりとして用いられます。

検索エンジンは性質上、掲載される画像の内容は理解できません。alt属性を設定することで、クローラーに対し自社サイトの補足情報を伝え、検索結果の上位表示を狙えます。

ディスクリプションを設定する

ディスクリプションは「メタディスクリプション」とも呼ばれ、検索エンジンのクローラーに対してWebサイトや該当ページの要約を伝えるHTML形式のタグのことです。

ページタイトルのすぐ下に表示されるため、SEO対策を行う上でもクリック数(CTR)の増加に役立ちます。

ユーザーが利用する端末はPCとは限りません。スマートフォンユーザーも考慮し、文字数は70字程度にまとめてください。また、重要なキーワードは前方に配置するなどの工夫も効果的です。

URLは短く分かりやすいものにする

サイトのURLもSEOに関係するため、コンテンツ内容を想像しやすいURLを設定しましょう。

具体的には、以下のようなポイントがあります。

  • セキュリティ上、HTTPS化したURLを設定する
  • Googleから適切な評価を得るために、canonicalタグを用いてURLを正規化する
  • キーワードを含めた簡潔なURLを設定する
  • パーマリンク(IDを使った数字や英数字の羅列)を利用する
  • タイトル欄直後のスラッグを変更する

内部対策の具体的なやり方

続いて、具体的な内部対策の方法を解説します。

ECサイト内部のコンテンツを充実させ、ユーザーの導線を整えユーザーニーズを汲んだ質の高いコンテンツを制作しましょう。

どの端末でも見やすい設計にする

ユーザーが扱う端末はパソコンのほか、スマートフォンなども含まれます。Googleは「モバイルフレンドリー」として、ECサイトがスマートフォンなどに対応しているかも検索のアルゴリズムに含めているので、意識することが大切です。

モバイル端末に対応していないECサイトは検索順位を下げられやすくなるでしょう。閲覧しにくければ、ユーザーが離脱しかねません。どの利用端末に対しても利便性に優れたECサイトを設計しましょう。

ディレクトリ構造をシンプルにする

ディレクトリとは、フォルダと同義です。トップページから各カテゴリの階層があり、特定の商品ページの階層に続くピラミッド型をディレクトリ構造といいます。

Webサイトはシンプルな構造にまとめられていた方がユーザーの利便性が良くなるでしょう。クローラーにもサイト評価が適切に行われる傾向にあります。

関連ページをリンクさせる

関連ページへの内部リンクを設定することで、他ページへの導線となりサイト回遊率が高まります。その結果、滞在率が上がりサイト評価にも好影響です。また、内部リンクはクローラーの適切な巡回を促す効果もあります。

ただし、内部リンクがコンテンツと関連性の低いものである場合は逆効果です。ユーザーニーズを踏まえ「この次に得られると良い情報」を提供できるページを内部リンクにしましょう。

外部対策の具体的なやり方

ECサイトに訪問したユーザーのニーズに応える良質なコンテンツが豊富にあれば、周囲へおすすめされやすく、Googleに対しても間接的なPRとなるでしょう。

ここでは、外部対策の核となる2種類の評価基準を解説します。

サイテーションを取得する

SEOの分野でサイテーションは「引用・言及」という意味を持ちます。つまり、自社のECサイトを他サイトやSNS上で取り上げてもらった状態です。サイテーションには、必ずしもリンクが添えられている必要はありません。

外部からの「おすすめ」として自社に関する内容が言及されることは、認知度や信頼度を得るるために有効なものです。

被リンクの取得を目指す

被リンクとは、他のサイトに自社のECサイトのリンクを掲載してもらうことです。他の多くのWebサイトにリンクが掲載されるほど、Googleは「信頼度」という形で評価します。

被リンクは、自社のECサイトを外部に気づいてもらうきっかけとして大切です。しかし、全ての被リンクが評価につながるわけではありません。購入したリンクや質の低いWebサイトからのリンク、隠しテキストの被リンクはペナルティの対象となります。

ECサイトのSEO対策で気を付けること

SEO対策の強化と共に、気を付けなければいけないこともあります。注意点を把握し、気づかないうちに機会の損失やトラブル、Googleからペナルティを受けないようにしましょう。

Webサイトのセキュリティ対策は厳重に行う

ECサイトはクレジット情報など、多くの個人情報を取り扱います。サイト運営には常にサーバー攻撃や情報漏えいのリスクを伴うので、常時セキュリティ対策に万全の体制を整えることは重要です。

対策には、GoogleもSEO評価として推奨する「常時SSL(サイト内で通信される情報を暗号化してやり取りする)」などを活用してみましょう。

販売終了コンテンツの対策をする

商品を販売する中で、時には一時的な在庫切れが起きたり、再入荷の見込みがなく販売できない状態になることもあるでしょう。欠品状態は大きな機会損失です。

販売終了状態のコンテンツ対策は急務となります。ユーザーにせめてものメリットを享受してもらうよう、いくつかの関連商品を紹介するなどの対応が必要です。

トップページにリダイレクトする設定は、逆に評価を下げることも覚えておいてください。

ツールを使ってキーワードが重複していないか確認する

重複するキーワードは、無断でコピーされた(重複)コンテンツとしてペナルティの対象です。ECサイトではカラーやサイズ違いなどで、似たようなページがいくつも作られやすいため、注意してください。

重複コンテンツがすぐにペナルティとなるわけではありません。

しかし、同一商品で複数パターンを販売する際は、1つの商品ページにプルダウンで選択をまとめるなどの方法が有効です。重複を調べる際は、自社コンテンツの一部を検索、または「コピーコンテンツチェックツール」を用いて自社よりも優先して表示される他のECサイトがないか確認しましょう。

カテゴリー分けやサイト内検索の仕組みを整える

特定の商品や探したい商品のイメージがある場合、いち早く該当のページに到達したいものです。

検索に手間がかかるほど、ECサイトからの離脱やコンバージョン低下などのリスクとなります。カテゴリー分けやサイト内検索を活用し、スムーズな検索の導線を整えてください。

まとめ

ECサイトにおけるSEO対策の基本は「ユーザーファースト」です。

商品やサービスの購入意思、もしくは検討しているユーザーに対し、付加価値が添えられたコンテンツを提供するころが高い満足度につながります。満足したユーザーはリピートにつながりやすいことも意識しておきましょう。

成長を続けるEC市場において、SEO対策は早めの取り組みがポイントといえます。今回紹介したSEO対策を参考に、「商品やサービスの提供(販売)」の視点から、「質の高い買い物時間の提供」に転換を図ってみてください。